~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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久し振りの操作ミスによりこの話をあげてしまった文才皆無。です。

すいませんでした…。

英語の単語集のページを繰りながらやっていたんですが間違えて投稿ボタンを押してしまいました。

調べていたのは11番目というのが ten first だったっけ? eleventh で合ってたかな?と心配になってしまったからです。

英語が苦手な私としては余り開くことがありませんでした。だからでしょうか、妙な存在感を漂わせる単語集が本棚に戻せません…。責められているような気がして…。


まぁどうしようもありませんね。
では、お楽しみ下さいませ!


10th 重なり始めた想いと動き始めた歯車

「いやぁ、今日もパンが美味いっ!!」

 

私はパンにかぶり付く。

モフモフの食感とほのかな小麦の甘さに舌鼓を打ってます!この美味しさはパンならではだよね。絶対に和菓子じゃ出せない味だよ~

 

「穂乃果、太りますよ?」

「えっ!?食事中にそれは酷くない!?」

 

海未ちゃんが辛辣です…。

重い空気を少しでも和ませようと思ったんだけど駄目だね…

 

「廃校が決まっちゃって無くなるとしても早くても三年後だよ。…穂乃果ちゃんが落ち着くのは分かるけど正式に決まったら新入生は入って来なくてそうしたら来年は今いる一年生とことり達二年生だけになっちゃうんだよ…?」

「そうですよ…。一年生にはずっと後輩がいない事になりますし、私達が卒業してしまったら残される形になってしまうんですよ?」

「…そっか…。」

 

私はそこまで考えてなかったけどそれって凄く悲しい事だよね…。何とかしてあげたいな…。

そう考えていると私達の前に立つ人物がいた。

 

「ねえ、ちょっといいかしら?」

「「「あ、はい!!」」」

 

穂乃果達三人で座っていた段差から立ち上がった。その声をかけた女性は髪の毛をかきあげるような仕草で綺麗な金色の髪を整える。

 

「あ…」

「ええ、生徒会長です。」

 

勘違いした海未ちゃんが私の言葉を肯定する。そっちは知らないんだけど私はこの人を知っている。

 

「南さん」

「はいっ」

「貴女確か理事長の娘さんだったわよね?」

「は、はい…」

 

不機嫌そうに言う生徒会長はチラッとこちらを見ると今度は怒ったような態度になった。…ごめん、ことりちゃん。

 

「理事長は貴女に何か言ってなかった?」

「…いえ。私も今日知ったので…」

 

私はことりちゃんと生徒会長の話を聞かず当たられるように言われることりちゃんに罪悪感から心の中で謝っていた。

 

「…あ、でも何故か穂乃果ちゃんがお母さんが集会する前から気付いてました。」

「うぇ!?わ、私!?」

 

ことりちゃんがいきなり私の名前を呼んだから思わず大声で叫んじゃった。

生徒会長はまだ怒っているらしく睨み付けてきていた。

 

「穂乃果さんっていうのが貴女ですか…」

「あはは…はい…。」

 

私は生徒会長に問題児として認識された瞬間だったんじゃないかな。観念するように生徒会長の前まで出る。

 

「貴女は何を知っているの?もしかしてそれが朝学園内を走っていた理由なのかしら?」

「えっ!?ち、違います!!」

「へぇ~、じゃあなんであんなに急いで各階の廊下を走っていたのかしら」

 

少し感心した表情をしたと思ったら掌を返すような責めるようなそんな言葉にグサリと言葉の刃が刺さりながら私は次に言う為の言い訳を考えていた。思わず否定しちゃったけどよくよく考えてみたら夢斗君自体生徒会長から知ったって言ってたし問題無いような気がするんだよね?そんな考えが出てきたらじゃあいいか。…と思ってしまった。

 

「走っていたのは気になる人についての言及から逃げるためです。知っていたのは夢の出来事でそういう風に言われたからです!!」

「夢…」

「また夢ですか…」

「ふーん…スピリチュアルやね。」

「あの絵本みたいな事もあるんだね…」

 

何故かその場にいた全員が反応していたが、生徒会長と三年生の胸を揉んでいた女性は怒ったような表情をして、海未ちゃんは呆れるような表情で何かを考えていて、ことりちゃんは目を輝かせて感動していた。

 

「あの…生徒会長!」

「何?」

「あの時はすいませんでした!!」

「まあ、別に気にしてないわ。次からは気をつけなさい。

………。それよりも気になる事があるんだけど、気になる人っていうのは…」

「…たぶん会長さんの知ってる人です。あの人も生徒会長の事を言ってたので間違いないと思います」

「そう…。教えてくれてありがとう。」

「ほなぁ」

 

最後まで余り話さずに去ってしまう胸の三年生と生徒会長にポカンとしながら見送る。

後ろではソワソワとした様子の海未ちゃん達に肩に手を置かれ、目で何かを訴えていた。分かるけど分かりたくなかった。

 

「何か最後親しそうに話してましたね…。私は穂乃果の為にアノ時精一杯謝ってたというのに…」

「穂乃果ちゃん、ことりも気になるなぁ?」

 

何故かことりちゃんですら目が笑っていなかった。

怖いよ?と言っても変化する気配はなく、むしろより一層と距離を詰められていた。

 

そしてアレが親しそうというなら眼科に行くことを薦めるよ!?私、会長に凄い睨まれてたからね!?

 

「あは?…えっと、表に出れない人だから話せないんだよね…。だから諦めては…」

「ダメです!」

「ダーメ!」

 

拝啓、夢斗君。

私は夢での貴方の事を話さなければならないみたいです。静かに暮らしたいみたいな事言ってたけどその願い叶わないかも…勝手な事をする事をお許し下さい…。

 

そのタイミングで夢斗君がため息を吐いているような気がして仕方がなかった。私のせいだけど同情するしかない…

 

穂乃果はたぶん根掘り葉掘り聞かれるかもしれないからもしかしたら今日は大変な事になっちゃうかも…。

本当にごめんなさい…。

 

目の前にいない夢斗君に同情と謝罪の構えが解けない私。幸運でもない限り回避出来ないよ…。こんなの…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side 海未

 

今は授業中なのですが全然頭に入ってきません。穂乃果の気になる人というのが私の知る人にかなり似ていたからです。

何かまだ隠している気がするのですがそこでタイミングよくチャイムが鳴ってしまい中断するしかなくその時は諦めたのですが、その後は頑として話そうとしないので追及できずにまた授業になってしまいました。学校ではこれ以上この話はしないという約束の下教えて貰ったので聞くことも出来ません。

 

思い出せていない記憶の中必死に思い出をかき集めましたが出てきたものはたった一つで…

 

 

『諦めるのか?』

 

この言葉だけで思いだそうとしてもそれ以外が曖昧で上手く思い出せなく分からなかったのです。けれど忘れてしまった記憶でもそれが私にとって大切だったような気がして…だから切捨てられずにいる。

 

私にしては珍しい事なんですけど…

 

「はぁ…。」

「どうかしたの?」

 

ことりが小さな声で話しかけてきていた。私は気をまぎらわせる為なのか自身が思っている以上に弱っていたのか分かりませんが気付くと話してしまっていました。

 

「私が思い出そうとしていた人っているじゃないですか?」

「う、うん。今までの一連の違和感の正体かもしれない人、だったよね…」

「ええ。それで穂乃果の気になる人の話を聞いてから私、変なんです。

知っている人の事を話されているような気がするのにピンと来ないようなもどかしさと言いますか、兎に角あと少しで分かるような気がするんです…。」

「うーん…私ももう少し心当たりがないか考えてみるよ。」

 

私の話を静かに聞いてくれていたことりに感謝しつつまた思考の渦に身を深く沈める。ことりは勿論、穂乃果も何か考えているようで私と同じ様に首を傾げながら唸っていた。

 

 

この時は気付きませんでしたが後にこの時の行動が元に穂乃果が真面目に授業を受けていると先生方の間で話題になり、走り回った件を合わせてうやむやになっていたらしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業も終わり、帰りのHRで担任の先生が戻るまでの合間の時間の出来事でした。

 

穂乃果がどうしても廃校を止めたいらしく学校存続の為の案を出してきました。まずはその一環として学校の良い所を見つけてアピールして、来年の受験生を増やしてみようということになりました。

 

「やはり見て回っても分かる所は少ないですね…。穂乃果は何か分かりましたか?」

「伝統が有るところ!!」

 

穂乃果が真面目に案を出したこと自体にどれだけ本気なのかは分かっていたので期待できそうな気がして成長を感じて嬉しくなっちゃいました。たぶんお母さんが私の事を褒めたりする理由はこういう所からきているのかもしれません。

そんな風に結論付け、次の言葉を促します。

 

「それで他には?」

 

期待を込めて聞いてみるとやはりまだあったらしく元気に宣言する穂乃果。感動でもう廃校なんて二の次になってしまいそうですよ、私。得意気な様子の穂乃果と何かの紙をめくることりにどうにか出来るかもしれないという希望が見えてきました。

 

「ふっふっふ、これだけは他の学校にはない唯一の点だと穂乃果は思ってるんだよね」

「おぉ、そんな凄い所を見つけたんですね!?」

 

自信満々の穂乃果の言葉に今までの穂乃果に対する評価と考えを改める必要性が出てきていた事に大きな衝撃を感じていました。あの穂乃果が成長したんだと分かり感動して目が潤んできているような錯覚すらします…。

 

「それは…」

「それは?」

 

--------ゴクリ

 

私は息を飲みました。穂乃果の言葉に期待と待望をして次の言葉を促します。

 

 

「アルパカがいる事!」

「………。…穂乃果はやっぱりバカですね。」

 

 

私は意味が分からずに口を開けたままフリーズしてしまいましたが致し方ないです。そんな訳で今までならやんわりと言うんですが今回ばかりは流石に言わざるを得ない状況でしたからハッキリと言わせてもらいました。

彼処まで持ち上げておいてアレでは本当にガッカリです。勝手に期待したのは私ですがあの自信はいったい何処から来たのでしょうか?理解に苦しみます。

 

アルパカで生徒が増えるなら学校を動物園にでもすればいいんですよ。

 

 

「えっ!!?なんで!?」

「そりゃあ確かに珍しいですけど…それでどうにかなってしまうようならそもそもとして廃校になんてなりません!!」

 

 

学園の利点を見付けられなかった私でしたが穂乃果に少し裏切られたような感覚になってしまい怒っていたのでしょうね…。

仕方なく穂乃果の話を区切り、紙を読んでいたことりに期待することにしました。

 

 

「え?あ…そうだね…古くからあるって所かなぁ」

 

 

「うぅん」

「ことり…話を聞いて無かったんですね…」

 

穂乃果ですら呆れてジト目になっていましたね。今のことりは賢くないときのことりのようです…。

私も呆れるような態度になってしまいましたがまだ続きがあったようなので自重しました。

 

「部活動でもいくつかあったんだよ?最近目立ったのだと珠算関東大会六位」

 

確かに凄いですがこの時代に珠算ではアピールできませんね…

 

「合唱部地区予選奨励賞、ロボット部書類審査で失格。」

 

奨励賞はそれなりのアピールポイントではあるんですけど…ことりはなんで最後に書類審査で落ちた物を混ぜたのでしょうか…急に駄目なものに聞こえるようになってしまったのですけど…

穂乃果あたりがそう聞こえちゃいますよ…

 

 

「だめだぁ~」

 

ほら、御覧の通りです。

確かにそれだけ突出していることがあれば生徒ももう少し来てくれているはずですよね…

 

部活といえばここの学校って妙に施設がしっかりしていますよね?まるで環境から促すような…理事長はどんな考えの元に施設を整えているのでしょうか…

 

「…私、この学校好きなんだけどな…」

 

穂乃果はきっと無くなってほしくないのでしょうね…。でもそれは全校がそう感じていると思います。先生方や清掃の方を含め回りの方々まで皆私達生徒によくしてくれている場所なんですから…。最善ともいえるこの環境は無くなってほしくなんて無いんです。

 

私はその想いを込めて穂乃果の呟きに同意しました。

 

「ふぅ…私だってそうですよ…。」

「うん、私もだよ。」

 

 

想いはしっかり伝わったのでしょう。疲れたような足取りでしたが穂乃果は立ち上がり帰る事になりました。

想いでだけで変えられるなら私だって穂乃果のようにガムシャラになれたでしょう…

 

時々穂乃果の一生懸命な所が羨ましくなります…。

 

 




どうもお読みくださりありがとうございました!!

今回の後書きではちょっとした小ネタ程度に改変された所をご紹介しましょう!!
まず一つ目です。

スキップして教室に戻り、二度目の廃校に驚くシーンであの三人組の………三人組に勘違いしてると呆れられる所は穂乃果がそもそも集会に出ていないので廃校を知らないと思われ、誰も指摘しませんでした。
穂乃果がその後に落ち込むシーンもことりちゃんと海未ちゃんに勘違いして落ち込む事より驚きが強くて塗り替えられてしまった……という事にしてカットしました!!


なのでこの時に周りからは穂乃果への評価が下がっていないため少し高いです。まあ、こんな物位でしょう。



この話の中ではアニメの穂乃果よりちょっと頭が良いかもしれません…。はたしてこれがどう影響するのかはその時の私にならないと分からないです…。
ノリと流れで書いていますので…


今回で十話を記念して何か話を挟みたい…とは思っていましたが具体的な案がありませんでしたので出来ませんでした。ちょっと悔しいです。

いつの日にか夢斗君が既に立ってているフラグの詳細でもいれたいですね。そうしたらもっと分かりやすくなるかなぁ?なんて考えているのですがこれまた具体的に想像出来ていません。

本当に私ってポンコツですよ。



いつの日にか絶対に実現してやります!!いま、そう心に決めました!

では、ここで失礼いたします。
改めて、お読みくださりありがとうございました。



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