もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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工事

 

 

 

 

榛名とショッピングの帰り道、海岸沿いを歩いて帰っている。

 

「あー…ねんむい……」

 

「お疲れ様です提督」

 

「ん」

 

そのまま二人で歩く。鎮守府に到着した。

 

「てかもう夜じゃん。よくもまぁこんな長居したなおい」

 

「そうですね。提督は、楽しかったですか?」

 

「あ?おう。最初のファンシーなぬいぐるみと妖精に囲まれて手も足も出せないフリーザがもうね」

 

「いや映画じゃなくて……。今日の事ですよ。1日」

 

「あ?まぁ楽しかったんじゃねぇのそれなりに。特にせっかく地球を壊したのに時間戻されて殺されるフリー……」

 

「だぁから……はぁ、まぁいいです。また、一緒に出掛けましょうね」

 

「うーっす」

 

そのまま鎮守府に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺は誰もいない弓道場にいた。珍しく真面目モード。いやここ最近は真面目に仕事してるから珍しくはないかもしれないか。とにかく、真面目だ。そこで俺は正座し、黙想のポーズを取った。

 

「そろそろオリジナルの必殺技欲しいな……」

 

願うあまり、口に出てしまった。そう、俺は今必殺技が欲しい。これだけチート臭い技たくさん持ってんだから何かしら作ったって平気でしょ。そんなわけで、昨日の夜に考えた必殺技をやってみようと思います。

 

「スペシウムかめはめ波!」

 

手からビームが出て、弓道場を一撃で焼き払った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、言い訳はそれだけ?」

 

目の前では加賀さんが腕を組んで仁王立ちしている。

 

「や、悪かったよ俺も。でもさ、少しくらいの情状酌量の余地は……」

 

「ありません。直しなさい。仕事もやりながらね」

 

「鬼!悪魔!加賀!」

 

「は?」

 

「な、なんでもないっす!」

 

で、直すことになった。まぁ、テキトーにやっか。しばらく板と釘を打ってると、ピタッと首の後ろに冷たい何かが当たった。

 

「うおっ」

 

「うわー。リアクション薄い」

 

なんだこいつは。人にイタズラしといてなんだその態度はと思って振り返ると、北上だった。

 

「やっほー」

 

「どうも」

 

「何してんの」

 

「修繕」

 

「何したの?」

 

「スペシウムかめはめ波」

 

「何それ?」

 

「知らね」

 

ものっそい会話だと自分でも思うわ。手抜きと思われても仕方ないレベル。

 

「で、なんか用か朱雀」

 

「北神じゃないよ。まぁなんでもいいけどさぁー。別に用はないよ。通りがかったから来ただけ」

 

「お前、弓道場に何の用があったの?いや今は跡形もないけど」

 

「鈍ちん」

 

「あ?」

 

「なんでもなーい。別に一緒にいるくらいいいじゃーん」

 

「勝手にしろよ。あ、そこの板取ってくんない?」

 

「えー?どれー?………って、あれ?」

 

「おう」

 

「大き過ぎない?軽く10mはあるけど。てかこれ、もうほとんど壁じゃん」

 

「一々切るの面倒なんだよ。だったらこのまま貼っ付けた方がいいだろ」

 

「いや、まずその板を片手で持ち上げてる時点で……」

 

「あ、ちょっとデカすぎんな……ナイフッ!」

 

「素手⁉︎」

 

「何を今更驚いてんの」

 

「や、なんでもない。にしても加賀っちの命令なんでしょ?だったらもっと綺麗に作った方がいいんじゃないの?」

 

「俺が綺麗にやるはずないってことくらいいい加減学びなさい」

 

「ごめんなさい。ってすごいや、なぜか謝っちゃったよ。言葉のマジック?」

 

そんな北上のリアクションを無視して俺は作業を続け、気が付けば夕方になっていた。

 

「お前、本当にここにいるだけだったな」

 

「わかってないねー提督は。乙女ゴコロって奴を」

 

「スカート履いてるくせに足広げて寝転がってる奴のどこが乙女?」

 

「うるさいよーだ」

 

そのまま二人で一緒にいることになると思ったら、大井に撃たれた。

 

 

 

 

 

 

 


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