~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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こんばんは!どうも、文才皆無。です。

のぞえりラジオの放送に合わせてアップしようとしたら何故か家のWi-Fiが完全に停止してしまいその日の更新が出来なくなり放送も聴けず、復旧したと思ったら追い討ちの如く文章消失に伴い最初から作り直させられました…。
そんな不幸なお話は星になりましたとさ…。

更新滞ってしまいすいませんでした。楽しみにしていた方々に多大な迷惑をおかけしました。


寝落ちするときは大抵脳味噌が蕩けるあの方の曲を聴いている時であることに昨日気付かされました…。ピヨピヨさんの声にはアルファー波が含まれているような気もします。

スクフェス中に寝落ちとか笑えません…。

エリーチカイベントに走りたいが色々な問題が重なって走れない…。アルパカ止まりはもう嫌です!!

では、こんな茶番はポイしてお楽しみくださいませ!!


7th 追想と決心

 side 夢斗

 

「ありがとう、穂乃果。」

 

涙が出なくなってしまうんじゃないかという程流した俺は落ち着き、穂乃果に向き…直りたかった。

というのも泣き止んでから何分か経っているのだが離してくれないのである。何でも『もし手を離したら夢斗君が頼ってくれないような気がするんだもん!!』との事。今でも十分甘えたと思うんだがな…。

 

「まだまだ!!」

「何がまだなのか分からないいだが…」

 

流石に冷静になると現在の状況が明白になってくるせいで恥ずかしい。というか笑えない体勢だと気付いてないのか…

離してもらえないとなると困るのは俺じゃなく穂乃果なのだと思う。

 

穂乃果よりも大きな背丈の俺の背中から腕を回して抱き締めるとどうなるかを考えて欲しい。隙間など空いてるはずもなく、密着する。…すると…

 

 

考えたら余計に顔が熱くなってくる。そして意識がそこに向いてしまう為に敏感になってしまう。

柔らかな…突き立ての餅のような感触が背中に……///

 

「あの…離れませんか?」

「敬語!?それに暑いよ、どうしたの!?」

 

余計に力を入れて後ろからくっつき、後ろから乗り上げ顔を覗こうとしていた。この子には貞操観念という物が無いのだろうか…?

 

そんな感じで軽く混乱しながら頭の端で生まれたてのカルガモの子が初めて見た生き物を親に勘違いする習性を彷彿させていた。

 

…当たっていたアレが背中で形を崩し『ムニョン』とでも言うのかそんな感触で潰れ、さらに動悸が加速する。

プシューと沸騰するような湯気が出たのが原因かどうかは分からないが流石におかしいと気付いてくれたみたいで少しの間動かなくなり、短い悲鳴と共に漸く素早い動作で離れてくれた。

 

「う、あ…あう…ぅぅー!!」

 

解放され、振り返ると唸るようにしながら言葉が出ず、口をパクパクして顔を赤くさせていた。

俺は確かに今顔が熱くなっているが穂乃果の焦り方が酷く、逆に冷静になってきていた。

 

「自分よりパニックになってる人を見ると逆に落ち着くっていうアノ言葉って本当だったんだなぁ…。」

 

穂乃果には少し悪いと思ったがそれもまた事実だったので気にしない方向にした。そしてまたやらかさないように注意だけしておこう。

 

「…まぁ、なんだ。ドンマイ。飼い犬に咬まれたとでも思ってくれ…。

次はないようにしてくれればそれでいいと思うんだよ、うん。」

「うぅー、そんなの無理だよー!!」

 

情けない話だが気の効いた言葉が見つからなかった。

高校生というのは多感な時期でもあるので下手な事が大惨事になる事を知らざるを得ない状況になった事が無くは無かった為に余り口を出せなかった。どうする事が正解なのか、まで行き着くことが出来ていればまた別だっただろうが…。

 

 

「もうやー、おうち帰るー!!」

「幼児退行したか…。このパターンは昔在ったな…」

 

ジタバタと腕を振り回す高校生を横目で見ながら全く別の事を考えていた。

 

 

確かその子は、諦めきっているのにまだ未練があって…そつなくこなす癖に不器用で、頭が良い分頭が固くて融通がきかない…兎に角面倒な子だったかな。

ってこれエリーチカだ。

 

残念だ。今じゃその兆候すら出さなくなっちゃったけど昔は弄りがいのある面白い子だったなぁ…。冗談ばかり言ってたせいなのか大抵の事じゃ驚かなくなっちまったんだよな…ってこれ俺が原因だな。

 

…もう一度ジョークで言って見せたいな…ハラショー。

 

 

「酷いよ!!気付いてるのに何で直ぐに言ってくれなかったの!?」

「言えるかっ!!穂乃果の好意を無下にしたくないし、それに何て言えば良いのか分からん!そもそも俺はずっとやんわりと離れるように言ったぞ!?」

「そんなんじゃ分かるわけ無いじゃん!!」

 

抱きつかれて穂乃果の様子だって見えなかったのにどうしろって言うんだよ!

離れるように言った時に冗談で返されるようなら直ぐにでも伝えたさ。でも真剣に(心に)向き合ってくれた人に胸が当たってるから離れてくれ、なんて言ったら不義理になるだろ!!

 

「もう、もう!!私にこんな事したんだから責任は取ってよ!?」

「どうやってだよ!!」

「………///。カァー」

 

只でさえ赤かった顔が更に赤く染まっていた。さっきまではピンクだと表現するなら今は血褐色とでも言える位の赤さ加減で茹で蛸色とかじゃなくもう体に悪そうで心配になる程だ。

 

…ちょっと待て、お前は一体俺になにをやらせるつもりだ!?

 

「うぐっ…だ、だが女性に恥をかかせる訳にも…くっ、セクハラだけは禁止だぞ!!」

「そ、そんなんじゃないもん!!」

 

互いに赤くなり、おかしな発言をしだしていた。

俺自身の事なのにコントロールが効かないような感じだったのでだいぶ焦っているのかもしれない。

 

「…そ、それで責任取るって何すればいいんだ?」

「…じゃ、じゃあ…その、こ、これからもずっと会ってくれる?」

 

それはどういう意味なのだろうか…。

そのままの意味としてとるならば赤くなる必要はない。ずっと一緒にとかだったら結婚しろっていう風にもとれるが会うだけなら違う…。

 

「別にいいけど…」

「なんでそんなに警戒してるの?」

「会うだけで良いのかなぁって思ってさ。」

 

穂乃果は何がおかしいのかクスクスと笑った。

 

「ふふ、なら今日から私達は友達だね!!」

「友達、か。」

 

夢の中でしか会うことの出来ない俺を友達にしたいっていうのも変な奴だな。理由はどうあれその天真爛漫な顔を見てしまうとまあ良いかとなってしまう。

 

俺が助けてもらってばかりなのだから色んな形で返していこう。

彼女が笑い続けられるよう支えてあげられたらそれはそれで良いのかもしれない。…案外俺も簡単に変わるもんだ。穂乃果と出会ってまだ大して経ってないのに彼女をもう認めている俺がいる。

 

「共に支え合う…『人』のような関係を築けたらいいな」

「私達元々人だよ?」

「偉大な先生の言葉なんだ。人という字は棒と棒が支え合って出来ている。まぁ、人は一人では生きていけないっていう教えだよ。」

 

「ほへぇー」と口を開けながら感心する穂乃果だったがすっかりと頭から抜け落ちて忘れていたことを思い出した。

 

「そういえば廃校の方はどうするんだ?」

「ぶっ!!?」

 

穂乃果も忘れていたのか俺の言葉で噴き出していた。無論目の前にいる俺に唾が飛んで来たが…。

 

「汚いんだが…。」

「え?…え?私夢斗君に廃校の事言ったっけ?」

「あんな会話すれば気付くだろ…。」

 

 

少し間抜けている所は相変わらずに発揮されている。

 

まさかそれすら気付いてないとでも思っていたのだろうか?穂乃果の事だから俺が理解せずに相談に乗っていたとも勘違いしている節すらあるな…。

 

「で…どうするんだ?」

「どうしたら良いのかな?」

 

要領を得ないような返答がくる。ならもっと核心を突くような言い方の方が良いみたいだな。

 

「じゃあ、穂乃果ならどうしたい?廃校から救いたいとかじゃなくてしたいことはなんだ?」

「………。」

「やりたい事をやる、それが案外廃校阻止に繋がるかもしれない。

例え、廃校阻止だけの為にやっても本気になれないようなら理事長や先生、もしくは他の生徒が解決している筈だ。それが出来ていないとなるとかなり辛い道を歩む事になるんだ…。

本気になれて、諦めずに続けられ、尚且つ穂乃果自信が楽しめる事を見付けるんだ。それがきっと何よりも近道になるんだ。」

「…私のやりたいこと。」

 

穂乃果は自分の手のひらを見つめる。

俺の言葉に何かを感じたのかもしれない。何かの足掛かりにしてくれたのなら

俺も嬉しいし、恥ずかしく説教じみた事をした甲斐があるってものだ。

 

「私、見つけるよ。やりたいこと…

それで学校の皆が笑えるようにする。今の私の全力で頑張ってみる!」

 

胸の前で握り拳を作り、ムンっと気合いを入れる穂乃果に微笑みかけながら激励する。心がほんわかするような温かな気持ちになりながらあの時と同じように頭を撫でる。

 

「頑張れよ?きっと穂乃果なら出来るって信じてるし、辛くなったら支えてやる。一人じゃないんだ、それだけは肝に命じておけ。…どんな時でもそれさえ忘れないでくれるなら俺を呼べば飛んでいってやる。

それが友達としても夢人としても、俺という個人の想いだ。諦めなけりゃ掴める夢があるんだからあがき続けろ、な?」

「うん!!夢斗君の夢の分も背負って頑張るよ、私!!だから一生応援してね♪」

 

悪戯っぽく笑う穂乃果はここで目を冷ましたのだろう。

穂乃果いた場所には白い光の粉が舞い散り、それがパンッ!と爆散するかのように弾けた。

光のあった所にはもう穂乃果の姿は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side 穂乃果

 

「はっ!!ここは…保健室?」

「あ、高坂さん起きましたか?」

「ことりママ?…あっ、理事長!!」

 

保健室のベッドで寝ていた私の近くにはことりちゃんのお母さん、南理事長さんが腰掛けていた。

私が夢斗君に会う前だから…そうか、私倒れたんだ。

 

「もう体は大丈夫ですか?それと今は他の生徒もいませんので構いませんよ?

「え、あ!!はい!なんとも無いです!!」

 

私の取り柄はこの元気さだもん。それに今は元気をもらったばっかりだから大丈夫!!夢斗君に撫でてもらったばっかりだもん。元気にならない方がおかしいんだよ。

 

「…ごめんなさいね。私がプレッシャーになったのよね?

緊張の糸が切れただけって言われたけどイライラして貴女に当たってしまったの。本当にごめんなさい!」

 

ことりママは頭を下げて謝ってくる。

 

「ちょっ、頭を上げて下さい!!私は怒ってないです!それに煽るように言ってしまった穂乃果にも原因があるんですから、そんなに謝らないでください!?」

「いいえ。教育者としてあるまじき姿でした…。

私はイライラして貴女に当たってしまいましたそれは間違えようのない事実です。人の前に立ち、教鞭を振るう以上生徒に誇れる人物であるべきで私達教員はそれを率先するべきなんです。間違いを胸に刻んで気を付ける事が大切なんです。」

「………。」

 

 

その考えは夢斗君の考えに凄く似ていた。

間違えを認めて前に進む。成長を止めないそのガムシャラなひたむきさに感動した。その夢斗君と同じ考え…。

 

夢斗君と理事長の共通点がなんとなく気になった。

 

「…どうかしましたか?」

「いえ、その考え方が格好いいって思っただけです。もう気にして無いのでことりママも気にしないで?」

「かっ…!?…コホン。そ、そうですか。」

 

モジモジしながら顔を赤くしたことりママの様子にことりちゃんの言っていた頬っぺたがだらしないことになるってこういうことだったのか…と頷きながら理解出来た。

 

イヤイヤと体を揺さぶる姿なんか『あ、やっぱりことりちゃんのお母さんだな』と思った。

 

正気に戻ったような理事長に苦笑しながら見ていると、チャイムが鳴った。

 

「どうやら丁度一時間目も終わったようですね。私はこの辺で失礼しますのでことり達にも宜しく言っておいてください。では頑張って下さい。」

 

礼儀正しく頭を下げると、ことりママは保健室を後にしていた。

 

「…って、私も早く教室戻らなきゃじゃん!」

 

ボーッと眺めてる場合じゃなかった。ことりママの意外な一面を見れて浮かれ、スキップしながら私は教室に戻っていった。

 

 




こうして小説を書かせていただいていますが書いている最中に展開を変更しつつ書いていくと何故そうなったのか分からない展開に発展している時があります。

例えば今回の話ではことりママさんには自重してもらい海未ちゃんに過去の記憶を思い出すキッカケを与えたかったのですが気付くと暴走してこの話が出来上がっていました。

勢いって怖いですね!
私の実体験で言いますと理系に進みつつ文系を押さえて国語だけ校内順位が…。みたいなのでしたり、もう文系で良かったじゃんと言われるも授業がつまらないから勘弁して欲しいという旨を言った瞬間に背後から国語担当の先生が召喚なされたりと回りに気遣わないと危ないですね!

皆さんは気を付けて下さいね。…辞書の角は頭が凹みます。


今回のお話は『微熱からのMystery』をBGMにして書きましたよー。
勿論海未ちゃんに癒やされてます。
ですが歌の時の凛ちゃんに違和感が…


ではでは、今回はここまでにします。いつも後書きまでよんで下さる方々に感謝を込めて…どうしましょうか…。何かあれば受け付けますよー

何かってなんでしょう?まぁいつもどうりでいいですね
お読みくださりありがとうございました!!

リスアニにえみつんが出ていることに昨日知りました…。
穂乃果の中の人やー!!ってなりました(笑)




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