もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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あれから一週間、あたし(妹一号)はなんとかあの愚兄がいない間、仕事をした。一日目にスマブラやってたところを二号にチクられて、一週間トイレ以外はずっと加賀さんの見張り付きだった。まさか、風呂にまでついて来るとは…。

で、提督歓迎会的な感じで、うちの艦娘は食堂を改造中。そんな気張らなくてもいいだろうに。

 

「よぉーし!じゃあ駆逐ちゃん達は飾り付け!軽巡ちゃん達は料理を運ぶ!重巡、空母さん達は料理!つまみ食いしたら島流し!戦艦さん達は現場監督!やるよぉー!」

 

……指揮を取ってるのが二号だった。しかもなんかちゃっかり怖いこと言ってるし。

 

「しかし、あんな愚兄のためにわざわざこんな馬鹿でかい七面ちょ…」

 

「七面鳥ですって!?」

 

「黙れ瑞鶴焼くぞ。マァ確かに何人かお兄ちゃんがいなかっただけで発狂してたからねー」

 

「え、なんで俺いないと発狂すんの?俺って麻薬なの?」

 

「あーある意味中毒性あるかもね。あたしだってゲームの相手いなくてさみしかっ……」

 

!?

な、なんで兄貴がここにいんのよ!?

 

「え、さみしかったの?」

 

「う、うっさい!成層圏辺りまでぶっ飛ばすよ!?ていうかなんでここにいんの!?玄関の足止め係は何してんの!?」

 

「足止め係ってなに?俺ってラスボスかなにかだっけ?」

 

「ていうか、頭になんか変なの付いて…これ深海棲艦の破片じゃね?なに、どしたの?」

 

「や、なんか本部が深海棲艦に襲撃されて、現地の艦娘本部の癖に駆逐艦しかいないって言うのよ。だから俺が暴れた」

 

「あとなんで左腕生えてんの?」

 

「あぁ、これ?や、深海棲艦が新しい兵器作りやがってよ。なんだっけ、たしか『超電磁砲』だったっけ?コイン弾いてやる奴」

 

「なんでそんなん使えんのよ!」

 

「流石に俺一人じゃ守りきれない!ってなった時になんか左肩からドラゴン出て来て。それで掻き消した。ドラゴン消えた後は左腕になってた」

 

「あの…一つ言うよ?バカじゃないの?」

 

「バカですけど?」

 

あぁそう…もういいや。そこで話し込んでたのに気付いたのか、駆逐艦達が寄ってくる。

 

「しれーかーん!」

「おかえりなのです!」

「おそーい!」

 

と、パタパタと寄ってくる。が、その瞬間兄貴に三人、吹雪、電、島風のボディーブロー。吹っ飛ぶ兄貴。

 

「グッフォッ!」

 

「なに準備が終わる前に入って来てるんですか!」

「その辺、空気読んで欲しいのです!」

「早すぎだよ!」

 

まぁそれもそうね。今回は兄貴が悪い。……ん?兄貴が悪いの?まぁなんでもいいや。あたし関係ないし。まぁ実際、空走って来られたら足止め係の子もどうしようもないか。っと、足止め係の子に兄貴が来たことおしえてあげないと。

結局、サプライズやるハズだったのに大失敗して、なんかグダグダになった。あと、兄貴にはしばらく誰も口を聞かなかった。可哀想に。

そんなわけで、兄貴が帰ってきた。

 

 




野分を出したいがために一週間すっ飛ばしました。


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