もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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人生ゲームのルーレットで勝手に決めました(10は0扱い。艦娘の番号で)。ヲ級はオール0で無理矢理入れました。
まぁあんまりヒロイン中心になるかって言ったら微妙なんですけどね。





鳳翔さんの章
母親


 

 

 

眠い…眠気との戦い…でも書類が終わらない……。前までの俺なら明日に任せて安心して寝てるのに…何故こうなった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、昨日の話。何時ものように仕事もせずにダラダラ拡散性○リオンアーサーしてた時の話だ。ノックと「失礼します」の声と共に入って来たのは鳳翔さんだ。

 

「あ、またゲームしてましたね?」

 

「す、すいません…」

 

「まったく…少しは提督としての自覚を持ってくださいね」

 

はぁ、この口振り的に世話係が変わったか。しかしこの人に俺の世話なんて出来るのか?

 

「では夜ご飯を用意しますね。待っていて下さい」

 

それだけ言って鳳翔さんは執務室の台所へ。やっぱこの人に見張られても全然余裕でサボれるな。はっ、加賀さんに榛名め、人選ミスもいいとこだ!

そのまま俺は晩飯食って寝てしまった。その夜、なにか執務室で音がすると思って扉の隙間から覗いてみた。すると、寝る間も惜しんで鳳翔さんが仕事をしていて、それを加賀さんと榛名が手伝っていた。

 

「まったく…甘過ぎますよ鳳翔さん」

 

「そうですよ。大体、こんな量を鳳翔さん一人で終わらせるつもりだったんですか?」

 

と、加賀さんと榛名が言う。

 

「すいません。手伝わせてしまって。でもこういうことは提督が自分からやると言わないと意味がないと思うんです。だから、自分で気付くまでは私が代わりにやってあげようと思って」

 

「でももし気付かなかったらどうするんですか?」

 

「大丈夫ですよ加賀さん。きっと提督なら気付いてくれます」

 

「なんか鳳翔さん、お母様みたいですね」

 

「や、やめてください榛名さん」

 

この会話に心が痛くなり、今仕事している。クッソ…鳳翔さんめぇ……あんなこと言われたらやるしかないじゃねぇか……。

 

「提督、お茶が入りましたよ」

 

「あの、鳳翔さん…なんかすいませんでした」

 

「大丈夫ですよ。提督が自分から来てくれたことが私は嬉しいです」

 

「グスッ…私も……」

 

「榛名も、感動しました…」

 

「お前らさっさと寝てろ永遠にこのヤロ…あ、あぁ冗談です加賀さん弓はしまって多分効かないけど」

 

「では鳳翔さん、今日は寝ましょう。提督も自分でやるそうなので」

 

「え?で、でも…」

 

「ちょっと加賀さ……」

 

「榛名ももう眠いですし明日の出撃に影響が出てしまいます」

 

「榛名お前覚えてやがれコンチクショ…あ、あぁ冗談だからそのダズル砲しまってマジで。多分効かないけど」

 

「そうですか。では提督、失礼します。無理はしないでくださいね」

 

「は、はぁ……」

 

そのまま三人は出て行ってしまった。よし、俺も寝よう。鳳翔さんに「無理しないで」って言われてるもんネ☆

……責めてあの辺だけやっちまおう。

 

 

 

 


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