~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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やっほー。どうも、文才皆無。です。

テスト終わりましたー!!今日は返却で二科目だけ返ってきました。
一先ず赤は無くて安心です。

長い間更新出来なかったので後ろめたい気持ちになりましたが少しずつ勘を取り戻しながら頑張ろうと思います。そこのところはよろしくですねー。


そして今回は夢斗君と真姫ちゃんの話です。そして一応念押しの為に前回のいきなり登場した設定についても描写されてるのでそこを参照にしてください。

では、どうぞ!!


17th 新たな物。そして温かなもの。

side 夢斗

 

あれから何時間か経った今沢山の実験をやり、一先ず冷静に色々整理してみて俺なりの考察について纏めてみた。

 

・あの白い世界は夢の中とは違うまた別の存在である。

・誰かしらの無意識からくる世界又は真相心理の世界と仮定できる。

・誰かしらとは関わり合いを持ち、尚且つ心を開いてくれている状態の人をさす(俺の独断のみの考察な為、これからも考察する必要有り)

・どこかしらから出てきたスクリーンは誰かしらの強い思いから発生するらしい(ハッキリしている程大きく映る)

・スクリーンについて、此方からも意識を集中すれば任意で見れるらしい(その時は誰かしらの視点で見てる物が見える感じになる)

・伝えようとすれば夢の世界よりは容易に伝わり安い(だが誰の無意識世界なのか相手をしっかりと確認する必要有り)

・見終えた後の罪悪感やプライバシーに関わるので多用しない事。

 

 

以上が俺のこの数時間の成果だ。そして、無意識や見えている物、想像した物というのは意外ときわどいものまで見える事があるため使用は本人の強い思い意外のスクリーンの使用を禁止としよう。

…流石にあのあれは…うん///やばい。

説明するならーーーー(ピー音)だったりーーーー(ピー音)したり、ピー音がピー音になったり…兎に角、エッチなのはいけないと思います!

 

え、説明してない?したらRー18指定になるよ?

 

 

コホン。そして無意識空間を抜けて夢に戻り、だらけ出して直ぐに誰かに呼ばれた。新名前を知っているということは規の人ではなく、知り合いという訳だ。

名前を連呼されたため仕方ないという感じで思い腰を上げ、走り出す。

 

悲しきかな、聞こえた声は女の人の声だった為に誰だったのか特定出来なかった。…これだけ聞くとクズなハーレム野郎に聞こえるから不思議だな。そんな相手は居ないというので内心結構悲しくなったが気持ちを切り替え、呼んだ奴には…まぁ会えば思い出すだろ…なんていう安易な考えで結論付けてその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ…。ねぇってば!!」

「うん…なんだ…?」

「………。」

「………zzz」

「寝るな!」

 

俺は草原の真ん中で陽気な日を浴びながら暖かな日差しの下で呑気に昼寝と言う名の惰眠をむさぼっていた。彼女の顔は丁度太陽の光で逆光となりハッキリと見えない。ただ、声音から少し怒ってる事は分かる。

寝起き&脳を揺さぶられた為に視界も判断力も鈍ってるらしい。

 

俺の知り合いは大抵小学生になったばかりな奴らなのでこの時間にこんな場所に来る筈はない。幼稚園児は抱え込む程の悩みは持っていなく、小学生は関わり合いの場が広がるために悩みが増える。その為に小学生以上の子が大半になってしまうという訳だ。

 

「…綺麗だ。」

「え…えぇぇぇー!!?」

 

俺は手を付き、起き上がると少女を見る。逆光は視点が変わったためにもう無く、少女の顔を確認することが可能になっていた。仏頂面で目を吊り上げながらいたが、顔は幼さの中に大人びた雰囲気を纏っていて可愛いというよりも綺麗と表現する方が理に叶ってると言えるだろう。そして、その考えはポツリと自然に漏れ出すように口からその感想は飛び出していたんだ。正直な感想だったから隠す気なんて更々無かったから良いんだがな。

 

不機嫌そうな顔をしていた少女は一瞬何を言ってるのか分からないと、ポカンとしてたが意味を理解すると直ぐに俺の中での仏頂面してるという少女のイメージは全身で驚きを表現する面白い奴に変わっていた。

 

「あの、そそそ…それって!?」

「うぁ?そんなの勿論俺が視界に入れてるものの感想だが?」

「…えっと、えっと。それって在り来たりに私の後ろの風景がってことでしょ?

ふ、ふふん。私は勘違いなんてしてないんだから!!」

 

勘違いしないなんて言ってる少女だったが既に勘違いしていた。ちょっと無礼だがその間違いを正しておく方が優先順位が高いと判断した為、少女に指を指した。

 

「それは違うよ、俺が言ったのは君の事だ。…君のその姿が日の光に照らし出されて輝いて見えたんだ。だから綺麗と賛辞を述べた相手は君にだよ」

「……あ、ありがとう///」

 

かなり照れてるみたいで、そっぽを向いてしまっていたが満更でも無いようで赤みが射す頬の下の口角は少し上がっていたのを確認した。最初は無礼に対する怒りかとも思ったが少し笑っていたのを見てその考えを振り払った。

 

嬉しそうにしてたから当時は気にならなかったがあの時の言葉って髪っていう事が抜けてたんだよな…。それで端から聞いたら結構キザったらしいセリフに聞こえちまったって訳で…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日もその赤い髪、綺麗だな。」

「そ、そう?あ…あああ当たり前よ!!……えへ、少し嬉しいかも。」

 

顔を赤くしながらあの時よりも表情が豊かになった少女、西木野 真姫は此方に微笑みかけてきていた。小さな呟きは聞こえてないと思っているのか満面の笑みで、その笑顔を見られただけで言って良かったと思える……って違う!!

そうじゃないでしょ、俺!なんで初めて会った時の事を思い出して失態を取り消そうとしてそれ以上の罪被ってんだ!?なんだ!!しかも出会い様に今日も髪が綺麗だなって!ナンパかっ!!

 

ソワソワと落ち着かない様子の真姫は視線をあっちこっちと忙しなく動かした後深呼吸を一つすると此方を見て相談事を打ち明ける。と言ってもなんとなく察してるんだがな…。

あの無意識空間での事は言った方が良いのかまだ判断出来ないから言わないが、アイドルって言ってたのが今日の相談なんだろう。

 

「あのね…私、今日学校の一つ上の先輩にアイドルやらないかって誘われたの。どうしてそう思ったのかも丁寧に説明してくれたんだけど、でも恥ずかしくて思わず拒否しちゃったの。嬉しかったわ。

貴方とお父さんとかを除いて出会って直ぐに手放しで褒めてくれる人なんていなかったもの。だけどそっけない態度で追い返しちゃったの…。」

「ふーん。満更でも無いんだ…。」

「うん…。その人って今学校中で一番話題の人。最初は学校内を全力で走り回ったっていうのだったんだけど、それが実は好きな人が出来たのを知られて回りから追及から逃げる為って聞いたの。先生の間でも問題視されないで何故か期待されてたから…もしかしたら」

 

悩んでる。それは直ぐに分かった。真姫は純粋過ぎるんだ…。

例えば人に当たってしまうのが八つ当たりからだったりする事もあるし、悪いことだと分かると謝りたいって考えが直ぐに出てきたり…でも、恥ずかしくて出来ない。…本当の自分も表に出せなかったり…つまり何が言いたいかというと、単純にこの子は子供なんだ。純粋過ぎて、それで現実を知らなくて、照れ屋で思ったことが言えないで、仮面と言う名のバリアを張って守ってる、殻に閉じ籠ったままでいる子。それが俺の知ってる西木野真姫という少女だ。

 

「…期待してるのか。なぁ…あんまり大した事なんて言えないけど俺からのアドバイスは一つだ。

最終的に決めるのは自分で踏み出さなきゃ変わることは出来ない。…真姫は良い子だ。いつか子の言葉の意味を知る機会はすぐ来る」

「立ち止まるなってこと?」

 

俺はその回答に否定の意味を込めて首を横にふる。首を傾げる真姫の頭を撫でながら諭すように丁寧に教えるように言葉にする。

 

「あはは、違うな。恥ずかしいがこの前まで立ち止まらずにいたら失敗しちゃったからな。

立ち止まっても次に進めるならそれもアリだよ。大切なのは自分に合った歩幅で歩き続ける事なんじゃないかな?選択に迫られる時にこの言葉を思い出せばそれで構わないさ。常に後悔しない選択が出来ればそれが一番だがそんなの出来ないからな。ちょっとずつ進めばいい。」

「…なにそれ。じゃあ、立ち止まっても良いってこと?」

「おう!悩んで、考えて、それで自分に合った答えを見つけ出してくれ。それはたぶん今の真姫に必要な事だな」

「たぶんって…。でも、うん…分かったわ。」

「おう、頑張れ。それでこそ俺の知る西木野真姫だよ。」

 

また頭を撫でていた。

普段ならそう簡単に撫でるなんて真似しないのだが、彼女やエリーチカ、海未ちゃんのような小さいときからの知り合いだと思わず触れてしまう。

昔は女性の髪は気安く触ってはダメと雛璃に教えられ、触るにしてもこう撫でなさいって何度も何度も繰り返して撫でさせられたから癖になっちまってるみたいだな…。

 

「…ふん。」

「なんでいきなり不機嫌になった?」

 

撫でられて気持ち良さそうに目を細めていたが、今度は不機嫌そうになっていたりとちょくちょく表情が変わっていく所が不謹慎にも無邪気な子供、又は猫みたいだって思った。…可愛い。

 

「ふん…。」

「なんで今度は機嫌がよくなった…」

 

女の子っていうのは少し分からない…。というが、男でも分からんがな。

そして今度は不機嫌で刺々してた雰囲気と責めるような瞳が真逆の機嫌良さげに…それこそ鼻歌でもし出しそうにしながら目を潤ませて喜んでいた。同じ『ふん』でもこうも違うものなのかと思うと表現力ってスゲェって思えるな!

 

「これはアドバイスだから。

女の子と居るときはその子だけを見たらいいの。それだけでも女の子は嬉しい物なの。」

「なんでそんな後ろめたい事があるような感じに照れながら言ったのかは聞かないが、了解。肝に命じておくよ。」

「…も、もう…そんなに見詰めないでよぉ」

 

カァーと顔を真っ赤にさせる真姫に言われた通りやったのにじゃあどうしたらいいんだっていう思いがあったが、加減を間違えてたらしい。うむ…女の子の扱いは難しすぎるな。

 

「あはは…まぁ、全部が全部理解したわけじゃないが真姫が言ってたその子なら多分諦めが悪そうに思える。きっとその子はまた真姫を誘いに来るな…。その時に判断すりゃあ良いよ。

またその話を蹴るのも、受け入れるのも真姫次第だよ。何がやりたいのか、どうしたいのか…それをその時までに考えておけば後悔しないと迄はいかなくても少なくできるんじゃないか?」

 

俺の言葉を真面目な様子で聞いていたみたいでその言葉を受け入れ、まるで水を得た魚のように満足した感じで頷いていた。この言葉が真姫の役にたてば嬉しい、そう思いながら頭を撫でる。

すると真姫は目を細めて無意識なのか撫でる手に擦り寄るように頭を押し当ててきていた。ホッコリする。

 

ジッと立ってるのが面倒になってきて座り込み、尻込みしていた真姫を手招きして隣に座らせると頭を此方に出させて引き続き撫でる。最初は全然良かったんだがずっと腕を上げている体勢だったので腕が重くなってきたのが段々キツくなってきたために胡座をかいて、ポンポンと真姫に向かって見えるように己の足を叩いた。

 

「…なっ!?…う、うぅ。わ、分かったわよ!!」

 

そう言って頭を俺の足に乗せて体を横にする。まあ、所謂膝枕だ。

最初は恥ずかしそうに頬を赤くしていたが、慣れたのか途中からは寝息を立てて眠っていた。

 

そして此処は夢のなか。

夢とはレム睡眠という眠りが浅い時に見れるもので深い眠りにつくと夢は見れなくなるという物らしく、夢で寝ると深い眠りに落ちる事は俺が実証している。

 

真姫は俺の足の上で気持ち良さそうに寝ていて、段々と体の色素が薄くなっていき、夢に少しずつ溶け込むようにそして目が覚めた時とはまた別の光を発していた。

 

形容するなら夢から覚めるときはライトのような照らし出されるように光霧散するのに対し、深い眠りにつくときは蛍のように淡い光が集まるように微かな光を発する。俺としては華々しい覚めるときの光よりも深い眠りの時の小さな光の方が綺麗だと感じる。

 

そして薄さが極限にまで達し、消えるその瞬間に真姫口から寝言のような感じで小さな呟きが漏れ出ていた。

 

「…ありがと。」

 

 

それは彼女の精一杯の感謝の表現だと思えて、嬉しくなった。

 

 

 

 




テストシーズンでしたので皆様に言いたい。

テスト、お疲れさまでした!
まだ終わってない方は頑張って下さいね?

いっそヒャッホウしてくださっても宜しくてよ?なんて。


ちょっと今回は真姫ちゃんでしたが、彼女の良さは?と問われればツンデレ+ピュアな所だと思っています。

ですが彼女の心のなかって考えるとツン成分よりピュア成分が大半を占めている…という妄想から今回の話になりました。なんでしょうね…こう…この話の真姫ちゃんはかなりデレデレじゃね?って考えるともしかして彼女の持ち味を打ち消しちゃったかなって心配になりました。

あと、夢斗君の感情についてと口調などクリスマス番外編で書いていてだいぶ自分のなかでの想像が固まってきたのか頑張れたと思ってます。そこら辺もどうでしょうか?



こんなもんですかね?それではこの辺で。
ご愛読ありがとうございます!!


P.S. 感想か何かでクリスマスと言えば?というのを聞かせて頂きたく思います。



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