もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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朝礼

 

 

 

「起きろぉー!」

 

「なのです!」

 

バカツキ姉妹の下二人のバカのバカ攻撃を食らって目を覚ました。

 

「………なに」

 

iPhone見たらまだ6時じゃねぇか。どういうことなの?

 

「早く起きないと朝礼に間に合わないのですよー!」

 

なに朝礼って。初耳なんだけど。

 

「ほら暁も起きなさいよ!」

 

「んにゅう…」

 

「俺パス。寝る」

 

「暁もぉ〜…」

 

「ダメ!あ、榛名さんがなにか司令官に話してもらうって言ってたからキチンと考えておいてね!」

 

それさ、普通直前の直前に言うかぁ?

てなわけで起こされて朝会とやらへ。面倒臭い、なんか普段は加賀さんやら榛名がなんかやってるらしいけど、今日はそのなんかを俺がやるらしい。面倒だなぁマジで。とりあえず歯磨きだけしたが、着替えるのが面倒で格好はパジャマ。寝癖も直してない。で、朝礼台へ。

榛名とすれ違った時、声を掛けられた。

 

「ふざけたこと言ったら榛名が許しませんからね」

 

「……うぃっす…」

 

怖い…で、朝礼台の上へ。見ると、全艦娘が眠そうながらもキリッとしていた。どっちだよ。あー…なに話そっかな。

 

「えーっと…あれだ。解さ…」

 

「榛名、全力で参ります!」

 

「はいみんなおはよう!」

 

おい、全力で来んのかよ。お前、俺のこと嫌いなの?

 

「じゃ、朝礼だなんだって言っても特にすることないんで、とりあえず一言だけ言います」

 

俺の言葉にゴクリと唾を飲む艦娘達。いやそんな大層なこと言わねんだけどな…。

 

「ジークジオン!」

 

この後、めちゃくちゃ滑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

死にてぇ…すっげぇ死にてぇ……なんであんなこと言ったんだ…寝ぼけてたからか。とにかく死にたい。てか死のう。景色の良くなった執務室から飛ぼうと崖へ向かう。いや待てよ…もうすぐガンダムの一番くじだ。自己処刑延期決定。てなわけで引き返そうとした時だ。

足元が崩れ落ちた。マジッかよっ!あーこれ死んだわ。死ぬのか?砲撃喰らっても死なない俺が?まぁ、死なないまでも、骨折は必須だな。と、思ったらガッ!と上から手を掴まれる。

 

「な、なにやってんのさ。提督〜」

 

川内改二だった。

 

「足場が崩れた」

 

「危ないから立ち入り禁止になってなかった?」

 

「なんか壊れてる所で立ってると歴戦の後みたいだろ?」

 

「……バカじゃないの?まったく、夜じゃないってのに…世話が焼けるなぁ…」

 

ほっとけ。まぁ無事だったんだからいいだろ。てなわけで引き上げてもらおうとした時だ。グラっと傾く。白ひげなのかと思ったが違った。川内がバランスを崩したのだった。

 

「え?ちょっ嘘…きゃあぁぁっ!」

 

あー流石に川内が危ない目に合うのは嫌だな。仕方ない。空中で川内をお姫様抱っこすると、屈伸しながら着地し、少しでも足への負担を軽くしつつ着地。が、尻餅。ケツの下、岩、超痛い。

 

「っ痛ッ!ケツがッ!………大丈夫か?」

 

「カッコつけるならもうちょい頑張ってよ」

 

「るせぇ。痛かったんだよ」

 

ジト目ながらも顔を赤らめ、俺の胸の辺りをちんまり握ってる川内は少し可愛かったです。

 

「でも、ありがと…」

 

「へいへい。俺こそ悪かったな。危ない目に合わせて」

 

「ホントだよ〜もう〜……でも、少し役得だったかな(小声)」

 

「なんか言ったか?」

 

「な、なんでもない!それよりさ、どっか遊びに行こうよ!」

 

「はぁ?」

 

「今日の秘書艦、私だからここに来たの。で、提督の危機を助けてあげたんだから少しくらい遊んでくれてもいいんじゃない?」

 

「結果的に俺が助けたけどな」

 

「そういうこと言っちゃうんだぁ〜。ジーク…」

 

「お前俺に死んで欲しいの?」

 

「この先言われたくなかったら遊ぼ?」

 

達悪い奴め…。

 

「わーったよ…」

 

「よし、じゃあレッツゴー!」

 

こんな状況で秘書もなにもないだろうしな。工事、頑張れ、妖精さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、パジャマのまま行くわけにはいかないので、着替えて財布と携帯持って出発。

 

「そーだ提督!私達のLグループに入ってよ!」

 

「え、お前いつから土御門と知り合いになったの?」

 

「ち、違うから!LINEのグループだよ!」

 

だ、だよね…ビックリした。

 

「しかし、グループか。嫌な思い出だ…」

 

「へ?」

 

「俺さ、クラスLINEとかに誘ってもらえなくて入ったことないんだよね…しかもそのLINEの中で俺の悪口ボロクソに言われててさ…」

 

「わ、私達はそんなことしないよ!」

 

「でもさ、実際山城とか大井には嫌われてるしさぁ…」

 

「や、そんなことないと思うけど…と、とにかく!グループ入って!ね?」

 

「はいはい…」

 

で、招待された。すると、早速川内からLINE。

 

夜王鳳仙『よろしくね!提督!』

 

「……お前、鳳仙死んだろ…」

 

「いいんだよ!かっこいいもん!」

 

そうか?ただの変態じゃなかったっけ?まぁいいや。

 

「で、どこに行きたいの?」

 

「んーっと…どこでもいいかなぁ…」

 

「鎮守府は?」

 

「帰らないよ!」

 

で、連れて行かれたのはゲーセン。なにすんだろ…と、思ったら川内はjubeatの前に立つ。

 

「おいおい、お前こんなん出来んの?」

 

「まぁ見てなって」

 

財布を取り出そうとする川内。その前に俺が100円入れた。

 

「へ?」

 

「やれよ」

 

「あ、ありがと」

 

てなわけでゲーム開始。まぁ早い話が鬼うまかった。や、俺はこのゲームやったことないからよく分からんが評価Aってすごいんじゃない?

 

「すげぇなお前」

 

「えへへー。提督はなんか得意なゲームないの?」

 

「あー…ないかなぁ。UFOキャッチャーとかそんなもんじゃね?」

 

「ふぅーん…じゃ、腕前を見せてもらおうかね?」

 

「はいはい…」

 

てなわけで、川内の欲しがるリラックマのアホデカイぬいぐるみのあるUFOキャッチャーへ向かった。

 

 

 


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