NARUTOの奈良家に転生トリップしたらブラコンになった。   作:柚子ゴル

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第七話

 

 

 

『目標との距離は?』

 

「五メートル!いつでもいけるばってよ!」

 

「オレもいいぜ」

 

「私も」

 

「僕も」

 

 

 

木の葉の国の森に迷子猫を捕まえる任務をしているのはつい最近下忍になった第七班。

その中の班員サスケサクラナルトは勢い良く木の影から迷子猫に飛びついた。その中のナルトが見事に迷子猫を捕まえた。

 

「つっかえまえたぁーーーっ!!!」

 

「右耳にリボン…

目標のトラに間違いないか?」

 

「ターゲットに間違いない。」

 

『よし迷子ペットトラ。捕獲任務終了。

ところで…マサキはちゃんと動いたか?』

 

「当たり前じゃないですか」

 

そう機会の中から聞こえた瞬間周りの三人が一斉に同じ言葉を発した。

 

「「「またこいつサボりやがった!!」」」

 

「チクるだなんて僕たちチームワーク足りてないんじゃない?」

 

「何だと?!このウスラトンカチ!」

 

「お前がチームワーク乱してるんだってばよ!」

 

「言うだけ無駄よ!今までどれだけ言ってきたと思ってるのよ!」

 

「いやー、別にサボる気はないけど写真を見るとどうも…。」

 

「「「見なきゃいいだろがぁ(でしょ)!!」」」

 

まだまだ続くであろうこのくだらない言い争いとマサキのヤル気のなさにカカシは思わず溜息を吐いた。

 

『ま、後でマサキには言うから火影様の所に行くぞ。』

 

無線越しにはまだ言い争いが続いてはいるが気配はこちらに近づいてきている。

カカシはただ第七班に指示をするだけの簡単な仕事なのでシカミは羨ましかったが自分も動かなければ良いと自己判断しいつも手を抜いていた。そんなシカミにカカシはかなりまいっていたが叱っても直す様子もなくどうすればよいのかわからないまま日々を送っていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

第七班は場所が変わって任務受け告げ場。机がずらっと並んでおり真ん中に火影のじじぃがいる。その上には皆さんがんばと書かれた垂れ幕があり僕が死にそうになった任務の帰りあれを見た瞬間燃やしたい衝動になるほど適当にそんなこと思った事がなさそうな人が書いたのかというぐらいな字。ハローワークにでも置いてありそうだ。

下忍選抜試験から時間はたち第七班は今日もDランク任務をしていた。

毎日の様に簡単な任務を受けそれを遂行する。下忍なのだから当たり前だが、シカミは時代が時代なだけあり下忍でもこのようなお使い程度の任務をしたことがなかった。楽な仕事だし終わって報告書を火影のじじぃに渡せば任務完了。前よりもシカマルと触れ合える期間が長くなっていたのでシカミは幸せだった。

 

 

「カカシ隊第七班の次の任務は…

んーー…老中のぼっちゃんの子守に隣町までのお使い、芋掘りの手伝いか…」

 

今日も迷子猫を捕まえ次の任務をうけその後シカマルの元へ行きシカマルが任務をしているのを忍のスキルを最大限に使い隠し撮りをする毎日であるはずだった。

ナルトが不満を言うまでは。

 

「ダメーーーッ!!そんなのノーサンキュー!!オレってばもっとこうスゲぇー任務がやりてーの!他のにしてェ!!!」

 

顔の前で手を使いバツを作って火影のじじぃに訴えているこの金髪野郎にここまでの殺意を湧いたのは初めてだった。と、同時に嫌な予感がした。確か波の国篇ってこんなやり取りがあった気がする。

そんなフラグは折っとかなくては…。

 

「無理。却下。僕たちにはまだこれがちょうどいいよ。」

 

「「「お前(あんた)が言うな!」」」

 

見事なハモりで僕の意見は聞いてくれないらしい。理不尽極まりない。

その後は何故か僕の愚痴大会になった。

 

「だいたいおかしいってばよ。何であんなヤル気ないくせして下忍やってんだ?」

 

「知らないわよ。一応仕事があるからじゃない?」

 

「いつも集合時間には遅れるわ、任務中に写真を見てニヤニヤして集中せず何もやらないくせして口は立派だしな。まぁそれをいえばカカシもそうだがな。」

 

「「「もうマサキ(お前)忍辞めれば?」」」

 

「ちょっと、それはいいすぎじゃないの?」

 

これには流石のカカシも思わず止めに入る。火影も苦い顔をしていたが悪いのは全面的に僕なのでなんとも言えない。僕はというとそれもいいかも…とぼんやり考えていた。シカマルの専業主婦的な…。うわ。何それ最高すぎる。

 

カカシが止めに入ってきたのにも関わらずまだ続いけているナルトサクラサスケ。

それだけ怒りがつのっているのだろう。等の本人は妄想の世界に入ろうとしているが…。

 

「………てか知ってる?サスケくん。ナルト。私たちが一生懸命働いてるのに働かないマサキには同じ額の給料が出るのよ。それにカカシ先生はただ指示してるだけなのに私たちの倍貰ってるのよ?!やってられないわ!!」

 

「許せねーってばよ!不平等だ!不平等!働き損だってばよ!」

 

「そればっかりはナルトに同感だ。」

 

「カカシだっていろいろ大変なんだぞ…。マサキは…しっかりせぬか。」

 

カカシは苦笑いで軽くすみませんというが、僕は言わない。

シカマル以外ゴミに等しいわけでそんなゴミからどんな目を向けられても言葉を吐かれてもスルーできる。だって所詮ゴミだから。

こういう時は周りの雑音を極力聞かないようシカマルをイメージする。嗚呼シカマルシカマルシカマル。あまりにも可愛いシカマル。きっとシカマルは今頃頑張って任務をしているのかな。早く見たいなぁ。はぁはぁと息遣いを荒くし頬を薔薇色に染め妄想しているとドアの前にいた人物が中に入ってきていきなり暴言をはいた。

 

「なぁんだぁ?超ガキばっかじゃねーか!特にそこの一番小さいのお前本当に忍者かぁ?」

 

しわくちゃなというほどではないが明らかに酔っ払っているおじさん。いや、おじさんといえるほど若くはないのでじじぃだ。

見たことがある。しかも前世で。

こいつは…

 

「わしは橋作りの超名人 タズナというもんじゃわい

わしが国に帰って橋を完成させるまでの間命をかけて超護衛をしてもらう!」

 

僕の頭の中はフラグを折ることが出来ずやっちまったという言葉で頭が一杯になった。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

木の葉の里を抜けるためにはあんと書かれた大門をくぐらなければならない。

護衛任務のためそこを抜ける。

最近下忍の仕事ばかりしていてあまり外に出てはいなかったが…。

やはりここは鬱になる。

ここを出るということは里の外へ出る長期任務。つまり暫くシカマルに会えない。

最悪としかいえない長期任務が始まるわけだ。

僕の気持ちとは裏腹に嬉しそうに歩く金髪。どこか期待している黒髪。不安そうな顔でカカシに話かけるピンク。

正直めんどくさいにも程がある。

ふと前を見ればここ数日雨が降っていないのにも関わらず水溜りがあった。画面越し、紙越しにみても特に違和感がなかったが忍になった今違和感がありまくりである。細心の注意を払う暗殺任務で暗殺する予定のここ数日の天気を頭に入れず実行するなんて馬鹿すぎる。そんな馬鹿にムカついたので思いっきり水溜りを踏んづけようとすればカカシに止められた。

 

「なーにやってんの。早く行くよ。」

 

僕が気づいたのだからカカシがこのことに気が付かない訳がない。

あえて泳がし目的が誰か知ろうとしているのだろう。

確かにうちの班は九尾はいるしうちはもいるからなと思うけどこいつらは絶対タズナのじじぃ狙いだ。理由は生まれる前から知っている。

 

「わかりました。何もするなという事ですね。」

 

水溜りの相手にわからない様読唇術をすればカカシは驚きに目を開く。

 

お前…そんなのも使えるわけね…

 

ボソリとカカシを追い抜かした時聞こえた声は聞こえない振りをした。

あとあと面倒臭いから。

 

カカシと少し離れた所を歩けば後ろからバシャリという音がし一匹目という声が聞こえた。

カカシは二人掛かりの敵に鎖で拘束されそのままバラバラに引き裂かれた。

引き裂かれた時サクラは叫び声をあげた。

一方ナルトは次の標的にされ鎖で拘束されようとしていた。

ナルトはいきなりのことに身体がついていかずただ立っているだけだ。

そこにサスケが助けにはいる。

サスケは敵二人の頭を蹴りバランスを取れなくした。

そして鎖を苦無と手裏剣で動けなくし体術で勝とうとした所敵二人は標的を変えた。

本来の目的。タズナへと一人。そして動けないナルトへと一人。

タズナの前にサクラが立ちはだかる。自分は忍びだ。護衛任務を遂行しなければ。という想いだけで忍びに立ちはだかった。目の前には忍び。怖い怖くない怖い怖くない怖い…怖い!つい目から涙が出そうになる。こんなにも怖いのか。自分に害をあだなそうとしてくる相手は。手には苦無を持っているがそんなものは意味をなさない。涙を堪え相手を見つめていたが目の前に何かが立ち塞がった。

サスケだ。サスケがサクラをタズナを守るため立ち塞がった。しかしギリギリの所でサスケの目の前にいた敵は何かに縛られ前に下がった。

死んだ筈のカカシだった。

カカシは誰が目的かを確かめるために身代わりの術を使い様子見をしていたのだ。

あからさまにサクラナルトタズナはホッと息をついた。

サスケは余計なことをと思ったのか顔をしかめる。

僕は始めの場所から一歩も動かず最近お得意の傍観していた。

 

「サスケ、サクラよくやった。

ナルト助けられなくて悪かったな。怪我が無くてよかったよ。お前がこんなにも動けないとは思わなくてな。まっ、それよりも問題はマサキだけどね。」

 

皆がナルトを見た後僕をみた。まるでそういえばこいつまた何もやってねぇ。とでも思ったのだろうか。

 

「お前。俺の考えが正しければ動けたよな?何故動かなかった。ヤル気がないからとかいう問題じゃないぞこれは。任務を遂行するというプライドをもて。」

 

「はぁ…?カカシ上忍が何もするなと言ってきたので何もやらなかったのですが。」

 

「?!あれは水溜りの件についてだ!」

 

「あぁ、もうわかりましたよ。じゃあ僕が責任を持ってこの二人から情報を聞き出しますよ。」

 

「どうやってだ。」

 

いきなり口を挟んできたのはサスケ。どうやってやるかなんて聞かなくてもわかるだろ?

 

「拷問だよ。」

 

あっけらかんと僕は言った。

空気が張り詰めたのがわかる。

拷問なんて言葉下忍の君達にはまだ早かったのかなとも考えたが自分のやるべき事をするだけだ。

 

 

ーーーーーー

 

 

僕はある術をかけるために忍びに近づく。警戒している様子の二人の忍び。

そしてそっとそのうちの一人の頭に印を結んでから手をのせた。

 

「ゲイ術 矢追の術」

 

そう呟いてから僕が手を離すと忍びは狂った様に暴れ出した。

僕はそんな暴れる忍びを木にくくりつけた。もう一人の忍者はその目の前に縛り付けて地面に転がした。

 

「おい!お前!俺の仲間に何をした!!」

 

「別に?めくるめく官能の世界へ足を踏み入れただけだよ。ただもう以前のお仲間じゃなくなるけどね。」

 

「なんだと…?!幻術か?!」

 

「んー…どうだろうね、君も掛かって見る?」

 

僕は目の前の人物の頭に触れた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

敵の忍びがいた場所は自身に見覚えのある場所だった。自分は忍びだが好きな人がいた。その人を守るために強くなった。そしてこの場所は…彼女に告白をし付きあったり喧嘩をしたりなどした甘酸っぱい思い出の場所。

 

「懐かしいな…。でも何故ここに…?」

 

思考がさだまらない。何故かフラフラする。忍びの力が自分の力がうまく使えない。

 

ふと後ろでガサッと音がした。

もしかしたら彼女かもしれない、と期待の目向けるがそこには知らない男がいた。しかしのその異様な光景に目を離す事が出来ない。

その男は俺の仲間の尻に自分の下半身をあてがい自分の仲間である人物を犯していた。

そして俺はそのまま、何も言えないままその男の顔をみた。

目が合い男は妖艶に微笑む。

その瞬間男は自分の後ろ側に周りそっと耳打ちしてきた。

 

「ヤらないか。」

 

身体が動かない。何故か動けなかった。ガタガタ身体が震える。ここまでの恐怖は初めてだった。今まで人殺しや拷問をやってきたがここまでの恐怖を与える、与えられるのは初めてだった。

自分は忍びだ。

泣いてはいけないのに、感情なんて持ち合わせてはいけないのに、目から涙がこぼれ落ちる。

後ろでは相変わらず仲間が犯されている。

 

俺は堪らず叫んだ。

 

 

「やめろ!!!」

 

ーーーーーーーーー

 

 

ふと目を覚ますとここにはあのゲイ野郎はいなかった。

かわりにニコリと微笑むガキがいた。

 

「どうでしたか?お仲間さんどうなってました?」

 

答えられるはずなかった。

あやうく大切な思い出の場所であり得ない屈辱を受ける事になる所だった。

目の前にはイカくさい仲間がいる。先ほどのはどうしようもない現実なのだとわかる。

仲間が前の様には笑顔を見せる事はできないということはわかった。

俺は素直に情報を話すことにした。話しても話さなくても殺されるのだ。だからせめて自身の最後は苦しみたくはない。仲間には悪いがあんな最後は嫌だ。

あっさりと降参する。

先程よりも笑みを深めるガキに心底恐怖が押し寄せてきた。

木の葉の里は甘い里になり若い忍びは不作揃いだ。そんなことを聞いたことがあるが嘘だと知った。

残忍なはずの霧の忍びよりも恐ろしいと自分はこのガキに思った。

最後の最後にガキは苦無を取り出し自分へと振りかぶる。

あぁ、よかった。苦無で殺してくれるのか…。

初恋の彼女はとうの昔に死んでしまった。今からそこへ会いに行くから。待っていろよ。なんて思いせめて苦無で殺してくれる慈悲深いガキに感謝を述べた。

 

「ありがとう。」

 

最後に見たのは顔をしかめたガキだった。意識がブツリ…ときれた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

ゲイ術 矢追の術

 

これは僕が考えた術だ。

昔僕に一件の色任務がきた。

一族の長女にこんなものを送りつけてくるなんてなんて事だと思ったが色任務は報酬が高い。報酬の高さに目が眩みそれを僕はうけた。けれど思っていた以上にきつかった。もともと前世は男だ。身体は女だが心は男だ。同性に犯されるというのは予想以上に辛い。僕は思わず逃げ出してしまった。任務失敗だ。今まで忍びとして生きてきた中で一番のトラウマ。しかし逆にこれは使えるのでは…?と思った。拷問術として。それから僕はトラウマを克服するべくイチャイチャパラダイス等の本を読み学んだ。そして犯す役は前世で人気だったあの阿部高和。

自動車修理工。ツナギを下着を着けずに袖まくりで着ている。若く、ちょっとワルっぽい、いい男。いわゆるそういう道の熟練者であり、ノンケでも構わず肉体関係を持つことができる。

性格は大胆で、やったこともないような特殊なプレイでも思いついたら物怖じせずにどんどんやってみるタイプである。

第一声にヤらないかと声をかけ襲ってくる。

それに少し色をつけて相手の大切な記憶の中に出現し相手を犯すという卑劣な術。

ちなみに幻術と違うのはどうしようもない現実ということ。場面は幻術だが阿部は実態であり確実に存在する。なので現実の自分が犯されているのと同じなのだ。

 

これを作り上げたシカミはちょくちょく拷問部隊に呼ばれる様になった。この術の効果は絶大で、ある人物は虚ろな目をして話し出したりある人物はその道に目覚めたりもする。

そしてシカミとある程度仲が良い者はだいたいこの忍術を知っている。つまりはたけカカシも知っている。カカシはこの術を使った時驚いていたが納得した顔に変わった。まぁもう前に一度ばれているわけだから今更隠したりしない。もうばれてもよかった。今はしょうがなく術を使いばれたということにすればよいのだから。

 

 

さて本題に戻るとしようか。

先程吐き出した内容の中にやはりタズナさんを狙っているのがわかった。ガトーという海運会社の大富豪に雇われタズナを殺せと言われたらしい。

 

その後はタズナが話し始めた。

一年ほど前ガトーが波の国に目をつけ財力と暴力をタテに入り込み島の全ての海上交通、運搬を牛耳ってしまった。

島国国家の要である交通を独占し今では富の全てを独占している。

そんなガトーが唯一恐れているのがかねてから建設中のタズナが作っている橋。橋を作っているタズナが邪魔になり暗殺してしまおうというわけだ。

忍が出てくる場合それはCランク任務では無く高額なBランク任務になる。お金がない波の国に住んでいるタズナとてお金がない。

Dランクの任務外なのだからこのままタズナを放置して帰る事も出来る。

それに気がついているタズナはなんとでもないように言った。

 

「お前らがこの任務をやめればワシは確実に殺されるじゃろう…が…

なーに、お前等が気にする事はない。ワシが死んでも10歳になるかわいい孫が一日中泣くだけじゃ!!

あっ!それにワシの娘も木の葉の忍者を一生恨んで寂しく生きていくだけじゃ!いやなにお前達のせいじゃない!」

 

カカシやサクラナルトサスケは呆れた様に依頼人を見た。

カカシが思わずため息を吐く。

カカシは仕方なく最悪な依頼人だと思いながら任務続行と言いそうになった時、シカミがだるそうにタズナを馬鹿にした様に言った。

 

 

「わかってんじゃん。じじぃ。お前の孫や娘に恨まれるからなんだってんだ。僕らには関係ない。それに忍が恨まれるなんて日常茶飯事なんだよ。忍は何かを守るために何かを犠牲にする。それにより復讐がおこるし恨まれもする。恨まれていない忍びなんて力がないなりたての下忍しかいないんじゃないか?それに次来るのは上忍クラス。今の僕達では無理だろ。最悪自分達が何も出来なくて死ぬのがオチだ。」

 

「お前はまたそういう事いう!

俺が命をかけてタズナのじいさんを守るからいいってばよ!」

 

ナルトがそう反論した来たが先程動けなかったやつがよく言うなと僕は思った。そういえばケガをしていない。ケガした方が自分の力をかいかぶらないからいんじゃないかとも思った。口には出さなかったけど。その間サスケやサクラまでもが僕を批判した。

そこでカカシがいつもの様に仲裁に入る。

 

「まぁまぁお前等落ち着いて。

マサキも早く帰りたいのもわかるけどダメだよ。このまま任務続行するから。」

 

「は?本気ですか?こんな危ない任務を?五人もお荷物抱えて戦えるんですか?」

 

もちろんお荷物はタズナにサスケにナルトにサクラ、そして僕。

僕は動かないつもりだったし本気で危ないから言っている。

 

「だいじょーぶ!

 

お前がいるでしょ?シカミ。どうしてここにいるのか後で教えてもらうからね。」

 

 

大丈夫の部分は周りに聞こえるようにして後半は僕にだけ語りかける。

 

「僕は動きませんから。」

 

「あららー、もう否定もしないのね。しかも相変わらずお前らしいな…。」

 

任務続行に結局なってしまったし班員達とはギクシャクしているしで僕は本気で帰りたくなった。

シカマルに会いたい。

 

 

 

誰もが任務続行かと思われた。頼む方のタズナも勝った気でいた。

物語の通りにいけばこのまま任務続行だ。しかし此処にはイレギュラーの存在シカミがいる。彼女がこの任務を続行させなくなるチャンスに了承するばすなかった。

 

「僕は勿論反対です。」

 


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