宇宙~KITA--~   作:蒼乃翼

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終章

 

「…現時刻をもってジャキ・カンナギを財団から除名とする。それに伴なう計画は一切を凍結とする。」

 

 

 

数km離れたビルの屋上でタブレットを操作しながら状況を観察していたのは、財団Xのネオン・ウルスランド。

「次の投資計画は……、番場影……、っ!」

 

 

キュィン!

 

 

背後からの銃撃を、ネオン・ウルスランドは間一髪で躱した。

「何者…」

ビルの影から出てきたのは、シアン色の50口径二連式銃を構え男だった。

「貴様は…、海東大樹…」

「やぁ、ネオン・ウルスランド。」

二連式銃、ディエンドライバーをくるくる回しながら海東は無造作に歩み寄った。ネオン・ウルスランドは動けなかった。海東に隙がなのだ。

「何が目的です。仮面ライダー部や他のライダー達の前に昭和ライダーを召喚して回っていたのは貴方ですね?」

「ご名答。」

海東がカードマジックよろしく手に現したのは、1号、2号、V3、アマゾン、Xの昭和ライダーカードだった。

 

 

「で、目的だけど、その懐ずいぶん重そうだね?」

 

 

「…ここまで我々の情報を知られたからには…」

「生かしてはおけないって?それこれからやられる奴しか言わない台詞だよ。」

「…この技術を見ても、まだその台詞が言えますかね…」

ネオン・ウルスランドは白衣の懐からディエンドライバーによく似た銃とカードを取り出した。

「…カイジンドライバー…」

 

かつて、シンケンジャーの世界でアヤカシ・チノマナコがディエンドライバーを奪って変身した際、ライダーではなく怪人を召喚する仕様に変化してしまった、海東にしてみれば忌々しい出来事を思い出させるアイテムだ。

「そのガラクタ、破壊させてもらうよ。」

海東は静かな闘志を燃やしてディエンドカードをドライバーに装填した。

 

KAMEN RIDE DIEND

 

「変身!」

 

ディケイドと同じくカードがその身体に重なった、シアン色のボディを持つ、仮面ライダーディエンド。

「実験には丁度良いですね。」

ネオン・ウルスランドは懐から3枚のカイジンカードを取り出し、カイジンドライバーに装填した。

 

KAIJIN RIDE ユートピア グレムリン

 

W、そしてウィザードを最も苦しめた敵が召喚された。

「だったらこの面子で相手をしよう。」

 

KAMEN RIDE SKULL BEAST‐HYPER

 

ディエンドがネオン・ウルスランドとユートピアドーパントとグレムリンを囲うように左右に召喚したのはいずれも銃を使うライダーだった。ディエンドは交戦する気はさらさらないようで、すぐさま必殺技のカードを装填した。

 

FINAL ATTACK RIDE DI,DI,DI,DIEND

 

ディエンドライバーの銃口の先に沿ってライダーカードが砲身となり敵を補足した。

スカルはスカルマグナムにロストドライバーから抜いたスカルメモリを挿し込み、ビーストはハイパーウィザードリングの口を開いてミラージュマグナム背面のリングスロットに差し込んだ。

 

「消え去りたまえ!」

 

巨大なビームが一直線に放たれるディエンドのディメンションシュート

 

破壊光弾が連発されるスカルのスカルパニッシャ―

 

ビーストキマイラの形となった魔力弾を放つビーストハイパーのシューティングミラージュ

 

 

 

ドォォォォォン

 

 

 

三方から必殺の射撃を受け、ユートピアドーパントとグレムリンは爆散した。

「ちっ、逃げたか…」

スカルとビーストハイパーの幻影が消え、変身を解いたディエンドは爆発の中心に残されたカイジンドライバーを踏み潰した。

 

 

 

 

 

 

 




ちょっとやってみたかったトリオです

そのうちマッハも加えようかな

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