~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き 作:文才皆無。
学校に行く前に急いで書いてます。
誤字脱字があるかもしれませんがあったらすいません。
今回はアニメの一話にギリギリ入っているのか入っていないのか判断に困る位の所まで進めてあります。まあ、つまり余りすすんでいません。
神様助けてー!!
展開が私自信読めなくなってきちゃったんです。読み返しながらの投稿なので話数が増えると更新速度も遅れるかもしれません…。
と、長話はここまでにしてどうかお楽しみくださいませ!!
と、謂うわけでやって来ました理事長室!!
なんとっここにはことりちゃんのお母さんである理事長さんがいるのです!!
私達学生から見たら働く女性、大人の女性というイメージで支持されています。一児の母でありながら若々しく美人。憧れる人も数多く、理事長みたいになりたいという願望を持った生徒は数知れない。そんな音ノ木坂の一種の名物である理事長さんです。
「穂乃果はいったい何を言ってるんですか?」
「あはは…お母さんも聞いてたら喜んでたんじゃないかな?」
呆れて溜め池を吐く海未ちゃんと苦笑いしてるけど満更でもない感じのことりちゃん。
えっ…声出てた?
「バッチリ聞こえましたよ。大きい声だったので下手したら中まで響いちゃったかもしれませんね…」
「うん、お母さんならたぶん聞こえてたと思う。それで嬉しくてちょっと頬っぺたがだらしなくなっちゃってるかも…」
え、なにそれ。ちょっと見てみたいかも…。
「失礼しまーす!!」
「ちょと待って下さい!!穂乃果!?」
「失礼しまーす。」
「ことりまで…」
私は今、暴走列車の如く止まることなく海未ちゃんの静止を振り切って中に突入した。
「…おはようございます高坂さん、園田さん、ことり。
今朝は少し早いですけどどうかなさいましたか?」
案外普通で期待外れだった。
「ほら穂乃果、聞きたいことがあったんですよね?」
「あ、そうだった。」
ちょっとショックだったために思わず用件を忘れてしまっていた。
もうちょっと分かりやすくだらしない顔になっててくれれば良かったのに…それでもいつもより機嫌が良いのは分かった。
「ことりマ…じゃなかった。理事長に聞きたい事があります。」
「ふふ、えぇ聞きましょう。何かしら?」
「今日の緊急集会についてなんですけど…」
話している途中だが急に理事長の機嫌が悪くなり言葉が続けられなくなった。
春なのに肌寒さを感じるぐらいに室温が下がったような気がした。理事長が今までにない位に目を細めて笑っていたがその奥の瞳が笑っていなかった。下手なことを言ったら大変なことになりそうと本能が告げてきていた。
「穂乃果、凄く怒っていますよ?謝りましょう。ここは出直せば集会で分かることなんですから…」
「ど、どうしたのお母さん!?怖いよ?」
「ごめんなさいね…。少し気がたってしまったみたいね…。
この事は余り他言出来ない、だから諦めてほしいの…。集会のときに話すわ。それまでは待ってくれないかしら」
理事長は怒っている雰囲気を霧散させたけど私は涙を溜めていた。諭すように優しく言う理事長にも大きな負担がかかっている今回の問題なのだと暗に言っている。
ならここで退いてしまったら駄目な気がする…。
このまま続けたら怒られるだろう。海未ちゃんとことりちゃんにも迷惑がかかる事も理解してる。それでも言わなくちゃいけないんだ…と、意を決して口を開いた。
「…それはやっぱり音ノ木坂が廃校してしまうからですか?」
「っ!!?」
「え…?」
「ほ、のか…ちゃん?」
私の声は震えていたし大きな声では無かった。でもこの部屋の中には響いたような気がした。
息を飲むようにしながら驚愕する理事長。信じられないという顔をする海未ちゃん。言葉が出なくなったようなことりちゃん。
私だってこんな事は言いたくなかった。でもこれはハッキリさせなきゃいけない問題だから…。心を鬼にして非情になってでも答えてもらわなきゃいけないんだ…。
「…やっぱりというのはどういうことですか?」
苛立つ理事長のプレッシャーに押し潰されそうになってしまう。
…だけど妥協なんかしたくない。それは夢斗くんに言われたからとかじゃなく私がしたくなかった。全ての可能性を知ってから…望む未来があるならその可能性にしがみつきたい。
「最近そういう噂が流れているからです。
誰が流した噂なのかは知りませんが浸透してしまうということは心に染み込む要素があった…。それに対処出来ない理事長ではない…筈。なのに浸透してしまったということはその仮説は事実だったんじゃないかっていう訳です。」
少し私らしくない言い方だけどそこは仕方ないと思う。だって夢の中でそう言われたからなんて言われたって信じてくれると思えないもん。
夢斗君に会う前なら私でも笑って誤魔化したと予想出来る。
「高坂さんがそう感じたんですね…。」
「…いいえ。私はつい昨日まで違う事で悩んでたので気付きませんでした。
海未ちゃんの言葉と夢の中での出来事から分かっただけだったんですけど…」
「…夢、ですか…。」
「はい、夢です。」
私と理事長の間に変な間が空いた。理事長が何か考えているんだと思う…。
少し頬が赤いような…。こっちを見ながら赤くならないで欲しいんだけど…なんかまるで気があるみたいに思っちゃうよ…。
因みにだけど私はソッチの趣味はないよ!!
「理事長…風邪か熱ですか?」
「お母さんちょっと赤いけどどうかしたの?」
海未ちゃんとことりちゃんはどうやら戻ってきたようで理事長の変わった様子を怪訝に思っていた。
「なっ!?誰が誰にお熱ですかっ!!?」
「ちょっと、お母さん!?」
「………。」
「どういう意味?海未ちゃん分かるの?」
理事長が発した謎の言葉で私以外の人が慌てていたんだけど私だけは終始その意味は分からなかった。
「…なんとなく高坂さんのいう言葉が理解できました。確かに私達職員には全員に伝えてあるのですけど逆に生徒の不安を掻き立ててしまったのかもしれませんね…。」
「なっ!?ということは本当に穂乃果が言うように廃校してしまうって事ですか!?」
「嘘、だよね?お母さん…」
信じられないという顔をする二人を遠目で達観するように見ていた。
私もあの時こんな顔してたのかもしれないなぁ…。
「この事は集会が始まるまで他言無用でお願いします。…もう遅いですけどそれでも無闇にやたらと他の生徒の不安にさせる訳にはいきませんので…」
「お母さん…」
理事長の元気がないその姿に私達3人は言葉が無くなってしまい、そして私もここで緊張して張っていた糸がプツンと切れてしまったようで立ち眩みのように倒れそうになった。
慌てて支えてくれた二人のおかげなんだけど今の私には声を聞いて返事をするだけの元気は無かった。
「穂乃果!!」
「ほのかちゃん!?」
「大丈夫ですか!高坂さん!!」
我慢していたものが溢れるように出てくる。涙や感情なんかも出てきている。
理事長が怖かった。音ノ木坂が無くなるのなんて嫌。どうしたらいいのか…。私の出来る可能性とは?
考えれば考える程分からなくなってくる。頭がごちゃごちゃして考えが纏まらないよ…。
涙で視界がグンニャリと歪んでよく分からなくなってきた。
「私の高校生活が終わっちゃう…!!……ガクッ」
私は意識をそこで手放してしまった。
side 夢斗
穂乃果と別れてから時間的には大体1時間経ったか経たないかぐらい経過した夢の中でやることも無いので歌詞を考えてみた。
さっきの穂乃果に対する歌なのだが、本人に聴かれることも無いのでストレスを発散する為にと歌っている。
所詮は歌かもしれないが、やることもない暇人というのは何時の時代でも偉大なのである。それなりの自信がある。
丁寧で且つ響き渡るようにビブラートを効かせて歌っていた。
「~~~♪」
こんなもんか…と一旦歌うのを止めた。一番だけしかまだ出来ていないが結構な出来になったと思う。久々にやったからつい力が入ってしまった。
一応歌なので名前ぐらい付けた方が良いのだが如何せんそっちの方が苦手である。考えすぎてしまい時間を喰うことになってしまう為、今回は適当に付けることにしよう…。
「明日に進め…イヤ、進めtomorrowか?でも漢字と英語って嫌だな…カタカナでいいか。ススメトゥモロウ…うん、これだな。」
そしてもう一度最初から歌い始める。
歌詞の意味を噛み締めながら音程を外さないようにしながら想いを届けるように…それだけで歌というのは相手の心に響いて影響を与え、残るものだ。
「それにしてもなんかイヤーな予感がするんだが何だろうな…。」
例えるならそうだなぁ…あぁ。分かった。穂乃果がダイブを決行した時みたいな…そんなおぞましさがするんだよ…。
そんな時はあれだ。歌でも歌って忘れるに限るな。
口を開け空気を肺に流し込む。喉を震わせ発声する。
「~~~♪」
サビのパートに入ろうとした瞬間だ。背筋が凍るような寒気がした。
「きゃぁぁぁーーーーー!!?」
空から甲高い声が聞こえて…。
本能的に声の方を見ると見覚えのあるオレンジ茶髪がいた。そして声がしたのは上。つまりは空。
………。
夢の中でもやっていいことと悪いことがある。
空からのダイブは本当に死んでしまう。
「あぁぁー!!!ゆ、夢斗君助けてっ!!」
「いったい何しにきやがったこの疫病神!!」
「酷いっ!!」
文句すら言わせん気かっ!?そんな心の悲鳴が聞こえたような気がした。
急降下してくる穂乃果は焦っているのか夢をコントロール出来ずに落ちてくる。冗談じゃない。ここで怪我するとか笑えなさすぎる。
夢の中なら出来る方法でその未来を回避させてもらおう。余り人に見せたくない姿なんだけど致し方ない。
「穂乃果!!」
「ゆ、夢斗君!?」
驚く穂乃果の反応を無視し、足に力を込め地を蹴り上げるように飛ぶ。
今、俺の背中には左右対称なコントラストな羽が生えている。二枚一対の羽をはためかせ穂乃果の腕をとり持ち上げる。
この羽は持続性が少ないため長く出してはいられない。だから一刻を争い、離さないように背中に手を回し、頭を衝撃から守るために胸の近くに抱き寄せ、穂乃果の頭を左手で抱える。
「あわわわわわ!!?」
穂乃果の慌てているのを無視し、只下を見てタイミングを図る。瞬きすら出来ない状況下では一瞬たりとも気を抜けない…。
「ここか!!」
背中に再度羽を出させ、大きく広げた。
人二人分の落下から守る為にはこの空気の抵抗を受け止める必要があり、背中の羽が千切れるような痛みが走っていた。
痛みの代償はあったがスピードはみるみる落ちていき、地面が目の前に広がる頃には完全に止まっていた。
「ほら、もう目を開いてもいいよ。」
「う…うん」
心ここに在らずな穂乃果が腕の中で小さく収まっている。地面にフワリと静かに降りると穂乃果をゆっくりと下ろした。
羽をしまい、痛みを無視して平気なように振る舞う。
穂乃果の事だからもし知ってしまったら気にしてしまう。会って間もないがそれだけは分かっていた。故に次に事故が無くなるようにまた軽く叱っておく。
「空からのダイブをすんなよ…」
「き…気付いた空だったんです。」
「もしそうだとしても焦るなよ…。ここは夢の中で望の叶う場所でもあるんだから穂乃果が望めば空すら飛べるんだぞ?」
「そっか…。って、飛べるの!?」
「望めばね。夢の中なら夢は叶うからね。」
俺はそう伝えると穂乃果が唸りながら何かをやっていた。それを眺めながら放置していた疑問をまた考えていた。
こんな時間に来て学校どうしたんだろうか…
サボタージュなのか?アホなんだな…。
そう話も聞かずに結論付けてウンウンと頷いていた。
まず、始めに注意がきみたいなものを…
夢斗君が穂乃果ちゃんに疫病神と言い放ちましたが、ダイブの際結構怖かったという思いをしたからです。ですが本気で言ってるわけではなく軽い言い合いのようなじゃれあいだと思ってください。
私にとって穂乃果ちゃんは柴犬のような存在ですのでいなくなってしまったら困ります。
どれくらいかというと心の安定剤だと思っているぐらいです。
後一つだけ。
ことりちゃんのお母さんですが下の名前が分からないので雛璃という名前で行こうかと考えています。
意味としては親鳥は最終的に雛から離れて見守るからです。雛(から)離れる(離れるは音読みで『り』)だからそれっぽく雛璃としました。
もし公式に名前があるのでしたらおしえてくださると嬉しいです。
今回はこの辺でおいとまさせていただきます。
では皆様ありがとうございました。