~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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おはようございます!!どうも文才皆無。です。

ノンたん描いてたらテンションが上がり、思わず作っちゃって次話投稿してしまった…。
これで次の話の目処が立たなくなってしまった…。だが後悔はしてない(キリッ

絵も自分なりにかなりのクオリティが出せたと思いますね。機会があれば見せたいのですが果たしてvitaで貼れるのでしょうか…?


では第三話です。
今回は前回のシリアスを帳消しにしたくて明るいテイストに仕上げました。
勿論オリキャラは主人公以外出す気はないですけど新キャラ登場です!!

ではお楽しみ下さい。
…これが最終話でも良いようなキリのいい終わり方だったな…(ボソッ



3rd 動き始めた運命

 side 夢斗

 

穗乃果が夢から覚めてしまい俺だけが此処に残っていた。

 

いつもなら胸の中に虚しさが残りそれを隠そうとして眠りにつく。それを繰り返していたが、今日だけは違う過ごし方をしてみたかった。

 

暖かく、懐かしい物が空っぽになりかけていた心を満たしてくれて…。

 

それは穗乃果がくれた物で自分だけの思い出。綺麗でいて輝きが失われることのないもの。

 

 

「どれだけ酷く生き恥晒してでももがいてみせろ。

信じる様にやれば良い。…けど、妥協からの選択じゃない。己の可能性に耳を傾けて進め。それが何よりも人である事の近道………なんてな。」

 

 

誰もいないこの場所だけどまだ穗乃果の夢の中だ。俺は爪痕という道筋を残して空を見上げた。

 

「綺麗な空だ。雲1つ残ってない快晴か…。心の雲なんてそもそも取り払ってしまえればずっと明るい物なのにな。」

 

ままならねえな…。

そう呟きながらまた空を見上げた。

 

ふあー、今日の業務もこれで終了か。今日は本当に疲れたな。

 

穗乃果ってはしゃぐ犬みたいだったな…。

あの時の彼女もそうだったっけ? フラッシュバックするように記憶が甦る。

 

 

ねえ、夢斗。

私は貴方みたいな人に憧れてたの。誰かの心を支えられる大木のような存在でありながら…空みたいに広大で自由でもある。そんなヒーローみたいな人になりたかったんだ。

でも私はなれなかったんだ。ううん、諦めたの。私は夢斗の隣に立って気付いたのよ?

そうじゃなかったんだって…。

 

挫折じゃないわ…むしろ成長かしら?ふふ、今は夢斗の隣に立ってたいの。

 

いつか本当に肩を並べられる位の教育者っていう道を記しながら導くような、そんな貴方みたいに生きたいって思わされたんだもの。私、先生を目指す。だから応援して?

…ありがとう。私の大切な……

 

 

ってこれじゃなかったな。穗乃果はどちらかっていうと出会ったばかりの彼女に似てたのか。

見知らぬ森で迷子になった少女が後ろから着いてくる感じ。心細さが全面に出てて放っておけなくて、勝手に好意を向けてくる感じ。それが被さって見えたからな…。

 

 

 

…高坂穗乃果。国立音ノ木坂学園の問題と不器用な少女達。

交錯する運命にどう抗うつもりかな?

サポートするつもりではあるけど結局は影の中でしか動けないんだ。俺に出来る手伝いは見守ってる事だけだから代わりに現実は救ってくれよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side 穗乃果

 

目を覚ますと妹である雪穂が私をさすっていた。

 

なんか気分がいいなぁ…。私、夢見てたと思うんだけどどんな夢だったっけ…?

 

眠い頭で夢の出来事を思い出そうとしたけど不思議と靄がかかっていて所々しか思い出せない。

 

『…ありがとう。』『頑張れ!』

その言葉から私を認めてくれて応援してくれたのが分かった。

 

「暖かかったなぁ…」

 

夢の中で彼が撫でてくれた髪をちょっとだけ弄る。クシャクシャと強く撫でた後髪の手入れをするような優しく温かな撫でる手の感触が今も残っているような気がして…。

 

無意識な言葉に思わず顔が熱くなった。

 

 

お父さんみたいな不器用な背中に本当の私を見てくれる所。更に面倒そうにしてても伝わってくる優しさ…。お兄ちゃんがいたらこんな気持ちだったのかな?

 

 

そう思ったら納得出来たのに、胸の鼓動が早くなって胸の奥がチクっとしたような気がした。

 

「お兄ちゃん…。」

 

今度は違和感が消えていた。その正体が何なのかは考えたが結局最後まで分からず終いだった。

 

「おかーさーん!!遂にお姉ちゃんがおかしくなったー!」

「ちょ、雪穂!?私はおかしくなってなんかないよ!!」

 

全く失礼だよ!!朝から起き掛けに変な子扱いされなきゃいけないの?

私は雪穂の言葉に全力で否定しておく。

 

私は私。何時ものように…って私最近まで落ち込んで無かったっけ?あれ?…あれ?

 

 

『…そう、かもな。』

 

 

「えっ!?…あっ!!」

 

男の人の声でそんな言葉と胸が締め付けられるような苦しさが一瞬思考を横切る。そして一人の男の人の横顔が思い浮んだ。強い意思の宿る瞳。だけど私はその瞳が優しく無邪気に笑う時も知ってるし、呆れもするし悲しむ事も知っていた。『目に見えにくくても…』

…思い出した。夢斗君だ…。私のヒーローでもある夢人さんの夢斗君だよ!!

 

 

「お姉ちゃんホントに大丈夫!?さっきから変だよ!!大きな声上げたと思ったら顔を赤らめたり、怒ったと思ったら苦しそうにしたり…どうしちゃったの?雪穂で良かったら相談乗るよ!?」

 

そう言われても困っちゃうんだけどなぁ…。いくら家族でも夢の出来事なんて信じて貰えないだろうし…ウーン、どうやったら納得してくれるかな?

 

「もしかしてお姉ちゃんって幽霊見えたりしないよね?」

「ゆ、幽霊!?」

 

あんまりに突拍子もない疑問に唖然としてしまう。

 

「だってボーッとしながらお兄ちゃんって呟いたり、何もない所見ながら表情変えたり…なんか見えないものが見えるようになったみたいな反応だったんだもん!!」

「プッ…あはは、違う違う。そんなわけないじゃん。

そうだなぁー、でも見えなかった物が見えるようになったっていうのも強ち間違いじゃないけどぉ…ふふ、詳しいことは内緒!」

 

怖がってる雪穂の姿が可笑しくてからかってしまった。それにいち早く勘づいたみたいで頬を膨らませていた。

なるほど、夢斗君が穗乃果がアタフタした時の反応はこんな感じだったのと対応仕方に納得がいった。

 

まだ何か忘れてるような気がしたしてるんだけど思い出せないって事は大して重要じゃ無かったんだよね。考えても仕方ないし気にしないことにした。

 

「穗乃果ー、雪穂ー、早くしないと朝御飯抜きで学校行くことになるわよー」

「「あ………。」」

 

あー!!?朝なの忘れてた!!い、今何時ってもう7時15分!?や、ヤバイよ!!

 

「雪穂!なんでもっと早く起こしてくれなかったの!!」

「私ちゃんと起こしたよね!?悪いのはお姉ちゃんじゃん。愚痴言いたいのは私だよ!!」

 

雪穂が悪く無いのは分かってるんだけど、それでも思わず口に出ちゃうみたいだった。責められはしても責める道理なんて今の私に無いのにねー。

 

「うっ!!…す、すみませんでした…。」

「もういいから。次からは気をつけてよね!!」

 

雪穂の対応の方がよっぽど大人だった。…ってそうじゃなかった!!

まず着替えなくちゃ!せ、制服どこー!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~その頃とある坂の途中で…~

 

「「穗乃果(ちゃん)が来ません(来ないよ~)…。」」

「穗乃果はまた遅刻ですか?」

「あはは、もしかしたら穗乃果ちゃんにも事情があるかもしれないよ?もうちょっとだけ待ってみようよ海未ちゃん、ね?」

「全く、ことりは穗乃果に甘過ぎです!!それじゃあ穗乃果の為にならないんですよ。」

 

ことりと呼ばれた少女に宥められ、折れて待つもう一人の海未と呼ばれた少女も大概甘いだろう。そして海未はことりの言葉で少し心配になったのかソワソワしだしていた。

 

「そういえば今日緊急集会があるーって先生が言ってなかった?」

「そういえばそうでしたね…昨日のSHRで言ってた気がしますが、新入生が入ったばかりのこの時期に何をするんでしょうか?少しおかしいですね…。」

「お母さんは特に何も言って無かったよ?でも、今思えばいつもより少し元気が無かったような…」

「「うーん…」」

 

 

海未とことりの二人の少女は首を傾げながら物憂げに考え事をする。二人とも世間一般でいう美少女なので回りの通行人がどうしたのだろうかと横目で見ながら通り過ぎていく。

それなりの時間の間考えていたが答えが出ず、諦めて顔を上げるとタイミングを見計らったように丁度知り合いが走って来るのが見えた。

 

オレンジと言っても過言ではないぐらい明るい茶色く肩までかかる長さの髪とサイドポニーをピョコピョコと揺らしながら息切れさせて駆け寄ってくる。

 

「全く…あれほど遅刻しないで下さいと言った筈ですよ、穗乃果。」

「う、はぁ…はぁ…ごめんなさい!」

「穗乃果ちゃん落ち着いて…。深呼吸、深呼吸。ほら、すー、はー」

「すー、はー…よし!!」

「よしじゃありません!!私達遅刻するのは構いませんが穗乃果に何かあったのではと心配するんですよ」

「あ…ゴメンね?寝過ごしちゃっただけなんだけどしっかりメールしとけば良かったね。失敗失敗、えへへ。」

 

海未は穗乃果の様子に面食らったようで驚いた顔をする。ことりもにこやかに微笑んでいて分かりにくいが確かに驚いている。

 

「ほ、穗乃果なんですか?」

「えぇー、何それ?何か変だった?」

「うん。今日の穗乃果ちゃん余りに聞き分けがいいんだもん!

それに最近悩んでたみたいだったしそんなに元気な穗乃果ちゃんの姿久し振りに見たよ?」

「隠してた筈なのになんで分かるの!?私まだ相談して無かったよね?」

「当たり前です。穗乃果と何年幼馴染みしてると思ってるんですか?」

「そうだよ!!それに穗乃果ちゃんなら最悪の状態になる一歩手前で相談しに来るだろうなーって思ったから二人で話してそれまではソッとしてようかって決めたんだよ。

…ふふー、海未ちゃんが穗乃果が悩んでるみたいなんですけどって泣き言言ってきた時は可愛かったんだよ?」

「ほうほうーそれは実に興味深いですなーことりちゃん。」

「うん!!」

「穗乃果は誰の真似ですか!!それにその事は秘密って言ったじゃないですか!!!」

「きゃー、海未ちゃんが怒ったー」

「あ、こら待ちなさいことり!!しっかりお説教です。」

 

かけっこするみたいにどんどん前に行ってしまう海未とことりの二人を見守る穗乃果がそこにはいた。

 

いつもだったら追いかけられるのが穗乃果で見守ってるのはことりちゃんで…。穗乃果がそんな事を考えていると二人が止まって振り返った。

 

「「ほら、穗乃果(ちゃん)行きますよ(行こう)?」」

「…うん!!」

 

穗乃果も後を追うように走りだした。

 

(「ねえ、夢斗君。私こんなに変われたんだよ?人は切っ掛けさえあれば簡単に変わる。だからいつか夢斗君の中にある不安を私に肩代わりさせてね?

いつか夢じゃなくて本当のこの晴れた空を貴方と一緒に見たいな…。」)

 

 




ことりちゃんはS。これはもう真理ですね?
たまに顔を出すSっ気がたまりません。

海未ちゃん?そんなの聞かないでくださいよ。
…嫁にしたいキャラ一位に決まってんやん?

イメージは良妻賢母です。the 大和撫子って感じが良い!!


…私疲れてるのかな。徹夜明けの頭ですと深夜のノリと言いますかぶっ飛んだ行動に出たくなるものです。
え、なりません?

えてして、人というのは雰囲気を大事にするものなのですよ。


閲覧ありがとうございます!!感想が入っていたりお気に入り件数が増えていると異様に嬉しくなってしまいますね。
そんな映像ありませんがもうテロップに『提供 皆様の応援』と入れたいぐらいです。

ではこれにて。また次話で会いましょう。
お読みくださりありがとうございました!!

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