もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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猫編が次でラストの予定

 

 

 

 

眼が覚めると夕方になっていた。古鷹さんはいなくなっていて、俺はまだ猫のまま。さて、そろそろ出掛けるか。古鷹部屋を出て俺はトタトタと廊下を歩く。すると、加賀さんと出会した。

あれ?ヤバくね?こんな歩く鎮守府憲法みたいな奴と出会ってら速攻猫なんて追い出される気がしないでもな……、

 

「まったく……提督はどこへ行ったのかしら……あっ」

 

やべっ、気付かれ……!

 

「あれー?加賀っちじゃーん。よっすー、と猫?」

 

うおぉ!北上ナイスタイミング!こいつに助けてもらおう!と、思った時だ。北上の後ろにガバッと隠れる加賀さん。

 

「…………は?」

 

思わず声が出た。北上も同じのようだ。

 

「ちょっと加賀っち何してんの?」

 

北上の問いに加賀は答えず、少しキョロキョロする。

 

「提督と、五航戦はいませんね……?……よしっ」

 

いや「よしっ」じゃないから。目の前に立ってるから。

 

「私、その……動物が苦手なんです……」

 

「いや、いつも動物どころか怪物と戦ってんじゃん」

 

「あれはほら、ただの的でしょう?外見も可愛くないし、思う存分叩きのめせるのですが……」

 

なんか怖いこと言ってるんですけど……。

 

「こうも可愛いと手は出せませんし……でも可愛がろうものなら牙を剥き出しにしてきますし……苦手です……」

 

「なにその歪んだ苦手。大丈夫だよ〜触ってみなって。おいでーねこー」

 

言いながら俺を抱っこしてくれる北上。今思ったけどこいつ着痩せするタイプなんだな。

 

「ほら、加賀っち。触ってみ?」

 

「うっ……では……」

 

そーっと手を伸ばす加賀さん。俺の行動?決まってんじゃん。

 

シャッ

 

「痛っ!」

 

ふははははっ!加賀さんが何かに怖がるなんて痛快なこと、滅多にないんだから虐めるに決まってるだろ!

 

「あれー?なんでだろー。加賀っちの恐ろしさって動物にも伝わるのかなー?」

 

こいつ何気に酷いこと言ったな……。と、思ったら加賀さんは泣きながら逃げて行った。さて、そろそろ別の所行くか、と、おもって北上から降りようと思った時だ。

 

「提督。元に戻った時にボロ出さないようにね」

 

「ッッ‼︎⁉︎」

 

そのまま北上は俺を降ろすとどこかに去って行った。な、なんなのあいつ⁉︎なんでわかんの⁉︎猫リンガル⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海に出て日向ぼっこでもしようと思った時だ。レーベとマックスとすれ違った。今日はよくすれ違うな。ていうかこいつらの服装だとこの視線からパンツ見えるからやめて欲しい。ていうかマックス意外とクマさんパンツなのな。ガキか。

 

「わー!猫ちゃんだ!可愛いねマックス!」

 

「……………そうね」

 

「? マックス?」

 

マックスは俺の前に片膝着くと、頭やら首やら尻尾やら肉球やらを撫で回す。全てが猫の気持ち良いポイントを把握しており、俺は今最高に幸せです。そのまま数分後、ようやくマックスは立ち上がった。

 

「………62点」

 

「ま、マックス……?」

 

「行きましょレーベ」

 

そのまま二人は去っていった。

 

「テメェェェェッッ‼︎‼︎‼︎さっきの点数はどういう意味だぁぁぁっっ‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 


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