もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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鳳翔さん

 

 

2ndG飽きてフルブなう。木曾にX1を勧めてからか、俺もキンケドゥを使ってる。

 

『奇跡を見せてやろうじゃないか!』

 

『もう、僕達を放っておいてくれぇぇぇっっ‼︎‼︎』

 

『トランザムッ!』

 

『お前、お前ェェーッ!!』

 

と、四人覚醒というよくわからん状況になっていながら相手のゲージは残り少し。トビアを飛ばして動きを封じて覚醒技をドーンッ!いやぁ、やっぱり覚醒技でトドメを刺すと気持ちいい。さて、次はフルブミッションでもやるか。不死身のコーラサワー。コーラサワーならエクシアだろ。ってことで、エクシアを選択。

 

「行くぜ刹那!」

 

と、シャウトした瞬間、手に持っていたコントローラが消える。

 

「提督?ゲームはやらないようにと言いましたよね?」

 

「げっ、鳳翔さん…」

 

うーわ…バレつった…。

 

「いや違うんですよ…ガンダムが俺を呼んでたんでつい…」

 

「もうっ!それで熱が上がったらどうするんですか!?もっと自分の体を大事にしてください!」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

怒ると思ったより怖いなこの人…だが素直、というより反射的に謝ると、にっこり笑って頭を撫でてきた。

 

「次からは気をつけてくださいね」

 

「は、はい…」

 

この人、マジで体の九割が母性なんじゃないだろうか…。

 

「仕事の方は半分終わらせましたので安心してください」

 

「すいませんねなんか」

 

「いえ、弱った提督も可愛いらしいですから」

 

「は?」

 

「あ、いえ、なんでもありません。お昼ご飯作ってきますね」

 

「あ、はい…」

 

「ゲームはやめてくださいよ」

 

「うぃっす…」

 

そのまま出てってしまった。可愛いとか本気でやめてくださいよ…中学時代のトラウマが…。まぁいいや、忘れよう。そろそろジャンプアルティメット○ターズやりたくなってきたな。やるか。

確かカセットはーっと、あった。あとは3DSでいいか。さて、ゲームスタート!と、思ったら、

 

「提督、ゲームはだめだよ!」

 

瑞鳳にとられた…。つーかなんでここにいんだよ…。

 

「鳳翔さんにゲームやらないように見張れって言われたの!そしたら案の定…ほら、しっかり寝るよ!」

 

クッソ…油断した…。

 

「布団に入って!」

 

「わーってるよチビ」

 

「なっ…!どこが小さいって言ってるのかなそれは!?」

 

「え?身長だけど…」

 

「へ?あ、あぁ…そう…」

 

いきなり勢いを無くすと、顔を真っ赤にしながら「私はどこのことだと思ったんだろ…」とかよくわからんことをボソボソ呟いてる。なんだこいつ。まぁこうなったら仕方ないか。おとなしく布団に入ろう。

 

「………」

 

「………」

 

「おい瑞鳳、膝が邪魔だ。頭が置けない」

 

「だから、置いてよ」

 

「は?」

 

「膝枕してあげるって言ってるの!」

 

「や、結構です」

 

「いいから寝るよ!早く!」

 

いや顔が真っ赤になるほど恥ずかしいならやらなきゃいいじゃないですか…まぁいいや。おとなしく従っておこう。

 

「お前の膝…ていうか太もも小さくて狭い」

 

「うるさい!」

 

「痛っ!お前、病人にビンタするか普通!?」

 

「スケベ!」

 

「なにが!?」

 

「自覚無しで言ってたの!?」

 

や、ホントなにが?それとも私と戦争したいの?早く鳳翔さん帰ってこねぇかな。

 

「まったく提督は…」

 

まぁいっか。で、数分後に鳳翔さんが帰還。

 

「提督、ご飯出来まし…」

 

俺と瑞鳳を見た瞬間、目の色が攻撃の色に変わる。海王類かっつの。

 

「提督?なにしてるんですか?」

 

「や、ゲームしてないですけど…」

 

「その状態のことです」

 

「寝てますけど…」

 

「その頭のことです!」

 

「え?あ、えーっと…膝枕ですけど…」

 

「………」

 

なんだよ…。

 

「提督、御飯抜きです」

 

「はぁっ!?えっ…ちょっと」

 

「瑞鳳ちゃんも、早く戻りなさい」

 

「え?でも私は…」

 

「戻りなさい」

 

ビクッと方が震える瑞鳳。正直俺もビビってる。そのままおとなしく退散した。いい判断だろう。あのままじゃ無理矢理解体させられていたかもしれない。

 

「では私は残りの仕事を片付けてきます。提督は寝ててください」

 

「はい……」

 

この野郎…初めて鳳翔さんが鬼に見えたぞ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢を見てるのは分かってる。

 

「まったくお前は、昔から俺の言うことも聞かねぇで!」

 

「エース!」

 

俺を脱獄させてくれた麦わらが声を張り上げる。そう、俺はインペルダウンから脱獄し、ルフィの兄貴を助けに来た。で、やっとのことでエースの錠を外すことに成功したのだ。

 

「火柱!」

 

エースが火の柱を作り、着地する場を作る。

 

「戦えるかルフィ!」

 

「もちろんだエース!」

 

おーい!ぼ、僕もいますよ!むしろ僕がMVPでしょ!黄猿を足止めしたの僕ですよ!マルコさんの援護がありながらも退けてルフィを援護したの僕ですよ!

 

「そこのお前!誰だか知らんが助かった!このまま一気に抜けるぞ!」

 

「了解っす」

 

そのまま三人で走り出す。邪魔するのは全員倒して行く。

 

「ふふ、なんて息の合いようだ」

 

「二人の逃げ道を作れぇーっ!」

 

白ひげ海賊団の援護もあり、いい感じに船へ戻って行った。だが、赤犬の挑発にエースが乗ってしまった。

 

「取り消せよ。今の言葉」

 

「おいエース!」

 

「俺を救ってくれた人をバカにすんじゃねぇ!この時代の名は、白ひげだぁぁぁぁっっ‼︎‼︎」

 

そのまま殴り合う赤犬とエース。だが、エースが負けた。

 

「ワシと貴様の能力は完全に上下関係がある!」

 

気が付くと、赤犬はルフィに殴りかかっていた。それを見た瞬間、俺は動いていた。ルフィを庇おうとしたエースを突き飛ばし、ルフィの前に立ちはだかった。

 

「提督っ!」

 

「いってぇぇぇっっ!あっちぃぃなおいっ!」

 

「ひゃっ!て、提督?」

 

目が覚めた…よかった。目が覚めなかったらエースの苦しみをモロに喰らうことになってた…。

 

「て、提督……?」

 

鳳翔さんが隣に驚いた様子で座っていた。

 

「あ、す、すいません…」

 

「怖い夢でも見たんですか?」

 

や、ある意味怖いわな。最近こんな夢ばっかだ。

 

「や、なんでもないっす。内蔵焼かれただけなんで…」

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「マジマグマグはチートでしょ…」

 

「は?」

 

「や、なんでもないです…」

 

ふぅ、あんな夢をいい歳して見てたなんて言えるか。

 

「あの、提督…」

 

「はい?」

 

思わず疑問形で返事してしまった。なぜか申し訳なさそうな顔をする鳳翔さん。

 

「先程は、その…申し訳ありませんでした。つまらないことで、お昼も…その…」

 

「え?や、別に大丈夫ですよ。てか謝らないでください。どーせ俺がなんか悪いんで」

 

「いえ、今回は私が悪いんです。ごめんなさい…」

 

「いえいえ!自覚がないのが一番悪いことなんですよ!それが俺にはないんだから俺が悪い」

 

「私です!」

 

「や、俺ですって…今までの人生大抵は俺のせいにされてたんだから…アレとか絶対、矢崎のアホのストレス発散としか思えねぇ…」

 

「私!」

 

「俺!」

 

「…………」

 

しばらく一触即発(笑)。だが、やがてクスッと笑が漏れる。

 

「では、今回は両方悪い、ということにしておきましょうか」

 

「え?はい」

 

「では、晩御飯にしましょう」

 

「へ?晩御飯?」

 

「もう21:36ですよ?」

 

「マジでか…」

 

寝すぎた…こりゃ寝れねぇな。食後。案の定寝れない。や、眠いよ?だけどさ、鳳翔さんがなぜか布団のなかにいるんですよねぇ…。しかも着物の間からチラッと谷間見えるし、風呂上がりなのかいい匂いするし、マジで助けてください。

 

 

 

 


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