もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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妹は暇潰しに海の上で釣りをしていた。すると、深海棲艦に囲まれていた。当然、袋叩きにしようとしたら、向こうがレーザー兵器を取り出す。どーせ効かないと思って妹は避けなかった。すると、喰らって急に気絶してしまい、気がついたら猫になっていた。

目からビームを出せるようになっていて、そのビームは喰らったら猫になるという。

 

「で、一人じゃさみしいから……」

 

と、言いかけた妹に俺は流星キックをかました。

 

「てめぇぇぇ!他人を巻き込む奴があるかァァァッッ‼︎‼︎」

 

「いいでしょ別に!兄ちゃんに急に猫になって一人ぼっちになった人の気持ちが分かるの⁉︎不安を通り越して不安になるんだからね!」

 

「それ何も通り越せてねぇだろ!スタート地点で足踏みしてる状態だろうが!」

 

なんて喧嘩してると、俺と妹は首根っこを掴まれる。

 

「あぁっ⁉︎誰だてめコラッ!」

 

「男同士の喧嘩を邪魔するな!」

 

「 オメェは妹だろ!女へん付いてんだろ!?」

 

「まったく…猫同士で仲良くすることもできないのですか?」

 

鳳翔さんだった。

 

「げっ……」

 

鳳翔さんは俺や妹の喉と背中を撫でてくれる。あ、これだめだ。すごく気持ちいい。

 

「ゴロゴロゴロ……」

 

「ふふふ、気持ち良さそうですね」

 

あ、これはヤバい……気持ち良すぎて……あぁ……もっと、もっと撫でて欲しいと思ってしまう……。ふと横を見ると、妹も同じ顔していた。だが、そんな至福の時間も終わりを迎える。

 

「艦隊が帰投しましたー」

 

赤城の声だ。その瞬間、鳳翔さんは立ち上がってしまう。

 

「ごめんね。そろそろみなさんのご飯作らないと」

 

そのまま行ってしまった。

 

「なぁ妹。お前は猫になってから何日経った?」

 

「三日」

 

「………いつ戻れるんだ」

 

そんな事を話しながら俺と妹は日向ぼっこ。猫になるとこんな事も気持ち良くなってくる。

 

「じゃ、あたしそろそろ部屋に戻るね」

 

「えっなに。結構自由にしててい感じ?」

 

「基本的にはここに居なきゃダメだけど、割と平気だよ?」

 

「そうかい。俺は外に出てるかな……」

 

「じゃ、またね」

 

で、妹は出て行った。さて、とりあえずもっかい撫でてもらいたい。そう思って俺は部屋を出た。とりあえず出口に向かうため、のそのそと歩いていると、ばったり古鷹と出会した。

 

「あっ」

 

「あら、新しい子かしら……」

 

古鷹は俺のことを抱き上げる。

 

「名前なんて言うのかなー?」

 

喋れるわけねぇだろ。アホかこの女。

 

「………なんかふてぶてしい顔してるわね」

 

悪かったな。

 

「ま、そのくらいギャップあったほうが可愛いかもね。さぁて、私の部屋に連れて行っちゃおうかなー」

 

何て言いながら足はすでに古鷹の部屋に進んでる。頭を撫でてくれるのは非常に嬉しいが、やっぱり喉がいいです。で、古鷹部屋。誰もいない。と、思ったら俺の目の前にコトッと何かが置かれる。

 

「ごめんね。今、サーモンのお刺身しかないんだ」

 

それ大好物ぅぅぅぅぅッッッ‼︎‼︎‼︎ありがとう古鷹さぁぁぁんっっ‼︎‼︎‼︎結婚しよう!俺は正座して座る古鷹さんの膝の上に乗ってサーモンをアムッと一口。なんだこれ!うめぇ!

 

「ふふふ、たくさん食べてね」

 

とりあえず本気で結婚を考えました。カッコカリの方だけでも。

 

 

 

 

 

 

 


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