もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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胸囲

 

 

 

 

ガチャッと俺と大鳳は執務室に入る。

 

「あ、大鳳さんと……提督」

 

おい、そのテンションの下げ方はないだろ。トゥーンダウンしたぞ今。

 

「瑞鳳さん。ちょっといいかしら?」

 

「え?うん」

 

「提督があなたに嫌われたとスゴく落ち込んでいたけど」

 

「いや落ち込んでないけど。人に嫌われるのは慣れてるし」

 

「だってよ大鳳さん」

 

「そうではなくて、仕事がしにくいそうよ」

 

「そうそう。てかなんで怒ったの?」

 

「それもわからないんだ…ふーん」

 

うわっ面倒臭っ。ひどく面倒臭っ。

 

「だって、私のことちっこいおっぱいって言った」

 

「あーあれか…」

 

「提督?私、それは聞いてませんよ?」

 

「あー…えっと……うん。アレはうん、俺が悪いな。でも冷静になればなんで胸って大きい方がいいの?」

 

「へ?そ、それは…」

 

「それが腑に落ちないんだよなぁ…そのくせ身長は小さい方がいいらしいし」

 

「………」

 

「そもそも大は小を兼ねるとは言うけどすべて大きい方がいいとは限らんだろ。デンドロビウムとかデカ過ぎてコストオーバーでその後、量産はされなかったし、α・アジールに至っては母艦に入らないほどデカイからな」

 

「……………」

 

「よって結論。俺は小さくてもいいと思うぜ!」

 

「「バカ提督ッ!」」

 

二人の拳が俺の腹にめり込み、今度はジ・Oにぶつかり…あ、また青い光……嫌な予感が………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、こうなったと」

 

そう言う鳳翔の前には子供になった提督がいる。反省してるように正座している。ちなみに提督は妹の膝の上だ。

 

「まったく…せめて隣のF91に当ててくれればむしろ残像が出たかもしれないのに…」

 

「……なんの話ですか?」

 

「い、いえなんでもありません!」

 

提督の影響で最近はよくガンダムを見る鳳翔。

 

「とにかく、今日の執務はあなた達に任せます。提督のことは妹提督さん、お願いします」

 

「な、なんであたしがこんな奴の面倒見なきゃいけないんですか!」

 

言いながらチラチラ提督を見る妹。うん、任せられるね。

てなわけで、鳳翔さんとダブル提督は執務室を出る。残された二人は執務を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

私(瑞鳳)は大鳳さんと二人で執務中。執務しながらもさっき提督が言ってたことを思い出していた。

なんで胸が大きいといいんだろう…。分からない。だって考えたらあれ脂肪の塊だよね?なにがいいのかさっぱり……。あれ?ひょっとすると、私はもしかして、太ろうとしてたのかもしれない……まさか、提督はそれを気付かせようとしてくれたの?そう思うと私の行動は早かった。執務室を出て提督室(代理)に走る。見ると大鳳さんもついて来ていた。

 

「大鳳さん!」

 

「考えてることは同じみたいね!」

 

「うん!」

 

で、バタンッ!と提督室のドアを開く。

 

「「提督!お話が!」」

 

が、当の提督は、

 

「ちょっ!苦しいってば!」

 

「ぱんぱかぱーん!」

 

愛宕さんに胸で窒息させられそうになっていた。頭に来ました。いや加賀さんじゃないけど。

 

「「この、バカ提督ーっ!」」

 

その日の夜から私達は牛乳を飲むようになりました。

 

 

 

 

 

 


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