宇宙~KITA--~   作:蒼乃翼

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全・員・集・合!!!!


宇・宙・到・来

天高校庭

フォーゼはスイッチスラングのタッチパネルのネットを押して具現化し、ネットと交換した

「プラス…、」

 

スパイク

 

「おぅ、らぁっ~!」

スパイクの棘が追加された巨大なコズミックエナジーのネットがジャキ・カンナギ達を捕らえた

「む…」

油断して人間の姿に戻っていたジャキ・カンナギはその網に捕らえられた

「よっしゃっ!」

 

フォーゼは間髪いれず追撃を開始した

 

ホッピング

 

フォーゼはホッピングを具現化しネットと交換した

 

 「そんでこいつだ!」

 

 ドリル スタンパー

 

 ホッピングの外装がスタンパーのようになり先端にドリルが装備された。フォーゼはジャキ・カンナギの周囲を円形になるように跳躍を続けた

 「これは…」

 ジャキ・カンナギもフォーゼの行動が何を意味するのか計りかねていた

 

 スコップ 

 

フォーゼはスタンパーを解除すると、スコップスイッチを具現化し、バリズンソードに挿し込み、

 

ス・コッ・プ・オ・ン

 

「ライダーグランドストライク!!!!」

 

フォーゼはバリズンソードを地面に突き立てた

するとコズミックエナジーが地面を伝わり先ほどのホッピングで開けた穴に到達した。と、同時にスタンパーが連鎖反応で炸裂した

「これは…」

ジャキ・カンナギは己の油断が招いた結果を悔やんだ

爆破された周囲がそのまま大穴の外周となりジャキ・カンナギを含む財団Xは落ちてしまった

穴は何事もなかったかのように元通りに塞がった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変身を解いた弦太郎がその場に膝をついた

「弦太郎、大丈夫か?」

賢吾が駆け寄って来た

「あぁ、けど、連中が這い出てくるのも時間の問題だ」

「何…!?」

「フェニックスゾディアーツ。奴の強さはサジタリウスや、まして銀河王なんか目じゃねぇくらい強い」

「…なら一旦体勢を立て直すぞ。フォーゼドライバーやスイッチを酷使し過ぎだ。お前自身もな」

「あぁ」

賢吾はカメラスイッチをバガミール、シザーススイッチをポテチョキン、フラッシュをフラシェキー、フリーズをソフト―ニャ、ジャイロをナゲジャロイカに差し込んで起動させた。ホルワンコフは、スコップスイッチを酷使した所為でコズミックエナジーが尽きていたので起動できなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まったく、大した者だよ、如月弦太郎」

 「「っ!!」」

 弦太郎と賢吾が振り返ると、先ほどの攻撃で陥没した箇所が徐々にひび割れてきた

 「まさか…」

 賢吾の予感は的中した。再び大穴が開いた地面からフェニックスゾディアーツが浮遊状態で出てきたのだ

 「周りの者達を楯になんとか助かったよ。まぁ、私以外は圧迫されて死んだがね」

 「つまり、敵はもうお前だけってことだろ。ならさっきより…」

 「勝機がある、とでも言うのかね。如月弦太郎、君の辞書に学習能力という言葉はいのかね?あるいは過去の戦歴を保存しておく容量でもいいが」

 「何だと」

 フェニックスゾディアーツが翼を羽ばたかせると、無数の炎が燃え上がり、そこから先程の財団戦闘員たちよりも多いダスタードが現れた。いや、通常のダスタード忍者のような姿だが、このダスタード達の装束は灰色で仮面は鳥のような嘴が付いていた。両手には鋭い鉤爪も装備していた。かつてレオゾディアーツだけが生み出した専用ダスタード、レオダスタードと同様の、フェニックダスタードが校庭を埋め尽くしていた

 「ダスタード!?」 

「あの強さからホロスコープスと同等以上と思っていたが、ダスタードまで生み出せるとは…」

 「さぁ、これだけの数で一気に学校に攻めれば、流石の君でもわかるよね」

 「くっそぉぉ~~~~!!!!」

 弦太郎は変身もせず突っ込んだ。賢吾もポテチョキン達で応戦を試みるが、一体だけでも並のゾディアーツと同じ強さのフェニックスダスタード。なすすべも無く弦太郎は吹っ飛ばされた

 「弦太郎!」

 「賢吾、来るなっ!」

 弦太郎を助けようと賢吾やポテチョキン達が一斉に掛かるが、一瞬で吹っ飛ばされた

 「く…」

 隊列を組んで進行してくるフェニックスダスタード。その後ろでフェニックスゾディアーツは一言

 

 

「さぁ、回収しようか」

 

 

 

 

 

 「止めろ~~~~!!!!」

 

 

 

 

 

 ギュギャギャギャ~~~~~~!!!!!!

 

 

猛スピードで突っ込んで来た黒い魂虫の顔のような装甲車がフェニックスダスタードを轢き飛ばした。その装甲が左右に割れると中から前半分が緑、後ろ半分が黒のバイクが飛び出した。それには男が2人乗っていた

「あれは…」

弦太郎はその2人に見覚えがあった。かつて銀河王との戦いで自分と映司を行かせるために複製ゾディアーツたちと戦った…

「翔太郎先輩、フィリップ先輩!!」

「よう後輩、ハードボイルド、とは言い難いが、よく持ち堪えたな」

「如月弦太郎、暫くぶりだね」

2人はバイクから降りると弦太郎と財団Xの間に立ちはだかった

「…よかった…」

2人の姿に安心した弦太郎はそれまで張り詰めていた気が解けて崩れ落ちた

 

 

がしっ

 

 

その手が誰かに掴まれた

 

 

「大丈夫?弦太郎君」

 

 

「映司さん!?」

「よぉ映司、お前も来たのか」

「どうも、翔太郎さん。だって…、」

「ライダーは助け合い、だろう?火野映司」

「そうだよフィリップ君」

弦太郎は思いがけない、とても頼りになる助っ人3人の姿を呆然を見ていた

「W…、オーズ…。まさか3人、いや2人もライダーが来るとは、計算外だったよ」

「ジャキ・カンナギ、それは間違いだ。助っ人は僕らだけじゃない」

「何っ!?」

フィリップの言葉にジャキ・カンナギはここに至って初めて動揺した

 

 

フォォォォォン

 

 

赤いバイクディアブロッサに乗った照井と映司と同じライドベンダーに乗った後藤も戦いの中心に到着した

「左、生徒達は全員避難させたぞ。あいつが上手く誘導してくれた」

「あんたたちは…。それにあいつ?」

弦太郎は新たな助っ人2人に訊いた

「俺に質問するな」

「俺はバースだ」

「あぁ、すまん弦太郎。お前の仲間のアメフトボーイと会長ガールが俺たちを呼んでくれたんだ」

「隼と美羽が!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校舎裏。友子に血路を開いたJKの元に2人の仲間が駆けつけた

「JK!」

「しっかりしなさい!」

「あ…、大文字先輩……、美羽会長」

「よくやったぞ!お前のおかげで野座間が俺や流星たちに助けを呼びに行けたんだ」

「あんたのおかげよ」

「はは…、」

JKは隼の手を借りて立ち上がった

「よし、美羽、JKを頼む。俺は弦太郎たちに合流する」

「待って下さい。俺も行きます」

「JK、あなた…」

「やられっぱなしはかっこ悪すぎっすからね」

「なら、」

「そうね」

3人をスイッチを取り出した。宇宙鉄人との戦いで偶然手に入った2機とパワーダイザー専用に造ったスイッチ、ダイザースイッチを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…まさかここまで仮面ライダーが集結するとは…。毎回毎回君たち仮面ライダーは我々の邪魔ばかりするね…」

「これまでだ、ジャキ・カンナギ」

賢吾はフェニックスゾディアーツを指差し言った

「さぁて、フィリップ、映司行こうか」

「あぁ。そこの君、僕の身体をよろしく」

「新しい力、ぶっつけ本番だけど、楽して変身できたらライダーに助け合いはいらないもんね」

翔太郎は腰にダブルドライバーを装着、同時にフィリップの腰にも装着された

映司もオーズドライバーを装着した

「また一緒だな、バース」

「あぁ、行くぞアクセル」

照井とバースもドライバーを装着、アクセルメモリと腕輪に装備していた唯一のセルメダルを構えた

そして…

「すげぇぜ。さっきまで力尽きようとしていたのに、今はいくらでも胸の底から熱いもんが溢れて滾ってくる…。この力、そうか、これが…」

弦太郎は胸を2回叩いてフェニックスゾディアーツを指差した

「仮面ライダーの絆パワー、お前ぇにぶつけてやるぜ!!!!」

フォーゼをドライバーを装着し、弦太郎は右を見た。フィリップ、翔太郎、照井がいた

左には、映司、後藤

 

役者と準備が揃い整った

 

 

 

 

 

サイクロン ジョーカー

 

翔太郎は右手をフィリップは左手でメモリを起動させ構えた。その姿、まさしくW

 

「「変身!!」」

 

フィリップが右のソウルサイドに挿入すると、翔太郎のドライバーに転送され、押し込み、ボディサイドのメモリも挿入し、スイッチスロットをW字に展開させた

 

 

 

アクセル

 

「変…、身っ!」

照井はメモリを起動、挿入し、ドライバー右側のパワースロットルを捻った

 

 

 

映司はブレイブコアメダルを装填、オーカテドラルを傾けた。するとベルトから軽快なサンバリズムを流れ、映司の身体は自然とステップを踏み始めた。最後にターンを決め、オースキャナーでメダルを読み込んだ

「変身っ!」

 

プテ~ラ!トリケ~ラ!ティラ~ノ!プ・ト・ティラーノブレイブ~!!!

 

 

 

「変身!」

セルメダルをバースロットに装填、グラップアクセラレーターを一気に回転させた

 

 

 

3・・・、2・・、1・

「変身っ!!!!」

 

 

 

 

 

緑と黒の二色の身体に銀色のマフラー、仮面ライダーW

「「さぁ、お前の罪を数えろ!!」」

 

赤き装甲と地面にめり込む片刃直剣、仮面ライダーアクセル

「さぁ…、振り切るぜ!」

 

 

金色、ピンク、赤のボディ。新たな力によって誕生した史上最強のオーズ、仮面ライダーオーズブレイブプトティラコンボ

「荒れちゃうけど、止められないよね」

 

 

仮面ライダーバース

「俺こそがバースだ」

 

 

フォーゼが頭部を撫でると、後ろから巨大な3色3体のダイザーが現れた

 

「キングダイザー!」

きゅぴーん

隼が決めポーズを取り、ダイザーはアメフトの構えを取った

 

「クイーンダイザー!」

「JKダイザー」

その左右で美羽とJKも同様に構えた

 

 

さらに、フォーゼの右隣に青い発光球体が落ちた

 

 

流れ落ちる青き星、仮面ライダーメテオ

「お前たちの運命は、俺たちが決める!」

 

 

 

 

 

揃いに揃った6人の仮面ライダーと3機のダイザー

溢れる交わり膨らむエネルギーは宇宙誕生のそれと同等以上

 

 

 

 

「宇宙~~~~…………、、、、キタ~~~~!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

斬り裂き回るフォーゼ

「ライダー超回転スラ~~~~ッシュ!!!!」

 

荒れるオーズ

「岩裂キッ~~ク!!」

 

友子閃く

「弦太郎さん、新しいステイツよ!」

 

灰色のフォーゼ

「あっちゃ~~~~」

 

 

 

 

 

次回第7話

宇宙のF/雷とドリルと牙/宇・宙・功・夫

 

 

戦場に転がるドーナツ

「さぁ、ショータイムだ」

 

戦場を写す下手くそなトイカメラ

「大体分かった」




けっこう設定や登場人数が捌ききれなくなってきた・・・

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