~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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どうも、最近操作ミスが多発して同じ文章を何度も書き直しさせられる文才皆無。です。
なれればどうってこと無いんでしょうけどそのなれるまでが大変みたいですね…。


今回のお話は全て穗乃果ちゃん目線で書かれています。なので夢斗君の感情が分かりづらくなってるかもしれません。一応夢斗君目線の話はあるのですが詳しく書くとなるとまた大変時間がかかってしまうと思います。

その分だけ遅れてしまいますので軽く触れるだけ程度に次話に混ぜようと思います。
もし意見とかありましたら気軽に意見を出してくれれば反映させようと思っています。どうぞ後気軽に!

では、シリアステイストの二話です。


届けられた思い 2nd

  2nd 子供同士の喧嘩

 

 side 穂乃果

 

自己紹介したのは良いんだけど彼は変な人だった。彼は牟兎 夢斗と名乗っていた。これって私の夢の中だからもしかして彼は私の作った偶像なのかも…。

 

私にしては後ろ向きな考えで余りしたくなかったけど思わず考えてしまった。

 

でもそれが当たったとしても夢を見始めた時点で私に現れてそうなんだけど…だとしたらもしかして私と同じで遅刻したのかも?

 

「うーん…それなら私だからで理解出来るけどそれはそれで納得したくない…。」

「おい、よく分からないけど失礼な事を考えてるのは分かるぞ。」

 

夢人さんは怖く無かったけど睨んできていた。敢えて言うなら海未ちゃんみたいな怒り方だった。

 

「全く、君が誰かに聞いて貰いたいっていう悩みを夢に持ち込んだからじゃないか…。俺はこれでも夢人だから悪夢を取り除く為に頑張ってるっていうのに…。

はぁ、俺はキミの声が弱々しくてどうしたらいいの?っていう考えが流れて来たから駆けてきたのに…。もう何か見つけたみたいだし戻っていいかな?

最近何かと精神安定しないのか高校生の相談が多発してるんだ。只でさえ入学シーズンで忙しいんだけど更に追い討ちをかけるみたいに東京の神田にある高校が廃校になるまであと一手っていう状況らしくてね。そこの生徒会長と副会長が毎晩のようにその相談しにきて…

全校生徒に伝えるのも時間の問題とも言われたよ…休みの返上かもしれないけどよろしくって…はぁ」

 

その話を聞いて私は心臓を掴まれたみたいな感覚に襲われていた。私の通う音ノ木坂学院は神田にあり、最近は生徒数減少から廃校なのでは?なんて噂されてた筈…。

 

確か海未ちゃんもお昼にそんな話をしてたような…。うぅ…こんな事になるならパンに夢中になってないでもっと真面目に聞いてれば良かったよ…。

 

あ、あはは…でもまだその学校が音ノ木坂学院とは決まった訳じゃないし、私の勘違いってだけかも知れないし…だ、大丈夫だよね?

 

「それから夢人っていうのはそもそも夢から生まれた存在じゃなくて夢から切り離されたまた別の存在だ。……。…それでも分からないなら夢の中で会える他人って考えてもいい。」

「あ、それなら分けるかも!…それならそうと最初から言いなよ!!」

 

この時、私の頭からスルリと廃校問題は抜け落ちてしまっていた。

 

彼は私の反応を見て言い直してくれたみたいだけど明らかに目の前で溜め息を吐かれた。その態度は面倒だって顔にありありと書いてあり、馬鹿にされてるような気がして腹がたった。

 

「むぅー、ワザワザ難しい言い方して『ちゅうにびょう』って奴なんじゃない?」

「ムッ!?…ハァ、はいはい。俺が悪かったですね。その説明で他の人は通じたから大丈夫だと思ってたんですー」

 

ムスーっとした顔で言う彼は心底ウンザリしてますって顔でそっぽを向いていた。

その顔と態度で私は更に頭に血が上り、ムカついてきていた。

 

「なっ!?その言い方だと私が馬鹿みたいじゃん!!…フン、だ!!それならその年でヒーローの真似事なんてしてる夢人さんだって子供じゃん!!」

 

正直売り言葉に買い言葉だったんだ。最初は悔しそうに顔を歪めて一瞬だけ怒ってたのを見ていい気になっていた私だったけど彼は次見た時には悲痛に苦虫を噛んだような顔に変わっていた。

なんでそうなったのか分からず戸惑っていた私は彼を彼を見る事しか出来なかった。

 

 

違う…私はそんな顔をさせたかったんじゃない。もっと無邪気そうな表情で責めてくるって想像してたのに…。

 

 

「…そう、かもな」

 

違うの、そうじゃないの。そんなの私が欲しかった反応じゃないよ。

 

彼の自分を嘲るような顔と色濃く写し出される諦めた瞳を見た瞬間に頭から水を被ったように急激に冷やされ、胸が苦しくなる。

私は言い訳しようとしたんだと思う…。でも、さっきの私が夢人さんのしている表情をしていたと思ったら急に足が震えて…。ううん、それだけじゃない硬直したみたいに全身動けなくなっていた。

 

 

違うよ!私、そんなの嫌だよ…。辛そうにしないで…。

なんで?なんでなの…私が悪かったんだよ?だから怒ってくれても良いのに!それなのになんで…

 

 

私がどれだけ悔やんでもその言葉は届いてくれない。そして返ってきたのは虚しさだけだった。

 

「ごめん…。懐かしかったんだ。こんなに親しげに話してくれる人っていうのがさ。言い訳を理由にしたくないんだが、久し振りだったからかな…調子に乗ってたみたいだ。

言い過ぎたし態度も悪かった。すまなかった…少し、頭冷やしてくる。」

 

 

止めて…。そんな辛そうに笑わないで!!私が悪かったの。だから謝らないでよ…

ねぇ、私を叱って…。そしたら互いに苦しまなくて済むんだよ?

 

 

夢人さんは振向かずフラフラと危なげに去ろうとしている。

背中しか見えないのに空を見上げていた姿はそこにはなく、あの時の彼ではないような気がした。とても弱々しく痛々しい…私の目にはそう写った。

 

今にも消えてしまいそうな背中に焦りを感じていた。

ここで謝らなかったらもう一生会えないような…そんな気がしていた。

 

 

嫌、それは嫌!!そんなの…そんなの間違ってるよ。穂乃果のせいで傷付いて…それで喧嘩別れでそのままなんて私はそんなの認めない!!

 

 

ねぇ私、もう何をやらなくちゃいけないのかなんて分かってるよね?なら行動しようよ、ね?

私が私に言うのは変かもしれないけど…ファイトだよ!!

 

 

誰かの励ます声が私の中から聞こえた。そしてさっきまで石のように動かなかった体は気付けば動くようになっていた。でも、その原因を考えようとはしなかった。

 

 

…今必要なのはそんなことじゃないもん!!

ウジウジするのなんて後でいい。強引に我が儘で引っ張っていく。それが私、高坂 穂乃果なんだ!!

 

 

苦しいとかキツイとか今は何も入って来なかった。只全力で無我夢中に走る。

 

そして私はあと少しという所で跳んだ。

 

 

「だめぇぇぇーーーー!!!」

 

 

私は彼に謝りたい。もういいんだよって言ってあげたい。また一緒に空を見上げたい。相談にも乗って欲しいしして欲しい。力になってあげたい。我慢しないで良いようにしてあげたい。

 

 

…でも何よりも素直なこの気持ちで『ありがとう』を伝えたい!!

 

 

私の声が届いたようで彼が私を見る。驚いたのか目を大きくしていた。

不貞腐れた顔や面倒そうな顔、一度だけど空を見上げた無邪気な横顔…それだけしか見れなかったからちょっと嬉しい。

 

…あ、これ違う。驚いてるけど、声に対してじゃなくて危険に対しての驚きだったんだ…。

確かに何も考えてなかったよ…。着地どうしよう!?

 

あー…やっぱ痛いのかなぁ。うぅ…こうなるんだったら海未ちゃんの普段からもう少し落ち着いて下さいっていう言葉を聞いてれば良かった…って、これさっきも言って無かった?

 

もう直ぐ目の前には彼の姿。私は衝撃に耐える為に強くめを瞑る。

 

 

 

…が、ありゃ?

いつまで経ってもぶつかるような衝撃はこない。あったのはフンワリと浮くような浮遊感だけだった。それを疑問に思い、恐る恐る目を開くと20センチ位の距離に彼の瞳があった。

 

彼の目にはやり遂げた時のような満足気な色があった。気付けばその姿に私は見惚れていた。

彼は私に目線を向けると安心したように緊張感と集中した雰囲気を散らせる。今度は怒っていると一目で分かる顔をした。

 

「おい、高坂!!」

「はいっ!?」

 

夢人さんにかけられた声から何処の学校にもいる怖い先生を彷彿させ、背筋がピーンってなった。

 

「お前、アホだろ?」

「うぅ…面目次第もありません」

 

私がシュンとなりながら丁寧に気遣うように下ろされると呆れ顔を柔和に崩し心から笑っていた。その顔を見てしまった私はムッとした感情が引っ込んでいた。

夢人さんって笑うとこんな顔するんだ…。それに今してくれてたのってお姫様抱っこ…はっ!?

 

 

え…私って今…?

 

 

「うおっ!?いきなりそんなに顔赤くしてどうした!?」

「もう!!まったく!夢人さんのせいだよ!」

「えぇ…お、俺?」

 

ちょっと理不尽かもと思ったけど慌てる夢人さんの顔を見たら笑ってしまった。

そんな夢人さんは的外れにも私の事をじろじろ見ながら何処かぶつけたのか!とか痛めた所があるのか?なんて言っていた。

 

そんな優しく不器用そうな所になんやかんやで面倒見の良いシスコン気味なお兄ちゃんに見えた。

 

そして今の雰囲気なら私も謝れそうと思い意を決して口を開いた。

 

「そのぉ…夢人さん」

「あのさ、高坂」

 

うっ…まさか同時に話しかけちゃうなんて…話しづらくなっちゃったよー

そんな私の雰囲気を感じ取ってくれたのかは分からないけど彼の方から続けてくれた。

 

「俺は牟兎 夢斗が名前で夢人は便宜上そう言ってるだけ。高坂には名前の夢斗で呼んで欲しい。

まぁ、その…なんだ…さっきは冷たい態度取っちまってすまなかった。」

 

夢人さん…ううん、夢斗君は照れくさそうに頭を下げると顔を背けた。頬っぺたを赤くしているのを隠そうとして明後日の方に向け鼻の頭を掻いてるのがちょっとだけ見えた。

 

そういう顔もするのかとまたひとつ夢斗君の事が知れたような気がして嬉しくなった。

 

「えっと…穗乃果も悪いんだよ、余計な事だったって今なら分かるもん!怒らせた私に非があったんだから…その…うーん。そうだ!!おあいこ、うん。おあいこって事にすれば良いんだよ!

お互い悪かった、それなら良いよね!だから私も失礼な事言っちゃってごめんなさい」

 

私が笑って謝ると夢斗君はポカーンとしていた。そして私の顔をマジマジとみつめる。

 

「高坂「穗乃果、穗乃果って呼んで。」穗乃果、これでいいか?」

「うん。私は穗乃果で貴方に助けられて前に進めるようになった高坂 穗乃果。…夢斗君、ありがと!!」

 

 

私は笑った。ただ嬉しくて、楽しくて

 

 

「穗乃果はさっきまで素直になれなかったけど夢斗君に救われたんだよ。今の穗乃果はさっきまでの私よりもっともっと私らしくて…それはもうチョー絶好調なんだよ!」

 

興奮して伝えたい事が上手に伝えられない。夢斗君も考えちゃってるみたいで険しくなってる。

えっと、こういう時って…あ、身振り手振れで伝えれば良いんだ!

 

取り敢えず手をブンブン振ってみた。

 

「私ってバカだから言いたい事が直ぐ出ちゃって…そのね、えっと、ありがとう。

私にとっても夢斗君はヒーローで、だからえっと…嬉しくて?そのぉ…。うぅ…、こんなんじゃ伝わらないよね?どうしよー!!」

 

精一杯の頭を使って言葉捻り出そうとすると逆に何も思い浮かばなくなって…

そんな私から何か伝えられたのか優しい顔をしていた。

 

「うん、穗乃果が言いたい事は十分伝わったよ。そんなに一生懸命になってくれてありがとうな。

穗乃果は自分に何もないって言ってたけど、誰かを元気にさせてあげられる力を持ってるよ。それは目に見えにくい物だけど大切だと思うし、十分凄い事だよ。その行動力と想いは大切にして欲しいな。

 

…名残惜しいが時間みたいだから話もおしまいだ。」

 

夢斗君は私の頭を撫でてくれた。それが気持ち良く、凄く落ち着いた。

そして私はみつめていると体が次第に白く溶けていき、最後は眠るように意識が遠退いていく。

 

 

「しっかり頑張れよ、穗乃果!」

その言葉だけが残って私は眠りについたのだった………。




1日遅れましてのハッピーバースデーりんちゃん!!

スクフェスで当日に無料勧誘したときにりんちゃんが出たのには驚きました!
ストーンでは真姫ちゃん。友情十連勧誘では花陽ちゃんと一年生総集結した日でもありました。


偶々友人との会話で知ったのですがヤマノススメの舞台である飯能市で祭りが土日であったらしいですね。

あのアニメは再現度が凄い高いらしいので機会が在れば是非とも行ってみたいです。


今回のあとがきを友達に頼まれて描いてる絵の休憩に打ってるんですけど結構な気分転換になるもんですね?楽しくなってきちゃいました。

絵の方はノンたんです。別に猫じゃなくてスピリチュアルの方のノンたんですよ?

おい、誰だ?ノンたんの事をスピリチュアルdbゆーたんは。わいがしばいちゃるけん。ちょお待っときぃや!!

何て言う冗談が頭にスッと思い浮かびました(笑)

では皆さんお読みくださりありがとう御座いました!



追伸、コメントありがとう御座いました!もっと頑張っていこうと思いますのでこれからも応援宜しくお願いします。
読んで下さった皆様にも頭が上がりません。お気に入り登録してくださった方々にも深く感謝させていただきます。

本当にありがとう御座います!

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