~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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どうも、おはよーございます。気付くとまた5000字書いちゃってんじゃん私…な、文才皆無。です。

突然なんですけど、昨日は凄く笑いました!のぞえりラジオを聞いてたんですけど、スノハレ聞きながらスノボーっていうのが妙にツボっちゃって、良いなぁって思いました!
冬のゲレンデでラブライブ!を聞く。うん、行きたくなります!!


そして、今回は穂乃果目線のお話しです。穂乃果目線なのに会話は海未ちゃんと夢斗君のばかりですけど…。

ていうか、そんなことどうでも良いですね!では、どうぞ!!



14th 心、曇りのち雨のち晴れ!!

 side 穂乃果

 

私は早起きして廃校を阻止する方法のヒントを得るために雪穂に貸して貰ったパンフレットを頼りに秋葉原にあるUTXに行ってきました。その甲斐もあって私の中で素晴らしい考えが思い浮かんだんだよ!

これなら私のやりたいって思いも満たせるし、廃校を阻止する事もできるっていう一石二鳥なアイディアで海未ちゃんやことりちゃんも誘えば出来るって思ったんだ。

 

そういえばUTXで隣に変な格好をしてる人が立ってたんだよね。その人にUTXのスクールアイドルの存在を教えてもらって説明までしてもらったんだけど、コートの端から音ノ木坂のスカートが見えてたから音ノ木坂の子なんだと思うんだよね?

それにあの身長の子を最近見たような気もするんだけどどうしても思い出せない…。でもこれだけは言えるよ!!まず二年生ではないね!

 

その後に遅れて走って来た二人組もいたんだけどその子達も音ノ木坂の子で見知った顔だった。昨日走ってた時に見掛けた語尾が『にゃ』の活発な子と弱気な眼鏡の子だ。途中で二人は私の視線に気付いたみたいで挨拶をしてまた走っていった。その直前にニャの子が私によく分からない事を言い残して行ったんだけどアレってどういう意味だっかんだろう?

 

「部活動見学、見に行かさせて貰うにゃぁ!頑張って下さいにゃ!!」

「え?う、うん。貴女も頑張ってね?」

 

としか返せなかった。いきなりで頭が着いてこなかったのが原因だけど少しして冷静になって考えてみたらアレって私が何処かの部活に入ってるように聞こえる。生憎と私は帰宅部のエースなので部活なんていう高尚な事なんてしてない。それを失念していて遅れながらに勘違いを正そうにも名前すら知らないので呼び止められないんだよね…。それにもう見失っちゃったし…。

まあ、後で本人が気付くだろうし、もういいね!

 

そういう事にして語尾がニャの子の事は一先ず置いておくことにしたよ…。

 

 

 

 

 

そして学校に着いた時点で海未ちゃんとことりちゃんに私の凄い考えを言おうとしたんだけど…。

学校に着いて直ぐに校門の前に海未ちゃんが待ち構えていた。ことりちゃんと海未ちゃんのバッグは見当たらなかったから先に教室に行ったのかも…と考えて挨拶しようとして口を開けたら海未ちゃんから話しかけてきたので先を海未ちゃんに譲った。

 

「おはようございます、穂乃果」

「うん、おはよう。態々校門前で待っててくれ無くても今日は朝自分で起きれたから大丈夫だったのに…私ってそんなに信用ないかな?」

「もし自分でそう思うなら改善すればいいんですよ。穂乃果はどうせ周りが言っても言うことなんて聞かないでしょう?」

 

全くもってその通りだと思ったので言い訳は出来ない…。でも治せるなら治して下さい…なんて海未ちゃんは考えているんだと思う。そんな顔してる。

 

「って、そうじゃないです!!」

「何が?」

 

いきなり大声を上げる海未ちゃん。そしてここは学校の校門な訳で、当然回りには他の生徒もいて…

 

「うっ…恥ずかしい…。」

「朝からどうしたの?」

 

他の生徒に好奇の視線を向けられていた。まあ、そうなるだろうね?私が周りの人だったとしてもきっとそんな反応をしてたと思うもん。

赤くなって、小さくなっている海未ちゃんに取り敢えず先に進まないので話を促しながら昇降口に向かって歩き出した。

 

「なんで穂乃果はあの事を知ってて黙ってたんですか!!」

「海未ちゃん?」

「私だって思い出そうと悩んでたんですよ?」

「えっ!?いや、え?」

 

 

主語が抜けててなんの話なのかサッパリなんだけど…。海未ちゃんは子供の癇癪を起こした時みたいに私の反応にも気付いてなかったみたいだし、何より話が上手く噛み合ってないから全然分からないんだよ。

 

それに悩んでたらしいけど今は悩んでない…って聴こえるんだけど解決したならこれって八つ当たりって奴なの?

 

 

「ちょっと待って!!とにかくまず質問させてくれないと分かんない事だらけだよ!」

「…すいません。少し暑くなってたようです。」

「落ち着いたなら聞かせてもらうね?

これが分からないとどうしようもないんだけど海未ちゃんは何の話をしてるの?」

 

 

うん、これだけは最低でも最初に教えて欲しかったんだけどな…。何時もの海未ちゃんなら直ぐに気付くからそんなこと無いんだけど取り乱してるからなのか先走っちゃったみたいだね。うんうん。今の海未ちゃんはアホの海未ちゃんだ。

 

 

「夢…といえば穂乃果なら全て理解出来るでしょう?昨日のことだけであれだけやらかしたんですから。」

「うん…。もういいよ。それで?」

 

 

やっぱり少し怒っているのか言葉の端に所々棘があるような気がしてならないんだけど…。

折角朝早起きしたのに遅刻は笑えないから意気消沈してるけど足だけは止めずに動かしながら促す。じゃないと教室で私の話を海未ちゃんとことりちゃんに出来ないもんね!

 

 

「私って昔何も出来なかったじゃないですか…。」

「剣道とか華道は?」

「そういう意味じゃないんです。やりたいのにやりたいことが出来ない…そんな状態だったっていう事です!!」

 

少し熱くなっている海未ちゃんの様子を見ながらその時の事を思い出す。あれって確か皆で鬼ごっこしてたときだったっけ?

なんか懐かしいなぁ…。何時も木の後ろで私達が鬼ごっこしてたのをジーッと羨ましそうに見てた海未ちゃんなんてもっとなつかしいね!今の海未ちゃんも良いけど昔の泣き虫海未ちゃんも穂乃果的には可愛かったのになぁ…。またあの時みたいな海未ちゃんに会いたいな。

 

「そういえば最初に誘った時は逃げちゃった癖に何回か誘ってたら最終的には一緒に遊んでたよね~」

「ええ、あの時ですからね。穂乃果と出会って、そして私があの方に初めて助けて貰った時期も」

「だよね~…………ん?」

「どうかしましたか、穂乃果?」

「え、え、え…海未ちゃん!?」

「え、はい?」

 

 

今、海未ちゃんの口からなんかへんな言葉が出てこなかった?具体的には『あの方』って…

あの方っていう事は誰かの事をいってるんだよね?私でもなくて…ならことりちゃん?でも昨日ことりちゃんはそういうのじゃないって言ってたから普通に男の人だよね?誰だろう、凄く気になっちゃうな!

 

 

「誰、誰?その人の事私も知ってる?教えてよー、海未ちゃんと穂乃果の仲じゃん」

「ちょ、お、落ち着いてください。知ってる人ですから!というよりも穂乃果のお蔭で思い出したんですよ?」

「うぇ!?わ、私が!?男の人で詳しく知ってる人…って、夢斗君しかいないじゃん!!」

「何勝手に一人でノリツッコミしてるんですか?」

 

 

私に呆れるような表情をする海未ちゃんだったけど、それでも私は嬉しくなってたんだよね。海未ちゃんの不可解な行動の意味が分かったからね!!

だから、ああ言われればなんで態々校門で私を待ってたのかも分かるね!!きっと私がアイデアを早く話したくて堪らない気持ちと同じで待ち遠しくてだったんだろうなぁ…うん。きっとそうだよね!

 

 

「そうです。夢斗さんの事です!!」

「いきなり思い出したみたいに叫ばないばないで欲しいんだけど…」

「それについては失礼しました…。…穂乃果もその言葉がブーメランだってことには気付いていますか?」

「…え?ごめん、ちょっと今話聞いて無かったんだよね?もう一回言ってくれない?」

「…もう良いです!穂乃果なんて犬に追いかけられてればいいんです!」

「え…もしかして今日のアレ、見てたの?」

 

 

海未ちゃんが当然口にした言葉に驚かされた。だってそれは学校に来るまでに家の近くであったことだったから…。

朝早く出てUTX学園に行こうとしたら何故か道の真ん中にちょこんと柴犬がいてその犬が私と目があった瞬間に走り出して吠えながら追いかけられたんだよね…。あの時は本当に驚いたよ。だって、車道の真ん中車が近くで走っててもお構いなしで動かなかったから置物かと思ってたらいきなり追いかけてきたんだもん…。誰だってあれは逃げるよ…。

 

 

「…追いかけられたんですか?」

「…うん。」

「そう、ですか…。なんか御免なさい。」

「ううん。ありがとう。」

 

海未ちゃんの優しさに涙が出そうになった…。

 

「夢斗君の話だったよね?」

「え、このタイミングで今の犬の話詳しくはなしてくれないんですか!?逆に気になるんですが…」

「もういいの!!この話おしまい!

夢斗君だよ、今は!」

 

 

強引に話を終了させる。だって、じゃないと教室についちゃうもん。流石に教室の皆がいる前でこういう話はしたくない…昨日の皆の目が怖かったんだもん…。

そして、理解したようで海未ちゃんも真剣な顔付きで話をしはじめてくれた。収集がつかなくなっちゃうからね!!

 

 

「夢斗さんと初めて会ったのは穂乃果と初めて誘ってくれたあの日です。あの日私は家に帰った後穂乃果達と遊びたいが為にお父さんとお母さんに遊んでいいかと聞いたんです。その時の言葉で言うなら『そんな余裕は今の海未にはないだろう!!お前はこの家の長女だ!!』です。言ってしまえばダメと言われたんです。当時はまだ私も幼かったのでその意味も分かってなかったのでお父さんを恨みました。今なら分かりますが只道場を守りたいって想いが強かったんでしょうね。

私の中は気持ちが上手く伝わらない悔しさと悲しさ、無理強いばっかりするお父さんに対しての怒り、回りの子は遊べるのに私は遊べないっていう憎む思いでいっぱいでした。そしてその夜は涙を堪えながら寝ました。」

 

そこで夢斗君に会った…という事だろう。夢斗君ならそんな思いを持ってる人を見過ごす訳ないだろうから…。

 

「そして夢の中で言われたんですよ。まだ何もしてないだろ?そこで諦めるのかって。

何もしてないって言われた瞬間に頭に血が上って煮えたぎるような怒りが私を包んで思うままにその人に八つ当たりしちゃったんです。その人はなんも悪くないって分かってたのに理不尽だっていうことに対しての思いが強くて理性がコントロール出来なくなってしまってたんでしょうね…。でもその人は嫌な顔所か泣いてくれたんです。

私の気持ちに対して…。私は嬉しかったんです。誰も私の言葉なんて聞いてくれなかったのに聞いててくれて、信じてくれて、真摯に受け止めてくれて…。

夢斗さんは泣きながら私に謝ったんです。何も悪くないのに…。」

「謝った?何で?」

 

「大人のせいだ…。子供を縛るような真似をしてしまった。苦しめてしまった。そしてなにより君自信を傷つけてしまった…。それを大人として守ってあげらなかった、こんな俺だ。すまなかったって泣きながら言ってました。」

「…夢斗君はたぶん自分のせいだって責めてたんだろうね…。傷付いてたのにもっと早く気付いてあげられなかったから苦しい思いをさせてしまったんだって…。」

 

確証はないけどそんな気がした。わざと面倒臭がりみたいな反応するけど心の中では優しさと敬う心、慈しむ心で溢れてる夢斗君ならそんな風に感じてるんじゃないかなって思う。

そう口にした私の言葉に頷いて肯定する海未ちゃんもたぶん穂乃果とおんなじような印象を持ってるんだと思うな

 

「それで夢斗さんは連日私とお父さん達の仲の回復する方法を一緒に考えてくれたり、どうしたら遊べるようになるかを話してその結論を試してたんです。まぁ、結果は全て駄目だったんですけどね。」

「海未ちゃん…」

「夢斗さんと会った最後の日は穂乃果と初めて遊んだあの日です。前日迄はどれだけ頑張っても変わることが無かったお父さんでしたがその当日になるとまず朝の稽古前にお父さんとお母さんに呼び出されました。

こんなこと初めてだったから驚きました。これから何を言われるんだろう…怒られるような事なんてしてないのに…。そう考えていました。…でも返って来たのはそれとは正反対の謝罪でした。」

「え、なんで?」

「知ったのは昨日で当時は私も知れませんでした。それどころか夢斗さんのこと自体を忘れていて…

昨日帰った後に聞いたんです…お恥ずかしい話ですがそれで夢斗さんのおかげだったという事には気付けなくて、結局誰だったんだろうって悩んだ末に会って思い出したんです。夢斗さんが何をしてくれたかしてくれたのか私はそれを知りもせず、その事に気付くこともなく…不義理に遊んでたんですよ、今まで…。だから今まで見捨てられるように会ってくれなかったんですよ…当然です。」

 

海未ちゃんは苦しそうな表情で今にも泣いてしまいそうなそんな脆い部分をさらけ出している。そんな表情は私を嫌な気持ちにさせる…。

そうじゃない…私が知ってる海未ちゃんは格好良くて強くてなんでも出来るけどどこか抜けてて可愛い子だもん。こんな弱ってる海未ちゃんは見たくないよ…。

 

 

「それは違うよ、海未ちゃん。夢斗君は海未ちゃんがしっかり成長して変わったからもう補助は要らないって感じたから去ったんだよ。

見捨てたんじゃない。きっと認めたんだよ。一人で…ううん、皆で力を合わせて少しずつでも歩んでいけるって!!」

「それは穂乃果の考えでしょう!!」

「ううん。きっと夢斗君ならそう思うよ。」

 

 

私は断言する。そうじゃなきゃ夢斗君じゃないもん!!

 

 

「海未ちゃんはきっと今、卑屈になってるんだよ。冷静に考えれば分かるはずだよ?あの夢斗君が誰かと一緒に要ることを諦めるなんておかしいって…」

「………。」

「…ね?いつものカッコいい海未ちゃんならここまで言えば気付いてくれるよね。ほら…」

 

私は教室まであと少しの所で立ち止まった海未ちゃんに手をさし出した。手を繋がせるように、引っ張れるように。

海未ちゃんも私の考えが分かったみたいで力強く頷いた。

 

やっと何時もの海未ちゃんに戻ったみたいだね。やっぱりどんな海未ちゃんでも普段の海未ちゃんが一番だよ。

 

 

「行こう」

「ええ、行きましょう!!」

 

私は海未ちゃんと手を繋ぎながら一緒に走り、教室に向かって行きました。

今の海未ちゃんの横顔は生き生きしてる。その横顔を見ながら、良いなぁって思いました!笑い会う私達は気付けば教室に着いていて、なんか知らないけど心に凄い充実感が溢れてた。

 

 

「うん!!今日もいい天気!」

 

 

 

 




最近、休日の過ごし方について考え初めてます…。

祝日だったなら少し番外編でも入れてみようかなって思うんですけど、勉強してみようかなって考えるんです。まあ、結果しないんですけどね。


それで、祝日のお話しをしましょう!
明日は勤労感謝の日ですが番外編でも挟むかどうかを皆様に託したいんですよ。一人でも書いて欲しいという方がいらっしゃれば書きます!というより頭には少し浮かんでいます。

勤労感謝の日で書く場合、期日的には明日までという短い制限がかかりますがそれでも書いて欲しいという方がいらっしゃれば書き上げます!


そして、他にもこんな日の時に書いて欲しいなという案がありましたら教えてくださると嬉しいです。例えばクリスマス!とかですね?あと、私自身に制限をかけてしまいますがこんなお話がいいというのもあると嬉しいです。参考にしながら書かしてもらいますよ?

要望は感想、活動報告、何処で出されてもお伺いします。

では私はここら辺でおいとまさせていただきますね?
ありがとうございましたー!!



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