少しは見やすくなったかとおもいます
それでは本編です!
~補充試験後~
蒼太「明久、頑張ってね!」
姫路「頑張ってください明久くん!!」
明久「任せといて!姫路さん達もしっかりね!」
蒼太「うん」 姫路「はい!」
蒼太、姫路、明久「それじゃあ、また会うときまで!」
という、やりとりをして僕と姫路さんは明久と別れました。
正直に言うと明久と呼び捨てにするのは慣れません。
他の人に接近するということは信頼、又はそれに近い何かが必要な気がして僕は他の人と親しい存在になるのが苦手です。
今の様にいきなり呼び捨てで良いなんて人はそう多くはいません。
そんな人ばかりだったら僕は今頃、疑心暗鬼でまわりの人の性格を調査しまくっています。
でも、明久からは馴れ馴れしいと思うよりも『友達』のように今まで一緒にいたように感じるような親しみやすさがありました。今度、久保くんに紹介しようかな~と思いました!
蒼太「姫路さんはこれからどこで時間を潰すの?」
姫路「私はもう少し補充試験を受けてみようと思います。少しでも戦力になれるように」
蒼太「そっか、それじゃあ後でメールしてくれる?集合場所とか書いてさ」
姫路「わかりました。それでは行ってきますね」
お互いに右手を振って別れたあと、僕はAクラスに向かって歩き、Aクラスの前に来ました。
蒼太「失礼しまーす。久保くんはいますか?」
久保「あれ、蒼太。どうしたの?今Fクラスは試召戦争中でしょ?」
蒼太「暇になったので遊びに来ました、邪魔になるなら帰るけど....」
久保「いや、丁度良かったよ。古文で分からないところがあったんだ、教えてもらえないかな?」
蒼太「もちろんOKだよ」
久保「じゃあこっちに来て......ここの問題なんだけど」
蒼太「え~と、この問題は....」
そうこうして、放課後まで古文を教えようと思ったときだった
?「久保くん、他のクラスの子を勝手にいれないでもらえるかしら?」
久保「ごめんね、木下さん。今度からは気を付けるよ」
木下優「まぁいいわ、それよりもどこのクラスの子なの?」
久保「Fクラスだよ」
蒼太「Fクラスの荒井蒼太です。お邪魔でしたら出ていきますが....」
木下優「木下優子よ。今は邪魔になってないから出ていかなくても良いわよ」
蒼太「ありがとうございます。木下ということは秀吉くんのお姉さんか妹さんですか?」
木下優「姉よ、秀吉はバカやってないかしら?」
蒼太「大丈夫だと思いますけど、それ以上に周りがバカなので秀吉くんはマシな方だと思います」
木下優「そう、それはよかったわ」
久保「二人とも、ちょっといいかな?」
蒼太「なんですか?」木下優「なにかしら」
久保「ここがわからないんだけど、蒼太わかるかい?」
木下優「久保くん?Fクラスの子にわかるはずないでしょ?」
蒼太「ここですか?ここは──です」
木下優「ちょっとまって.....正解...なんで!?」
久保「木下さん、蒼太は文系だけなら霧島さんにも勝る点数をとれるんだよ、ね?蒼太」
蒼太「実際はやらなきゃわからないけど去年のテスト結果なら文系だけは勝っていたよ」
木下優「なんでそんな人がFクラスに行っちゃったの?」
蒼太「体調管理にミスっちゃって...」
木下優「体調管理は自己責任だものね」
キーンコーンカーンコーン♪
放課後になったようですね...メールはきてるかなっと。
『荒井蒼太くんへ
Aクラス前まで行くので待っていてください。』
久保「蒼太はそろそろ試召戦争を終わらせにいくのかい?」
蒼太「うん、姫路さんと合流してからDクラス代表に奇襲をかける予定だよ。」
久保「頑張ってね、蒼太」木下優「頑張ってね、荒井君」
蒼太「直ぐ終わらせてくるので久保くん待っててください」
久保「わかったよ」
姫路さんまだかな~。僕一人で終わらせてこようかな?
姫路「すみません、遅くなりました」
蒼太「それじゃあ戦争を終わらせに行きますか~。」
姫路「はい!!」
その頃、明久達の方は.......
明久「須川君はどこかな?はやくあいたいよ...」
雄二「よぉ、明久。そろそろ攻めに転じる、先陣は任せたぞ。」
明久「それは構わないけど須川くんを見なかった?」
雄二「須川ならもうすぐ帰ってくるが...」
明久「僕ならヤれる、僕ならヤれる」
雄二「あの放送は俺が命令した」
明久「貴様かぁ~~!!!」
あともうちょっとで憎い奴をヤれる!!
雄二「あ!船越先生!!」
明久「一時撤退!」
くそ、あともう少しのところで邪魔が...
このままでは奴の命よりも自分の身が危ない
雄二「明久~。今のは冗談だから早く敵陣に突っ込んでこい!」
明久「この戦争が終わったら覚悟しておけよ、雄二!!」
そして蒼太と姫路達へと視点は変わる.....
蒼太「放課後は帰る人たちでいっぱいだな~。吐き気がするな~」
姫路「大丈夫ですか?荒井君?」
蒼太「うん、大丈夫だよ。Dクラス代表はどこにいるかな?」
姫路「もう少し先ではないでしょうか?」
蒼太「そっか、ならFクラスだとバレないように行かないとね!」
帰る人混みの中に紛れ込みなるべく自然にDクラス代表の前まで近づいて行く
そんな中、明久の声が聞こえてきた。
明久「Fクラスの吉井がDクラス代表に勝負を...」
?「Dクラス玉野が受けます!サモン!!」
明久「なっ!近衛部隊!!?」
?「残念だったね、船越先生の彼氏君?」
明久「それは言わないでもらえるかな?Dクラス代表、平賀くん?」
平賀「まぁ、近衛部隊がいなくても君じゃあ僕は倒せないけどね」
明久「知ってるよ、だから僕が近衛部隊をひきつけたんだよ」
平賀「?君はいったい何が言いたいんだい?」
そろそろ僕たちの出番かな?
姫路さんに目配せで合図を出す。
明久「だから~蒼太と姫路さん、あとはよろしくね」
平賀「何をいって...」
蒼太「Fクラス、荒井蒼太がDクラス代表、平賀源二に勝負を挑みます!サモン!」
姫路「同じくFクラス姫路瑞希も勝負を挑みます、サモン!」
平賀「え、え~と。サ、サモン?」
あ~これは平賀くん処理落ちしてるな~。
なんか可哀想だけどしょうがないよね。うん、しょうがないね。
だってこれ、戦争だからね!
蒼太「それじゃあね、平賀くん!」
姫路「不意打ちして、ごめんなさい!」
平賀「.....」
ザシュッ!僕と姫路さんの召喚獣が平賀君の召喚獣を切り裂く音が廊下に響いた。
そして同時に...
明久「僕たちの勝利だ!」
周り「「「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!!!」」」
耳がいたいです。もう少し静かに勝利を祝ってほしいです
でも、時に感情的になって叫ぶのも悪くないかもしれません。
ということで.....
蒼太「やったぁぁぁぁぁ!!!」
姫路「や、やりましたぁ!」
姫路さんの声が小さかったけど、これはこれで良いもんです。
さて、戦後対談は坂本さんに任せて僕は帰りましょう。
久保くんに待っていてもらっていますし。
これ以上ここにいて口調が昔みたいになるのも困りますからね.....