更に追加キャラとちょっとしたオマケをいれてみました。
そして天星さん、感想ありがとうございました。
作品は構成上中盤の後半に差し掛かりましたが、まだまだ第二期環境は遠いです。
でも、絶対に失踪せずに頑張ります‼︎
では、ど「バカテスファイト‼︎ヴァンガード第三十五話、はっじまるよ〜☆」もうツッコミません。
二日目、明久達の個室にそれぞれメイドが起こしに来ると言うシチュエーションの中、メイド達に案内され大食堂兼カジノルーム(二階がカジノ)に着き、其処でバイキング形式の朝食を食べていた。
「明久、肉ばかりを食べていたら脂肪が付くぞ?」
「分かっているよ。
だからこうしてポテトサラダとかも一緒に食べてるんだよ。
いや〜まともな食事は久々だよ!
この合宿中は塩か砂糖と水
「明久、あんたどれだけ困窮した生活をしてるのよ?
幾ら私が周りから貧乏巫女とか言われてても、米位はありつけてるわよ?」
流石の他称貧乏巫女の霊夢でさえ明久の生活はタジタジになる様なものらしく、自分もああはなるまいと思っていた。
因みにその霊夢も生活は困窮する時があるらしく、それを避けるべく米一粒すら人にやらない。
「いや〜、美味いキノコ料理があって良かったんだぜ!
おかげで朝から満足だぜ」
「むむう、この中華料理………辛さもそれなり、しつこい油感も無くあっさり、しかしそれでいて舌に広がる味の波………こいつを作った奴、出来るな」
「うめぇ‼︎
滅茶苦茶うめぇ‼︎」
魔理沙や亮、カムイらも自分の好きな物を取って食べていたが、その口から出た言葉は美味いなどの絶賛する言葉である。
龍二も朝食を食べているが、如何やら龍二もご満悦らしく笑みがこぼれていた。
「皆様、現時刻より一時間後に宿泊施設がある島に着船致します。
朝食後は直ぐに上陸準備をお願いします」
「もうそんな時間か。
じゃあ、さっさと食おうぜ!」
咲夜の一言に魔理沙を始め、明久達は急いで朝食を食べた。
此処で言及すると、実は一部を除いて全員朝食を余り多く取っていなかったので急いで食べる必要が無かった。
それから数分後(女子は十分位後)には食べ終わり、個室にて上陸準備に移っていた。
そうして一時間後、船は港に着き、乗員者全員が島に上陸したのである。
………ただ一人、ムッツリーニが船酔い気味になっていた以外は無事だ。
「大丈夫か、康太?」
「………大丈夫だ、問題………うぷっ」
某死亡フラグのセリフを言おうとしたが、丁度良いタイミングで吐き気に襲われた為完全には言えなかった。
「あ〜そのセリフは完全に言わなくて良かった「カムイちゃーん‼︎」ですねってナギサァァァァ!!!?」
カムイが口を開いたが、その言葉を最後まで言おうとした時、何とナギサが登場した為、全力疾走で逃げ出した。
だが、直ぐに捕まりそのまま抱き着かれた。
「もー、カムイちゃんったら私に内緒で合宿に参加しているなんて………そんなサプライズプレゼント、超嬉しい♪」
「うわぁぁ、離れろ、はーなーれーろー‼︎」
「カムイ………すまん、接近に気付かなかった俺達を「だったら早く助けてぇぇぇ‼︎」俺には………無理だ」
某骸骨仮面を被った変装バレバレな客員剣士の様なセリフを言って、龍二はカムイに懺悔していた。
無論カムイはそれに対して涙を流し、この永遠ともとれる時間が終わるのを待った。
「カムイ、俺はお前の様な後輩を忘れ「………雄二、何で合宿に参加する事を言わなかったの?」(;゜Д゜)彡⁉︎
(つД⊂)ゴシゴシ
(;゜Д゜)…………⁉︎」
雄二がカムイの末路に涙を流そうとした瞬間、背後から翔子が現れ、雄二はこれは現実かと目をゴシゴシこすってみたが、矢張りそれは現実で、そのまま雄二は有無を言わさずに連れ去られた。
それから直ぐ後に雄二の悲鳴が木霊していた。
「…………『pipipipi』メールだ………」
唖然とする明久達の携帯にメールが届き、中身を確認すると差出人は雄二、題名は無く、内容は『たすてけ』だった。
これを見た明久、龍二は助けてと打とうとして慌ててたが、最後の最後まで頑張って書いたメールだったと理解し、それに対して無言のまま泣いていた。
「………あんた達は何時もこんな日常を?」
「まあ、退屈しないで済みそうだな、霊夢」
霊夢の口から呆れ気味な言葉が出たが特に気にしないいつメン。
魔理沙はこれを受け入れて楽しそうにしているが、いつメンの頭の中にはカムイや雄二を如何するか悩んでいた。
「それでは皆様、宿泊施設へ案内致しますので付いて来て下さい。
後、そちらで良い雰囲気になっています葛木様と大文字妹様、坂本様と霧島様も付いて来て下さいませ『何処を如何見たら良い雰囲気だぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!!』あらあら、お恥ずかしいようですね。
ですが、我々スカーレット家の従者一同は貴方方のプライバシーを尊重し、しかし規約通りに問題を起こさない様にしつつ親身な関係には深く関わりませんので安心して『安心するかァァァァァァァア!!!!!』では此方へ」
その間に咲夜と明久達を連れて来たメイドがレミリアに付き添いながら全員を宿泊施設への案内を開始する。
この時雄二とカムイがかなりアレな扱いで一連の行動を問題行動にはしていなかったが、本人等に悪気は無く寧ろ本当にカムイとナギサ、雄二と翔子が良い関係だと信じている。
咲夜とメイドは天然属性を持っているのだから仕方無いのだ………が、雄二達はこれを知らない。
そしてレミリアに至っては面白い関係と片付けていたのであった。
明久達が歩く事十分、遂に宿泊施設に着いた。
しかし………その施設は『施設』とは普通は呼ばず、通常ならば『館』や『屋敷』などと呼称すべき建築物であった。
それを見た明久達いつメンやカムイ、ナギサ、レイジとエイジ、意外な事に翔子すら驚きを隠せずマジマジと館を見ていた。
「うふふ、驚いたかしら?
そう、これこそが貴方達が合宿する際に寝泊まりする宿泊施設にして私や咲夜達が住む館…………通称『紅魔館』よ。
さあ、早く中に入るわよ。
もう既に他の参加者達は中に居るのだから」
レミリアの説明でこの建物がレミリアの家であり、矢張りと言うべきか今回の強化合宿企画の宿になるらしい。
更に他の参加者は既に中に居るらしく、レミリアの手招きで明久達は早速中に入った。
すると、明久達と面識がある人物が其処に居た。
「ナギサが居なくなったと来れば、矢張りお前が近くに居るな、カムイ!」
「ようゴウキ、久しぶりだな!」
「こんにちは、ゴウキさん!」
「吉井達も居るとは、この合宿は参加して正解だったな」
その人物はナギサの兄、ゴウキであった。
ゴウキがカムイと知り合いなのは、ナギサがカムイと知り合いだったのであまり気にならない。
すると、レミリアが手をはたき全員を注目させる。
「さあ貴方達、早く荷物を部屋へ置いて来なさい。
そしたら合宿が本格的に始まるわ」
「あ、はーい」
明久達は部屋へ行く様に促されてそのまま部屋に行く。
しかし、明久と龍二、雄二は全く考えていなかった。
自分の選んだ部屋でまさかの出来事が起きようなどとは。
「此処だね」
「ああ」
明久と龍二は部屋割りで決めた部屋の前に着き、ドアを開けてみた。
すると其処は、三つのベッドが綺麗に並べられた上に高級家具などもあり、本当に此処は金持ちの世界だと感じていた。
「…………」
「明久、さっさと荷物を置いて部屋の中を全て確認してファイト特訓をするぞ」
「あ、うん」
惚けていた明久に龍二が声を掛けて次の行動に移させた。
荷物を置いて、トイレの場所を確認した次にシャワールームを確認するべくドアの一つを開ける。
すると、目の前に明久達が良く知る人物が居た。
そう、姫路瑞希その人だ。
…………其処にバスタオル一枚の姿でが現状確認事項に入るが。
「……………」
「……………」
「……………」
明久達は互いに固まってしまい、声を出そうにも出せない状態になる。
三人は誰か早く言葉を発してくれと強く思うが、状況が状況なだけに中々口が開かなかった。
「ぎゃぁぁぁぁああああああ!!!!
何で翔子が一緒の部屋なんだぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
其処に雄二の悲痛な叫び声が館中に響き、それを皮切りに明久達は口を開いた。
「や、やあ瑞希ちゃん。
決勝以来だね………」
「は、はい。
そうですね………」
「お取り込み中だった様だな………すまないな、直ぐに出て行く。
ほら明久、早くしろよ」
「う、うん……」
明久達は何事もなかったかの様にシャワールームのドアを閉めた。
そして後ろ向きになり、二人はああ、やっちまったの様な表情を浮かべた。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
瑞希もこんな展開ではお約束の悲鳴を上げ、その声は瞬く間に館中に響き渡った。
この間幼馴染二人は、心の中で瑞希に対して懺悔していた。
その頃のカムイと言えば。
「よっしゃー‼︎
ナギサは部屋に居ねえ‼︎
俺の安息が守られたぞー‼︎」
「良かったですね、カムイさん‼︎」
「YDKっす‼︎」
ナギサが部屋に居ない事に歓喜し、相部屋にならなかった事を神に感謝していた。
「カムイちゃん、私お隣だから気軽に来てね‼︎」
しかし、その安息は狙ったかの様に現れたナギサの一言により崩れ去った。
隣同士=何時でも部屋に入ってくる+何をするにも彼女と接触する確率が高い為、カムイはこの合宿中休まる時間が無くなった事が確定した。
「………嘘だそんなことぉぉぉぉぉ!!!!」
『カ、カムイさ〜ん………』
カムイは某オンドゥル星の王子の様な土下座みたいなポーズをして、更に機からは『ウゾダドンドコドーン』と聞こえてしまう言葉を発し、どんなに絶望しているかその身一つで表現していた。
その度合いは絶望し過ぎてソウルジェ○がグリーフシー○になる、又はゲー○からファント○が生まれる位だ。
その姿に、レイジとエイジは涙を堪えながらカムイを宥めていた。
〈オマケ〉
とある廊下に三人の若者が居た。
彼らは前回、前々回と惜しくもAL4に負けてしまったがその実力は世界クラスのチームカエサルのメンバー、光定ケンジと臼井ユリ、ユリの弟のガイである。
だが、光定は驚きのあまり表情は強張り、ユリは青ざめながら腰を抜かし、ガイに至っては完全に気絶していた。
『きゃは、きゃははははははは…………』
しかも彼ら以外に誰も居ない筈の廊下に女の子の笑い声が響いていた。
そう、まるで姿が見えていないのに其処に居るかの様に……。
更に其処とは別の廊下、亮を始めとしたチームG3最強最高が全員で歩いていた。
「さーて、荷物を置いたら早速ファイトだぜ!」
「ああ。
但し須川、お前はグレード3を大量に入れたデッキは使うなよ。
使うならマジデッキを使え」
「はぁ⁉︎
あれ使ったら面白おかしくファイトが出来ないだろ!」
「てかファイトにそんな物を求めるなよ‼︎
求めるなら勝利を求めろよ‼︎」
『………ぷっ』
仲良く(?)話し合いながら部屋に向かう男子二人に、女子二人はついつい笑いをこぼした。
それを見た亮、根本も不思議と笑みを浮かべてしまっていた。
『きゃはははははははははははは………』
「っ⁉︎
な、何だぁ⁉︎」
其処に、光定達が居た廊下に響いていた女の子の笑い声が聞こえて来る。
まるで、否、たった今から須川達に何かをするべく来たのである。
「ま、まさか………幽霊⁈!⁉︎」
「そ、そんな物が現実に居る訳無いでしょ‼︎
聞き間違いよ聞き間違い、そう聞き間違い‼︎」
突然やって来た恐怖に女子二人はパニックを起こし、冷静さを欠いてしまう。
それを見た亮は直さま二人を落ち着かせる為に言葉を掛けた。
「ふ、二人!
冷静にな『きゃはははははははははははははははははははははははははは‼︎』っ⁉︎」
その時、女の子の笑い声がはっきりと聞こえ、更には先程よりも声が大きくなっていた。
更には何者かの気配まで感じる様になる。
亮と根本は声の大きさと気配から判断し、声の主がもう近く、しかも半径5m以内に居ると推測した。
「お前らもっと近くに来い、急げ‼︎」
亮は声を張り上げ、小山と玉野を自分らの近くに来させた。
更に四人は背中を互いに向け、四方に視線を送り、何かが近付いても直ぐに対応出来る態勢に入る。
すると、気配が消えて廊下は静けさを取り戻した。
このことから四人は安心し、警戒心を解いた。
「はぁ、大丈夫だったか、三人と………………」
亮、根本、小山、玉野は振り向いて互いの無事を確認し合おうとした。
だが……………振り向いた先には女の子が、自分らと同じかそれ以下の女の子が居た。
しかも………普通の人間にはあり得ない態勢………天井に足を向け、浮きながら其処に居たのだ。
「きゃははははははははははははははははは‼︎」
『うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』
………誰もが恐怖し、発狂する笑みを浮かべながら。
ネタにネタ、フラグにフラグを重ねる参加者達。
明久と龍二のお約束。
オマケにて、須川君達を発狂させ、光定達すら恐怖させた人物………色々と一話にぶち込みました(笑)。
次回、紅魔館内での恐怖イベントが明久達に⁉︎
感想、指摘をお待ちしています。