夢を見てるのは分かってる。俺は建前は妖精王オベイロンと出会うための塔にいる。キリトとアスナを救うためだ。周りにはリーファとレンコンがいる。
「リーファとレンコンは回復に徹してくれるんだよな」
「任せて!」
「れ、レコンですよ!」
で、俺達は中へ入った。俺とキリトはゆっくり浮上する。出て来るパズドラのホワイトナイトみてぇな奴ら。
「キリト」
「なんだよ」
「どうせならどっちが先に上まで行けるか勝負しない?現実でラーメン賭けて」
「テイトクがただラーメン奢るだけになるぞ」
「そういうのはSAO時代含めて俺に勝ってから言え」
「……ふんっ。俺だって負けてないし」
なんて話してると、両側から斬りかかってくるなんか白いの。
「じゃ、これで勝負決めるってことでいいな」
キリトからの返事はない。そして、白いのが剣を振りかぶった瞬間、俺とキリトはそいつらをぶった斬る。
「上等だよ」
そのまま俺とキリトは上に向かいながらドンドン殺す。ラーメンは俺のもんだっ!
「俺の、ラーメンの邪魔するなぁっ!」
なんて声で駆け上がった。
「レンコ…レコン」
「今間違えた?気の所為だよねリーファちゃん?」
レコンのリアクションを軽やかに無視してリーファは続ける。
「あの二人、回復必要あるのかな…」
「さぁ……」
まぁ実際、俺とキリトノーダメージだからな。これだから人の食欲って侮れない。あれ、なにしにきたんだっけ?
っと、気付いたら囲まれてるな…仕方ない。俺はポケットからルーンを出す。
「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ(MTWOTFFTOIIGOIIOF)
それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり(IIBOLAIIAOE)
それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり(IIMHAIIBOD)
その名は炎、その役は剣(IINFIIMS)
顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ(ICRMMBGP)
魔女狩りの王!」
そのまま周りの白いのを焼き払う。フハハハハッ!人がゴミのようだぁ!
「起きなさい」
「ムグッ!」
顔に枕が直撃。んだよ殺すぞと思って起きると、なんか見たことない巨乳のお姉さんがいた。
「なにが芋ケンピウスよ。ほら起きなさい」
イノケンティウスな。ていうかなに、さっきの夢。もはや世界観がジージェネばりにジェネレーションブレイクしてたよ。
「あの……」
「それよりなんで机で寝てるのよ。頑張るのもいいけれどもっと自分を大事になさい」
「は、はい……」
「ほら早く着替えなさい。午前中の仕事は私がやっておいたから。褒めてくれてもいいのよ?」
「よ、よく出来ました……」
「バカにしてんの!?」
「は、はぁ」
あの、自己紹介してもらってもいいですかね。
「あ、あの…ちょっと失礼します……」
「トイレかしら?いってらっしゃーい」
歩いて鳳翔さんの部屋へ。コンコンとノック。
「あら、どうしました提督?」
「執務室に誰だか分からん金髪帽子巨乳がいたんだけど誰だかわかりますか?」
「へ?き、巨乳……?あ、いやえーっと、ビスマルクさんですね。多分」
「そんなのうちの艦隊にいましたっけ?」
「新しい子です。この前、大型艦建造したじゃないですか」
「あー…はい、分かりました。ありがとうございます」
なるほどね…新入りで、俺より年上(見た目)で、お姉さんで、それが秘書艦と……。
せ、精神が持たねぇぇぇぇっっ‼︎‼︎な、なんでこんなことになったんだ……俺を気まずさで圧死させる気か。もう嫌だ。と、とにかく戻らないとな。
「あ、いたわ!遅いから心配しちゃったじゃない!」
げっ、迎えに来やがった。どうする…。
「あの、すいません」
「? どうして謝るの?」
「あ、いえ…ちょっと……」
マズイ…だ、誰か助けて……。
「あれ?なにしてるの?」
声を掛けられ振り返るとレーベ&マックス。
「た、助かった!」
声に出てしまったが、本当に助かった。
「あ、ビスマルクだ!」
「あら、本当ね。どうしたのこんなところで」
「あらマックスとレーベ!私もここに配属されたのよ」
「ふーん。そういえば今朝、秘書艦になってたね」
「で、あなたはどうしてここに?ここ鳳翔さんの部屋の前よね?」
「そうよ、あなたトイレ行くって言ってたじゃない」
「や、それは…と、トイレの場所分からなくなって……」
いや厳しいか…こんなんで乗り切れるわけが……、
「可愛いとこあるのね提督」
「お、おう…」
すげぇなこのドイツ艦。アホの子丸出し。
「さ、ほら早く帰るわよ。仕事終わってないんだから!」
「は、はい……」
助けて…コミュニティが上手く出来ない…。俺の助けてアイビームを感じ取ったのか、レーベが言った。
「僕達も一緒にお仕事していいかな?」
「もちろん!ここの鎮守府について色々聞きたかったしね。なんか提督じゃ話せないみたいだし」
ぐふっ。
「ちょっ…ビスマルク!」
「? なに?」
「大丈夫だマックス。男の子は傷付くのは慣れっこっす」
とは言うものの俺のライフはすでにボロボロだ。だが大丈夫。生きてる。だが、俺とビスマルクのちょっとした溝に気付いたのか、レーベが言った。
「そ、そーだ提督!夕張さんがこんなもの作ってたよ!」
言われて取り出したのはいかにも怪しげな瓶。
「なにこれ……」
「さ、さぁ……提督に飲ませたら面白いかもねとか言ってたけど…」
絶対飲んじゃいけない奴じゃん……。
「それは俺に近付けちゃダメなやつだ。分かるな?分かったらそれを海に遠投してこい。いいな?」
「はーい…って、あれ?瓶がないよ」
「は?いやなくなるわけが…」
その瞬間、俺の口に突っ込まれる瓶。ビスマルクのせいだ。
「ガボッ!」
「び、ビスマルク!?」
「えーせっかくだし飲ませてみようよー」
「あんたねぇ……」
呆れるレーベとマックス。いや呆れてないで、助け……。と、思ったら特になにも起こらない。
「んだよ、なんも起こらねぇじゃねぇか。っと、瓶に説明書きがあるな…これを飲めばあなたもKマン!は?Kマン?」
Kってなんだ…そんなヒーローいたか?Kから始まるヒーロー……仮面ライダーか?いやマンで終わらねぇしな…あ、ライダーマンか。なるほどな。
「なぁ、アタッチメントどっかにないか?」
「て、提督…」
「あ、あなた……」
「ん?なんだよ」
「とりあえずトイレに行こう?鏡見た方が早いよ…」
「んあ?なんだよ……」
「きゃあぁぁぁっっ‼︎‼︎提督可愛い!」
急にむぎゅっと抱きついて来るビスマルク。なに?気でもトチ狂ったか?てか柔らかいなにかが当たってんですが……。
「こらビスマルク!あなた、早く自分を見た方がいいわよ」
「おい、誰が人生相談に乗ってくれって言ったよ」
「そうではなくて…いいから来なさい!」
で、トイレ。
「」
「ね、ね?」
は、はは…誰この美少女……笑えて来るぜ………ははは…………。
「修正してやるゥゥゥゥッッッ‼︎‼︎‼︎」
俺の拳が女子トイレの鏡を壁後と破壊し、そのまま貫通。鎮守府にデッカい穴が空いた。この時、俺は初めて武装色の覇気と10連ネイルガンを習得した。