真剣で川神弟に恋しなさい!   作:ナマクラ

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<前回での十夜の戦果>
・【黛由紀恵】と【大和田伊予】と【野球観戦】をした。
  ⇒【黛由紀恵】【大和田伊予】の好感度が上がった。
・【島津岳人】【源忠勝】とバイトをした。
  ⇒【島津岳人】【源忠勝】の好感度が上がった。
・【九鬼揚羽】によって【KOS】の開催が発表された。  ▽


・現在の友達数:1人
  + 風間ファミリー(9人+1体)




第二十話 「ということで俺達男衆もKOSに出るぞ!」

 “KOS”……正式名称『キングオブソルジャーズ』。九鬼財閥が開催する格闘世界大会。野に埋もれている戦士達の発掘を目的として開催される。

 

 参加資格は特になく、四人一組でエントリー。場所は日本の七浜市と川神市。当然のように銃火器の使用も許可されている。そして優勝チームには総額500億円もの賞金が与えられる。優勝できれば富と名声が同時に手に入れる事ができる世界規模の大会である。ただ試合方式がどのようなものなのかが発表されていないのが疑問だが……まあ今は置いておこう。

 

 己の武に自信を持つ者にとっては自分の名を世界に知らしめる絶好の場であり、富を求める者にとってはどんな手を使っても勝ち残ろうとするだろうイベントとなる事は容易に想像できる。

 

 

 

 風間ファミリー揃って仲良く通学路を歩いていく中、話題は当然昨日発表された世界規模の武の祭典“KOS2009”に関するものであり、そんな武の祭典を知らされた武神とも呼ばれるほどの実力者である川神百代こと姉貴の反応はというと……

 

「嘘吐かれた~。参加資格フリーって嘘じゃないか~」

 

 昂揚ではなく落胆だった。

 

「どうしたの姉さん?」

 

 嘆く姉貴に大和が疑問を抱くのは仕方のないことだ。本来であれば戦闘狂でもある姉貴がKOSの開催に喜ばないわけがないのだ。そう、本来であれば。

 

 そんな姉貴が落胆している理由は単純明快であった。

 

「姉貴はKOSに参加できないんだよ」

 

 そう、姉貴こと川神百代はKOSの出場制限がかかったのだ。正確に言えば武神といわれる川神百代、川神院総代である川神鉄心、川神院師範代であるルー師範代の三人がである。

 

 今回KOSの主催者である九鬼財閥の目的は『隠れた原石の発掘』である。なら九鬼としては、すでに必要以上に輝く武神が参加することは場を荒らされることが目に見えている以上デメリットでしかない。そりゃ規制の一つもかけられる。

 

「せっかく世界レベルの相手と思う存分戦えると思ってたのに……」

「でもバイト代出るんだろ? 我慢しろよ」

 

 その代わりに姉貴と、爺ちゃんとルー師範代はKOSにおける処刑人兼審判的な立場になるそうだ。詳しいルールはまだ発表されていないが、ルールを破ったものに対しての制裁を加える役目である。姉貴にピッタリの役目だ。

 

「で、ワン子は当然出るとして他の面子は出るの?」

「私はワン子と一緒に出るよ」

「昨日とりあえず真っ先に連絡したわ!」

 

 あとは順当にいけばクリスとまゆっちでチームを組むんだろうが……

 

「実はその事なのだが、自分は既にマルさんと出ることになった」

「え!? そうなの!?」

「ならクリスのチームの空き枠は後二人しかないのか」

「いや、実はその事を父様に話したら、父様も自分のチームに参加すると言ってくれたのでな。空きは一つしかないんだ」

 

 クリスパパの参加理由は絶対にクリスが心配だからだろうなぁ……いや今回は確かにクリスパパじゃなくても心配だろうけど。

 というかあと一枠ってことは、クリスはワン子たちとは組めないわけか。

 

「で、まゆまゆはどうするんだ?」

「あ、まだ決まってないなら私たちといっしょに出ない? 京もまゆっちならいいでしょ?」

「大賛成」

「わ、私でよろしければ喜んで!」

「ホント!? ありがとー!」

 

 こうしてあっという間にワン子チームも三人まで揃った。

 

「じゃあこれで決まりだね」

「いや、あと一人足りてねーだろ」

「足りてるよ。私にワン子にまゆっち、それに大和で四人」

「え、俺?」

「え、オラは?」

 

 ……どうやらワン子チームは全員決まったみたいである。

 

 大和や松風が何やら文句を言っているが、まあその辺りは放っておいて何やら妙に静かな男衆にもKOSに関して意見を聞くことにしよう。

 

「女子連中は盛り上がってるなぁ、キャップ…………キャップ?」

 

 とりあえずキャップに話を振ったんだが、そのキャップはというと何か考え事をしていた。

 

「500億かぁ……ロマンだな」

「だよなぁ。それだけあれば超モテんだろうなぁ」

「それ、金毟り取られて終わりじゃね?」

「それでも、いい。毟り取られてる間モテられるんなら本望だ」

「それでいいんだ!?」

 

 男らしいのかよくわからないガクトの意見にちょっと悩んでいるとキャップが声高々にこう言った。

 

 

 

 

「ということで俺達男衆もKOSに出るぞ!」

 

 

 

 

「……は?」

 

 キャップの発言が予想外で一瞬思考停止してしまった。いや、まあ言い出してもおかしくはなかったけども。

 

「ちょい待て。KOSは世界中からそれこそ世界レベルの実力者が集まってくるから武闘派の女性陣でも厳しいんだぞ?」

「まだどんな戦闘形式なのか分らないからな。上手くやれば俺達でも勝ち残れるかもしれねえだろ? 場合によっちゃあ一攫千金だぜ!」

「俺様は乗るぜ。俺様のパワーがどこまで通用するか試すには丁度いい舞台だろ」

「荷が勝ちすぎてる気もするけど……」

「……まあそこまで言うなら止めねえけどさ」

 

 確かにケガとかそれ以上の危険性はあるが、キャップやガクトがそれぐらいで止まるとは思えない。俺が参加するわけではないのでまあいいだろう。この二人なら何か大丈夫な気がするし。

 

「で、肝心のチームはどうするんだ?」

「最初はリーダーである俺に軍師大和、力のガクトに技の十夜って考えてたんだけど」

「大和は渡さない!」

 

 さすが京、反応が早い。……ってあれ? 俺も入ってないか、これ?

 

「……ってなわけで大和は京たちのチームだが問題ない。俺にガクトに十夜にモロで丁度四人だ!」

「ちょっと待ってよ!? それ僕も入るの!?」

「つーかそれ以前から俺込みのチーム分けじゃねーか!?」

 

 まさかのメンバーに俺とモロは色々と文句は言ったが、最終的にはキャップの勢いに押されて承諾してしまった。

 

 

 

 というわけで風間ファミリー男チームが結成されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……しかし、KOS参加に承諾したものの、だからといって懸念が晴れるわけはない。

 

 今のままKOSに参加したとして、どうなるかは火を見るより明らかだ。戦闘形式がどうなるかにもよるが、逆を言えば形式次第では手も足も出ないという事も考えられる。

 

 俺たちは所詮ケンカ慣れている学生に過ぎない。そんな俺たちが世界レベルの武闘家とかを相手に戦わなければならない。相手方としても名誉と金がかかった大会だ。情けをかけてくれる相手もいないだろう。下手すれば大ケガだって負いかねないし、最悪死んでしまってもおかしくはないかもしれない。

 ルール無用ってことはつまり銃火器すらも出てくる可能性がある。いや、確実に出てくるだろう。銃弾に当たったらただでは済まないし、銃弾でなくとも鍛えられた拳は凶器となり得る。それが世界レベルともなればなおさらだ。

 あくまで可能性の話だが、しかしその可能性が高いのも事実なわけで、もしそうなってしまえば笑い事ではすまなくなってくる。

 

 なら付け焼刃でもいいから何らかの対策を練らなければマズイ。

 

 そして俺にできる最大の事といえば……

 

「…………やっぱこれしかないよなぁ」

 

 俺は大和みたく頭がいいわけでもなく、モロみたいに情報を纏められるわけでもない。

 

 俺がKOSで役に立てるとしたらそれはやはり戦闘しかない。

 

 

 なら、俺がやれることは単純明快である。

 

 

 

「鍛錬……するか」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「……柔軟だけでも、結構、疲れた……」

 

 久しぶりに川神院方式での柔軟を思い出しながらやったのだが、それだけでも結構な体力を使ってしまった。でもその分凝り固まった筋肉がほぐされて身体が軽くなった、気がする。

 

 さて、鍛錬するにしても、何からするか……

 

 当然基礎は大事だが、期限は一週間程度しかないわけだし、それまでに効果が出るかは微妙。メインにやるわけにもいかない。いや多少はやるけど。

 

 というよりもこの一週間程度鍛えた所で今まで鍛えてきた連中とやり合えるくらいにまで基礎が積み上げられるわけがない。

 

 なら俺がやるべき事は武術というか戦闘の勘を取り戻す事である。

 

 それだけでも生存確率がだいぶ上がる。そして勘を取り戻すのであればやるべきことは……

 

「やっぱ実戦……てか組手かな」

 

 やる事が決まったのでとりあえず懐から取り出した犬笛を吹いた。

 

「――呼ばれたー! って敷地内!?」

 

 すると体操服姿のワン子がものすごい勢いで走ってきた。

 

 知らない人のために説明しておくと、ワン子は犬笛を吹くとどこからでも駆けつけてくるように大和によって躾けられているのだ。さすが縁日のカラーひよこをニワトリまで育て上げた男……!

 

「おう、ワン子。こっちこっち」

「あ、十夜! どうしたの?」

「いや、ちょっと組手で相手してほしいんだけどいいか?」

「いいわよー」

 

 あれ? 思ったよりも驚かれない? 絶対に驚かれると思ったのに。

 

「じゃあ組手…………ええ!? 十夜が組手!?」

 

 時間差で驚かれて、逆にこっちが驚いてしまった。

 

「まああれだ。KOSに出る以上は多少なりとも勘を取り戻しておきたいんだ。頼めるか?」

「うん! わかったわ!」

 

 俺の言い分を素直に受け取ってワン子はその場で構えをとった。

 

「じゃあ、全力で行くわよ!」

「ちょ、待て待て待て全力でくるなよ!」

 

 

 

 そうして俺とワン子の組手が始まったのだが……

 

 

 

 

 

 ……一時間後……

 

 

 

 

 

「あ、アカン……」

「結構やるじゃない。でもまだまだこれからよ!」

「い、一旦……休憩、させて……」

 

 俺は汗だくで息も絶え絶えな状態。対するワン子は多少息が上がっているものの、まだまだ余裕たっぷりである。一応合間合間に小休止を入れていたものの、俺の体力が尽きた。

 

「体力ないわねー」

「ワン子と、一時間やり合った……だけ、でも……褒めてほしい、所……」

 

 ワン子には手加減してもらったが、俺としては組手中常に全力で動き続けたわけだ。それで体力ないとか言われるとか、基準が色々とおかしい。

 

「でも確かにそうよね……やっぱり十夜ってスゴイと思う」

「……何、が?」

 

 いきなり褒められて俺は何故褒められたのか考えようとするが、疲れ切った今の頭では考える事すらできなかった。

 

「だってよく考えたら今まで武道から離れててここまで動けるって普通じゃないわよね? アタシが武道始めてからしばらくはいっつも吐いてたし」

「まあ……俺も現在進行形で、吐きそうだけど……」

「やっぱり十夜は才能あるんだと思うの」

「……そうかなぁ?」

 

 才能。そのワン子の言葉を軽く流しつつも呼吸を繰り返す…………うん、だいぶ息も整ってきた。

 

「あー……結構楽になってきた。」

「じゃあさっきの続きを……」

「――ちょっと待ったー!」

 

 すぐさま組手を再開しようとするワン子に、俺よりも先にどこからか待ったをかける声が聞こえてきた。

 

 その後、上空から竜巻を伴いつつやってきたその声の主は、威風堂々と俺たちの前に姿を見せた。

 

 

 

 

「お姉ちゃん参上!」

 

 

 

 

 まあ有体に言えば姉貴である。というかこんな登場の仕方をするのなんて姉貴しかいない。

 

「姉貴? どうした?」

「面白そうな事をしてるじゃないか弟! というか言えば私がしごいてやったのになぁ」

「やめてください死んでしまいます」

 

 手加減ワン子との組手でこの状態なのに姉貴とやったら吐くだけじゃ済まないと思われる。姉貴も手加減はできるだろうけど、途中で楽しくなってきてどんどんエスカレートしていくことも十分に考えられる。

 

 なので俺としてはぜひ遠慮したい所であるが、それがワン子も同じというわけはなかった。

 

「えー、いいなー! お姉様、稽古つけるならアタシにもつけて!」

「ほら、ワン子もこう言ってるし十夜も遠慮するな。私が二人纏めて面倒みてやる」

「いやいや、どうみてもデッドエンドフラグじゃん」

 

 ここで頷けば、間違いなくデッドエンド直行である。バッドエンドですらないし、選んでしまえば救済措置もない。簡単に言えばそんな心境である。

 

 

 

 ……揉めに揉めた結果、最終的に鍛錬は、姉貴との地獄の鬼ごっこという形で落ち着いた。……吐く気力すらなくなった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 ワン子との組手と姉貴との鬼ごっこによって疲れ果てていたその日の夜、テレビにて信じられない物を見た。

 それは、ほぼ全てのテレビ局で緊急特番として流れた内閣総理大臣による発表であった。

 

 

 

『えー、私も一人の戦士として、一人のサムライとして、KOS2009に参戦いたします!』

 

 

 

「……は? 何言ってんのこの総理?」

「これは……! 大和たちにも知らせなきゃ!」

 

 現在の日本の総理は元々川神院で修行してたこともあるので俺も一応は知り合いである。その人となりとか実力とかは多少はわかっている。

 

 しかしそれでもKOS出場は無茶だ。

 

 多少の荒事はまあ大丈夫だろうが、しかし総理の得意分野って確か狙撃だったはずだ。格闘大会と銘打ってるKOSでは不利である……というよりも政治家のトップが格闘大会に出るっていうのもおかしな話である。

 

 一つはっきりと言えるのは、総理の腕だけでは勝ち残れない。故に他の三枠での助っ人が重要になってくるが……

 

「一人は剣の達人、もう一人は柔術の達人ねぇ……」

 

 実力と気品を兼ね備えた達人……となると調べたら候補は結構絞れそうだな。まあ面倒だし候補絞っても意味ないから調べないけど。

 

 まあ総理が勝てる勝てないは俺にとってはどうでもいい。政治的な影響はともかく俺の周囲に影響を与えるという事もないだろう。

 

 

 

 

 ……そう思っていたのだが、KOSが近づき、川神の街もKOS一色になりつつある頃、金曜集会にてある事を聞いた。

 

 

 

 

「まゆっちと大和が総理チームに移籍!?」

 

 話を聞くと、どうやら総理の組もうとしていた剣の達人というのが、まゆっちのお父さんである黛十一段の事で、その情報がどこからか漏れてしまい、総理の政敵が刺客を送り込みケガを負わせたらしい。

 

 それと同様に、怪我を負ったと今日のニュースになっていた柔術家の藤原さんも総理チームの一人だったらしく、総理チームはKOS前に破綻に追い込まれた。

 

 そして総理が友達であるまゆっちにお父さんの事を詫びに言った所、まゆっちは父の代わりに自分が役目を果たすと、総理チームに入る事を決意し、さらにまゆっちの紹介によって不死川先輩と大和も総理チームに加入する事となったらしい。……というか前にまゆっちが話してた総理似の友達って本物の総理の事だったのか……。

 

「つーことはワン子と京、またメンバー探さないとダメなわけか」

 

 しかも探さなければならないのは一人ではなく二人もである。

 

「ワン子、誰かいい人いる?」

「タっちゃんは……違うかなぁ」

「てかゲン先輩はもう別チームだぞ」

「えっ!?」

 

 確かヒゲ先生と出るのだとか。他のメンバーまでは教えてくれなかったが、それだけガチで来ているのだろう。ヒゲ先生も実は強いみたいだし。

 

 というか……

 

「フンッ! フンッ! ふう、つい素振りなどしてしまった……チラッ」

 

 そこに何やら露骨にアピールしているロボットがいるのだが……

 

「……ロボってアリなのかな?」

「ルールがないのがルールなんだから、アリ?」

「なら三人目はクッキーに決定!」

「ならよろしく」

「フフフ、どうしようかなぁ」

「やっぱりやめよう」

「待て! 私が悪かった! 仲間に入れてくれ!」

「しょーもない」

 

 ……という事でクッキーがワン子チームの三人目となった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 ――KOS参加者たちは来るべき日に備えてそれぞれ動いていた

 

 

 

 ――メンバーの勧誘を行う者……

 

「……私よりも軍の人間を使った方がよろしいのでは?」

「私と中将がKOSに参加するので、軍からはそれ以上人材を裂けないのです」

「なのでクリスの担任であり、そして高い実力を持つであろう貴女に是非参加していただきたい」

「……そこまで言うのであれば、微力ながら協力致しましょう」

 

 

 

 ――チームの欠員を補充する者……

 

「ビジュアル面に色気が足りないわけで……」

「れ、麗子さんキレイよねー」

「そうかい? ならしょうがないねぇ! この島津麗子が力になってやるよ!」

「あ、ありがとうございます!」

「これ、結構ガチメンバーじゃない?」

 

 

 

 ――戦いを優位に進めるべく動く者……

 

「KOSの戦闘方式に関する情報を仕入れてきたぜ」

「お、やるじゃねぇかヒゲ。これであたいも動きやすくなる」

「成程……確かにこれならやり方次第で俺たちでも何とかなりそうだな」

 

 

 

 ――国を背負い戦う者……

 

「総理! KOSのチーム、総理以外学生じゃないですか!? 本気ですか!?」

「ああ、メンバーはあれで行く。もう決めた事だ」

「しかし……」

「俺を信じやがれ!」

「……はぁ、どうなっても知りませんよ」

 

 

 

 ――政権交代を目論む者……

 

「あー……蘇我さん、事情が変わりましたわ。やっぱ蘇我さんのチームに参加してもいいですかね?」

「私は別に構わんが、君は弟子と出るのではなかったのかね、釈迦堂君?」

「その弟子が喧嘩で全治2週間のケガ。試合に間に合いませんわ」

 

 

 

 ――参加を断念し家族に望みを託す者……

 

「ごめんねぇ~竜ちゃん」

「任せとけって。俺が辰姉たちの分まで暴れてついでに賞金もとってくるからよ」

「テメェ竜、負けたら承知しねーぞ!」

「私は師匠が別チームで出るって聞いてもう半ば諦めてるけどね……まあやれるだけやってきな」

 

 

 

 ――特に何もしない者……

 

「KOS定食だってよ! 食ってみようぜ!」

「当然肉は入ってるんだろうな?」

「……僕たち何もしないでいいのかなぁ……?」

 

 

 

 

 ――それぞれが、それぞれの目的のために、備え、動き、集い、そしてついに……

 

 

 

 

 

 

 ――――――その日が訪れた――――――

 

 




<今回での十夜の戦果>
・【風間翔一】【島津岳人】【師岡卓也】と【KOSに参加する事】になった。
・【川神一子】【川神百代】と鍛錬をした。
  ⇒【川神一子】【川神百代】の好感度が上がった。
  ⇒【体力】が少し上がった。
  ⇒【勘】を少し取り戻した。
・【KOS】に向けて各陣営が動いた。  ▽


・現在の友達数:1人
  + 風間ファミリー(9人+1体)



というわけでKOS準備回終了です。次回からKOSに入ります。
なおキャップのチーム以外は原作のままです。

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