でもまだ5/8くらいなんだよな~
天高校庭
オーズブレイブプトティラコンボvsアイスエイジギル
オーズブレイブプトティラコンボは地面に手を突っ込んで鍔部分がメダガブリューの刃となった長剣『ガブリザンダー』を引き抜いた
「アロメラスセルメダル、装填!」
斧刃の反対側にあるメダジャリバーと同じ装填口にガーディアンズ獣電池から生成されたガーディアンセルメダルを一枚装填、オースキャナーで刀身をなぞった
スキャニングチャ~ジ!メラメラ~!
いつもの激しい声と異なり、うるしゃい男の音声がなると刀身が激しく燃え始めた
「ファイヤー!」
横一閃に振るわれた炎はアイスエイジギルに直撃、セルメダルが身体のあちこちからぼろぼろこぼれ落ち始めた
「とどめだ!」
オーズブレイブプトティラコンボはそのこぼれたセルメダルを拾い、ガブリザンダーに3枚、鍔の斧刃部分に3枚装填した
ギャブリンチョッ!ヘキサッスキャニングチャ~ジ!
「はぁぁ~~…、セイハぁ~~~!!!」
ブレイブに満ちたガブリザンダーを真っ向に振り下ろした
ザンッ!
オーズブレイブプトティラコンボ必殺沢の1つ、ブレイブ・オブ・レイジによって、アイスエイジギルとその向こうの空間まで斬り裂かれた
ゴゴゴゴ
斬り裂かれた空間の切れ目にブラックホールが発生し、そこにアイスエイジギルは吸い込まれていった
「さぁて、残るは…」
オーズブレイブプトティラコンボはヒートアンクと対峙した
†
同じく天高校庭
ジョーカーvsナスカキャンサー
「だぁ~!コイツ速過ぎ!全然攻撃が当たらねぇ」
完全に翻弄されているジョーカーの元に援軍が到着した、それはメモリガジェット。スタッグフォン、スパイダーショック、バットショット、フロッグポットが次々と体当たりをしてナスカキャンサーとジョーカースコーピオンをジョーカーから遠ざけた
「待たせたね、翔太郎」
「…ったく、遅ぇんだよ…」
デンデンセンサーを額に押し上げながらのん気に笑う相棒の肩を、変身を解いた翔太郎は軽くパンチした
「検索と分析は終わったよ、まずはルナトリガーだ」
「なら、ここからは俺の、いや…」
2人はダブルドライバーを装着した
「「俺(僕)たちステージだ!!」」
ルナ トリガー
「変身!」「変身!」
ルナ!トリガー!
次の瞬間、翔太郎は黄色と青のボディ、幻想の狙撃手、仮面ライダーWルナトリガーと変身した。ちなみにフィリップの身体は賢吾と友子が回収した
「スパイダーだ」「よっしゃ!」
Wはトリガーマグナムを構え、スパイダーショックを銃身に取り付けた
「「はぁっ!」」
ダダダダ
放たれた弾丸をジョーカースコーピオンは徒手空拳で、ナスカキャンサーは鋏で防いだ、しかし、それこそがフィリップの狙い
スパイダーショックを取り付けたトリガーマグナムの銃弾は捕縛ネット、しかも粘着性がある。ジョーカースコーピオンは手足どころか全身にネットが絡まり、ナスカキャンサーは自慢の鋏が開けなくなった。つまり…、
「鋏はてこの原理で通常では断ち切れない物すら切れる、が、開かせなければご覧のとおり」「おぉ、すげぇ」
圧倒的切断能力の鋏が完全に無効化されていた
トリガーマグナムをくるくる回しながらWは左右の複眼を右左と点滅させて会話した
「さぁ、まずは蟹の調理といこうか」「3分で片付けてやるぜ」
Wは左右の手にメタルとヒートのメモリを取った
ヒート メタル
ダブルドライバーからルナとトリガーを抜いて、新たに起動させたメモリを挿入した
ヒート!メタル!
熱き闘士、仮面ライダーWヒートメタルは背中のメタルシャフトを伸展させ構えた
「あのキャンサーは物理攻撃には無類の強さを誇るが熱などには弱いそうだ」「なるほどな」
ガッガッガッガッガ
Wヒートメタルはメタルシャフトの両端、エンドハンマーに高熱火炎を纏わせ、ナスカキャンサーを滅多打ちにしていく。ナスカの高速移動も粘着性のあるネットが足に絡まって身動きが取れないので発動できない
「とどめはスタッグだ」「散々挟んでくれやがって、お返しだ!」
メタルシャフトにスタッグフォンを取り付け、さらにメタルメモリを差し込んだ
メタル! マキシマムドライブ!
メタルシャフトの先端にクワガタの顎の形をした炎を燃え上がらせ、ナスカキャンサーを挟んだ
「「メタルスタッグエクスプロージョン!!」」
ヒートメモリのアッパーボルテージマターという興奮物質により闘争心が倍増、その状態で繰り出されるメタルのパワー
背負い投げの要領で反対側の地面に叩きつけられたナスカキャンサー
自慢の硬殻(コウカク)もヒートの熱により強度が著しく低下、そこにメタルのパワーを文字通り叩きつけられれば…
ドォォォンッ!!
セルメダルが飛び散り、ナスカメモリが排出されメモリブレイク、核となっていたキャンサースイッチも破壊された
「ジャスト」「3分だ」
スパイダーショックで時間を確認したWは左手をスナップさせた、次の瞬間っ、
「翔太郎っ!」「っぶねぇ!」
Wは背後からの攻撃を前方に転がるかたちで回避した
「さぁ…、ここからだ」「…あぁ」
ジョーカーの格闘センスに柔軟性のある足技と毒を兼ね備えたジョーカースコーピオンが右足一本だけ挙げたクラウチングスタートの様な体勢でWの背後にいた
「どうやら糸を毒で溶かしたようだね」「あの毒はまともに喰らうとメタルのボディでもヤバイぜ」
サイクロン ジョーカー
Wはメモリを抜いて、自分達に勝利の風を吹かせる切り札を挿入した
サイクロン!ジョーカー!
「「さぁ、お前の罪を数えろ!!」」
†
井津藻野採石場
アクセルvsサイクロンカザリ
トライアル
ストップウォッチと信号機を合わせた挑戦の記憶を宿したトライアルメモリでアクセルは装甲をパージしたアクセルトライアルとなった
ババババババババ
激しい土煙を上げながらアクセルトライアルとサイクロンカザリは高速の世界で戦っていた
アクセルのパンチ、カザリの爪、アクセルのキック、カザリの鬣からのエネルギー弾
互いの速度はどんどん速くなっていった
ザザッ
アクセルトライアルとサイクロンカザリは数mの間隔を開けて再び対峙した
自我などはないが戦闘に関する思考能力は備わっているサイクロンカザリは1つの疑問を抱いた
アクセルトライアルの腰、アクセルドライバーに差し込んだはずのトライアルメモリがないのだ
「…振り斬るぜ!」
アクセルトライアルはエンジンブレードを左腰の位置で脇構えに取った、と、サイクロンカザリが視認した次の瞬間には
ザンッ
胸のT字状の斬り痕から大量のセルメダルをこぼすサイクロンカザリ。その足元には、先ほど2人が戦った跡がT字状に残っていた
そしてその背後、
エンジンブレードを右手一本で振り斬って、水平に構えた体勢で残心を取るアクセルトライアル
その頭上から、信号機からストップウォッチ形態になったマキシマムモードのトライアルメモリが落ちてきた
左手でそれを掴むとアクセルトライアルは振り返りもせず呟いた
「9.9秒、それがお前の絶望までのタイムだ!」
サァァ
セルメダル、人造コアメダル、T3サイクロンメモリは一瞬にして塵となって消えた
「残るは…!」
アクセルトライアルはエンジンブレードの切先をエターナルウェザーに向けた
†
差異田間スタジアム
ダダダダダダダ
バースはオーシャンメズールにバースバスターを連射していた
セルメダルはゴリラカンドロイドが先ほどのメタルガメルのを回収、セルバレットポッドに装填、バースへパス、というローテンション作業で供給していた。タカ、バッタ、タコ、電気ウナギ、クジャク、プテラ、トリケラカンドロイドはヴァイオレンスガメルの足止めをしていた。しかし、あまり時間は稼げそうにない、オーシャンメズールを最高速で倒さなくてはならない
「く…、単発の攻撃では液状化でいなされてしまうか…」
先ほどから何発も撃っているが、柔軟性のある変則的な動きで躱され、当たっても液状化によってダメージは半減以下
「なら!」
バースはセルバレットポッドを3つ分一気にバースバスターに装填した
「セルッ、ブレイカァーー!!」
ゴォォッ!!
超高エネルギーを弾丸状ではなく、巨大な直射砲撃として放った。オーシャンメズールは回避が間に合わないので液状化しようとしたが、そのエネルギーにより液状化がリセットされてしまった
直線状の光線をバースバスターから発射しながらバースは全身した。そして、光線が当たっている中心部、そこにオーシャンメモリと水棲コアメダルを見つけた
「バァスッ!」
ガシッ
バースは左手をその中に突っ込み、核となるそれを掴み取った
本体から核を失ったオーシャンメズールはただのセルメダルの塊となって崩れ落ちた
「残るはヴァイオレンスガメルだな」
バースが振り返るのと足止めしていたカンドロイドたちがバラバラになって全滅したのは同時だった
†
世句見留廃工場
ガッ、ゴッ、ドグッ、バゴッ
メテオヴァルゴエヴォリューションストームvsゾーンヴァルゴ
タイマン勝負は、果たして能力対決とはならなかった
ロディアストームシャフトとロディアの激突、そして今は互いに拳と拳をで殴りあう原始的な戦いになっていた
「はぁ…、はぁ…、」
メテオヴァルゴエヴォリューションストームは遂に力尽きて変身が解除されてしまった。姫シンケンレッド志葉薫によって体力は回復されたが、完全ではなく、蛇王との激闘、ルナアリエス、野生児ライダーの助っ人があったとはいえファングレオとの連戦に継ぐ連戦。ジークンドー星心大輪拳で鍛えられた流星の体力も限界だった
そんな満身創痍疲労困憊の流星を、ゾーンヴァルゴはただ見ているだけだった
「…どういことだ?」
流星が目を凝らすと、ゾーンヴァルゴの前に3人の人影が浮かび上がった
「江本教授!?ヴァルゴ!?タチバナさん!?」
それはヴァルゴエヴォリューションスイッチを託してくれた3人だった
「朔田君、この場に残った残留思念とでも言えばいいのかな、それとこのスイッチの影響で私たちがゾーンヴァルゴの意識に介入していたんだ」
「なら、さっきまでの戦いは…」
「そうだ、私達の意志でお前と戦っていた、仮面ライダーメテオ」
「どうして…」
「ふっ、あのままただ君に倒されても良かったのだが…、ちょっと欲が沸いてね。本気の殴り合い、というのをやってみたかったんだ、流星、君とね」
3人のコズミックエナジーによる幻影はゾーンヴァルゴに溶け込んでいった
「朔田君」「仮面ライダーメテオ」「流星」
3人の声を重ねて発声したゾーンヴァルゴは手を差し出した
「…っ、…っ、…っ、…っ、……っ!」
それを流星は握り、かつて一度殺してしまった自分すら甦って許したダチから教わった友情のシルシを交わした
「ありがとう………ございました…っ…」
その目から大粒の涙がこぼれた
ゾーンヴァルゴを一度頷くと、大量のセルメダルを残して崩れ落ちた。ゾーンメモリはブレイクされ、ヴァルゴスイッチは空へと昇っていった。おそらくは、月。安らかに眠る大地へと…
†
天高校庭
コ~・ズ~・ミ~・ック・オ・ン
「お前のわけわかんねぇ術の正体を見破ってやる!」
カメラ レーダー
コズミックステイツとなったフォーゼ。胸のスイッチグラングのカメラとレーダーを押すと、本来ならスイッチが具現化されるが、この2つを同時に発動したことでフォーゼの複眼、シーバイザーが赤と黒のストライプとなりイエスタデイリブラの能力分析が可能になった
「…よし、賢吾頼んだ!」
「って、そこは人任せか!」
フォーゼのらしいと言えばらしい対応に賢吾は支えていたフィリップの身体を放して突っ込んだ
「俺は肉体、お前は頭脳、そういう役割分担だ!」
フォーゼコズミックステイツはそういいながら接近戦でイエスタデイリブラの相手を始めた。スカルサジタリウスはさっきの攻撃跡地から出てくる気配が無い
「まったく…」
賢吾は愚痴をこぼしながらもアストロスイッチカバンのPCで分析を始めた
画面には確かにフォーゼの姿と現場が数値で表示され、イエスタデイリブラの姿も映し出されている
「喰らえ!」
ラ・ン・チャ・ー・オ・ン
フリーズ
フォーゼはフリーズランチャーを全弾発射、それは全弾命中、巨大な氷塊の中にイエスタデイリブラは氷漬けにされ身動きが取れない、はずだが…
フォン
いつの間にかフォーゼの背後に移動し、錫杖ディケによる攻撃を繰り出した
ガッ
「ぐわぁっ!」
その一連の攻防を分析していた賢吾がついに…
「わかったぞ、弦太郎!奴は確かに攻撃を受けた」
「でも効いてねぇぞ」
「ここからが重要だ。リブラは元々幻術を使う、それは相手に対してだ。が、このイエスタデイリブラは自分自身に幻術をかけて都合の悪い攻撃、事象をなかったことにできるんだ。恐らく、24時間以内のことならな」
「んだそりゃ!?」
「ホロスコープススイッチとガイアメモリが融合されたことで生まれたかなり厄介な能力だ」
「つーかそんなトンデモ能力持ってんのにどうやって倒せば…」
「弦太郎、バリズンソードにフラッシュを差し込むんだ。フラッシュの光で幻術を無効化するんだ」
「よし、わかったぜ!」
フラッシュ
フォーゼは具現化したフラッシュスイッチをバリズンソードに差し込んだ
フ・ラッ・シュ・オ・ン
バリズンソードの刀身が火花を散らしながら輝き出した
「ライダー超新星スラ~~~~ッシュ!!!!」
イエスタデイリブラは幻術を発動しようとしたが、フラッシュの光により能力が発動しなかった
ザシュッ!
一刀両断されて、リブラスイッチとイエスタデイメモリは破壊、後に残ったのはセルメダルだけだった
次・回・予・告
ブレイブフィニッシュなオーズ
「せぃっはぁぁぁ~~~!!!」
誕生バース
「バァ~ス、デイッ!!!」
アップグレードアクセル
「全てを振り切ってやるぜ!!」
エクストリームなW
「「これで決まりだ!!」」
大・大・大・大・大回転フォーゼ
「ライダー超きりもみスラッシャー!!!!」
第11話
劇・的・決・闘
メテオの部分は、蛇王戦で考えてた技全部使ってしまったからこうなりました