Rebellion Fight of traitors   作:A.K

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かなり遅れましたが・・・あけましておめでとうございますby.送り主


Another Storys
specialchapter「正月の日常」


時は世界に喧嘩を吹っかける前・・・の正月

 

〔隔絶宇宙〕

幻想郷とは違う異次元世界の11次元と12次元の狭間の隔絶宇宙でそれは行われていた

 

「咲夜、レミリア、急いで逃げr『デデーン!!』」

 

「もうダメよ・・・おs『デデーン!!』」

 

「ベジータさーん!?お嬢様ーー!?」

 

 

ある所ではベジータ達が近くにいたブロリーが逃げながらばら撒いた気弾で消し炭になった

 

 

「うぉぉぉぉぉ!?一人用のポッドはどこだぁぁ!?」

 

「一人用のポッド等とその──『ジュッ』」

 

 

ブロリーの近くに居たパラガスはエネルギーレーザーに飲み込まれて消えた、一方ブロリーは?

 

 

「うぉぉぉぉぉ!?ドンイチロォォォ!その手を離せー!!」

 

「嫌じゃーまたあのよくわからない空間に飲み込まれたくないんじゃー!!」

 

 

鷹の爪団の小泉鈍一郎総統と一緒にブロリーは謎の空間に飲み込まれていた

 

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!!ジェネシスよ、光になれぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

ある所では何故か、左腕にGGGメンバーの遺影を抱えたガオガイガーがゴルディオンクラッシャーを何故か存在しているジェネシスに向けておろした

 

『・・・・・・凱、今更なんだけどよぉ「なんだ!?」ジェネシスと共にガンド・ロワが発射されたんだけど』

 

 

おろした瞬間にゴルディオンクラッシャーのコアであるゴルディーマーグが、何故かあるガンド・ロワも発射されたのを今頃伝えた

 

 

「おい、ちょt───『ジュッ』」

 

 

そして、文字通り自分たちが光になった

 

 

「くそ、何なんだよこの『青い』パルヴァライザーモドキは!?」

 

 

ある所では早乙女アルトが操るYF29『ディランダル』を、無限に進化を続ける機動兵器『パルヴァライザー』の何故か青いカラーが追い続けていた

 

その特徴的なブレード腕が、ディランダルを八つ裂きにする瞬間、突如パルヴァライザーが止まった

 

 

『はーい、今年の優勝者は早乙女アルトに決定したぞー』

 

 

その声と共にアルトはいつの間にか幻想郷の博麗神社にいた

 

そして背後には白目を向けて積み重なった人間や妖怪などが大量にいた

 

そんな光景に、熱気バサラやオズマ・リー、ブロリーが含まれるのを見てアルトは呟いた

 

 

「やった・・・やった」

 

 

そしてアルトは叫んだ

 

 

「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

 

そして、アルトの背後から声がかけられた

 

「おめでとさん、アルト。今年の『TOP・VF』はお前のもんだ。ほら休暇届けにデートチケット、賞金500000FC(フェンリル・クレジット)、ついでにお前が前に頼んでいた、強化型ガンポッドの試作データね」

 

 

その声を掛けたのは、日本人特有の黒髪に、左目の螺旋の目と顔の下にかけて伸びる赤いライン、そして小学生低学年かと思う程の低身長・・・神威コウマが和服で立っていた

 

そして、手に握られた『TOP・VF』の文字が彫られたプラチナのゴッドイーターの腕輪。これは特別な贈り物用で、『TOP・VF』とは毎年極東支部の正月に行われる最高のVFパイロットを決める『トップ・オブ・パイロット・ヴァリアブル・ファイターカップ』の略称で、幻想郷のあらゆるメンバー達が参加するが中にはVF意外に参加している───これは自身がどこまでやれるのかを試すために参加してやってみようと考えたからだ。

 

その内容は、極端に理不尽な世界で一時間生き残れというものだ。あのバサラでさえも被弾してしまうレベルだ。

しかしそれは『極端に理不尽な世界』を体現しているというより『絶対的絶望』そのものだった────倒しても倒してもネズミ式に増殖してくる敵ユニット、あまりにも巨大な拠点兵器がうめ尽くす、中にはガンド・ロワ等もある

 

今では『熱気バサラ』や『オズマ・リー』、『一条輝』が残っていたが、この中にようやく仲間入りができたのである

 

さてさてこの話はそこらへんのソリタリーウェーブに放り込んで、本題に入ろう・・・え?タイトルはどうしたって?

 

 

 

気にするな!

 

 

~白玉楼~

 

とある部屋にて四季映姫のサポートを務めているヒイロが呟いた

 

 

「そう言えば、今年の餅は誰が用意したんだ?」

 

 

その顔は青白かった

 

 

 

「キサラギじゃないだろうな?」

 

 

五飛が続けて言った。因みにだがキサラギと言えば、変態のキサラギである。

AMIDAや、良く分からない何かを作りまくっていた為にいつの間にか普通のものが大変な事になってしまった

 

そう、そのせいで去年の餅は・・・

 

 

 

 

~去年の餅を食べた結果~

・・・作戦続行不可、映姫・・・すまない)ドサッ

きゃー!ヒイロ、ヒイロー!!

ぐおぉぉ!?は、腹が・・・気持ち悪リーです!

お、お腹が・・・痛いよぉ!

メリーゲート!?誰か医者を、医者を呼んでくれ!

大変ですオッツダルヴァ、所謂プランDです

どうしたCUBE!?こんな忙しいときに・・・ヤゴコロを呼んで来い!

いえ、ヤゴコロ氏も倒れてます・・・AMSから光が逆流する・・・ギャアアアア!!!!

うお!?CUBEの目や鼻からコジマの光が!?

一体誰じゃー!!今年作ったのー!?

ふははは!!!我々キサラギですよ、スワコ=サン!!

これは我々が生み出した、生体兵器チップを練りこんだ『キサラギ餅』です!!

ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、勇気は・・・俺の勇気は、こ、こ、この程度の困難などぉ・・・!

甘甘甘甘いな、青の星の勇者よ・・・全身をコジマカラーに変貌させる等!

パパパパパ、パルパレーパこそ内股と全身がコジマカラーに変化してるぜ!?

凱兄ちゃん、今更なんだけど全身をコジマカラーに変貌させる時点で勇気とかそんな問題じゃないからね

僕は紳士だからこそ、これを食べ─────ゴハァッ!!

こ、このDIOが・・・このDIOがぁぁぁぁぁ!?

やれやれ・・・おぼろろろろろろろろ!?!?

 

おーいお前らー何食って、ああキサラギグループの餅か・・・幻想郷で見たのは初めてだな。

コウマ、幽霊である鈴達も気絶してるぞ?

こいつらには刺激的すぎるからな、一夏達もぶっ倒れてるし普通に食べれるのは俺にシモンとカミナにニアとブータだけだろう

 

 

~回想終わり~

 

「ヒイロが傷つくのはもう嫌です・・・!」

 

 

去年の惨劇を思い出して映姫は嗚咽混じりで涙目になっていた・・・だって、みんな体がコジマカラーに染まってしまう光景は悪夢だ(変態どもは狂喜乱舞していたが・・・)

 

 

そんな映姫に、AC(アフター・コロニー)出身のガンダムパイロットで『告死大天使』の2つ名を持つヒイロ・ユイは、映姫の頭を撫でながら言った

 

 

「心配するな、今年はキサラギではないようだからな」

 

 

それに対して死神の小野塚小町が体を震わせながら質問した

 

 

「キサラギじゃない・・・?ま、まさかアクアビットか!?いやトーラスか!?」

 

 

それに続いて同じガンダムパイロットであり『嘘無地獄之死鎌』の2つ名のディオ・マックスウェルも言った

 

 

「おいおい、それは洒落にならねえじゃねえか!?あんな餅はもう嫌だー!!」

 

 

アクアビット、トーラス・・・どれもキサラギグループの変態企業・・・アクアビットマンとトーラスマンという変態戦士を生み出してしまっている

 

 

「いや、作るのはGGGらしいぞ?」

 

 

それに答えたのは全身を黄色を貴重とした服で包み、各所にハートマークの装飾品であしらった奇妙な服装をした『カリスマ』を吹き出す金髪大男。

しかしその『カリスマ』は唯の『カリスマ』ではない、それはどす黒い『悪のカリスマ』である、それを持つ男は何処を探してもこの男ただ一人ッ!!

 

ヒイロに頭を撫でられながら映姫はその男の名を呼んだ

 

 

「・・・DIO?なんでここにいるのですか?」

 

 

その男の名は『DIO』

 

本名『ディオ・ブランドー』

悪のカリスマであり、柱の男によって作られた彼らの餌である『吸血鬼』を生み出す仮面『石仮面』を使い『吸血鬼』へと変貌した男

 

そして、とある貴族を滅ぼしその身を波紋で消された男は首だけになり、自身がライバルと認めた男の体を乗っ取り永らく生きてきた

 

後に幽波紋と書き『スタンド』と呼ぶ悪霊の一種であり、最強のスタンドの一体である『世界』をその身に宿す─────スタンド能力は『時を止める』

 

『不老不死』『スタンドパワー』『スタンド』この三つを持ち更に『止まった時の世界』を持ち更に行動し攻撃が可能な『世界』を操り、更に優れた知能に肉体的戦闘能力や気化冷凍法等の数多の能力を持つこの吸血鬼は自らの因縁を終わらせるためにエジプトにて自分の全てをかけて壮絶な最期を迎えた───はずだった。

 

もう一度言おう、『最後を迎えた』はずだった

 

死んだDIOは、なんやかんやでイデや螺旋力やゲッター線やらアンチスパイラルに気に入られ極東支部に流れ着き、今では暇を持て余した時に鍛えたドリンク作りの技術を生かし極東支部のラウンジの食堂で『DrinkBAR・DIO』を開き

日々新しいドリンクを生み出している

 

 

現在の好物は血液やお菓子、ワインや他人の作った手作りの料理、趣味はゲームにドリンク作り、読書や編み物etc……

因みに『初恋ドリンク』は見るだけで嫌がる。DIOは映姫の言葉に対して答えた

 

 

「去年の惨劇を繰り返さないようにGGGメンバーと一緒に餅を調達していて、遂に餅つきができるようになったから呼びに来たのだ」

 

「GGG・・・ああ『地球防衛勇者隊(ガッツィー・ジオイド・ガード)』でしたけっけ?」

 

「あと『宇宙防衛勇者隊(ギャラクシー・ジオイド・ガード)』ですよ映姫様」

 

「そうなんですか?最近外の世界のせいで魂が多過ぎたので、その対応で忙しくて全然わからないんですよ・・・全部白の魂でしたけど」

 

「あーやっぱりですか、こっちは纏めて魂を乗せて送るから良いんですけど映姫様やヒイロは一人ずつ対応しますからね」

 

 

数年程前から今の冥界は外の世界の被害で死んだ子供や人々の魂で対応が限界に近くなり、ついに去年の9月に限界を迎え緊急手段としてほかの平行世界の地獄等にも応援を要請した・・・その中にはピッコロや悟空が世話になった閻魔もいたし、冥府神ハデスも非常事態に対して本気で対応を行い、つい先月その魂の処理を終えた・・・そんな状態であるから地獄は最前線で頑張っていた映姫達にしばらくの休暇を与えたのだ。

 

その為にここ数年間、映姫は常に必要最低限の情報しか持っていなかったのでGGGについてはまだあまり知らなかったのだ

 

 

「おい、そろそろ出発したいから準備してくれ・・・妖夢!準備はできてるか?」

 

 

DIOが大声で叫び遠くから「大丈夫ですよー!」「僕も準備できましたよー!幽々子さん、ほら早く!」「あらあら二人ともやっぱり元気ね〜」と妖夢、悟飯、幽々子の三人の返事が聞こえてきた

 

それに対してディオが答えた

 

 

「そうかい、なら俺たちも行くとしようか!」

 

 

そう言いながらIF─MS・XXXG─01D2『ガンダムデスサイズヘル』を展開して飛んでいった

 

小町は『距離を測る程度の能力』で既にこの場にはいない

 

ヒイロもIF─MS・XXXG─00W0『ウィングガンダムゼロ』を展開していた・・・映姫を両腕に抱えて

 

これもリリーナの入れ知恵なのだろう・・・とDIOは思った

 

 

 

 

 

 

~5分後~

 

 

 

 

 

 

~博麗神社・・・とでも思っていたのか?永遠亭~

木造造りの豪邸・・・の前にはとてつもなく巨大な臼がある。こんな物を一体誰が持ってきたの・・・まあ犯人は・・・とここに住む月の頭脳こと『八意永琳』は目の前の巨大ロボットを見て思った

 

 

「おいおい輝夜の奴説明してなかったのかよ?」

 

 

野太い声でコチラを見下ろしながらそう呟くのはGGGで『マルチロボ』のカテゴリーに含まれるオレンジ色の戦車に変形する超重装甲の、GMX─GH101『ゴルディーマーグ』だ。

その正体はガオガイガーのハイパーツールの1つ『ゴルディオン・ハンマー』である。

 

その足にはてゐが仕掛けたと思われる罠の残骸が引っ付いていた・・・ゴルディーマーグは生半可なものに足を止めるほどやわな作りはしていないのだ。

 

 

「もしかしてだけど、今年はここでやるの?」

 

 

まあ、ゴルディーが来た時点で確定なのだろう

 

 

「去年はキサラギのせいで酷いことになったろ?だから何かあった時のために永遠亭でやることが決まったんだぜ」

 

「なるほどね・・・他の皆は何処にいるのかしら?」

 

 

他の皆・・・GGG所属の勇者ロボ軍団の事である

 

構成メンバーは・・・

 

長男の青いクレーン車で苦労人のGBR─2『氷竜』

 

次男の赤いはしご車で着地を失敗するGBR─3『炎竜』

 

GGG諜報部隊部隊長でスーパーカー型パトカーのGBR─4『ボルフォッグ』・・・みんなが利用するボルフォッグ商会会長である

 

そしてボルフォッグの部下であり無口の二人組、白バイの『ガンドーベル』とヘリコプターの『ガングルー』

 

中国製の三男の緑色のミキサー車で潔癖症のGBR─6『風龍』

 

同じく四男の黄色のダンプカーで着地を失敗するGBR─7『雷龍』

 

日米協定によって開発されたコードネーム『デス・ウェポン』の名で開発されたアメリカ製勇者ロボ『マイクサウンダース』シリーズで最後まで戦った13番目で、とある能力を通常形態『コスモロボ』から『ムーブメントロボ』になることで解除されるXCR─13『マイクサウンダース13世』

 

長女で精神的に一番幼い、白いメーザー車のGBR─8『光竜』

 

次女で姉よりは精神的に高いがどこかドジな、黒いミサイルダンプカーのGBR─9『暗竜』

 

この二人は上の兄達と違い、かなり特殊な出で立ちで、性質ゆえに封印された『ディビジョンV瞬間物質創世艦フツヌシ』によって生み出されている。二人ともシリーズ的には妹なので二人ともブレーキ等を失敗してしまう。更にこの姉妹・・・歴代勇者シリーズで唯一無二の女性勇者で、極東支部所属のグループでは一番最年少でもあり最近キサラギグループに身長と姿を人間体に改造された。

 

どうやら普段は人間体になって戦闘時には勇者ロボモードとして使い分けてもらい、女の子なのだからおしゃれを楽しんだりをして平和に過ごして欲しい・・・というキサラギなりの気遣いだったのだ。更に二日前には流石に兄達も、人間体は無理でもサイズだけでも同じようにして戦闘時には、勇者ロボサイズに切り替えられるようにしたようだ。

 

標準的に人間と同じ五感を与えて食事も取れるようにしたのだ(さすが変態の力だ)その時彼等の開発を担当していた、GGGメンバーや本部のメンバー達が唖然とした表情をしていたのを、永琳はよく覚えていた

 

 

「あいつらなら・・・ほらあそこだ」

 

 

ゴルディーが指を指したところには、いろんなメンバーがコマや羽根突きで遊んでいた

 

 

「柿崎、僕とコマで対決しようぜ!」

 

「お!?いいな!フォッカー隊長もやりませんか!」

 

「俺コマはやったことないぞ?雷龍、教えてくれないか?」

 

「いいぜ!ソーマもできるか?」

 

「俺と一誠は既に準備はできてる・・・」

 

「リアス部長ー!!見ててください!!」

 

「頑張りなさい一誠!」

 

 

マクロスの死亡フラグの柿崎とフォッカーが、炎竜に誘われコマをやろうとして、そこに雷龍や赤龍帝の一誠もゴッドイーターのソーマと参加して、一誠の主である悪魔のリアスが応援をしていた。

 

 

「また負けちゃったよ」

 

「ゼロ、大人気ないわよ?」

 

「済まないアイリス、どうしてもすぐ熱くなってしまう」

 

「光竜の顔、すっかり猫のヒゲができちゃってるね」

 

「む〜!そういうアクセルだって・・・・・・ないね」

 

「レプリフォース・カーネル」

 

「イレギュラーハンター・VAVA」

 

「「いざ・・・勝負!!」」

 

「どれ・・・こっちでもやろうか、エックスよ?」

 

「シグマ・・・行くぞ!」

 

「来いシモン!!」

 

「行くぜ・・・アニキ!!」

 

「ヴィラル・・・お前の力を見せてみろ」

 

「螺旋王・・・あなたを超えてみましょう!」

 

 

カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!

 

 

「・・・・・・あの、彼等の動きは私たちには再現できるのでしょうか?」

 

「暗竜、流石に無理があると思うぜ」

 

「キタン・・・」

 

「あ・・・キリコ、お前なら出来ると思うぜ」

 

「キリコ、羽根突きで勝った方が真のPSだ!!」

 

「イプシロン・・・またお前か」

 

 

光竜と『紅き英雄』ゼロの羽根突きでゼロがいきなり全力でやったために、やり過ぎだとしてゼロは恋人であるアイリスに注意され、光竜は未だに負けを知らない新世代レプリロイドの試作機であるアクセルの結果に落ち込んで、シモンとカミナとエックスとシグマとカーネルとVAVAの対決を見て、飽きれたキタンが見て悩んでいる暗竜にツッコミを入れて、後ろから声をかけてきたキリコならできると言い、キリコはパーフェクト・ソルジャーであり、すっかり顔が真っ黒になったイプシロンに挑まれ、キリコは呆れていた。

 

 

「まぁ・・・いいわ、それよりこの中に入れるお餅は?」

 

「・・・すみません、今持ってきました。」

 

「マイクも疲れたんだっぜ」

 

「おう、マイクも氷竜もご苦労さん。」

 

 

氷竜とマイク(ムービーメントロボ形態)が背中に背負った後はつくだけの炊いたもち米を臼に落とした

 

 

「ゴルディーちょっと月の都の用事で、誰かを連れてこないといけなくなったから来てくれないか?」

 

 

「おう!いつでも行けるぜ!」

 

 

そう言いながらゴルディーの姿は氷竜と同じ人と同じサイズになり、戦車形態になり氷竜を乗せて竹林の外へと走っていった

 

と、そこでマイクがあることを言った

 

 

「タイチョーはなんであんなにおちこんでるんだっぜ?」

 

 

マイクが指をさした場所には、明らかに話してはいけないようなオーラを纏ったコウマがいた

 

・・・・・・正直この事は誰にも告げてはいけないがマイクなら許せると思い、永琳はその口を開けた

 

 

「マイク・・・彼が私達という『概念』の『原点』であり、『原初』の存在であるのは理解してるわよね?」

 

 

その言葉でマイクはそれまでの雰囲気を変えて、質問に答えた

 

 

「・・・永琳さん、この話はどれくらいの秘匿情報なんだぜ?」

 

「彼の『神威』としての仕事に関する事よ」

 

マイクは一瞬驚いたが直ぐに、ポーカーフェイスに戻した

 

「わかったぜ、この事は護にも言わないぜ」

 

「わかったわ・・・では話すわね」

 

 

 

 

 

 

 

神威コウマ

 

彼はありとあらゆる概念より先に『存在』した事によって、『概念』の『神』でもあり『神』の『神』でもあるが存在そのものは『イレギュラー』よ。

 

一時期は創造神と破壊神の他に、時空神や様々な神としての仕事をやっていた・・・しかしそれらの仕事に後継者が現れたが彼にしかできない『使命』が4つ存在している

 

それはビルスや冥王ケイサルエフェス達でもやることが出来ない危険な能力を近づけさせない為でもあるの

 

しかもどれも、可能性を願う全ての存在に対する圧倒的な暴力・・・優しい彼にはとても重い『力』なの

 

一つ目は『裁神』

 

所謂『最後の審判』ね、この使命はあまりにも暴走した並行世界の運命を決める為に発動する能力よ

 

二つ目は『滅神』

 

所謂『アルマゲドン』ね、この使命は歪んだ世界を『因果律』ごと消す為に発動する能力よ

 

三つ目は『再神』

 

所謂『再世』ね、未来を勝ち取った世界に大きな幸福を与える為に発動する能力よ

 

四つ目は最後の能力だけど・・・一番辛いわよ

 

四つ目は『試神』

 

所謂・・・まあ名前通りの能力だけど、一番凶悪な能力よ

 

読み方は『ためしがみ』

 

能力は『全ての因果律の存在するあらゆる世界に試練を与える能力』が・・・『形だけ』の正式な名前よ

 

三つ目まではどこからでも発動できる能力だけど・・・この能力の本当の名前は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『使用者本人が最低でも人類全滅レベルの試練を与え、不適合と判断した場合次元世界ごと排除しできない場合、使用者本人を除く使用者の次元世界を消滅させる程度の能力』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の能力を聞いた時マイクは後悔した

 

 

自分たちの覚悟よりとんでもないものを、背負ってしまっているのに気楽に聞こうとしたのか・・・!

 

 

彼は自分たちを守りながらも、ずっとその手を血で汚してきたのか・・・!

 

 

誰よりも体を酷使しながらも心がいつ壊れてもおかしくない力を保持しなければならない事を!

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

それでも可能性を願い続けながら1人、死ぬことをも出来ず数多の世界を滅ぼし続けないといけない矛盾した『使命』にマイクは泣いた

 

 

「彼は大晦日の時に一つの世界の幻想郷ととある世界の、ケイサルエフェスに挑んだ幻想郷や様々な世界の戦闘が始まった融合世界、さらに大小さまざな世界に試練を与えて・・・その全部を滅ぼしてきたわ」

 

 

 

 

 

この能力は例え・・・彼が守りたいと思った人々の並行世界の存在であろうがその手で皆殺しにしなければならなく、出来なければ自分たちが消えてしまう究極の選択を与える能力である事を理解したからッ!!

 

 

 

「そんな、そんな事があって・・・いいのかよ!?」

 

「私だって止めたいわよ!!だけど・・・だけど・・・!!」

 

 

なんで、なんでこんなことを続けないといけないのよ!?これではあなたが・・・!

 

彼はかつてこう答えたのを永琳はよく覚えていた

 

全ての責任は俺が背負わなければならないんだ・・・例え虐殺者になろうと、忌み嫌われ封印されようとも俺はこの世界を守りたい・・・たった一人の家族やみんなが生きるこの世界を、守る。例え唯一無二の『義妹』であっても俺はこの手で消す事しか出来な──────

 

 

 

 

その言葉は現実の光景でかき消された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「喋ったのか『八意』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイクは今『恐怖』に支配されている

 

それはZマスターとソール11遊星主の戦いでも、もし『彼』が現れたとしてもZマスターやソール11遊星主を無視して直ぐに逃げ出したくなるくらいだ

 

それに・・・いつでも永琳と読んでいたのに無機質に呼んだその声は明らかに表情がなかった

 

付喪神である秦こころでさえ、無機質な声でも感情を読めるのに・・・彼には何もなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではここにいるのは『誰』だ?

 

永琳が怯えている、百戦錬磨の歴戦の戦士でもあるあの永琳がだ

 

 

コウマの左腕が永琳の顔に伸ばされた時、左腕がアラガミ化したのをすぐに見てマイクは直ぐにやる事を決めた

 

 

「永琳ッ!!」

 

 

二人の間に入りすぐさま左腕を払う─────アラガミ化した腕から伝わるオラクル細胞が体を侵食したが新たな能力『ソリタリーコーティング』でオラクル細胞を破砕し、侵食を防ぐ

 

そしてコウマだったら効く筈であるある技を掛けた

 

 

パーンッ!!

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・俺は今何をした?」

 

 

 

その左腕は既に元に戻っていた

 

マイクの手はコウマと永琳の間で一つに・・・いやコウマの顔面の目の前で叩かれた

 

瞬間的ショック療法・・・猫だましである

 

 

「隊長、アンタは永琳さんを『殺そう』としたんだぜ。『あいつ』は一体なんなんだぜ!?」

 

 

『あいつ』・・・それについては既に理解してるのか、コウマは直ぐに答えた

 

 

「あいつは俺の『闇』であり、殺してきた『概念の亡霊』でもある・・・永琳が喋った事で一時的に出てきたんだろう」

 

「じゃ、じゃあ永琳さんが誰にも言わなかったのは『こいつ』からみんなを守るために!?」

 

「・・・お前達勇者ロボは平穏を求めていいはずだ、だから今やったこの事は霊夢や皆には秘密で頼む」

 

 

コウマはそう言いながら立ち去ろうとしたが、「待てよ!!」と言いマイクが肩を掴んだ

 

 

「なんだ・・・?」

 

 

マイクは親指を立てて言った

 

 

「・・・なんかあったら、相談するんだっぜ?」

 

 

コウマはその言葉で虚を突かれたのか一瞬だけ驚いた顔をして「ははっ・・・こりゃ一本取られた」と言い「じゃあそうさせてもらうよ」と答えた。その顔はスッキリした様子が感じられた

 

その瞬間である

 

 

キィィィィィィィイ・・・!!

 

 

上空から何かがとんでもない速さで、飛んでくるのが聞こえてきた

 

そして目の前には

 

 

 

 

 

 

 

そそり立つやや青色で灰色の景色的には不釣合いな岩盤が現れた

 

 

とりあえず永琳とマイクは実況をする事にした

 

 

 

「おおっと?今回の岩盤出現地点は迷いの竹林の最深部の永遠亭の近くだっぜ!!」

 

「今年最初は誰が岩盤にめり込むのかしら?」

 

そしてどんどん近づいてくると、その正体が明らかになった

 

 

「あのコウモリの羽と、青いスーツを着たM字頭と着物を着てるがカチューシャを付けた銀髪を連れてやってくるタキシードの金髪大男は間違いないぜッ!!」

 

 

そう

 

「あけまして、おめデットォォォォォオオオオオッッ!!!」

 

ブロリーである

 

 

「ふぉぉぉ!?」

 

「今年もn──」ピチューン

 

「ベジータさん、お嬢様、ブロリー、今年もこのメンバーでg───」ピチューン

 

 

「第一回目岩盤浴は毎度お馴染みの、ベジータ、十六夜咲夜、レミリア・スカーレットの3人で始まりました」

 

 

そして、幻想郷岩盤三人衆が岩盤に叩きつけられた

 

因みに叩きつけられた時は、ベジータが二人の負担を減らすために必ず一番後ろに位置して、岩盤に直撃する前にレミリアと咲夜に気のバリアを展開している

 

そして落ちるときもベジータが自らをクッション替わりにしている

 

そんな感じで見ていた二人にブロリーが話しかけてきた

 

 

「やぁ♪」

 

「あらあら、ブロリーは相変わらず元気ね」

 

「ブロリーあけましておめでとうなんだっぜ!!」

 

「マイクにえーりんかぁ・・・オメデットォォ!!マイクにはお年玉があるYO☆」

 

 

そう言いながらブロリーは紙袋を渡してきた

 

 

「・・・!なんか金色の玉が見えるんだっぜ!!」

 

 

マイクが喜びの声をあげた

 

「親父が渡してきた」

 

「何が入っているの?」

 

 

早速三人は中身を見てみた

 

 

 

 

 

ガサガサ・・・ビリッ!!

 

 

なかから出てきたのは?

 

 

黄金のミニポッドだった

 

 

マイクが「親父さんらしいお年玉だっぜ」と呟いた

 

 

しかもポッドには「普通のお年玉などと、その気になっていたお前たちの姿はお笑いだったぜ・・・!あと開けたら5秒後に爆発するから」と白い紙が貼られていた

 

 

 

 

その日迷いの竹林から黄金の光が上がったのを幻想郷全域で観測された

 

 

 

 

到着したばかりのDIO達も当然のごとく、その光に飲み込まれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社~

 

「やあ魔理沙君、お年玉だ」

 

 

博麗神社にいたのはフェンリル極東支部支部長である『東の賢者』ペイラー・榊博士だ。

 

そして彼の目の前にいるのは、『普通の魔法使い』こと霧雨魔理沙だ

 

 

「榊博士、ありがとうだぜ!」

 

「最近また新しい研究を頑張って成功させたようだからね、祝い金も含めてあるよ」

 

「どれどれ?お、10000FCだ!」

 

「これからも精進するように頑張ってね、それじゃあ僕は人里に行ってくるよ」

 

「わかったぜ、榊博士もまたよろしくだぜ!」

 

 

手を振りながら榊博士は階段を下りていった、昔なら一人でも危なかったが今ではisを解析して作った携帯絶対防御装置を持ってるので安全だ

 

 

 

と、そこで誰かが来た

 

 

「霊夢!コウマはいるか!?」

 

やってきたのは命蓮寺に住んでいる、極東支部の第一部隊隊長の藤木コウタだ

現在は聖白蓮と恋仲でとても空気を甘くするバカップルの一人でもある

 

その姿はF式士官服であるようだから、仕事を終えて帰ってきたようだ

 

 

「コウタの兄ちゃんは仕事帰りか?」

 

「ああ、その魔理沙か・・・クレイドルの新しい後輩のスケジュール日誌や資源の管理を記録してきたんだ。霊夢とコウマは?」

 

「霊夢なら今頃は華仙の所にいるぜ、コウマは「お、コウタじゃねえか、それに、魔理沙もあけましておめでとうだな」帰ってきたようだぜ!」

 

ちょうど帰って来たようだ

 

 

「霊夢なら華仙の所に挨拶しに行ったぞ、聖達は何処にいるんだ?」

 

「聖さんなら、極東支部の俺の実家に行ってるよ」

 

「む?なら行かなくていいのか?」

 

「ほら、これだよ」ピラ

 

「ふむ、霊夢へのお年玉だな・・・渡しておく」

 

「あ、そこにいる魔理沙にも渡してあげてくれ・・・じゃあな!」

 

そう言いながらコウタも帰っていった

 

「ほら、魔理沙お年玉だぞ」

 

「ありがとうだぜ、そういえば今年は餅つきは永遠亭だけど参加はしないのか?」

 

「ああ、今年は一夏もシモン達と一緒にゆっくりするそうだ・・・去年のこともあったしな。この後は幽香とメディスンがやってくるんだ」

 

 

去年のことを思い出したのか魔理沙も「そりゃあそうだぜ!」と笑った

 

 

「ただいま!」と霊夢の声が聞こえた

 

「お帰り、幽香とメディスンがそろそろ来るはずだから中に入っててくれ。魔理沙もどうだ?」

 

「じゃあお邪魔しまーす!」

 

 

そう言いながら魔理沙が中に入った後に階段から足音が聞こえてきた

 

そこにいたのは・・・

 

「コウマさん、あけましておめでとうございます」

 

「おめでとー!!」

 

「よう!」

 

「今年も宜しくな」

 

「今年も頑張りましょう!」

 

「ああ、一夏にお空、勇儀にシモンとニアも今年も宜しくな!皆中に入ってて・・・そろそろ束達も来るかな?」

 

そんな予感を感じつつ今年の正月の日常は穏やかに流れる・・・たとえどんなに辛くても平穏が一番だから




次回chapter2「IS学園入学」

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