~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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どうも、一話で初の5000字達成に一人盛り上がっていた文才皆無。です。

学校の授業中にいきなり海未ちゃんのラブアローシュートが頭から離れなくなってしまい笑いをこらえ続けるという苦痛を強いられましたが我慢した私ですが、まだまだ未熟ですね。
友達の友人に海未ちゃんが嫁の方がいるのですがその方にいたっては稀にくる迷惑LINE(詐欺メールの結婚云々)相手に『嫁が居ますので』と海未ちゃんの画像をペタペタしていたという武勇伝があるそうです。

そのスクリーンショットを見せて貰った時は畏敬の念を抱きましたよ…。

顔芸の多い彼女を好きになるという事=ふとした瞬間に思い浮かぶ顔は一種の方程式なのにそれを我慢しなければいけない間はダメですね。要精進です!!


海未ちゃんが余り好きじゃないという方には苦痛な時間になってしまったかもしれません。出来ればそんな方に歩み寄ってほしいですが、長々と失礼しました!

では、13話になります!ゴルゴに気を付けてどうぞ!!


13th 不安定な愛の形

side 夢斗

 

海未ちゃんとの再開と別れが一辺に行われた後直ぐのことでした。俺の中で女の子はどんな子でもお姫様扱いするべきであるという考えが揺らいでしまった。というのも目の前にいる普段は賢い可愛い女の子であるエリーチカさんの阿修羅状態がいるからです。

触れれば火傷するぜー、というのを体現したような状態の彼女には余り触れずに逃げ出したい衝動が出てきていた。

 

彼女が怒っている理由が不明瞭過ぎる点はどうにかして欲しいのだが感情的過ぎる子というのはこういう所で扱いに難しい…。そして余りにも一纏めで沢山有ったために思考が追い付かないのだが…

 

「ふふふ…ねぇ夢斗さん…私にも説明してくれるわよね?」

「あ、あはは…何をでしょうか?」

 

本能が告げている。これ以上はマズイと…

正に『神は言っている以下略と』状態です。えっ、あれ!?俺、殺されないよね?大丈夫だよね?

 

「じゃあ先ずはさっきの園田さんへの発言から聞こうかしら?あれ、どういうこと?」

「默h…」

 

ダァン!!

 

「話させて頂きますね…。」

 

 

怖い…。死ぬ…。誰かタステケ…

 

エリーチカは拒否しようとした瞬間に正座しているすぐ横に立っていて目の前に足を出し、震脚をする。そしてこれでもかという笑顔で俺の足を指差していた。

それは暗に次はない。拒否するようなら次は地面に対してでなくお前の足に御見舞いするぞ♪という最終通告だった。

 

彼女に冗談は通じない。賢い彼女は頭が堅すぎて融通が効かない。つまりはあの通告は冗談でなく本気。

 

「あえて言わせて貰うなら軽口でした。女の子は褒められて伸びるものと昔教わったのでそれを元に実行させていただいた所存です、サー」

「私は軍曹や教官ではないのだけど?」

「それは…つい?」

「何で貴方が疑問形なのかは分からないけど一応理解したわ。…で、まだ言い訳はあるかしら?」

「言い訳!?」

「無いようなら説教を始めようかしら?」

 

え?今エリーチカさんは確かに理解したって言ったよね?何で?why!?

 

「な、ならまだあります!!小さい時に会い、久し振りの再会にテンションが上がってしまいました!!」

「そう。なら極刑ね。」

「何故に!?てか理不尽ッス!!」

「へぇ、口答えするんだ?今の貴方にそんな権限があるとでも?」

「せめてそうなった理由を説明して下さい!!聞いた上で理解したらその罰を受ける…」

 

え?勿論嫌だけどね?そもそも何で怒ってるのかも分かってないのに怒られてる時点がかなりの理不尽じゃね?そして今日のエリーチカはおかしい。いつもだったらこんなドSじゃない。どうしたというのだろうか?新しい悩みか?

 

「そ、そんなの言えるわけないじゃない!!夢斗のばかー!!」

「………。」

 

正解っぽい。彼女は溜め込みやすい性格に加え、不器用で…心優しいこでもある。彼女なりに顔に出さないよう頑張って意地を張っているのだろう。こういうところはまだまだ子供だと言えいうより、自分の限度を越すことがあると幼児化してしまうところがあるのは今でも変わらな

 

「な、何で黙ってるの?…その、怒った?」

「エリーチカ、お前は少し無防備すぎ。男は大体アホな生き物なんだから近付きすぎるとケガするんだぞ?」

 

あえて冗談と分かるように笑って対応する。この時のエリーチカもだが、反応に困るというか扱いにくいというか…兎に角、純粋な目をしてる分嘘を付きづらい。

そしてこうなった時の対処方法というのが軽くチョップをすることだ。甘えるのはいいが、それは小さい子限定だ。高校生にもなってやられるとこちらが恥ずかしいというものだ…。

 

チョップをすると大抵はその時の事を覚えていているので一気に距離を取ってくれるのでいつも助かっている。

そして、エリーチカの頭に気付くか気付かない程度にやると…

 

バッ!!  バッ!!

 

「ふんっ」

 

いつものように一度は離れたがここでいつもとは違う行動をとり、何故か今度は正座している足の上に頭を乗せてきていた。不機嫌そうにしながら嬉しそうにもするという逆に器用な事をやっているエリーチカの頭を撫でながら何となく機嫌が良くなったみたいだったからよしとしよう。…だがいったいどうしたのだろうか…。

 

「…私の相談のってもらうから。」

 

彼女はとても不器用でいて、そして独占欲の強く賢い…子供のまま大きくなったが巧い世間の歩み方を覚えているような…そんな感じ。兎に角そんなエリーチカの相談に乗ることになったのだが、彼女も本音で話しているみたいで真剣そのものだった。

 

「…音ノ木坂が廃校になるの。私はお婆様の思い出が残ったあの場所を守りたいわ…。」

「うん。」

「副会長でもある友達の希とその方法を考えてるんだけど見つからないの。」

「それで?」

「私はどうしたらいいのかな?」

「………。」

 

此処でその方法を言うのは簡単だ。でも相談をうける身としてそれで良いのか?そしてそれが教育者だとしたらどうすることが正解なのだろうか…。それは今の自分では判断できない。周りの様子はどうなのか、また学校側はどういう対応をしているのかが分からなければ一個人として知らなければいけないことだろう…。

 

「学校ではどうなんだ?まわりの生徒の様子なんかは?」

「廃校問題は誰も気にしてない。今日偶々起こった一つの騒動が余りに影響力が強いせいで話題が入れ替わって廃校よりもそっちに気が向いているもの。

学校全体を駆け抜けるバカをやらかした子がいたの。その子は全校生徒に加えて先生の間にまで知れ渡って要るわね…。昨日までの雰囲気から変わって吹っ切れたみたいっていう噂よ。」

「ふーん…そんな奴がいるのか…。世の中広いな…。」

 

なんでかソイツの心当たりがあった。唐突の思い付きで行動出来てしまうアホの子。

でも確証なんてない。だからまだ決めつけるのは早い。

 

「その子、実は緊急集会があると知って今日の朝に理事長室に突貫したらしくて、廃校の事にいち早く気付いてたらしいの。私が聞いたら夢で教えてもらった…なんて言ってたわね、その子は。…で、走っていた理由については最近気になる人が出来たからその事を周りに知られて追及から逃れる為にやったとも言ってたわ。」

 

あはは、それ多分穂乃果だな…。気になるっていうのはもしかしたら俺、だな。

ダイブしたり落ちてきたりしたのを過激な演出並な事して気になってるんだと思う…。人間の形で翼を生やした奴が気にならない訳がねえもんな。俺ならなんでとか、どうなってんのかとか気になる。後は大の男が泣いてる姿とか見せられたら情けないとかそんな悪い意味で気になったとかそんなオチかもしれん。

 

まあ、俺の自意識過剰かもしれない可能性も大きいがな!!

 

「高坂 穂乃果…そんな名前の元気な子よ。今度は貴方、何をする気なの?教えて。」

「別に何も。只、悩んでる様だから相談にのってあげただけ…後は俺が弱ってた所を受け止めて貰った程度だ。」

 

その言葉に驚いていたエリーチカ。俺はその反応にどういう事かと疑問に思いながらも何故か出された腕を見ていた。

 

「貴方…何か悩んでたの?水臭いわよ…私との仲なんだから相談ぐらい乗ったわよ。…頼って?」

「…嫌だよ。」

 

その呟きにショックを受けたようだが、何も意味があっての返答なので罪悪感とかはない。むしろ、エリーチカに相談するぐらいなら笑い話として流してくれる明るい奴に相談する。少し重いのだ、雰囲気が。

 

「な、なんで!!?」

「お前だから…どうせ相談したら私が解決しなくちゃ!とかいって抱え込むからだな。これ以上に乞われて壊れていくエリーチカを見たくないからかな。」

「…心配してくれてる?」

「は?お前はバカなのか?…お前がいま言ってたろ。お前と俺の仲って。」

 

過ごした時間が長い腐れ縁みたいな関係だろうが!!そう心で叫びながら一先ずまたおかしな反応をし出すエリーチカにチョップをくらわせ、正気に戻しておく。エリーチカには何よ!と目で訴えられたが気にせずに流しておく。そしてもう時間的には日が登って少し経っているぐらいなので切り上げ時かもしれないのでそろそろ言おうとすると…。

 

 

「ねぇ、夢斗は此処から出たいって思わないの?」

 

それは考えてはいけない事だった。エリーチカの問には答えられない。俺は夢人でそれ以外ではない。けして自分を否定するような事が在るのなら俺は消えてしまう…。それは少し前にあったことであの時は雛璃が居てくれたからここに戻って来れた…。もしかしたら次はないかもしれない。

俺は夢を叶え続ける夢人であってそれ以外にはなれない。そう運命の神様というのに決められているのだ…。

 

 

「…ごめんなさい。今のは忘れて」

 

俺は子供の様にエリーチカに当たるように怒気の矛先を向けてしまっていた。それで只ならない雰囲気を感じてエリーチカは落ち込んでしまっていた。…俺って本当にダメ、だな。

俺は昔も今も彼女…雛璃に依存していたんだろう。

 

 

何処かで折り合いをつけなきゃいけないのは分かっている。でも、俺に…いや。俺と言う存在がいれるのもまた彼女のおかげなんだ…。忘れる事なんて出来ないんだよ。

俺はそんな気持ちがいけないと分かっていてもその想いを捨てられずにいる。それで当たってしまうのが間違いというのも分かっている。

 

「俺の方こそ悪かったな、当たるのは間違ってるって分かってるんだ。だからスマン!」

「ううん。良いの、私も悪かったわ。」

 

ごめんなさいと言って俺の手を握っていたのに握られてから気付くという事はそれだけ俺が弱ってたんだろう…。いつもなら誰かが近付いてきた時点で反応するぐらいだからな、俺は。

 

「きっと貴方の事だから弱くなったとか考えてるだろうけど、それは間違ってるわ。…それは変化よ。良い変化ね」

「虚を突くようなタイミングで言われるとビックリするんだが?」

「全然ビックリした顔してないじゃない。…って、そうじゃなくて夢斗の変化の話よ!!

…私はそれでいいと思う、夢斗はいつも気を張って誰も寄せ付けようとしなかったもの。直ぐ目の前に居るのにどこか遠くを常に見ていて、まるで偶像に話しかけてる様な虚無感があったもの。

…ふふ、高坂さんのおかげ。私じゃ変えられなかったもの、ずっと一緒にいたのにね。」

 

上を見上げながらまた我慢するような顔で笑顔を作っていた。

こういう時は俺が悪い時が多い。悪くなくても女の子にこういう顔をさせた時点で悪いんだ…。

 

「すまなかった。そこまで気にしてくれてると思ってなかったんだ…。今日夢のなかに来てくれてからずっとあんな雑な態度をして悪かった、配慮が足りてなかったみたいだ。どれだけ相手を気遣うと口で言ってても実行出来てなかったみたいだな…。ありがとう…いつも絵里には感謝してるよ」

 

本当はもっと言いたいことがあったんだが上手く言葉に出来なくて…それでも口下手にだが伝えたい言葉だけは伝えられた。

感謝の気持ちは大切だ…。なのに、それが時間が経ちそれを当たり前という風に錯覚してしまうと『ありがとう』が言えなくなってしまう。今の自分はそういう状態だったのだろう…。

 

「べつにいいのよそんな事、私自身の未熟さ故だもの。…私が本当に悔しかったのは貴方を変えられなかったこと。私が変えたかったって…

ふふ、少し私っぽくなかったかしら」

 

俺は恵まれてた…。ただそれに気付けなかっただけ。

本当に不幸だったのは俺でなく、そんな俺に気を遣ってくれていた周りのひとだったらしい。未熟なのはエリーチカじゃなくて俺自身だったんだ…。

 

「…ありがとう。こんな俺を見捨てないでくれて。」

「ううん、いいの。私達は半人前どうし一緒に成長行きましょう?貴方と私の仲だもの♪」

 

エリーチカは本当に優しい子だよ。ありがとう、俺の心優しき友達。

彼女は俺の足から頭を上げ、肩に寄り添うように垂れかかってきたが俺にはそれが心地良かった。会話はないが、それは苦痛でもなくその逆。これが俺と彼女の正しい本来の在り方であるような気がした。

 

 

 

どれだけの時間過ぎたのかは分からないが時間は刻々と過ぎるもの。過ぎていく物を留める事は出来ないのは何処であっても変わらない真理。寄りかかっていたエリーチカの感覚が弱くなっていた。

それはこの時間の終わりを意味することで、彼女に光が集まり出すとエリーチカは此方に体を向けていた。

 

ギュッと俺の体に軽く抱き付くと小さく一言だけ残して消えてしまった。

 

「はぁ、この瞬間だけは本当になれねぇな…。」

 

いなくなってしまったエリーチカの暖かさだけが体に残っている。俺はそしてエリーチカの残していった言葉を頭のなかで反芻させていた。

 

 

『私の英雄さん」ねぇ…。俺ってそんな出来た人間じゃ無いんだけどな…。

 

だが、悪い気もしなかったので大人しくその称賛と笑顔を受け取っておく。俺は一回空を見上げてからこの夢の跡から去っていった。

 

 

 

 




タイトルは詐欺です。
…まあ、ある意味取り違えて貰おうとして敢えてのアレなのですがね。

私的にそうしてもらった方が今回のお話をより楽しめるかと思ったんですよ。例えばドエスなエリーチカさんの所とか膝枕のシーンとかです。

愛といっても恋愛でなく友愛だったという訳です!
もし恋愛として見ていたら友愛として見直すのも在りかと思います。一粒で二度美味しいおかs…お話を目指して見ました。


実はこの話は昨日の夜に書いていたのでテンションがおかしかったり、Rー15なお話になってしまいました。私自身朝、読み返してもなんでこんな文章書いたのかと理解できていなかったりします。

SでMな展開ですね…。なんで未成年がこんなの書いてんでしょうか…。

でもこれはこれでありなのかもしれないという錯覚に陥ったのでアップしちゃいましょう!!ひゃっほい!!
きっと夜に電話でアカメが斬る!の話をしてしまったからかもしれないです。エスデスさんがデレるシーンの話で盛り上がったので…。


後は勝手に改変部分のお話ですね。
大きいのは一つです。エリーチカさんの幼児化です。消したのですが今回のお話内で然り気無く幼児化(これなんてプレイなの?)をブチ込もうとしてました。読み返した時点で流石にこれはないなと感じたので消しました。

誰だか分かんなくなったので…。


ではこの辺で失礼します。
ありがとうございました!!お読み下さりありがとうございました!!


一応BGMですが、Soldir game とMermaid festa vol.1 でした。
皆様、良い夜を御過ごしくださいませ!





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