もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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加賀さんと瑞鶴

 

 

 

 

響がおとなしくテレビ見ててくれたおかげで午前中に仕事が終わった。

 

「あー疲れたー……」

 

ってかなんで俺キチンと仕事してんの…?おかしい…前までサボるのが俺だったはずだ。それなのにいつの間にか午前中には全仕事を終わらすほどのスペックに…。認めないぞ俺は。

 

「今から仕事サボる」

 

終わってるけど。それはサボるって言うのか?いいや。明日…は妹が提督か。明後日からサボる。うん。決定。なんて一人で頷いてると艦載機が飛んできた。

 

「うおっ」

 

そのまま爆撃して来る艦載機。

 

「ひっさぁーつ、回転竜巻ファイアーアサルトブレイヴグレイトランチャーEXverB-29-407タイプD」

 

右手を伸ばして回転して艦載機をすべて破壊。ちなみにネーミングはたった今考えました。

 

「あー!なにするのよ!」

 

ぶっ壊された艦載機を見て愕然としたのか瑞鶴が走ってくる。

 

「え?回転竜巻ファイアーアサルトブレイヴグレイトランチャーEXverB-29-407タイプDだけど?」

 

「長いわよ!ってそうじゃなくてなんで壊すのよ!」

 

「正当防衛」

 

「〜〜〜ッ!妖精さん達は無事なの!?」

 

聞かれて俺は懐から妖精さんを出した。

 

「ちゃんと生きてるけど」

 

「い、いつの間に…」

 

「で、なんか用か?」

 

「うぅん。でも…その、なんていうか……」

 

なんだよ…ハッキリ言わんかハッキリ。

 

「構って、欲しかっ」

 

「なにしてるのかしら?」

 

また声を掛けられ、振り返ると加賀さん。思わず「げっ」と声が出てしまった。

 

「なにしてるのかしら?仕事は終わったの?」

 

「終わりました」

 

「そう。それでそこの七面鳥となにをしてたのかしら?」

 

「んなっ……!」

 

「や、別に爆撃されそうになったので逃げてただけです」

 

「はぁ!?迎撃してた癖になに言ってんの!?」

 

「相変わらず戦闘力だけはオーバースペックな人ですね…」

 

「それで、加賀さんはなんか用ですか?」

 

「別に。ただ通りかかっただけよ。それに提督も近くに鶏がいたら迷惑なんじゃないかしら?」

 

「誰が鶏よ!あなたこそ提督さんに怖がられてるの分かんないの!?」

 

「あなたの方こそ喧しいと思われているのに気付かないのかしら?」

 

「あの、二人とも落ち着い…」

 

「「あなたは黙ってて」」

 

ひでぇ…このままフェードアウトしてもいいかな。

 

「それなら提督に決めてもらいましょう。あなたと私、どちらが迷惑か」

 

「望むところよ!」

 

で、キッと二人は俺を睨む。

 

「「私とこっち、どっちを選ぶの!?」」

 

「両方チェンジ」

 

両方から殴られた。

 

 

 


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