宇宙~KITA--~   作:蒼乃翼

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本当のラストバトルです


不・死・鳥・死

 フェニックスゾディアーツラストワン形態を前に、バリフォーズンソードとなった仮面ライダーフォーゼとそれを握る仮面ライダーディケイド。

 二人肩を並べる仮面ライダーWサイクロンエクストリームとエクストリームジョーカー。

そして、タジャドル、ガタキリバ、ラトラーター、サゴーゾ、シャウタ、プトティラ、ブラカワニコンボの7人のオーズ。

 「さぁ、フィナーレといこうか。」

 ウィザードFDが先陣を切って突っ込んだ。それをサポートするようにオーズプトティラコンボがプテラヘッドから冷気を吐き出した。

 

 ウォータードラゴン 

 

ブリザード

 

スペシャル

 

 ザンッ!!

 

ウィザードFDがウィザーソードガンでフェニックスゾディアーツラストワンの脚を斬りつけると同時に、右側に魔法陣が現れそこから仮面ライダーウィザードウォータードラゴンが現れ、プトティラの冷気に併せてブリザードウィザードリングを発動、脚部が凍ったフェニックスゾディアーツラストワンのもう片方の脚をドラゴテイルで斬りつけた。

 

 「こっちもいくよ。」「っしゃぁ!」

 WCXとWXJ、さらにオーズサゴーゾコンボが巨体の体勢が崩れかけたフェニックスゾディアーツが吐き出す火の玉を躱しながら突っ込み、下腹部に潜り込み、トリプルライダーパンチを喰らわせた。

 「はぁぁっ!」「とぉりゃ!」

 

 ドォンッ!!

 

 

 バサッ!

 

 地上での活動が不能となり強烈なダメージを負ったフェニックスゾディアーツラストワンは上空から攻撃をしようと翼を羽ばたかせた。それを追うようにオーズタジャドルコンボが音速飛翔でフェニックスゾディアーツラストワンの上を取った。

 

 ハリケーンドラゴン 

 

 スペシャル

 

 コピー

 

ダダダダダダダダダダダ!

 

 

 さらに上に現れた魔法陣からドラゴウィングを羽ばたかせウィザードハリケーンドラゴンが飛び出し、二丁ウィザーソードガンガンモードとタジャスピナーでフェニックスゾディアーツラストワンの翼を撃ち抜いた。

 

 ランドドラゴン

 

 スペシャル

 

 ズバァッ!

 

 落下してくるその真下、地面から飛び出したウィザードランドドラゴンがドラゴンクローで、オーズラトラーターがトラクロー、ガタキリバがカマキリソードでフェニックスゾディアーツの腹部を切り裂いた。

 

 ズシャァン!!!

 

 さらにオーズシャウタのオクトバッシュとブラカワニのワーニングライドが撃ち抜かれた翼を身体の根元から断ち切った。

 「俺たちで決めるぞ!」

 「おう!」

 

 FINAL ATTACK RIDE  FO,FO,FO,FOURZE

 

 「はぁぁ~~…、たぁぁぁ~!!」

 ディケイドはバリフォーズンソードを右脇構えで力を溜め、一気に横一閃に振り抜いた。フェニックスゾディアーツラストワンは真っ二つに斬られた。

 「決まったね。」「うっしゃ!」

「よしっ!」

 Wとオーズがガッツポーズをした。

「いや…、まだだ!」

 アストロスイッチカバンで状況をモニターしていた賢吾の言葉とフェニックスゾディアーツラストワンの身体が再構築されたのは同時だった。

 「ちっ、不死鳥の名は伊達じゃないみたいだな…」

 ディケイドはバリフォーズンソードを手放し、フォーゼは元に戻った。

 「く、どうする…?」

 フォーゼは賢吾に指示を仰いだ。

「今分析したところ、あの尾羽が再生の起点となっている。あれを同時に破壊できれば…」

賢吾はフォーゼ、ディケイド、W、オーズ、ウィザードを見回した。

「よし、この人数なら…」

「いや、破壊力はコズミック並みのキック力が必要となる…」

「Wは2人でも十分だが、オーズとウィザードは力不足だな…」

 

FINAL ATTACK RIDE O,O,O,O‐ZU

 

オーズの分身体がタジャドル、ラトラーター、ガタキリバを中心に重なり、タカメダル、トラメダル、バッタメダルが強く光りだした。

 

「よし、これなら…、変身っ!」

 

スーパー!スーパー!スーパー!

スーパータカ! スーパートラ! スーパーバッタ!

スーパー!タトバ タ・ト・バ!スーパー!

 

オーズのファイナルフォームライド、『フルコンボオーズ』

そのファイナルアタックライドは、スーパータトバコンボへの変身だ。

「さぁ、最後の演目だ。」

 

ファイナルタイム

 

オールドラゴン・プリーズ

 

ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴンの幻影がフレイムドラゴンに重なり、胸部にドラゴスカル、背部にドラゴウィングとドラゴテイル、両腕にドラゴクローを装備した仮面ライダーウィザードオールドラゴンスタイルだ。

「フォーゼ、俺たちも最強の変身だ。」

「おぅ!!!!」

ディケイドはコンプリートカードをケータッチに挿入し、フォーゼはコズミックスイッチを挿し込んだ。

 

KUUGA AGITO RYUKI 555 BLADE HIBIKI KABUTO DEN‐O KIBA

FINAL KAMEN RAIDE DICADE

 

コ~ズ~ミ~ック、オ・ン

 

ディケイドコンプリートフォームとコズミックステイツへと変身が完了した。

「でもこれでも3人たりねぇぞ?」

「心配ないよ、如月弦太郎。」「来たみたいだぜ。」

フォーゼとWの前に、青い流星が落ちてきた。その中から、メテオストーム、バース・デイ、アクセルブースターが現れた。

「またせたな、弦太郎!」

「バース、参上だ。」

「さぁ、振り切るぞ。」

「みんなでね!」

オーズの言葉にディケイドCFは最後のカードを装填した。

 

FINAL ATTACK RIDE DA,DA,DA,W

 

「ヤァッ!」「とぉりゃ!」

Wサイクロンエクストリーム、Wエクストリームジョーカーが跳び上がる。

 

アクセル マキシマムドライブ

「ふっ!」

アクセルブースターが全身のブースターで加速的な急上昇をする。

 

スキャニングチャージ!

「せいやっ!」

オーズスーパータトバが赤い翼のオーラを広げ飛び上がる。

 

カポーン セルバースト

「バースッ!」

バース・デイがカッターウィングで上昇する。

 

メテオストーム リミットブレイク

「ほわぁっ!」

メテオストームが跳躍する。

 

ルパッチマジックタッチゴー チョ~イイネ キックストライク サイコ~!

「はぁっ!」

ウィザードオールドラゴンスタイルが飛翔する。

 

FINAL ATTACK RIDE DI,DI,DI,DICADE

「たぁっ!」

ディケイドコンプリートフォームが地面を蹴り上げる。

 

リミットブレイク

「うぉぉぉぉ!!!!」

フォーゼコズミックステイツが発射する。

 

 

 

 

 

GIGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

 

 

 

 

 

8人ライダーの必殺ライダーキックがフェニックスゾディアーツラストワンの尾羽に同時に炸裂した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう行っちまうんすか?」

「あぁ、あまり風都を空けてはおけないしね。」「弦太郎、次からは探偵事務所を通せよ、依頼料は後輩価格にしといてやる。」

ちゃかり後輩相手に宣伝をする2人で1人の探偵にして仮面ライダー、W

 

「君の公務執行妨害は不問にしておく。」

「はい、ご迷惑おかけしました。」

照井は隼に厳重注意をしていた。

 

「じゃあ俺たちもこれで。」

「バースが必要な時はいつでも言ってくれ。」

「はい。それと、鴻上会長さんにケーキの生クリームはもっと泡立てて、生地の攪拌も丁寧にしたらもっと美味しくなるとお伝え下さい。あと見た目が普通過ぎるので、もう少し凝った方がいいですよ、とも。」

美羽は甘味の辛口批評を映司と後藤に伝えていた。

 

「俺も戻るけど、今度の休みにでも会わないか?俺の進路について友子に話を聞いて欲しいんだ。」

「はい…、どんな進路でも、私は…」

ラブラブ空間を醸し出している流星と友子・・・を、手をハートの形にして茶化しているJKをゆうきと賢吾が引っ叩いて引きずっていった。

 

 

 

「この世界での俺の役目は終わったな。」

そんな風景を首から下げたトイカメラで撮影する士

 

 

 

「ちょっと待ってくれ。」

 

 

 

挨拶も無しに帰ろうとする士を弦太郎が呼び止めた。

「今回は助かったぜ、俺とダチになってくれ。」

「ふっ、一応この世界での俺は教師だぞ。お前は教師ともダチになると言うのか?」

「あぁ、生徒とか教師とか関係なくダチになる、それが俺の流儀だ。」

「ふっ、色々な世界を旅してきたが、お前のような仮面ライダーもいるんだな。」

弦太郎が差し出した手を、士は握った。

「仮面ライダーフォーゼ、如月弦太郎だ。」

「仮面ライダーディケイド、門矢士。忘れるまで覚えとけ。」

そして2人は“友情のシルシ”を交わした。

 

「あれ?そういえばウィザードは…?」

 

 

 

 

 

風都

「そういえば、照井。お前ん所新人研修で新顔入ったらしな?」

「あぁ、普段は凡庸としているが、いざエンジンがかかると犯人逮捕事件解決まで一直線なんだ。」

「ほぅ、それは興味深い。その新人の名はなんというのだい?」

「泊、泊進之助だ。」

 

 

 

夢見市

「そういえば後藤さん、最近警察はどうですか?」

「あぁ、とある都市で人々が集団でどんよりするという怪奇現象が起こっていてな。信吾今度調査に行く事になった。」

 

 

 

 

 

 

 

その頃、晴人は・・・・・・

「おかしいな?さっきまで学園にいたはずだが…、」

今いるのは、例えるなら電脳世界。幾何学模様や数字が周囲に溢れかえっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

た     す     け     て

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうやら、ここにも絶望しかけている人間がいるようだな。」

晴人はホープリングをはめ直すとマシンウィンガ―で走り出しだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光写真館

「さて、次の世界は…」

士が背景ロールを変えると、学校の校舎とそれに覆い被さる巨大な影、そして、断崖絶壁の墓所と十字架に張り付けられた少女達だった・・・・・・・・

「まったく、また高校か…」

士が脇のテーブルを振り返る。弦太郎達仮面ライダー部と翔太郎とフィリップ、照井、映司と後藤達が笑顔で語らって、それに仮面ライダーW、アクセル、オーズ、バース、そしてフォーゼの姿が浮き上がってしっかりと写っていた。




最後と言いつつ、締めくくりにもう一話、出番の無かったアイツを出してます

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