もし、俺が提督だったら   作:単品っすね

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えんしゅう

 

 

 

 

目の前には一航戦に大和ハウス工業にうちの艦隊練度最高に雷撃バカ二人、土下座するからみのがしてもらえないだろうか。

 

『えーでは、第一艦隊と提督の演習を始めます』

 

能代。お前後で本当に覚えてろよ。ていうかいつの間にかほとんどの艦娘が上にいるし。

 

『ルールは基本的に普段の演習と同じですが、提督が本気で殴ると艦娘が木星まですっ飛ぶので提督の攻撃はほっぺにツン☆のみとなります』

 

「はぁ!?んだよそれ…」

 

『艦娘の皆さんはこの演習を見て、なにかしら思うところがあると思います。キチンと見て勉強してください』

 

いやいやいや、戦艦と空母と雷巡しかいねぇじゃん。他の子達はどうすんの?

 

『では、演習開始!』

 

始まっちまった。まぁいいや、さっさと終わらせよう。まずは予想通り艦載機か。爆撃してくる烈風やらなにやらを全部チョップで堕とす。

 

「なっ…」

 

「艦載機全部撃墜されました!」

 

今度は雷巡二人の雷撃。それを殴って跳ね返した。

 

「っらぁっ!」

 

爆風。それを利用して一気に近付く。目の前にいるのは大和。後ろから肩をツンツンと突ついた。

 

「後ろ?」

 

で、ほっぺをムニっと。

 

「ふぇ?」

 

『大和さん、アウトー』

 

なんかの番組みたいなイントネーションで能代が言った。さらに一航戦の二人を撃破。

 

「これ以上はやらせないよー」

 

なんか攻撃してくる北上と木曾。それを…ていうか結果的に倒したんだから倒したでいいや。で、残りは榛名だけ。

 

「やはり榛名を残しましたね提督…」

 

「うちの艦隊最強はお前だからな。さて、どう料理してやろうか」

 

「まさか、榛名に勝つつもりですか?」

 

「その台詞、そのままバットで打ち返してやるよ」

 

お互いに隙を伺うように構えた。その瞬間、榛名が主砲を俺に向ける。

 

「全力で参ります!」

 

が、遅い。その時にはすでに俺は榛名の後ろ。

 

「早い!?」

 

「ちょっお前振り返んな…」

 

ほっぺを突こうとした俺の指が榛名の鼻の穴に刺さる。

 

「ふがっ」

 

「あっ」

 

その瞬間、見学してる連中や加賀さん達が「ぶふっ」と吹いた。吹いてしまった。笑った意味で。榛名の顔はドンドン赤くなり、俺は恐る恐る指を抜く。指に血が着いてた気がするが気にしない。気に出来ない。目の前の榛名の顔が段々と怒りに変わっていく。

 

「は、榛名…今のはわざとじゃ……」

 

「勝手はァ、榛名がァ、許しませンッ!」

 

そこから500発砲撃されて俺は右足を複雑骨折した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医務室。しばらくはここで暮らすことになるだろう。

 

「ごめんなさい提督……」

 

「能代は気にしないでよ。あのバカアホうんこケツ毛榛名がアホみたいに砲撃したのが悪い」

 

「け、ケツ毛!?生えてるんですか?ていうかなんで提督それを知って…」

 

「いや知らんけど…」

 

「へぇ、榛名はケツ毛野郎ですか。て、い、と、く?」

 

「ゲッ」

 

「まぁ今回は榛名にも非がありますし、それに提督の戦いを見てなにか感じた子もいたみたいですから、今日は許してあげます」

 

助かった……。

 

「とりあえず明日からは妹に仕事させるかぁ…じゃ、俺は寝る。じゃあな」

 

それだけ言って布団に篭った。

 


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