~休止中~ ラブライブ!出会いが全てを変えた世界で 女神達の夢の囁き   作:文才皆無。

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皆様初めまして!!

文才皆無。です。   …丸が二つあると変な感じがしますね。
私は普段から暇な時に文の構成について考える理系の者です。

こういうときに何書いて良いのか分からないので手探りで頑張っていきたいと思っていますがどうぞよろしくお願いします。そして基本的に原作重視するつもりですがあまりにアニメを見てこないでupしてしまったので原作無視所処か破壊してしまうかもしれません…。

うぅ……すいません。…では、お楽しみください。


~第1章 物語の始まり~
届けられた想い


 1st 貴方に出会いを

 

 

いつからだっただろうか…。

そんな事すら忘れてしまうなんて…。

 

俺は気が付くと其処にいた。そして何となく誰かの話を聞いていたような気がする。ただその記憶も朧気で何時なのか、相手は誰なのかは特定すら出来なかった。

 

最初から持ち合わせていたのはそこが夢の中だという確証と一般的な知識だけだった。そんなんでどうしたら良いのかなんて分かる筈もなくボーッとしながらひたすら誰かの夢の中を渡りながら生きていた。

 

そうして時間が経過したある日の事。考えられるようになってから初めて誰かに出会うことが出来た。初めては森の中、鬱蒼と茂る木々で光が届かない暗い森だった。

 

俺は身体にピリピリと肌に指す感覚から直感でこれは見ている人の悪夢だと理解していた。と同時に今までと少し違う物を感じた。まるで夢と夢の間、不純物が混ざったような変な感覚だった。

 

夢には種類がり、パターンでいうと4つに分けられる。明晰夢、普通の夢、悪夢、夢を認識すらしてない見てる人の真相心理を写し出した夢と分けられた。

その時見ていた夢は明晰夢と悪夢の中間でありながら夢と認識してないような曖昧さがあった。

 

結局分からないからと考えるのを諦め、興味が湧いたその夢を観てみる気になった。見ている筈の本人は簡単に発見した。小さな幼女?(少女?)が膝を曲げ、泣いていた。

 

この年の子の夢は大きな蜥蜴が出てきたり、人骨の兵隊が追いかけ回していたり、空に魚が泳いだりと無邪気な物しか見たことがなかった。だからかもしれない。

 

それとも単純に興味からかもしれないが気が付くと少女に話かけていた。

その子は泣きながら俺を見上げると一瞬泣き止んだが、我慢が出来なかったようで目に涙を溜めたがそのダムは直ぐに決壊してしまう。感極まったからなのかは分からないが飛び付く様に抱き付くと又泣き出した。

 

俺はこんなことに慣れていないので焦った。分からないが寂しいという気持ちが痛いほどに伝わってきた。只それをどうにかしてあげたいと思たんだろう、俺の右手は少女の頭に置いてあり気付けばそして撫でていた。

 

ネズミ色とでも言えば良いのか分からないがその長い髪は軟らかく強く撫でたら壊れてしまうようなそんなか弱さ感じた。

 

俺の出来える限りで壊れないように優しく労るみたいにソッと撫で続けて少しすると抱き付く少女は手を離してくれた。

 

…くれはしたのだが、今度は手を握って放さなかった。

 

寂しさからなのか聞いていないがドンドン語り始めた。この子の嬉しそうに話す姿と俺が他人との久しぶり(初めて?)の会話だったので時に返答しながら静かに少女の話を聞いていた。

 

少女の話は自分の事であったり、最近こんなことがあったとか、外の世界の事など興味を惹かれる事が沢山あった。人に飽きさせずに此処まで話せる人も珍しいと思う。この子には教師という職業が向いていると感じた。

 

迷子少女と話してみて俺の中にある考えが変わったような気がする。何時もなら外から眺めていれば十分だったが案外こうして関わり合うことも良いななんて感じ始めている。

 

それが今の自身を構成する根幹の部分だろう。

他の考えはそれから幾年かの付き合いになったこの少女との会話から得た知識からくる物だと思う。

 

そんな彼女にも今は子供の夢を応援する立場にあるらしい。俺が言った教師に向いているという言葉が後押しになったらしくそう最後に言っていた。そして次合うのも肩を並べられるぐらいになったときに胸を張って会いに来ると宣言して歩いていった。

 

その最後に顔を会わせてからはもう既に20年近く経つ事になるわけだ。もう覚えていないのだろうな…。

 

子離れする親の気持ちというのがこんな気持ちなのだろう。胸にポッカリと空いたような喪失感で寂しくなる。…だが、そうも言ってられないのも事実で彼女を信じて待とうと思う。

こんな自分を信頼してくれた子が大きくなったんだ。ならそれを祝うのも最後の務めだろう…。

 

今の自分は彼女に教えて貰ったヒーローという者の模倣をしているに過ぎない。

 

切っ掛けは些細な事だった。彼女にとってのヒーローが俺だと聞かされたからで、じゃあ俺が君のヒーローになろうと言うと喜んでくれたから。ただそれだけの出来事。

 

誰かに呼ばれたら誰かの為になれるなら。その気持ちを持ち続ければ又いつの日にか……あれ?俺は今、何を考えようとしていたのだろうか?又どうしたかった?

 

……………。

 

長い時間かけて考えたがよく分からない。もしかしたらというのはあった。だが、それも何かが違うようなきがした。

 

首を傾げながら答えを探す。

俺は何かが変になったのかもしれない。そんな自分に対しての自問自答をする。

 

 

俺は又彼女に逢いたいのか?

 

 

…それも在るが何かが違う気がする。

 

 

寂しいのか?

 

 

…そうかもしれない。だけどそれだけだと何かが不足しているような気がするこの感情とは?

 

 

分からない。

 

 

そんな事を繰り返したがその押し問答に対する明確な答案はなかった。

そろそろ考えるのにも飽きてきたので思考を止めて立ち上がるとさっきまで見上げていた空が少しだけ近くにある。手を伸ばせば届きそうなのにいくら伸ばしても届かない。そんな空に思いを馳せながら自分を切り替えた。

 

 

ふと達観していたら先までの悩みの答えが簡単に出てきていた。

 

「そうか…。俺は単純にあの頃に戻りたいんだな。そんで真似事を続けてるのもその『繋がり』を失うのが怖いから、か。…あぁーあ、俺って実はこんなに女々しかったんだなぁ…。」

 

もう少し自嘲しよた方が良いのかな、なんて考えると小さな呟きが聞こえたような気がした。

慎重に回りを見渡してその声にいつでも反応出来るように構える。

 

 

「私だって……。」

 

 

今度はさっきよりもハッキリと聞こえてきた。

無心にしながら耳を澄ませより情報を読み取る。そして音を聞き分け、どこから聞こえたのかを予測する。

 

 

「ハァ……。」

 

 

今度こそ確かに捉えた。そこまで遠いという訳でもなさそうなので直ぐに向かう事は出来る。どうやら俺でも解決出来るタイプの悩み事かと思う。その高い声の質を考えるに女の子だろう。高校生ぐらいだと思うが最近相談事を持ち込まれる事が多いが大半がそれぐらいの年の子ばかりで所謂世知辛いという奴だろう。

自分には理解出来ないが多分、大人がどう子供と接すれば良いのか分からないのが主な原因と考えている。そうやって生きてきたせいで子も子で甘え方が分からないという相談の事例が何件か出ているのも事実で…。

 

本当に嫌になるよ、大人になると見えてくる物もたくさんあるのは構わないけどそれでも辛いこと、苦しいこと、我慢しなくちゃいけない事みたいに大変な所にだけ目が行きがちになってしまい楽しかった事なんていつしか霞んで見えなくなってしまう。儘ならない世の中になったもんだよ…本当。

 

…って、そうじゃなかったな。声の主の元に行きますか。

あ~あ、メンドクサイ。

 

顔をしかめながら笑顔を出しながらそう呟いて歩きはじめる。メンドクサイけど嫌いじゃない、それが俺って奴だ。…何時も人というのは脆く儚い。それ故に愛しいと思うのが生きるという者何じゃないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side ???

 

「私だって…」

 

ちっぽけな私の声は何もない淀んだ雲と混ざりあっていくように感じた。

私は自分に自身がない。友達は多いけど海未ちゃんみたいにスポーツや勉強が出来る訳でもないし、ことりちゃんみたいに気遣いができて気配りが出来る訳でもない。そして家の手伝いを自分からやるような孝行娘でもない。

 

妹の雪穂の方がしっかりしていて…。お母さんにも嫌みなのかこれじゃあどちらがお姉ちゃんなのか分からないわね、なんて事も言われたこともあった。私にもその自覚があるから余計に悔しくて…。

 

「私だって…。」

 

こんな夢のなかで呟いても解決しないのは分かってるけど思った事が直ぐに出ちゃうのはもう私の癖みたいなもなので仕方ない。

 

あ、そういえばこうして一人になるのも久しぶりだっけ?…私ってそんなに海未ちゃんとことりちゃんに依存してたのかぁ…。そんなつもりなんて全く無かったのにな。

 

「ハァ……。」

 

心の中だけでしたつもりのため息は夢のなかでは直ぐに表に出てきてしまった。人前で溜め息はつきたくないからね。夢のなかなら人に会うことも無いだろうから気にするだけ無駄なんだけどね。

 

「それで私だってどうしたんだ?」

「うん、私だって自分なりの努力はしてるのにって思ってさぁ…。うん?」

 

アレ?私って今会話して無かった?夢の中で一人だったはずなのにどうしたのかと質問されたよね?びっくりして周りを確認すると直ぐ目の前にいた。

 

「うえぇぇぇぇーーー!!?」

「ん、上?なんかあるのか?」

 

いつの間にか目の前にいた同年代位の容姿をした少年(青年?)は腰を低くして私の顔を覗き込んでいたが声に反応して空を見上げていた。

 

それに釣られるように目線を少年からそれで空にむけると視界に入ったのはドンヨリと曇った空だった。まるで私の心に反映されたような曇り具合だった。

 

「って夢なんだから実際そうなのかな?」

「何もない。むしろこんなに只雲ってるだけの空っていうのも珍しいかな?」

「へ…?」

 

少年の曇った空をつまらないと思うんじゃなくて嬉しそうにする姿をみて驚いた。そしてもう一度私も空を見上げた。

 

「…………。」

 

大きな空に雲がかかって太陽が見えない同じ空。だけどそれでも一度目の空を見た時よりも二度目の空の方が何となく良かった。同じ空なのに感じ方が変わった。

そこに在るものは変わらなかったけど楽しいと感じられた。今の私に足りなかったのはもしかしたらこれかもしれない。

 

何かさっきまでの考えが感じ方一つで急に馬鹿らしく感じた。だからなのか今は単純にこの曇り空を少年の隣で見てたいって思ったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからはどれだけの時間見てたのかは分からないけど、少年も私も満足して見上げるのを止めた。見ていた間は一言も話さなかったけど居心地が悪くはなく、逆にもっとこうしてたいって思ったんだよ。本当に楽しくて嬉しかったんだと思う。

 

私は少年に向き直り今の気持ちを伝えようと思って話始めたんだ。

 

「私は高坂 穂乃果。国立音ノ木坂学園に通う二年生だよ!!宜しくね!」

「そ、そうなんだ。じゃあ、俺は夢の中限定でヒーローの真似事やってます。かれこれもう20年近くやってる夢人の牟兎 夢斗です。

困った人を助けたり、助けなかったりする慈善事業的な事やってます。」

 

何か変な人だった。こうして私と夢斗君の出会いがおこなわれた。

だけどこの時に私のなかの運命って言う大きな歯車が動き出したんだと後々に分かることになったんである。




この話を読んでくださりありがとうございます。

書き方も分からず、次話も時間がかかると思います。出来れば色々なアドバイスとこうしたらていうお話をくれると嬉しいです。

まず、タグでありますが私はラブライブ!のアニメを一話しか見れていません。初めはスクフェスから始まり、面白かったので書かせていただきました。そのあとマンガの方も読んだのですがストーリーが違うと友達に教えられました。面白かったんですが少しショックでした…。

まだアニメ一話に入れていませんが次かその次辺りに入る予定です。

頑張るので応援お願いします!では次話でお会いしましょう。

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