やっぱ自分には無理かも、と思っている今日この頃ですが
なるべく続けられるように努力します
それでは、本編です
~Fクラス教室~
雄二「変化はあったか?ムッツリーニ」
康太「...蒼太が前線のBクラスを1人で一掃した」
雄二「まじかよ」
康太「...あと少しで16:00、Cクラスはどうする?」
雄二「不可侵条約を結ぶしかないな」
康太「...教師をつれてくる。英語Wでいいか?」
雄二「頼んだ」
康太「...了解」
蒼太「ただいまです」
雄二「おつかれさま、16:00まで休んでてくれ」
蒼太「16:00以降にやることがあるんですか?」
雄二「Cクラスに用がな...」
蒼太「....なるほど、康太が職員室に向かったのはそういう理由でしたか」
「ところで雄二?」
雄二「なんだ?」
蒼太「この学校の女子に名字が、こ。ではじまって
名前の最後に、か。で終わる人知らない?」
雄二「えらくアバウトだな」
蒼太「聞いたら思い出せそうなのです、顔はわかるはずなので見たらわかるのですが...」
雄二「名前を覚えていないから見かけても呼び止めにくい...と?」
蒼太「そういったところです」
雄二「なら、ムッツリーニに聞いたらどうだ?
女子の情報に限らないがアイツは色々知ってるからな」
康太の情報網はあなどれないですね
蒼太「それじゃあCクラスに行く途中で聞いてみます」
雄二「それじゃあ俺も質問がある」
蒼太「なんですか?」
もしかして、昔のことを思い出したのでしょうか?
雄二「俺は、昔お前に会ったことがあるよな?」
蒼太「はい。」
やっぱり、思い出してましたか
雄二「喧嘩もしたよな?」
蒼太「は、はい」
雄二「なるほど...わかった、もういいぞ。休んでくれ」
あれ?放課後に喧嘩の続きをやるぞとかいってくるとおもったのですが...
蒼太「...このことは皆さんにも話した方がいいのでしょうか...?」
雄二「お前の気が向いたら話すといい。」
話したら嫌われそうな気もしますが
雄二が嫌われてないなら大丈夫だと思えてきます。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
雄二「時間だ、秀吉と島田、須川にムッツリーニとCクラスに行くぞ」
蒼太「了解です」
~廊下~
雄二「秀吉と島田、少しついてきてくれ」
秀吉「了解じゃ!」
島田「Cクラス?」
蒼太「正解です」
島田「わかったわ、行きましょ!」
~職員室前の廊下~
雄二「須川、ついてきてくれ。」
須川「別に構わないがどこに行くんだ?」
雄二「Cクラスにちょっとな、ムッツリーニを知らないか?」
須川「わかった、土屋ならFクラスに戻っていったぞ?」
~Fクラス教室~
雄二「ムッツリーニ、行くぞ?」
康太「...了解、遠藤先生。ついてきてほしい」
遠藤先生「は、はい。」
康太にはやく聞かないと、Cクラスにいたら最悪だからね
というかあの子ならCかBクラスにいると思うし...
蒼太「康太、聞きたいことがあるんだけど」
康太「...なんだ?」
蒼太「2年の女子に名字が、こ。で始まって
名前が、か。で終わる人知らない?知ってたら教えてほしい」
康太「...すこしまて」
なんで小さなポケットから大きな紙が出てくるんでしょう
まさか!○次元ポケット!...そんなわけないか
康太「...二人いる、小嶋結愛果、小山友香。
この二人が条件に当てはまる人物」
「...小嶋結愛果はAクラス
小山友香はCクラスの代表」
こやまゆうか...か
これは康太に大きな貸しができちゃったな
蒼太「康太。今度なにか奢るよ、今の情報すごく助かったよ」
さて、なら1人でいこうかな?この人数だと
根本が待ち伏せでもしていたら試召戦争に関する行為
とかいう奴で攻撃してくるだろうし
蒼太「雄二、それに皆。」
雄二「なんだ?」
蒼太「Cクラスとの交渉だけど、僕に任せて皆は先に帰っていてほしい」
雄二「理由は?」
蒼太「個人的な話をしたい相手がいることと根本がいるかもしれないから。じゃダメかな?」
雄二「はぁ...死ぬなよ?」
蒼太「もちろん!」
皆は文句なく送り届けてくれたけどなんか罪悪感があるな
交渉失敗しないようにしなきゃ
~Cクラス教室~
蒼太「遠藤先生、少し廊下で待っていてください」
遠藤先生「わかりました。」
蒼太「失礼しま~す。小山友香さんはいますか?」
小山「私が小山だけど?」
蒼太「久しぶりだね小山。いや、大将の方が良いかな?」
小山「覚えていたの?」
蒼太「ごめん、つい最近思い出した」
小山「やっぱり、一年の頃、会ったのに話しかけてこなかったしね」
蒼太「ごめん、その頃は久保くんと勉強教えあってたから、回りに目が回らなかったんだ」
小山「そうなんだ...って、え?久保......くん?」
蒼太「そうですよ」
小山「そうですよって、あなた性格変わってない?」
蒼太「人格として昔の僕はいますけどね」
小山「人格としてって...あなたねぇ...」
蒼太「とりあえずこの話は置いといて、交渉したいことがあるのですがーー」
根本「そんなのダメに決まってるだろ?」
蒼太「ーー小山さんは頭のいい人が好きなんですよね?」
小山「そうだけど?」
蒼太「なら、Bクラスを僕が倒したら付き合ってもらえませんか?」
根本「..は?こいつは何をいってやがーー」
小山「そうね...現在の彼氏は恭二でBクラス代表
Bクラスをあなたが落とすのであれば...考えてあげなくもないわよ?」
蒼太「ありがとうございます。」
「ですが何故ここに根本くんとBクラスの人たちがいるのですか?」
根本「彼女がいる教室に彼氏である俺がいてなにか悪いのか?」
蒼太「いえ、しかしBクラスのクラスメイトがここに来るのはおかしくないですか?」
なので...と言いながら僕は扉の方へ向かい
蒼太「遠藤先生、僕達のどちらかが協定を破っているのだとしたらFクラスとBクラス、どちらの方が破っているように見えますか?」
遠藤先生「そうですね、現状判断を言いますとBクラスでしょうか?」
「荒井君がここに来たのはさっきの話だけなら
大勢のBクラス生徒がここにいるのが不自然となり
結果としてBクラスが怪しく見えるのではないでしょうか」
蒼太「だそうなんですけど今ここで根本くんを倒してもいいんですけどそれは困るんじゃないんですか?」
根本「...何が言いたい?」
蒼太「明日の試召戦争で僕と戦ってもらいます。
近衛部隊の方も一緒で構いませんよ?」
どうです?美味しい話でしょう?と続けて言い放つ
根本「...科目はどうするんだ?数学だとこちらとしては点数も低めでお前とも平等になるんだが」
蒼太「数学で構いませんよ?そのかわりに朝一で数学の補充試験を受けてもらいますけど...構いませんよね?」
根本「クッ...わかった、それで構わない」
ほかにはないのか?と根本は言う
蒼太「そうですね...明日まで小山さんを大切にしてあげてください。それだけです」
そう言ってクルッと後ろに向き手をふってCクラスを後にする
~Cクラス教室~
小山「恭二、荒井くんに勝てるの?」
根本「...数学なら勝機はあるが、勉強してることを考えれば互角がいいところだろうな」
小山「...自信がなさそうね」
根本「そりゃあ学年次席に教わってるんだ、底上げされてるはずだろ」
小山「中学の時は彼、理系が得意だったのよ
根本「じゃあ、今のアイツは?」
小山「文系が得意で理系が苦手ね。
何かが引っ掛かってる感じかしら」
根本「...詳しいな」
小山「それは...好きだからね、荒井くんの事が...」
根本「?」
小山「今も昔も...私は荒井くんが好きだもの」
根本「はぁ...俺は代役だったと?」
小山「頭がいい人が好きなのは事実よ?」
ただ、私のなかで荒井くんが一番頭が良いだけ...
その言葉は口には出なかったが根本はなんとなく理解した
根本「俺が勝てばお前は俺の事を本当に好きになるのか?」
小山「そうね...そうなるかしら?」
根本「...明日は勝たなくちゃな、俺のためにもな...!」
~Fクラス教室~
蒼太「~♪」
明久「どうしたの蒼太?口笛なんか吹いて」
蒼太「交渉がうまくいったので嬉しいんですよ」
雄二「不可侵条約を結んでくるとはやるな...」
蒼太「あ...ごめん。不可侵条約は結べなかったよ」
雄二「...明久ペンチを」
明久「はい」
蒼太「待ってください!根本くんがいたので交渉できなかったんです」
雄二「なら何故、交渉がうまくいった。って言うんだ?」
普通は失敗したって言うだろ、と雄二は呟く
蒼太「明日の試召戦争が楽に終わるよう根本くんと交渉してきましたから」
明久「あの根本くんがそんなことに乗ってくるの?」
蒼太「遠藤先生に条約違反に見える方を聞いて
Bクラスと答えてくれたので有利に話ができました」
雄二「どう楽に終わらせるんだ?」
蒼太「僕と根本くん、Bクラスの近衛部隊の人たちで
数学での勝負で終わらせようとね」
雄二「お前は数学ができないだろう?」
蒼太「なので今日、久保くんに教えてもらって
明日の朝一に数学の補充試験を受けます」
雄二「向こうも同じ条件なのか?」
蒼太「はい」
明久「じゃあ蒼太、頑張ってね。」
雄二「お前もだ、明久」
明久「なんで?」
雄二「Aクラス戦の為に勉強して貰わないと困る
......勝たなきゃ設備が替わらないんだぞ?」
他人任せで甘い密を吸おうとするな。雄二はそういう事を言った
明久「なら雄二、日本史教えてよ。今日僕の家に泊まって」
雄二「しょうがないな、飯は自分の分しか買わないからな」
明久「そんな~」(ガクッ)
蒼太「それじゃあまた明日です」
明久「じゃあね、蒼太」雄二「寝坊するなよ」
蒼太「同じ過ちは繰り返しませんよ」
その後、僕は久保くんに携帯で連絡し、泊まり込みで数学を教えてもらい、久保くんからも「この位できればAクラスの下位...いや、上位に組み込めるぐらいの点数だよ!」
とのお褒めの言葉もいただき、準備万端で眠りについた