もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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次の日。朝起きると分離していた。やっぱりかよ…まぁ妹の時は一週間続いたからあれに比べたらマシか。しかしまさかこんな形で妹が二人も出来るとは…。まぁ小さい頃から、あっいや年齢が小さかった時から妹欲しかったしいいんだけどね。ちなみに器の小ささは今も変わってません。

とりあえず起きるか。

布団から出てPSPと携帯と財布を持ってポケットにぶち込む。そのまま欠伸しながら執務室へ。

 

「あ、司令官。おはようございま…なんでパジャマなんですか!?」

 

外にいたのは朝潮。

 

「あ、着替えんの忘れてた」

 

「まったく…司令官なんですからもうちょっとキチッとしてください」

 

「めんどいからこのままでいいや」

 

「ダメですよ!軍服に着替えてください!」

 

「え?あーあれ雑巾にしちゃった。ダサいし」

 

「………すいません。もう一度言ってもらえますか?」

 

「へ?ダサいし?」

 

「その前!」

 

「めんどくさいから…」

 

「そのあと!」

 

「雑巾?」

 

「はいそこぉっ!」

 

なんか朝潮ってこんな子だったっけ。

 

「な、なにをしてんですか!?ぐ、軍人が軍服をぞ、ぞぞ雑巾に!?」

 

「あんな堅苦しいのいらねぇよ」

 

「もうあり得ません!だからダメなんですよ提督は…」

 

「硬いこと言うなよ」

 

言いながら朝潮の頭を撫でた。

 

「やっ!こらっ!」

 

「…………」

 

「な、撫でていいとは……!」

 

「…………」

 

「ひ、一言、もぉ……」

 

「…………」

 

「え、えへへぇ……」

 

ふっ、ちょろい。流石駆逐艦。綾波以外にはこの手は通用しそうだな。あ、不知火も無理。手とか取られそう。

 

「おはよー」

 

俺の部屋から妹一号が出てくる。

 

「おっ朝潮っちじゃーん。どしたの?ゲーム?」

 

「にへへぇ……はっ!ち、違います!ていうかいつまでも撫でてないで離してくださ…」

 

「必殺、釘なでなで」

 

「にへへぇ…」

 

「相変わらずだねその子…」

 

妹が呆れてる。

 

「てか兄ちゃん。また妹増やしたの?」

 

「意図的にやったみたいな言い方やめてくんない。また夕張のせいだよ。マジでどうなってんだあいつ」

 

「ま、当然あたしのがお姉さんだよね?」

 

「や、まだあっちのキャラとか分かんないからなんとも言えない。つーかあいつまだ起きないの?」

 

「なんか『獅子!奮ッ迅ッッ‼︎‼︎』とか寝言言ってたよ」

 

「レオスくんかな?『格闘の極限進化ァッッ‼︎』」

 

「気持ち悪い」

 

すると、ようやく機能する朝潮。俺の手を引っ張るとすぐに執務をさせようと頑張るが、力が足りない、というより俺が動こうとしないから引っ張れない。可愛い。

 

「はぁやぁくぅ…お仕事しないと……!」

 

「めんどくさい、俺はあれだ。ほら、まだ朝飯食ってないし」

 

「なら私が今から作りますから司令官はお仕事しててください!」

 

「やー」

 

「子供ですか!?」

 

「うるせぇよ静かにしてろ」

 

「ふあっ!だから頭を撫でて…えへっ」

 

この調子なら仕事サボれそうだな。

 

「妹、フルブやんね?」

 

「いーよー」

 

そのまま二人で自室へ。

 

「仕事してくださいよー!」

 

涙目になりながら叫ぶ朝潮を捨て置いて俺と妹が部屋に入ろうとした時だ。部屋のドアが開き、前にいた妹がぶっ飛ばされる。

 

「おはよーうっ!」

 

「あれ、妹二号?」

 

「あれ?お姉ちゃんなんでめり込んでるの?」

 

議論するまでもなく妹認識ですか。

 

「って朝潮ちゃん!どうして泣いてるの!?大丈夫!?」

 

「だ、大丈夫ですぅ…えぐっ」

 

「お兄ちゃん!」

 

「お、お兄ちゃん!?」

 

急に呼ばれてびっくりした。おいおい、俺の夢をそんな簡単に叶えてくれるなよ…。

 

「ダメだよ朝潮ちゃんみたいないい子泣かせちゃ!なにしたか分からないけどちゃんと謝って!」

 

「お、おう…ごめん朝潮…」

 

「………ふん」

 

許されなかった。まぁいいや。

 

「お兄ちゃん!ちゃんと許してもらえるまで私が許さないからね!」

 

「別にお前にどう思われようと…」

 

「加賀さんに言っちゃうもん」

 

「朝潮様マジごめんなさいすいませんでした生まれてきてごめんなさい」

 

めんどうなのが増えたもんだ。で、なんで妹には左腕があるのかな?

 

 

 

 

 






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