お祭り大戦状態必至の作品です
その日、天の川学園は理事長の事件からの混乱からようやく落着きを取り戻し、一年生は教育実習生と社会科見学に行っていた
宇宙仮面ライダー部はラビットハッチが破壊されてしまったので、以前入り口として使っていたロッカーあった部屋の隣に部室を置いていた
「あ~ぁ、進路希望かぁ~・・・」
「弦太郎はまだ出していないのか。締め切りは先週のはずだろう」
「仮面ライダー全員とダチになるって書いたら大杉先生が書き直せって」
「それはそうだろう。それはお前個人的な目標であって進路ではないだろ」
如月弦太郎と歌星賢吾はオセロをしながら会話をしていた。賢吾の黒が盤面の9割を占めているのは言うまでもない
「そういうお前の進路はどうするんだよ?」
「俺は太陽大学への推薦が決まっているからな」
太陽大学。日本では唯一の宇宙開発、技術、理論を学べる大学で、偏差値は日本どころか世界でもトップクラス
「正直、保健室登校による出席日数が心配だったが、例の宇宙飛行士選抜試験の肩書きが効いていてな」
「ふぅ~ん」
ちなみに、ハンデとして四隅をあらかじめ弦太郎の白を置いていたにも関わらず弦太郎は負けている
†
「ユウキさんはどうするんですか?進路」
「私はアメリカのスペース大学への留学が決まっているんだ!あの選抜試験、アメリカの研究機関の人たちが見ていて、そこから話が進んでいったんだ。目指すは最年少宇宙飛行士!!」
「流石ですよぇ~」
友子、ゆうき、ついでにJKは購買部から部室に向かいながら会話をしていた
「そういう二人は?」
「・・・私は、小説家志望」
「オレは、ジャーナリスト志望っす!」
「二人ともらしい進路だね」
「そうや、流星さんはどうするんすかね、進路。昴星偏差値も高いし、流星さんいいとこの大学にもいけるだろうに」
「何だか決めかねている進路があるみたいなんだけど、それ以上は教えてくれなかった・・・」
「そうなんだ。そういえば、美羽会長、大学のミスコンで優勝して、そのままファッション雑誌のモデルにスカウトされたみたいだよ」
「隼先輩は大学リーグで活躍しまくって、もうプロからのスカウトが殺到しているみたいっすよ。しかもアメリカからも」
ドォーーーーーーーン!!!!
突如、校庭の方から爆発音が聞えてきた
そして、生徒たちの悲鳴が響いてきた
「弦太郎!」
「あぁ、行くぜ賢吾!」
「友子ちゃん、JK、弦ちゃんたちと合流するよ」
「はい」
「うぃっす」
仮面ライダー部の5人が校庭に駆けつけると、そこには白い制服を着た集団が校舎に向かって進軍していた
「あれは・・・、財団X!」
弦太郎や仮面ライダー部にとっては因縁深い組織。ガイアメモリやコアメダルに始まり、様々技術に資金援助しその見返りとしてその技術で兵力を増強していく、死の組織
「てめぇら、何しに来やがった!」
集団の中央。タブレット端末を片手に持ったオールバックの男が弦太郎を指差した
「如月弦太郎、仮面ライダーフォーゼか。兄が世話になったようだな」
「兄・・・?」
「私の名前はジャキ・カンナギ。レム・カンナギの弟だ」
「何・・・」
「我望が研究していたスイッチ。出資した分の見返りはまだ未回収だったからな、それを貰い受けに来ただけだ。大人しくしていたまえ」
「ふざけんな!理事長は俺のダチだ。そのダチの研究成果を奪うってんなら、俺は全力でそれを阻止する」
弦太郎はフォーゼドライバーを取り出し腰に当てた。ベルトのパワーハーネスが伸びて装着され、トランスイッチを右側からON状態にしていった。
3、2、1・・・
拳を握った左腕を身体の前で構え、右手でエンターレバーを握った弦太郎が満を持して叫んだ
「変身!」
ロケットを想わせる頭部とオレンジの複眼
右腕・右脚・左脚・左腕の関節部には○×△□の意匠
「宇宙キターーーー!!!!」
X字に勢いよく背伸びをして叫んだ、コズミックエナジーが物質化した白いスーツを纏ったその戦士の名は…
「仮面ライダーフォーゼ、ダチの大切なもん、守らせてもらうぜ!」
次回予告
唸るロケット
「ライダーきりもみクラッシャー!!!」
眩き電光
「ライダーエレキバインドシューーーート!」
燃えは爆ぜる炎
「ライダー粉・塵・大・爆・発!!」
荒れ狂う磁気
「ライダー超電磁ハリケーンボンバー!!!」
奮闘する海蔵
「天高宇宙仮面ライダー部!神宮海蔵、またの名をJK!ダチのための血路、切り開かせてもらうぜ!」
意地を見せる顧問
「野座間~!早く行け~!俺に構うな~!」
第2話
今現在書けている作品を連続投稿します