もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

127 / 156
会議

 

 

 

 

なんとか必死の弁論(ガンダムシリーズの主人公機以外のガンダム100機唱えた)でなんとか受け入れてもらった。

 

「で、駆逐艦は?」

 

「逃げましたよ。そんな姿になるから」

 

ひでぇ…高かったのに……。

 

「にしてもこれ、本物の響鬼なんですか?」

 

大和に聞かれたので俺は証拠を見せに海に出た。

 

「深海棲艦発見」

 

それを聞くと俺は音撃棒を抜いた。そのまま突っ込んで深海棲艦イ級に一撃!………一撃で粉砕しちゃった。

 

「あれ?響鬼ってこんな強かったっけ?」

 

とりあえずもう一匹。今度は必殺技を放つべく、音撃鼓をくっ付けた。

 

「っらあぁぁぁぁっっ‼︎‼︎」

 

太達の「夏祭り」をテキトーに奏でる。暗記してるし。

ドンッドンッドンッカッカッカッドンッドンッドンッカッカッカッドンッドンッドンッカッカッカッドッ

 

「もうやめてあげて!」

 

大和が懇願したので手を止めるとイ級は消滅した。

 

「なんだよここからだったのによ」

 

「やりすぎです!可哀想ですよ!」

 

「いやせっかく出来た必殺技だぜ?使いたいじゃん」

 

「いいから!帰りますよ!」

 

そんなわけで二人で帰還。さて、そろそろ変身解除するか。駆逐艦にも怖がられたまんまだし。

 

「よっ」

 

解除。その瞬間、顔を真っ赤にする大人艦娘。

 

「なんだよ」

 

「て、提督!服!服!」

 

「あ?服がなに?」

 

「いいから前を隠せ!」

 

「あ?」

 

OH!フルフロンタル!俺はマッハで部屋に戻った。いつの間にか節分大会は終わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……と、いうことがあり、提督が部屋から出てこないのだけれど」

 

加賀がそう言うと、南雲機動部隊の面子は苦々しい顔をする。

 

「まぁ、分からなくはないけど…」

 

「相当恥ずかしかったんだろうね…」

 

飛龍と蒼龍がそっと目を伏せる中、赤城だけはモグモグとご飯を食べていた。

 

「鳳翔さん、おかわりいいですか?」

 

「はい」

 

「赤城さん…少しは考えてくださいよ……」

 

加賀に言われるものの、赤城はけろっとした顔で言った。

 

「それよりそろそろバレンタインですねー」

 

「しかも話逸らすし……」

 

「やっぱり加賀さんは提督にあげるんですか?」

 

「ゔふっ!な、なにを!」

 

「えー?だって加賀さん、提督のこと大好きじゃないですか。ねえ、飛龍ちゃん、蒼龍ちゃん?」

 

「そうですね」

 

「なんだかんだこの集まりでも加賀さん、提督の話しかしませんし」

 

「なっ……わ、私はあげません!あんな仕事もしないで仮面ライダーに変身するようなグータラ男!」

 

「私はあげますよ?」

 

「私も」

 

飛龍と蒼龍が手を上げると、困った顔をする加賀。

 

「私もあげますよ?赤城さん、お待ちどう様」

 

「ほ、鳳翔さんまで……」

 

「で、加賀さんはどうするんです?」

 

「………っ」

 

悔しそうに歯噛みすると、加賀は顔を真っ赤にして言った。

 

「……………あ、げ……ます………」

 

その瞬間、上がる悲鳴。

 

「きゃあぁぁぁっっ‼︎」

 

「加賀さん可愛い!」

 

「ちょっと抱き着かないでくれる蒼龍?」

 

「いいじゃないですかー!で、告白も、一緒に?」

 

「か、考えてはい……はっ!し、しないわよ!」

 

「するんだー!」

 

「加賀さん可愛いー!」

 

「や、やめて!」

 

「とにかく、そういうことなら私もお手伝いしますよ。味見で」

 

「自分が食べたいだけじゃないですか」

 

「そういうことなら、私達と勝負ですね加賀さん!」

 

「え、えぇ!?で、でも…私、料理なんて余りしないし…美味しく出来る自信が……」

 

「大丈夫ですよ!私がお手伝いします!」

 

「だからそれ自分が食べたいだけ……」

 

「なら、私がお手伝いしますよ?」

 

「鳳翔さん……」

 

「飛龍さんや蒼龍さんもどうです?」

 

「「おねがいします!」」

 

と、モロに話が逸れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃提督(響鬼)。

 

「なぁ響」

 

「なんだい?」

 

「膝の上に座るのはいいとして、俺がこの姿である必要があるのか?」

 

「これは中々いいものだ」

 

「そーですか……」

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。