Rebellion Fight of traitors   作:A.K

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シモン「八月になったけど、こまめな水分補給を忘れるなよ?」

コウタ「次回から二話連続で番外編になるのを事前に伝えておくぜ」

アリサ「それでは後編始まります」


chapter14「その名はシャルロット」後編

 

 前回から5分後。すっかり落ち着いたところで授業は始まった。一組から四組までの全生徒が並んだのを確認してから山田先生とアンチスパイラルは説明を始めた。

 

 

「今から皆さんにはIFのパイロットの皆さんによる模擬戦闘を見学してもらいます。勿論私も参加することになっています」

 

「今回参加することになるのは、神威、山田先生、アムロ、セシリアの4人だ。すっかり忘れているようだがISもIFも元は多機能性宇宙活動用パワードスーツ……故に戦闘も考慮されている為に今回は戦闘面での認識を改めるためにこの4人と時間があればもう一試合やる事になる……それでは各員は準備を始めつつ、非戦闘員はシールドバリアー外に退去せよ」

 

 

 海上特設アリーナと同じレベルのバリアーが展開されたのを確認してから各々の機体を展開しカタパルトから発進した。

 

 

「アムロいきまーす!」

 

「神威コウマ、原王出撃する!」

 

 

 アムロが纏い出てきたのは、かつてその存在故に戦争を集結に導いた神話を持つ機動戦士……IFMS-RX-78-2《ガンダム》。白い装甲に人間を模したその体とトリコロールカラーの配色に思わずアニメから飛び出してきたと感じた生徒もいた。

 

 武装はライフルとシールドにバズーカ、近接用のバルカンとサーベルである。

 

 一方で原王は水色をベースにした配色をされており、見た目的にはアラガミのハンニバルとカリギュラを混ぜたようでその間になったような姿をしていた。まあ龍人と言えばいいだろう。

 

 武装は腕や足などに装備されている複合兵装ユニットOMW-X01《マルチアーマー》である。

 

 対するはセシリアの蒼き第三世代機《ブルーティアーズ》と、山田先生が搭乗する第二世代機《ラファール・リヴァイヴ》である。その色は緑を基本とする山田カスタムカラーとでもいうべきだった。

 

「さて、これで機動訓練は2度目か……一回目は入学前にやった、本社での1日10時間の三週間コースだったな。あれはなかなか有意義な時間であった」

 

「だけどそれを補える戦場の経験がある……お前ならやれるさ」

 

「アムロよ、ならば見せてやろうぞ俺達の力を!」

 

「ああ、見せていこう。俺達の力を!」

 

 

 模擬戦闘開始の合図と共に、一斉に動き出した。

 

 

「セシリア・オルコット。お前の学習意欲を『試してみよう!』」

 

「ええ……全力で相手をして見せましょう!」

 

「貴女とは手合わせしてみたかったからな……やれる限りやらせてもらおう!」

 

「私も元代表候補として負けませんよ!」

 

 

 先手はガンダムが投げたスーパーナパームを頭部バルカン砲で爆破し、互いに連携できぬようにそれぞれの相手のみを狙って攻撃を開始した。

 

 セシリア・オルコットはまず距離を置くことに専念した。原王の装備からするに白兵戦用の機体なのだろうが、グレンラガンという例外がいるのだから侮るわけにもいかなかった。

 

 というより学園に来る前にさらっと10時間の三週間コースとやらの訓練をやったというのも、明らかに代表候補の年間操縦時間を超えている。しかも相手は義兄(カミナ)に話を聞かせてもらったが、平行世界の人類の最後の盾であり矛たる神殺しの戦士……全力でやるしかないのだ。

 

 

「行きなさい!ブルー・ティアーズ!」

 

「システム構築……拡散弾散布……Fiaro」

 

 

 互いに兵装を展開、セシリアはビットを、コウマは対空拡散弾を指先から散布しビットの1機を破壊した。

 

 やはり予想した通りの状況だ。グレンラガンなどの機体のデータスペックを確認するからにあたり、仙豆カンパニーの機体であるIFは万能型が殆どを占めているのだろう。

 

 

「BIT……残存機残り5機。殲滅する」

 

「まだですわ!」

 

 

 先ほどの時とは違うドロりとした殺意を滾らせながらも、静かに襲い掛かるコウマをみてセシリアは負けたくないと精神を高ぶらせていた。

 

 残ったビットとスターライトによる時間差攻撃を行いつつ、接近戦を繰り返す。

 

 だが原王は背中の非固定ユニットのマルチアーマーからミサイルを発射しつつ、腕のマルチアーマーから近接用の大型ブレードを両腕に展開しつつ切りかかる。

 

 勝ってみたい……いや、勝ちたい!存在されるというコア人格が答えたのかわからないが、認識速度が上がり少しずつだが原王の動きについて行った。

 

 一方でコウマは平行世界からの連絡を受け、感応波による通信を行っていた。これはサイコフレームの研究による副産物で行っている。

 

「(こちらブラッド1。通信届いているどーぞ)」

 

「(こちらクレイドル2、アリサです……元気ですか?無茶はしていませんか?)」

 

 

 連絡相手は元は同じ部隊の元フェンリルロシア支部、第二世代神機使いの アリサ・イリーニチナ・アミエーラだ。もう3年もタッグを組んでいた信頼できる神機使いだ……料理は相変わらず壊滅的だが。

 

 

「(アリサか……久しぶりだな、今日は何かあったのか?)」

 

「(はい、艦これ世界からの通信が一つと、Fate/GrandOrder世界からの通信が一つあります)」

 

 

 Fate/GrandOrderの世界とは三日ほど前に世界線が繋がったために交流をしている。むしろ生き残りがあんなに少ない中で、頑張っているのを見ると応援したくなる状況だ。

 

 そんなことを考えていたが、連絡についての内容を聞くことにした。

 

 

「(ふむ、では艦これの方からだ……グラーフや鹿島達のことではないのか?)」

 

「(いえ、今度新たに米国の艦娘を発見し保護したそうです。名はIOWA。かなりの有望人ですが……過去の大戦の事でなかなか馴染めないそうです。しかもまた新たなアメリカ艦が目撃されたとかなどの情報もあります)」

 

 

 とうとうアメリカか……、これはこれで悩みどころだ。何せあの大戦の対立国だ。もしそのことを根に持っていたりするなどで事件が起きたら大変なことになってしまう。

 

 

「(ふむ、ではソーマと榊博士を派遣してくれ。真ドラゴンに乗せても構わない筈だ……しかしFate/GrandOrder世界からの連絡は?)」

 

「(はい、こちらはサーヴァントに対する訓練と彼らを楽しませるイベントをお願いしたいそうです。それに『彼女を救ってくれたことに対してお礼を言いたい 』だそうです)」

 

「(なるほどな……なら一夏達クラッシャー隊とコウタを。そしてアリサとギルで今回の交流会任務を遂行してもらいたい。頼めるか?)」

 

「(任せてください!では訓練頑張ってくださいね)」

 

「(了解……お前も無茶するなよ?まだ嫁入り前なのにお前達に無茶させて死なせるなんてことは、まっぴらゴメンだからな)」

 

 

 通信を閉じて意識を再び目の前のブルーティアーズに向けた。無意識下で戦闘をしていたが既に装甲はぼろぼろ、かなりぎりぎりまで追い詰めていたらしい。

 

 

「つ、強いですわ……!」

 

 

 ティアーズは全損、スターライトMark3も破壊しインターセプターも刀身が半ばから砕けている。だが、コウマが驚いたのは全身の装甲に多数のか擦り傷が出来ていたことと、今の連絡の間に撃破するつもりで攻撃したのに未だに健在であるということだ。

 

 

「確かにお前はまだ弱い、しかし実戦レベルで攻撃したのに対しまだ生き残っているのには敬意を示そう。故に見せてやろう……単一能力『幻想狂宴(カーニバル・ファンタズム)』!!ケース《槍兵は扱いが悪いらしい》」

 

 

 その瞬間、原王の両肩の上の空間が割れて全身青タイツの男と紫タイツの女性が呼び出された。青タイツの男の名はクー・フーリン、紫タイツの女性はスカサハという。

 

 この2人は極東支部の世界軸の存在であるので問題はない。というよりこの2名はケルト神話の英雄……つまり今で言うなら英霊(サーヴァント)という存在である。

 

「おいおい、なんで空中に放り込まれてるんだよ!?つうかコウマ、なんで片手で師匠を持ってるんだよ!?」

 

「なんでって、投げるから」

 

「巫山戯るなぁー!!死ぬ死ぬ死ぬ、絶対これ死ぬからー!!」

 

「クーフーリン、帰ったら儂も釣りをしようかと思ったんだが……いいか?」

 

「師匠ぉぉぉ!?ダメだー!!それフラグ、しかも死ぬやつだから絶対に死ぬー!!」

 

 

 会話をする2人を無視して、機体出力を全身のサブスラスターやジュネレータに回し掴んだ。

 

 

「科学と神秘、交わるケイオス、我願うは狂宴の混沌『槍兵超速変換投射弾(ランサーはやっぱりネタになるのだった!!)』」

 

 

 とある世界でとある英霊がクーフーリンを投げた時の映像を思い出しながら、その時のスナップを真似て全力でセシリアに向かって投げた。

 

 すると投げれられた2人は青と紫の光弾に変わり、凄まじい速度でセシリアに激突する。

 

 

「ちょっとなんですの、その謎の現象はぁぁぁぁ!?」

 

 

 この理不尽で常識では考えられない攻撃により、セシリアはエネルギー0により敗退した。

 

 ランサーは地面に激突していたが、なんとか生きていた。毎度の如く死ぬわけではないのだ。

 

 

「お、俺生きてる……!」

 

「……目が回るのぉ……」

 

 

 そんな光景を見ていた生徒達は口が空いたままになっていた。いきなり人が現れてぶん投げられるなんて、誰が予想できるだろうか?

 

「あれが義兄さんの単一能力……ランダム的に誰かが呼び出されるのね」

 

「いや、それは違うね。彼はまだ『何かを隠している』。ここでまだ全てを明かした理由じゃないから油断は禁物だよ」

 

 

 アドヴェントの言うとうり、今回は彼らを召喚しただけだが……では制限は?範囲は?それすら持ったく明かしていないのだ。

 

 

「相変わらず恐ろしい考えだな……人を投げて兵器替わりにするなんて」

 

「まあ弾薬がなくなったから、代わりにチーズを砲弾にすることが過去にはあったらしいし別にいいんじゃないの?」

 

「でもよリーロン、それなんかもったいなくねえか?オラそれ食べてみたいぞお!「金属の装甲すら砕く硬さだけど食べたいの?」あ、やっぱり勘弁だ」

『全く……貴様らそんな話をしてないであっちを見たらどうなんだ?』

 

 

 ナインボールからの指摘により、アムロと山田先生の戦闘を見たが…… 別の意味で次元が違った。

 

 

「そこです!」

 

「くっ……うぉおおおお!!」

 

「きゃあ!まだまだぁああ!!」

 

 

 早い。早い。あえて付け加えよう……早い。互いに早いのだ。山田先生が55口径アサルトライフル『ヴェント』を掃射しながら61口径アサルトカノン『ガルム』を偏差射撃で三次元機動を描いて肉薄する。

 

 アムロはこれに対しガルムの爆裂弾を頭部バルカンで迎撃しながら、瞬間加速によるすれ違いざまにビームサーベルでガルムとヴェントを切断し更に回避させないようにハイパーバズーカとスーパーナパームの同時発射によって多大なダメージを与えたのだ。

 

 

「デュノア、自社製品のことだから機体説明はしなくていいがあの機体のカスタマイズはわかるか?」

 

 

 アンチスパイラルがもうすぐケリがつく戦闘を見つつ、シャルロットに機体の状態を聞いた。

 

「はい、山田先生の場合は高機動戦闘下における射撃戦に特化されてますが、そこに対白兵戦闘用のOSを自作して搭載していますね。ここまでの実力者だからこそ彼処までの極限戦闘に耐えられると思いますが……」

 

「やはり機体が耐えられんか……だが」

 

 

 アンチスパイラルとシャルロット……いやこの場にいる人々は二人の戦いを見て涙を流していた。

 

 もう見られないのではないかと思うほど、2人の戦いは熾烈でありながらも美しくも感じさせるほど印象が強く、そして主の思いに答え限界まで稼働する2機に敬意を表していた。

 

 

『これだ……これこそ私が、いや『我々が』求めた人間の力……!』

 

「あれが代表候補性の行き着く先……!」

 

「彼女が弾幕ごっこに来たら……過去最高クラスの対決ができるわね?」

 

「幽香、弾幕ごっこと実戦は違うのよ?まぁ……私もやってみたいなと思うけどさ」

 

「アタシら鬼でも勝てるかわからないな……いやあの中に入ったら『死ぬ』ね」

 

「すっげぇなあ!!オラわくわくしてきたぞぉ!!」

 

「これが世界最高峰の元代表候補の実力……!」

 

「ネクストのパイロットだったらと思うと……怖いわね」

 

 数多の人々が見守る中、互いに地上に落ちた2人は遂に決着がついた。

 

 

「うぉおおおお!!」

 

「いっけぇえええええ!!」

 

 

 ラファールの決戦装備であるパイルバンカーの灰色の鱗殻とガンダムのビームサーベルが切っ先でぶつかり合う。強力なメガ粒子の衝撃波がアリーナを吹き抜ける。

 

 だがそれで決着がついた……アムロはサーベルの先をパイルの下に潜り込ませ切り上げた後に、もう1本のビームサーベルも併用して全身の装甲を居合斬りの要領で切り飛ばしエネルギーを0にした。

 

 

「大丈夫か山田先生?」

 

「は、ははは……腰が抜けちゃいましたね」

 

「だけど俺もガンダムも貴女のお陰で強くなれた様な気がするんだ……ありがとう……っあ」

 

 

 アムロが山田先生を立たせようとした時に、アムロも機体が解除されてしまい倒れそうになるものの、第三者の手によってそれは防がれた。

 

 

「久しぶりだなアムロ・レイ。赤い彗星はいないのか?」

 

「クー・フーリン!お前今日は死ななかったのか!」

 

「それは言わないでくれよ……師匠にも酒のつまみのネタにされてるんだからよぉ!っで、そっちの白いガンダム……みたいなのに乗ってるのはバナージだな?」

 

「お久しぶりですねクーフーリンさん、あとスカサハさん!」

 

「なんだか儂の扱いが雑だのぉ……」

 

 

 スカサハと共に山田先生を支えているのは全身が純白の一角の角を持つ戦士……IFMS-RX-0ユニコーンガンダムだ。

 

 

「しかしかなりの損傷具合だな。普通の修理では半年はかかるだろうな……どうするだ師匠?」

 

「どうするも何もこの機械鎧をほうっておくにもいかないだろ?私はここに残るからお前は極東支部に帰って報告をしてくれ……玉藻に連絡した方がいいだろう」

 

 

 「了解」と言いながらクー・フーリンは光になって消えた。その光景にほかの生徒達が目を丸くしていたが気にすることはないと判断する。

 

 

「しかし極東支部にいるはずの2人がなぜここに?まあ、あの『幻想狂宴』が原因だと思いますが……今のクーフーリンさんみたいに自由に帰れるんですか?」

 

「儂もよく知らんがどうやらその様だな。まあ今はこいつを運ぶのが先だな」

 

「うぅ……すっかりこのざまです」

 

「だけどすごいですね。あのアムロさんに追いつけるほどの実力があるなんて」

 

「そんなに凄いんですか私?」

 

「アムロさんはカンパニーの最高戦力の一角ですよ?」

 

 その一言で山田先生は気絶した。いきなりこんなことを言われれば誰だってそうなる。模擬戦闘だと思いきや本気の戦闘に変わったのだから。

 

 

「ふむ、では模擬戦闘はこれで終了する。あえて言うがお前達もがむしゃらにやり続けると、あの領域にたどり着くだろう。だがそれ以外のやり方でもあのレベルにも慣れるし結局はどうするかを決めるのはお前達次第だということを忘れるなよ?」

 

 

 「では各員訓練機を纏って練習を始めろ!」とアンチスパイラルの一言によって訓練は始まった。

 

 専用機組は各自に展開し、基礎訓練を始めていた。

 

 

「《打鉄超弐式》……!」

 

「来なさい《神楽》」

「咲きなさい《花毒》」

 

「展開《破黒》」

 

「打ち砕け《剛鬼》!」

 

「欺け《猫又》」

 

「照らし出せ《ラー》!」

 

「ギャレオン!!」

 

「こい《ゼフィランサス》!」

 

「行くぜ《グレン》!」

 

「こい《ラガン》!」

 

「時を歩めるわよ《クロノス》!」

 

「行くぞ《ドートレス・ネオ》」

 

 

 一斉に姿を現した専用機の姿は多種多様だった。

 

 簪が展開したのは本来の打鉄弐式をVF寄りにした改修機である《打鉄超弐式》と呼ばれた水色のISだった。

 

 次に霊夢が呼び出したのは、博麗神社の巫女服をロボットにしたような機体……《神楽》と呼ばれた紅白のIFである。

 

 幽香が呼び出したのは、薄緑の必要最低限の装甲しかない軽量級のIF《花毒》と呼ばれた機体。どうやらこれで重攻撃機体なのだから驚きである。

 

 特異な進化を続ける一夏の破黒に続き現れたのは、勇儀のまるで鬼を型どった腕が巨大な機体の《剛鬼》、華奢な肢体が特徴な三節棍を持つ赤黒の機体《猫又》、太陽の如く全てを照らす黄金の機体がお空の《ラー 》だ。

 

 ベジータが呼び出すのはガンダムGP01とも呼ばれる機体だ。ベジータはこの機体をえらく気に入っているようである。

 

 モビルスーツ型の機体を続けて出したのはターレスである。ターレスは量産機を好むので白兵戦用のドートレス・ネオを自分用に改造した機体を使う。

 

 シモンとカミナはおなじみのグレンとラガンになり、獅子王凱はどこからもなく現れたメカライオン《ギャレオン》と融合し《ガイガー》に変身していた。

 

 咲夜は時の神の名をもつ銀色と灰色のビットを主にして使う《クロノス 》を展開した。

 

「ジェネシック・クロー!」

 

 

 凱はギャレオンの時の爪でありこの時唯一の装備であるジェネシック・クローを展開し、感覚を覚えようとしていた。

 

 シモンとカミナは準備体操をしてからほかの生徒達の手伝いをしに行った。

 

 一夏やベジータ達は機体を展開したまま、アシスト機能を停止して走り込みをしている。

 

 

「どうですか訓練の方は?」

 

「なかなかいいスタートだよ学園長」

 

 

 コウマ損壊した山田先生のラファールをコアネットワークから切断し、スカサハやシャルロットにまだ機体が渡されていないメイと共にルーン技術等で修復をしていると学園長である轡木十蔵に話しかけられた。

 

 

「そうですか。今のうちに伝えますが最近妙な話を聞きましてな、あちこちで”機械でできたクジラ”のような物が出ているそうですのでお気をつけてください」

 

「そうか……ご忠告ありがとうございます」

 

 

 今あるこの荒れた世界の中で一時の平穏を見ながらも、これから迫る驚異を肌に感じていたのだった。

 

 

 





次回予告

 織斑一夏達はフェンリル極東支部代表として、平行世界のカルデラと呼ばれる組織にいる英霊達との交流会の為に派遣されることになった。

 一癖も二癖もある彼らとの交流会は果たして上手くいくのだろうか?

次回specialchapter4「真夏のカルデラ異世界交流会」


 どうやらエアコンが壊れそうです

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