五反田弾は男の娘の模様   作:七夜士郎

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大変長らくお待たせしました。


あの子が登場します。しかも変態です。


転校生はある意味猛者

 

 

 

SIDE:三人称

 

 

 

 

 

-学校 弾たちのクラス

 

 

 

「ねえねえ、だっくん」

 

「んにゃ? どうかしたのももちゃん?」

 

 

 現在、クラスで百夏は、弾に話しかけていた。

 

 眠たいのか、寝ぼけ気味で答えてきた、弾に百夏はノックアウト寸前だ。

 

 

「今日、転校生が来るらしいよ!」

 

「えっ、本当っ!! 友達になれるといいなぁ……」

 

 

 笑顔でそんなことを言う弾に百夏は心のシャッターを切りまくりである。

 

 

「うん。なんでも、中国からの留学生だって。珍しいよね~」

 

「へえ……そうなんだぁ……」

 

「はーい、皆さん席についてくださーい!」

 

 

 そんな話し合いをしていると担任の先生が入ってくる。

 

 

「はい、もう聞いている子もいるかもしれませんが、転校生がこのクラスに編入されます。

 

 鳳さ~ん、入ってきて~!」

 

「はい!」

 

 

 元気がいい返事のあと、小柄な女の子が入ってくる。

 

 

「はい、自己紹介して」

 

「皆さん、中国の方から転校してきました、鳳鈴音と言います。よろしくおねが……」

 

 

 順調に自己紹介をしていたが、視線が弾に行った途端に自己紹介がストップする。

 

 

「あら? どうしたの、鳳さん?」

 

「……」

 

「ちょ、ちょっと……」

 

 

 鈴は静止の声も聞かずに無言でつかつかと弾に向かって歩いていく。

 

 

「ふぇ……?」

 

 

 なんで自分の前にきたのかわからない弾は首をかしげる。

 

 そんな弾に鈴は手を差し出し……

 

 

「一目ぼれしました! 結婚を前提に結婚してください!」

 

「……」

 

「……」

 

 

 クラスを静寂が包む。

 

 

『えええええええぇぇぇぇ!』

 

 

 クラスの全員が驚きの声を上げる。

 

 それはそうだ。転校してきたと思ったら、いきなり弾にプロポーズしたのだ。

 

 

「ちょ、いろいろ言いたいことはあるけど、そんなのボクの目が黒いうちは許さないよ!」

 

「え、えっと……えぅ~……」

 

「その仕草も可愛すぎるわ。とりあえず、写メ」

 

「こら、無視するな! 写メ撮るな!」

 

「あによ、うっさいわね! うちの嫁を撮るのに忙しいんだから話しかけないで!」

 

「誰が、誰の嫁だ~!!」

 

 

 クラス中が騒がしくなる(主に百夏)

 

 そんな喧噪の中で、弾は顔を真っ赤にして煙を上げていた……

 

 

 

~そんなこんなで~

 

 

「え~……とりあえず、自己紹介の途中だったから続きを言うわ。私は五反田鈴音……」

 

「おいこら」

 

「もとい、鳳鈴音よ。そこの弾ちゃんの夫になる予定よ」

 

「性別逆だし。そもそもだっくんは絶対に渡さない」

 

「そこをなんとかお義母さん」

 

「誰が、お義母さんだ。っていうか、よく初見でだっくんの性別に気付いたね?」

 

「はぁ? んなもん匂いでわかるでしょうよ」

 

『わかんねえよ!』

 

 

 クラス全員でそうツッコミをする。

 

 

「これだからとーしろは……そんなんじゃあ、弾ちゃんの友達は名乗れないわよ」

 

「ムカッ……! でも、女の子扱いしている鈴ちゃんの方がひどいと思うなぁ!」

 

「これは、女の子扱いじゃないわ……嫁扱いよ」

 

「なお、悪いわ!」

 

 

 新たなクラスの仲間はいろんな意味ですごかったのであった……




うん。なんだその……とりあえず石は投げないでくれ。

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