僕と久保と愉快な仲間   作:ドラゴニア三世

8 / 9
前回の続きです


VS Bクラス戦②

~昼休み~

 

雄二「各部隊の隊長、副隊長は作戦会議を開くから屋上に来るように、遅くなるなよ?」

 

蒼太「それじゃあ移動か...」

 

姫路「美波ちゃん、行きませんか?」

 

美波「ちょっと待って、今弁当だすから...」

 

あいかわらず姫路さんと島田さんは仲がいいなぁ~

僕にも昔、仲の良かった女子がいたなぁ~

...名前知らないけどね、渾名しか知らなかったから

渾名にしては虐めに近かったのかな?

小山の大将なんて、女子には不向きだったな

 

明久「秀吉、ムッツリーニ。屋上に集合だってさ」

 

秀吉「そうなのかの?無くなってるものがないかチェックしていたら気がつかなんだ。ありがとの、明久。」

 

康太「...今から行く」

 

無くなってるものか...姫路さんの探し物は見つかったのかな?

まぁいいや、とりあえず屋上に行かないと雄二が怒るからはやくしないと....

 

~屋上~

 

今日もいい天気です!

 

蒼太「昼寝したいな~」

 

雄二「試召戦争中はしないでくれよ?」

 

失礼な、そこまで落ちこぼれてはいません!

 

蒼太「しませんよ!」

 

雄二「ならいいがな」

 

明久「それよりもはやく食べない?」

 

秀吉「明久のは食べるというのかの?」

 

姫路「え?明久君はお昼食べない人なんですか?」

 

明久「まぁ食べるというよりかは...」

 

康太「...飲むが正しいかも」

 

雄二「舐めるじゃないか?」

 

蒼太「まぁ塩と水ですしね」

 

明久「失礼な!ちゃんと砂糖もとってるよ!」

 

蒼太「砂糖自体には栄養なんてないですよ?」

 

姫路「なら今度、お弁当作ってきましょうか?」

 

明久「姫路さん!本当にいいの!?」

 

姫路「はい、嫌じゃなければですけど...」

 

明久「そんな...嫌なわけないよ!」

 

女子の手料理ですか...Fクラスのみんなが聞いたら怒りで我を忘れそうな話です

 

明久「今だから言うけど僕は昔から姫路さんのこと、好き」

 

雄二「今ふられたら弁当の話はなくなるな」

 

明久「にしたいとおもってました!」

 

さすが明久です。360度回って余計弁当の話がなくなりそうなカミングアウトをしてるな~

 

姫路「好きにしたい...ですか?」

 

明久「あ、いや、その...」

 

秀吉「これは明久がなんとかするしかないのぅ」

 

明久「好きにしたいんじゃなくて...」

 

姫路「ちがうんですか?」

 

明久「えっと、好き...好き...そうだ!好きな人!

  姫路さんの好きな人がだれか聞きたかったんだよ!」

 

雄二「苦しい言い訳だな」

 

明久「黙れ元凶」

 

雄二「なら黙るのはお前だな」

 

姫路「わ、私の好きな人ですか?」

 

明久「うん、答えなくてもいいけどね」

 

姫路「今は言えません」

 

明久「そっか...」

 

島田「瑞季は優しいわね、アキだけに作ってくるなんて」

 

姫路「いえ、嫌じゃなければ皆さんの分も...」

 

雄二「良いのか?」

 

姫路「は、はい!」

 

秀吉「それら楽しみじゃのう!」

 

康太「...(コクリ)」

 

島田「お手並み拝見ね」

 

みんな乗り気だな~。この空気を壊したくないんだけどな

しょうがないよね、社会人に近い身としては甘えてばかりもいられないし。

 

蒼太「ん~僕はいいかな...最近ご飯の残り物が多くて処理が大変なんだよね...」

 

姫路「そうですか...少し残念です」

 

傷つけちゃったかな?悪いことしちゃったな~

 

雄二「処理に困ってるならお前も作ってきたらどうだ?」

 

蒼太「明久たちの分も...ってことですか?」

 

雄二「あぁ...俺は2人分は余裕で食えるぞ?」

 

明久「栄養がいっぱいとれる!」

 

秀吉「まぁ多いのに越したことはないじゃろう」

 

姫路「確かにこの人数は時間かかりそうなので助かります」

 

島田「瑞季の負担が減るならいいんじゃない?」

 

姫路「いえ、負担というわけでは...私が言い出したことなので」

 

蒼太「なら明日と数日分は作れると思うよ」

 

雄二「なら頼むわ、そろそろ作戦会議もしなきゃならんしな」

 

と言われて皆それぞれの弁当を食べた(一部は舐めた)

 

雄二「作戦会議を始めるぞ」

 

雄二「会議といっても午前と変わらん、BクラスをBクラス教室まで押し込むことが今日一日のやるべきことだ」

 

蒼太「押し込んだ状態で今日の試召戦争が終われば明日にも継続されるから有利ってこと?」

 

雄二「有利であると同時に止めをさすタイミングもできるということだ」

 

蒼太「正面突破はできないと思うし、となると奇襲かな?だけど奇襲しそうにもBクラス教室内に繋がるのは廊下と窓ぐらいなものだけど...」

 

雄二「簡単だろ?ムッツリーニと鉄人で屋上からロープを使って侵入する」

 

蒼太「窓がしまっていたら?」

 

雄二「そこも計算の内だ、ちゃんと考えてあるさ。そろそろ時間だ、戻るぞ?」

 

~Fクラス教室~

 

雄二「ムッツリーニ、何かあったのか?」

 

康太「...Cクラスに動きがある」

 

雄二「サンキュー、また何かあったら知らせてくれ」

 

康太「...(コクリ)」シュッ...

 

康太はなんであんなに足が早いのだろう?陸上でもやってたのかな?

 

蒼太「暇なので寝ていいですか?」

 

雄二「まぁいいだろう...近藤、敵がきたら起こしてくれ...蒼太を」

 

近藤「わかった」

 

蒼太「おやすみなさーい」

 

~蒼太の夢~

 

ここは...僕のいた中学校...ですか?

 

中3蒼太「集合時間前なのに来るの早いな~大将は...」

 

大将(渾名)「そろそろ渾名で呼ぶのやめてくれない?」

 

中3蒼太「いや、名前とか知らねぇし...女に興味がない」

 

大将(渾名)「興味がなくて結構。私の名前は.........よ」

 

え?なんでそこだけ聞き取れないんですか?

中学の時に唯一仲良くしてくれた人なのに...

昔の自分は不良だったから仲のいい人が狙われると思ったのかな?

 

蒼太(昔)『いや、ただ単に俺が興味なくて記憶にないからだ』

 

蒼太『そこまで興味いなかったなんて...最低ですね』

 

蒼太(昔)『この最低な時期があって今のお前がいるんだが?』

 

蒼太『...黙れ』

 

蒼太(昔)『お~怖い怖い、そろそろ退散しますか。じゃね~(笑)』

 

調子が狂うなぁ~......じゃなくて、調子が狂います!

 

大将(渾名)「蒼太くん、高校にいって私にあったら声かけてくれる?」

 

中3蒼太「覚えていたらな。まぁないだろうけども」

 

大将(渾名)「思い出したらでもいいわ、絶対に待ってるから...」

 

中3蒼太「お前からは呼んでこないのか?」

 

大将(渾名)「蒼太くんは頭いいから、私は勉強で手一杯」

 

中3蒼太「しゃあね~な、名前は...こ......ゆ...か。で良いのか?」

 

大将(渾名)「えぇ、覚えといてよ?」

 

忘れてんですけどね...けど名字が、こ。で始まり

名前の1つ前か、名前の1文字めのどちらかが、ゆ。で

終わりが、か。でしょう。

 

大将(渾名)「高校であったら私の気持ち...伝えるから」

 

中3蒼太「......じゃあな」

 

大将(渾名)「じゃ、じゃあね。蒼太くん!約束だよ!」

 

そんな約束を忘れていたなんて僕はイカれているですね

はやく見つけだして約束を果たしてあげないと...

 

~Fクラス教室内~

 

雄二「さっさと起きろ!蒼太てめぇ!はやく目ぇ覚ませ!」

 

蒼太「...ぅん、おはようございます」

 

雄二「蒼太、非常事態だから、前線にいってくれ!」

 

蒼太「何かあったのですか?」

 

雄二「姫路が熱だして倒れたもんだから明久が使い物にならなくなった」

 

蒼太「現状は把握しました、行ってきます!」

 

雄二「頼んだ!」

 

姫路さん大丈夫かな......

雄二の性格的には明久を役立たずと判定した時点で姫路さんの看病させてるだろうし

明久がそばについているんだとしたら大丈夫なんだろうけど...

16:00に試召戦争が落ち着いたら見舞いに行かないと....

 

~渡り廊下~

 

秀吉「皆のもの!もう少し頑張るのじゃ!」

 

横溝「変われ島田!戦死したくないだろ!?」

 

島田「ウチは...まだ戦える....!」

 

良かった、なんとか持ちこたえてる

 

蒼太「Fクラスの人は下がってください!サモン!」

 

秀吉「蒼太!聞こえたじゃろ!下がるのじゃ島田!」

 

島田「わ、わかったわよ...」

 

蒼太「今から僕が指揮を取ります、島田さんと秀吉、福村くんは消耗した点数を回復してきてください。」

 

  「戻ってきたら消耗が激しかった人から回復試験を受けて、この場にいる人は理系の先生が近づけないようにしてください!」

 

秀吉「わかったのじゃ!島田と福村よ、急ぐぞ!」

 

島田「わかったわよ!」

 

福村「すまん、恩に着る」

 

さて...ここからは一方的な戦闘になりそうですね

 

Fクラス 荒井蒼太 現代国語 681点

       VS

Bクラス モブ12 現代国語 99点

Bクラス モブ25 現代国語 106点

 

Bクラス側の誰か「荒井が来たぞ!数で圧倒しろ!」

 

Bモブ15「サモン!」

Bモブ13「Fクラスの癖に調子に乗るなよ!サモン!」

 

Fクラス 荒井蒼太 現代国語 681点

       VS

Bクラス   モブ12 現代国語 99点

     モブ25 現代国語 106点

     モブ15 現代国語 137点

     モブ13 現代国語 194点

 

ーーここで蒼太の召喚獣を紹介ーー

 

服装は改造学ラン(青)

ポロシャツと学ランの間に鉄製の胸当て

 

武器は右手に日本刀

ズボンの太股辺りにリボルバー拳銃

弾は全部で18。装填数は6

 

腕輪の能力 (倍加) 発動消費点数 60点

与えるダメージ、受けるダメージ共に2倍になる。

持続時間は1回につき30秒。

 

ーー蒼太の召喚獣の紹介終わりーー

 

蒼太「この4人は今から消します」

 

腕輪を発動し、倍加したところでリボルバーを使い

敵さんの頭に照準を合わせて横一列になっていたので横に水平移動しつつ、敵さんの召喚獣の頭が照準と合わさったら撃つという行為を繰り返す。

 

これで瞬殺ですね。

 

Fクラス 荒井蒼太 現代国語 621点

       VS

Bクラス モブ12、25、15、13 現代国語 0点

 

蒼太以外「「「はぁ?」」」

 

西村先生「戦死者は補修!」

 

Bモブ12「いやだぁぁぁ!!」

 

西村先生、男子高校生を4人まとめてつれていきました

...実はロボットだったりしないのでしょうか?

 

蒼太「召喚しないのですか?」

 

Bモブ5人「「やってやるよ(やるわよ)!サモン」」

 

蒼太「全員で来ても意味無いのが解らないのですか?」

 

まず一番前にいた召喚獣に向かっていき武器を構えさせたところで跳躍して背後をとり、頭と体に両断させ戦死に

 

次に敵が1人で突出してきたところを日本刀で弾き、怯んでいる間にリボルバーで胸元を狙い撃ち戦死に

 

最後にまとまってきたところをローリングでかわして、隙ができた女子の召喚獣を掴み、残った二人の方に投擲。バランスを崩しているところに再び腕輪を使い倍加したところでまとめて日本刀で切り裂き、傷が浅くまだ生きていた召喚獣にリボルバーで頭を撃ち抜き、戦死にした。

 

これで5人共倒すことができた。

 

蒼太「終わりですね」

 

Fモブ多数「「「すげぇ...圧倒したというより虐殺に近いな」」」

 

蒼太「なにか言いましたか?」

 

Fモブ多数「「「いいえ何も!!!」」」(ガクガク)

 

なんであんなに怯えているのでしょうか?

召喚獣の操作に集中していたせいで聞こえなかったから聞き返してみたのに...悪口だったのかな?

 

秀吉「今戻ったぞい...蒼太はすごいのう」

 

蒼太「お疲れ様、このままBクラス前まで押し込んじゃって、僕は保健室に寄ってくるから」

 

秀吉「わかったのじゃ!」

 

蒼太「戦死しないようにね~」

 

~保健室~

 

姫路「ごめんなさい明久くん、迷惑かけてしまって」

 

明久「迷惑なんかじゃないからさ、そういうことは言わないでほしいな」

 

姫路「はい、わかりました...コホンコホン」

 

明久「姫路さん、本当に大丈夫?」

 

姫路「大丈夫ですけど、明日は休むかもしれません」

 

明久「そっか...なんだか寂しいなぁ~」

 

姫路「明久くん?」

 

明久「進級してから姫路さんとは長い間一緒にいるから

   いなくなると寂しいなぁ~って思ちゃって」

 

  「ごめんね?転校するわけでもないのに」

 

姫路「い、いえ。その...嬉しかったです。明久くんの気持ち」

 

明久「姫路さん?」

 

姫路「私は昔から要領悪くて友達ができなかったんです

  だから、今の明久くんの気持ちが嬉しかったんです」

 

あれ?今ここに入るのは間違いな気がする...

でもこのままにしてもいられないか......

 

蒼太「失礼しま~す」

  「姫路さん大丈夫?明日は無理そう?」

 

姫路「大丈夫ですけど、明日は休むかもしれません」

 

蒼太「そっか、明久。」

 

明久「なに?」

 

蒼太「姫路さんを戦死させないように守ってあげてよ?」

  「根本だから狙ってきそうだと僕は思うからね」

 

明久「うん、了解!」

 

蒼太「じゃあね。姫路さん、お大事に~」

 

返事を待たずに僕はFクラスへと戻っていった...

あの空気の中にいつまでもいたくなかったからかもしれない




活動報告?で今後のペースを決めようと思いますので
気になったら見ていってください。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。