つまり、今回の話、どうなるかわかるな?
SIDE:三人称
-束の部屋
「むむっ! 男の娘センサーにビンビンと極大な反応が!」
箒と弾が会ってるころ、眠れる獅子が起こされようとしていた……
「これは行くっきゃない!」
そうして、束は走っていった……
-道場内
「さて、私の不肖の姉も紹介しよう」
「お姉さん?」
「へぇ、箒ちゃんお姉ちゃんがいるんだ!」
「うむ。どうしようもない姉だがな」
「それには同意だな」
箒の言葉に千冬までもが同意し、頷く。
「それはひどいなぁ箒ちゃん……って男の娘発見~!!」
途中までウソ泣きでおいおいとしてたが、弾を見た瞬間目を輝かせ、ガバっと抱き着く束。
「え? え? 誰ですか?」
「ふふふ……私こそが箒ちゃんのお姉ちゃ……イタイイタイ!」
「貴様というやつは……羨ましい(ボソッ)」
「姉さん……最低です」
千冬は束にアイアンクローをかまし、箒は弾を守るように手を広げる。
百夏は、箒のポジションに出遅れたことを悔やんでいる。
「痛い痛いよ! これマジ痛い! うぎゃ~!!」
千冬が手を放すと、束もパタリと倒れる。
しかし、いきなりガバっと立ち上がり……
「私が倒されても第2第3の私が男の娘を狙うであろう!」
「自己紹介しろ」
「あ、はい。どーもどーも、箒ちゃんのお姉ちゃんをやっている、篠ノ之束です。
末永くよろしく」
「あ、よろしくお願いします! 五反田弾と言います!」
「織斑百夏です」
束の末永くという単語をスルーして自己紹介する二人であった。
「うん、弾くんに百夏ちゃんだね? じゃあ、百夏ちゃんはももちゃん。
弾君は、旦那様と……うそうそ! 冗談だから腕を構えないで、ちーちゃん!?」
では、だっくんと呼ぶねと締めくくる束。
その言葉にあだ名で今まで自分たちだけ呼び合っていた百夏は不満げであったが。
「ところで、だっくん。臭いを嗅いでもいいかい?
怖い顔しないでちーちゃん。冗談だから」
「いい加減にしないとねじ切るぞ」
「何を!? っていうか、ちーちゃんもこっち側のくせに♪」
「何ゆえ人は死に急ぐのか……」
「怖いこと言いながら腕を素振りしないで!?」
「あはは……面白いお姉さんだね?」
「……私は面白くないがな」
弾は顔を苦笑いにしながら、そう告げた。
それに対し、箒は渋い顔である。
まあ、あのような姉の状態を見られたらそうなるのも致し方ない。
とにもかくにも、これが弾と
その後、束の自室にて……
「ようやく理想の男の娘にあったぞ! ラピュ○はほんとにあったんだ!」
「は~はっはっはっはっはっはうぇげほっ!……高笑いしてたら咽た」
変態は本当に筆が進むな。