申し訳ありません。
今後も不定期になりますが、この作品をよろしくお願いします。
side・黒川
「さて、次だ。
次の状況はBETA進行に対する防衛戦だ。」
コンソールを叩き、地図を表示させる。
そして正面に多数のコマを置く。
「目標は当基地地下に存在するハイヴの動力炉だ。
この動力炉へ至る道はすべて閉鎖されているが、程度は知れている。」
矢印を表示しBETAの進行を示す。
「各機は動力炉へ至る道を防衛してもらう。
最終的に突破され始めたら動力炉最終防衛ラインとする大広間前で防衛戦をしてもらう。」
次の地図を表示し、【最終防衛ライン】と表示する。
立体的な地図を回転させながら正確な図を見せる。
「なお、BETAは数こそ多いが稼働時間が限界に達しようとしているものが大半だ。」
戦車級を表示し、下半分を赤く、上半分を白くする。
ここら辺はリアの愛嬌だろう。
「1時間ほど基地を守りきれば、こちらの勝ちだ。」
ミニサイズのBETAが消え、ミニサイズの戦術機が両手を挙げて喜ぶ。
ここら辺はリアとイーニァだろうな。
作画はクリスカだろうけど。
「なお、未確認情報だが地中を移動する未確認の物体を確認した。
この物体に関する詳細な情報は不明。
各機、幸運を祈る。」
それを皮切りに画面が暗転し、起動準備中と表示される。
次に見えた風景は消炎と煙と死が広がっていた。
各所で砲撃音や爆音が聞こえる。
慣れ親しんだ戦場が、そこにあった。
俺は両手にマウントした突撃砲を構え、敵へ突撃する。
「さて、今回は途中下車でね。」
前方にBETAの群れを見るとトリガーを引き、1匹残らず殲滅していく。
「前半からトップギア掛けさせてもらうぞ!!」
接近してきた要撃級を36mmで蜂の巣にする。
突撃級は脚部を120mmで吹き飛ばしていく。
光線級は照射する前に擱座した突撃級を盾に120mmで狙撃する。
兵士級や闘士級を踏み潰し、蹴り飛ばして肉塊に変えていく。
自分に向かって群がる戦車級を36mmで挽き肉を大量生産する。
どれくらい経ったか、120mmの残弾が0と表示される。。
特に気にする訳もなく、突撃級とすれ違いざまに脚部を銃剣で斬る。
そのまま目の前にいた要撃級の衝角を斬り飛ばし、36mmを撃ち込む。
続けて120mmを散弾に変更しリロードする。
そして近づいてくる要撃級に撃ち込み、吹き飛ばす。
「推進剤40%を切ったか。残弾は残り少ないな。」
銃剣で要撃級の衝角を斬り、120mm散弾を撃ち込む。
続けて戦車級の群れに120mm散弾を撃ち込み、ひき肉に変える。
そして正面に向けて36mm2門を斉射する。
弾切れになった突撃砲を投げ捨て、背部の長刀を振るう。
払う、断つ、振るう、突く……
何も考えずBETAを肉塊に変えていく。
――――戦友たちに群がる戦車級――――
―――――味方を喰らう兵士級―――――
――――――誰もが銃を取って闘い、そして死ぬ――――――
――――――――それに意味はなくとも、思いはある―――――――
大陸の情景がフラッシュバックし、目が眩む。
刹那、正面にいた要撃級の衝角が振り下ろされる。
「くっ!!」
そして画面が黒くなり、【死亡】と表示される。
「くああ~。」
情けないの一言だ。
幾ら何でも今のは情けない。
おろしたてのガキじゃあるまいし、あんな事で動揺するとは。
「まだまだ未熟だな。」
コンソールを操作し、現場の状況を簡易的に表示する。
状況は最終防衛ラインまで進行されて、例の化物が荒らしている状況か。
まぁ、コイツは想像上とは言え、ありえない訳ではないと思われるからなぁ。
ま、初見撃破は不可能だろう。
精々抗えよ、極東の戦乙女共。
結果から言えば30分を過ぎたところで部隊は壊滅、防衛失敗となった。
まぁ、予想通りだな。
家の部隊も大体初見はこのレコードだし、問題ないか。
あとは、反省会だな。
さて、恨まれ役でもしますかね。
~本編の補足~
伊隅ヴァルキリーズは強いのですが、この面が鬼畜過ぎて30分しかもちませんでした。
ただし、普通の部隊なら10分で全滅します。
所謂、初見殺しの面です。
回数をこなせばクリア自体は楽です。
以上がどうでもいい補足です。