~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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はいどうも!文才がない人です。本日二話目の投稿です!
…挨拶とかあんまりないね。バリエーション増やしたところで名前は文才皆無。だからねぇ〜

七夕は今日で終わっちゃいますが、この小説の七夕のお話は終わりません!(終われてないだけ)

あと、今回は夢斗くんサイドです。どぞー


番外編 七夕、覚悟の言葉は星に届く

とまあ、これが七夕の真姫が話していた結末だった。

 

…いやね?所々言いたいんだけどそれは流石に俺という人間を過信すぎるよ。夢人だけど…

あくまで自分は夢を自在に操れるだけであって出来ない事だらけなんだよ?

うまく現実と夢という幻想が噛み合って初めて…いや、ズレるから置いとこう。兎に角俺ができたのはこの場所、真姫の意識の深層部から事の顛末を見守り、感情を揺さぶる程度だからね?例えば、悩むっていう動作は~がしたい!っていう心の原動力のなる根幹を木の幹として、どうやってというのが幹の先にある一枚一枚の葉で…悩みというのがその木に後から付着する埃や虫みたいに害を及ぼす恐れがある外的要因という例えがしっくりくるだろう。

虫や塵芥も克服したり、逆に活力にする場合もあるが限度を超えてしまえば虫は葉を食べ尽くし枯らせてしまう。塵芥なら病気を誘発させてしまう事もあるし、葉の気孔に入ってしまい息苦しくさせてしまうだろう?

つまり俺が出来るのは埃や虫を取り去る事と振るい落とす事だね。

今回は真姫という弱りかけた木に水をかけてあげただけ。水をかけてあげれば後は日の光を浴びて元気になり、あとは自分でどうにかしちゃうタイプであったからね。無駄に手を出すよりずっとそっちの方が強く育つ。例えはあくまで植物だったけど人の成長って植物の成長に似ている所があるから例え安かったんだよ。

ほら、人の成長ってアサガオみたいに支柱さえ立てちゃえば後は支柱に沿ってグングン進むように伸びていくでしょ?

 

とまあ、例え話交えて言ったけど結局は俺は無力なのさ。あの成長は全部俺のおかげみたいに感じてるようだけどそれは他でもない真姫自身の成長の賜物だよ。

 

そんでもって実はこの話はまだ続くんだ…。

問題なくあの後真姫の家で七夕を祝えたらしいんだけどその時にあることが発覚して…まあ、また真姫が悩んじゃったんだよね。その事もついでだから話そう。…まあ全部聞いた話だから経験談では無いんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の帳が降り、電気街も静まり星が瞬くようになった時間のこと。真姫と彼女、そして彼女のご両親は真姫の家に訪れていた。真姫からしたら帰ってきた事になる。

そして庭先には真姫の母とどこかソワソワと落ち着かないようすでウロウロ俯いたり頭を抱えたりと不思議な行動を繰り返す不審な男性がいた。

…勿論、真姫のお父さんである。

 

「パパ、ママ!ただいま‼」

「おかえりなさい真姫ちゃん。ふふ、その様子ならちゃんと仲直りできたみたいね。」

「マァキィ~!心配したんだぞぉ!オグゥ」

「パパはちょっと落ち着きなさい」

 

真姫パパの体が一瞬だけだったが、くの字に曲がっていたような気がしたそうだ。でも真姫ママにそんな力があるような気もしない。目の錯覚なのだろうと言っていた。たぶん、そうなのだろう。

会話からでも真姫パパの溺愛っぷりが伝わる。その愛がしっかり伝わってない当たりにパパさんの空回りが出ている。たぶんだが、これから先も真姫はパパさんへの考えはどこかズレていく事が目に見える…。

真姫の不器用さは完全に父親譲りという事だろう。…頑張れパパさん。

 

「どうも~真姫ちゃんのママです。今日はよろしくお願いしますね」

「ふふ、星那ちゃんのママです。こちらこそよろしくね?」

「…あれ?ママ達仲良さそう?」

「お母さん達って知り合いだったの?」

 

真姫と彼女…雲井星那ちゃんは互いのお母さんを見て首をかしげる。二人とも知らなかったようだね。

そんな二人の娘の様子を楽しそうに見つめるお母さん達。そして何故そんな顔をして見ているのか分からない娘二人に、状況を読めてない星那パパと地面で悶絶してる真姫パパがそこにいた。最後の一名がこの状況の一番の謎だろう…。哀れでもある真姫パパに同情の念を禁じ得ない…。

 

「ふふふ…ほら、喧嘩しちゃった私の親友がいるって言ったでしょ?」

「えっ…⁉じゃあ、星那のママがそうなの?」

「えぇ⁉お母さんって真姫ちゃんのお母さんと喧嘩しちゃったのぉ⁉」

「まだママ達がママになってない時だけどね」

「あ、なんだぁ~ビックリした。てっきりママ達も最近喧嘩しちゃったのかと思っちゃったよ!」

 

真姫達四人が笑って、それをお父さん方は目を細めて見守っていた。どうやら聞くのは野暮と気付き声をかけ話を折らないようにと気を配ったのかもしれないね。諦めたとかじゃないとは思うよ?

だってお父さん方はそっとその場を離れて庭にあるベンチシートに座り二人でお酒を静かに飲んでいた。七夕だから空を見上げて缶のビールに口をつけていた。それは涙を溢さない為に上を向いている訳じゃない。星を見てるんだよ…。いいね?もうこれ以上は深く詮索入れちゃダメだぞ?お兄さんとのお約束だぞ?

お父さん方の心中察してあげなさい。

君たちだってもういいお年頃でしょ!お父さんの気持ちのひとつやふたつ位察してあげなさいよぉ!俺親知らないから言葉にしても重みのない薄っぺらい物になっちゃうけど世のお父さんがたって結構そこら辺ナイーブなんだよ。分かるかい?その思いが分からないのにその相談を夢の中で永遠とする者の気持ちが‼たしかに相談自体には乗れるし聞いてあげられる。だけどそれで救われたとしても此方は全てを理解してあげられる訳ではないから罪悪感しか湧かないんだよぉ!……うん、一旦落ち着こう

 

お父さん方はお父さん同士でそれをきっかけに仲良くなったみたいだった。お母さん方は流石女性と言った所か(先に言っておくと何も女性だからと言って決めつけてる訳ではないからな?)話に花が咲くようで娘を交えて昔話を始めていた。真姫も星那ちゃんもそれを興味津々で聞いている。お母さん方は昔に思いを馳せながら話、そして娘の真姫と星那ちゃんは互いのお母さんのような関係になれるかなと夢見る。今の関係のまま続けばそうなるよ、とそしてきっとなれるよ、と言ってあげたい所だけどね。

 

そして互いの家族の壁などなく楽しい時間は続き、夜は更けていく。

 

「ねえ!良かったら短冊にお願い書いて飾りましょう!」

「いいの⁉やったー!」

 

手を取り合ってその場でぴょんぴょんと跳ねて喜ぶ星那ちゃんの様子にどこか気恥ずかしげに、だけど嬉しそうにしていた真姫は本当に幸せそうだった。

それを微笑ましく見ている御両親方。

 

だが、その反面どこか心配そうに見ていた。

それは星那ちゃんの両親だけじゃなく真姫の両親も同様にその様子が見てとれる。だが、そんな様子に気付かない真姫は星那ちゃんと二人楽しそうに竹に願いを掛ける。

自分もあの時すでに事情は知っていた…。まさかそれが真姫だった事は予想外だったけど、星那ちゃんの方から偶然聞く機会…いや、もう察してるかな?

 

 

真姫の相談を受ける直前まで乗っていた相談相手が星那ちゃんだったという事だ。

言葉を濁していたがここまで来たら詳しく言ってしまった方が分かりやすいだろうから言ってしまうと、『友達に嫉妬で酷い事を言ってしまったから変わりたい。謝りたい。仲直りしたい』という物。言葉にならない言葉全てを纏めて要約してしまえばそんな感じかな?

星那…せなという名前が男の子っぽいってからかわれた後で真姫との事で強く当たっちゃったらしい。真姫はからかわれた事を知らないから言葉通りに受け止めて怒っちゃった訳で、不器用さが加速して仲直り出来ずにいて傷が広がっちゃったって所かもしれないね。これは他人が纏めただけの物で当人達の気持ちを入れてない事実だけだから全てじゃないけどさ、それで仲違いしたままっていうのは寂しいよね。本当は凄く想い合ってるのだから何時でも踏み出せればあっという間に仲も戻るだろうってね~。

故に踏み出す勇気さえあればあとはトントン拍子で事が進む。………。

 

 

 

 

笹の葉が風に扇がれてサァーっと音を立てながら揺れる。

夜空の暗さを吸い込んだように闇色に見えるその葉と星の光が反射して小さな白色が点々と浮かび上がる葉が混在する七夕の笹の枝には真姫と両親の飾った短冊と真姫が作ったであろう色紙を切って作られた飾りが立派に置かれていた。

その前にいる星那ちゃんと真姫の顔には笑顔しか浮かんでいない。星那ちゃんは晴れやかな笑顔、真姫の顔には誇らしげで楽しそうな笑顔。笑顔と笑顔のふたりだった。

 

「うわぁぁー‼すごい立派だね!綺麗‼」

「毎年お母さんと一緒に飾り付けするんだけど今年はサボっちゃったんだけどね。」

「真姫ちゃんサボっちゃったんだね」

「し、仕方ないじゃない!だって貴方に会いに行ってたんだもの。大事だったんだから…」

「ふふふ、そっかぁ~えへへ。私も真姫ちゃんとの時間は大事だよ!…一時も無駄に出来ないよ。」

「そう…なら一緒ね。」

「一緒だよ!」

 

星那ちゃんの顔に少し影が生まれた。だけどまだだと言わんばかりに表情を戻し手を胸の前でそっとガッツポーズをとっていた。真姫もその様子に怪訝そうにしていたがどうやら気にしないことにしたようだ。真姫はおもむろにポケットに手を突っ込むとそこから短冊を取り出し一緒にペンを差し出す。

 

「はい、これで書けるでしょ?それで飾ってくれればいいから」

「えへへ、ありがとう!もう何書くか決めてたんだけどでも叶っちゃったからね!だからもう一つの夢でも書こうかなぁって!」

「叶った?…それってもしかして」

「それはね?真姫ちゃんが叶えてくれたんだよ。真姫ちゃんと仲直りしたい。真姫ちゃんに謝りたい。真姫ちゃんとまた話したいって願ってたんだよ…自分の過ちに気づいてからずっと」

「…あのね?」

 

おずおずと切り出した真姫は神妙な表情を浮かべていたがその瞳は真っ直ぐに見据えていた。怖い…でももう言うと決めたとその目で語っていた。

 

「私ね…貴方が仲直りしてくれようとしてたことある時知っちゃったの…。でもそれでも私は貴方から逃げ出しちゃってて、私は卑怯ものなのよ…。」

「それは違うよ」

 

星那ちゃんはさっきまでの柔和な笑顔から一転、射抜くように真っ直ぐ真姫の事を見据える。怖い位に真剣な星那ちゃんの様子に思わず唾を飲み込んだ真姫は言葉が途切れてしまう。

我に返った真姫が仕切り直すかのように言葉を続けようとするが真姫は既に星那ちゃんに飲まれていた。星那ちゃんの圧倒的有利な状況では部が悪かろう…。まあ思うに星那ちゃんの決意の強さの勝利だろうね。って…何かこの説明だと戦ってるみたいに聞こえちゃうかな?違うからね?

二人は話してるだけだぞ?分かり合おうとして少し熱くなってるだけ。問題はないから気にしないでいいからね

 

「でもっ!…っ‼」

「だって‼…真姫ちゃんは今こうして私の前にいてそれで私の手を引いてくれてる。それは真姫ちゃんが勇気を出して私の前に来てくれたからだよ。それに卑怯だっていうなら私だって結局最後まで真姫ちゃんと仲直りするために踏み出せなかった…。やっぱりね真姫ちゃんはすごいよ。私の目標だもん」

「でも…」

「でもとかそんな話なんて聞かないし聞きたくない…。だって真姫ちゃんは目標であり最高の友達でなんだよ!互いに高め合えて支え合える仲…今の私が真姫ちゃんと望む関係はそんな関係だよ。足を引っ張りたい訳ないじゃん。真姫ちゃんが私を許してくれたように私も貴方を許します。…それじゃあダメなの?」

「…いいの?」

「いいんだって‼隠し事をしないでくれたってだけで私は嬉しいんだから。」

「そっか…」

「そうだよ。」

「…そう、なのね」

「うん。」

 

二人の間にはどこか気まずい空気が流れる。

お互いに気を使ってしまっているからこその居心地の悪さだが、この程度であれば空気は直ぐに変えられる。

拗ねているかのように口を少し尖らせて、ちょっと視線を星那ちゃんから外しながら気恥ずかしそうにして次の言葉を口にする真姫。その不器用さは丸分かりで目の前にいた星那ちゃんはクスリと笑みを零した。

 

「もうお願い事書いたんだったら飾っちゃいなさい!」

「ふふっ、了解だよ」

「…分かってるっていう反応ね。お母さんといい星那といい何か悔しいわ」

「真姫ちゃんは不器用だからね。反応が素直なんだよ。だから分かっちゃうんだよね〜」

「いつか絶対バレないようになってやるぅ!」

「じゃあ、私もずっと真姫ちゃんの事見破り続けてみせるからね!」

「今に見てなさいよ!」

「望む所だよ。受けて立つ!」

 

このやり取りがおかしくて二人は笑い合っていた。柵も無く笑い合う姿は仲違いしていたなんて事実など無かったかのようだった。そこには縛るものは何も無く、ただ心から寄り添い、心から触れ合う真姫と星那ちゃんの姿があった。

 

そして……ついにその時は訪れてしまう。

 

星那ちゃんと真姫が短冊を飾り付けてから星那ちゃんが重い口を開き、切り出した。

 

「あのね?私が書いたお願い事なんだけどね?」

「うん?教えてくれるの?」

「…うん。伝えなきゃいけないことだから。」

「分かったわ。教えて」

 

星那ちゃんの真剣な瞳に何か感じる所があったらしく、改めて星那ちゃんに向き直る真姫。緊迫した様子とは裏腹に星那ちゃんの顔にはどこかスッキリしたような清々しさが浮かんでいる。まるで答えは出ているとでも言っているかのようだったらしい。

そこに迷いはなく一点の曇りもなければ何処までも澄み渡り晴れ渡るようなそんな心の強さを垣間見れた真っ直ぐな瞳で射貫かれて、真姫はその決心は何から来たのかと気になりながらも彼女に続きを促した。

 

そして、彼女の口から飛び出した物は……




あとがきですよー

…ごめんなさい仕事の合間に予約投稿してるので時間なくて書けないのですよ…。

…あとで仕事終わったらあとがきだけ書き直すのでご了承ください。
至らぬ作者で申し訳ありません。生きててごめんなさい。あと、文才ください…。

…では、次回は一ヶ月以内に上げられると思います!(だといいなぁ…)さよならー

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