目を覚ますと病室だった。えーっと、記憶を整理しよう。逆シャア見て工廠言ってνガン装備お願いしてお断りされて工廠吹っ飛んでメロン(笑wwちょっマジwwwメwwwロwwwン)の雑用になって大和が来て薬飲まされて…あっそうか。それで気絶したんだ。
とにかく逃げよう。これ以上夕張(メロンで有名な?でも本人はまったく別のベクトルにいるけどねw)なんかにこき使われてたまるか。てなわけで立ち上がって医務室を出ようとした時だ。なんか、体が軽過ぎる。
「………?」
おかしい。自分で言うのもなんだけど俺は釘パンチにスカイウォークと人間離れしてる節がある。だから自然と体付きも良くなるのは自然なハズだ。筋肉は脂肪より重いからそれなりに体も重くなっているハズ。なのにヤケに体が軽い。なんか、こう…前に味わった感覚……、
「提督、起きましたか?」
開かれる医務室のドア。大和が立っていた。
「あ、うん。お陰さんでな」
「…………」
ぽかんと口を開けて動かない大和。なんだよ。
「あの、新しい艦娘さんですか?」
「はぁ?なに言ってんのお前。あ、いやまさか…」
「え?や、だって…」
大和の声を聞かずに走ってトイレへ。鏡を覗き込むと女の顔。
「またかよ……」
どういうことなの?もうネタ切れなんじゃないの?仕方ないので医務室に戻る。中には大和の他に夕張と能代がいた。
「あっ戻ってきた」
「夕張、説明してもらおうか?」
「あー…だからダメだって言ったのに…」
そんなわけで、再び女体化である。まぁ前回に比べて胸もないし、外見は放課後ストライドのおもちゃの銃の人+灼眼のなにかみたいになってる。
ちなみに個人的には灼眼の方は髪の毛、赤より黒の方が好きです。
「で、夕張とダイワ。なにか言うことは?十秒以内に謝罪含めてほざかないとお前ら俺が直々に解体してやる」
「ご、ごめんなさい提督!こんなことになるとは思わなくて……!ていうか提督がセクハラしなければこんなことにはならなかったんですよ!」
「はぁ?」
「な、なんでもないです!」
「夕張は?」
「うーん…一応説明するけど、それ女の子になれる薬じゃなくて、艦娘になれる薬なんだけどなぁ…」
「え……?」
「提督の今の姿ならちゃんと艤装も付けられるし、単装砲とか撃てますよ?」
「な、なんで、こんなもの作って…」
「昨日、提督逆シャア見てたでしょ?」
「え?うん」
「だから、その…飛び付いて来るかなぁって思って、私の雑用終わらせてくれたらあげるつもりで作っといたの」
マジか……俺はすぐに夕張に抱き着く。
「はぁっ!?て、提督!?」
「ありがとう!夕張大好き!」
「えっええぇぇぇぇぇっっ‼︎?」
「うわぁっ!お前いい奴だな!今度、ラーメン奢ってやる!」
「う、うん!わかった‼︎分かったから…!」
顔を真っ赤にしてあわあわと慌てる夕張。なにを慌てているのか理解が出来ないが、とりあえず離れる。すると、ゲシッと大和と能代に蹴られた。
「なにすんだよ」
「別に?」
「……変態」
「はぁ?なに言ってんのお前ら。主語述語目的語使って話せっつーの」
「で、ちぇいとく…んんっ!提督、さっそく演習してみる?」
「やるやる!」
夕張に言われて演習場へ向かった。
「あの、ビームライフルある?」
「あるわけないでしょ」
楽しみになってきた。