ラブライブ吸血鬼になった男   作:★ルル★

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3人の思い

「なら私の血を吸いなさい」

 

!!!

 

「絢瀬お前何を言ってるかわかってるのか?」

 

「エリチ吸血鬼に血を吸われると吸われた人も」

 

「そうよアンタまで吸血鬼になる気?」

 

「大丈夫よ

綾人、貴方1人血を吸ったわね?」

 

「あぁ」

 

「なら大丈夫

血を吸われるだけなら吸血鬼にはならない」

 

「なんでそんな事がわかる?」

 

「貴方本当に馬鹿なの?

血を吸った子は吸血鬼になったの?」

 

「なってないけど」

 

「昔、本で読んだ事あるけど吸血鬼が自分の仲間を作るのと血を吸うだけのは全く違うのよ

だから大丈夫」

 

「でも、そんなの確証がないやん」

 

「だから今からするのよ

そうすれば綾人は気軽に血を吸える

ついでに貴方は新しい力がもらえる

あの獣を出すには何か条件がいるんじゃあないの?」

 

「でも!」

 

「何れは誰かの血を吸うのよ!

遅いか速いかの違いよ

なら速い事に越した事はないでしょう!」

 

「だけど!」

 

「あぁ〜焦れったいわね

男なら覚悟を決めなさい!」

絢瀬はそう言うと服を脱ぎ出す

 

「馬鹿何やってるんだよ」

俺は慌てて後ろを向く

 

「吸血鬼は性的興奮で吸血衝動にかかる

だからよ」

絢瀬は俺の背中に抱きつく

 

「絢瀬離れろ!」

 

「嫌よ!」

 

「馬鹿かお前!」

 

「馬鹿でいいわよ!

友達を助けるならいくらでも血なんかあげるわよ」

 

「…絢瀬」

 

「だって私にできるのは貴方に血あげる事しかできないのだから」

 

「絵里」「エリチ」

 

「お願い綾人私の血を‥‥

私を頼って‥‥‥」

 

「いいんだな?」

 

「……え」

俺は絢瀬に向き抱きしめるそして

 

「絵里お前の血もらうぞ!」

 

「うん、来て綾人」

 

カブ

俺は絵里の首に噛み付く

ドクン

これが絵里の血

ドクン

足りない

ドクン

もっと

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

バタン

 

「絵里!!」「エリチ!!」

エリチはその場に倒れている

様子を見ると息を上げ顔を真っ赤にしている

 

ハァ、ハァ、ハァ

 

「綾人君もしかてもっと血が欲しいの?」

綾人君の目はあの時病室で見た目になっている

襲ってこないって事は綾人君の意識があるんだ

 

「綾人君エリチだけやなくてウチも頼って」

私は綾人君に抱きつく

 

「東條…」

 

「ウチはね、居場所が欲しかったの

小さい時から転校ばかりでウチには本当に友達と呼べる人はおらんかったんや

でも、この音の木坂学園でエリチに会って

ニコっちに会って

そして綾人君に会ってウチは今本当に幸せなんよ

だからこの3日間ウチは本当に怖かった

みんながバラバラになってウチはどうしたいいからわからなかった

でも、こうして綾人君の秘密を知ってもやっぱりウチは綾人君の友達や」

 

「東條悪いけど「言わなくてええよ、いいよ綾人君の好きなだけウチの血を飲んで

 

「ありがとう希」

 

カブ

綾人君‥‥‥‥

 

ドクン

これが希の味

ドクン

まだ足りない

ドクン

もっと、もっと血を

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

綾人が希の首に噛み付く

2人はその場に座り込むそして…

 

ハァ、ハァ、ハァ

希の顔が赤い普段絶対に見せない様な顔でその場に倒れる

 

「希大丈夫?」

 

「ニコっち……ごめん…今話かけないで…」

 

「…わかった」

そういい希は顔を隠した

 

絵里も希も綾人に血をあげた

私だけ仲間外は嫌

 

「綾人」

 

「………」

 

綾人は何も言わない

多分私がいいって言うのを待ってるんだ

 

「綾人と聞いて

アンタは私が一番辛かった時最初に声をかけてくれた

多分アンタがあの時話かけてくれなかったら今の私はいないと思う

スクールアイドルをやめる時、泣いていた私をアンタは私が泣き止むまで側にいてくれた

あの時私はアンタが居てくれて本当に嬉しかった

こうやって今4人で一緒にいるのもアンタのおかげなの

だから……」

 

「…矢澤」

 

「今度は私がアンタの力になる」

私は綾人に抱きつく

 

「来なさい綾人」

 

「ニコ、ありがとう」

 

カブ

 

ドクン

これがニコの味

ドクン

ついに俺様の出番か

ドクン

さぁ誰から食ってやればいい

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「大丈夫か3人とも?」

 

「「「大丈夫

だから今は話しかけないで」」」

 

 

「わかったよ、じゃあ俺は行くよ

絵里、希、ニコ」

 

!!!

 

「ありがとう」

俺はそう言うと生徒会室を後にした

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「遅かったね

血は吸えたのかい南沢綾人」

 

「お陰様で3人分なぁ」

 

「凄いね

さぞ素晴らしい眷獣を掌握したんだね」

 

「お前何が目的だ?」

 

「なんのこと?」

 

「明らかに俺が3人の血を吸わせるようにしといて惚けなよ」

 

「そうだね

君はヴァサゴがどうゆう存在か知ってる?」

 

「知らない」

 

「なら教えてあげる

僕は過去・現在・未来がわかるんだよ

そこで見たんだよ

君の存在をそして君の過去・未来もね

だから現在の君をこの目で見たかったんだよ!!

さぁさぁ、見せてよ君の力を!!!」

 

「なら見せてやるよ3人から貰った力を

我が名は南沢綾人

汝、血の盟約にしたがい我が前に顕現しろ

食らいつくせ3番目の眷獣

ニーズヘッグ・オブ・グランド」

 

グォーーーーーーーーーーーーー

そこに現れたのは巨大な白大蛇

 

「アハハ、アウラの3番目だね〜

また生きのいいのが出て来たね

さぁさぁさぁ早くしてよ」

 

「食らいつくせニーズヘッグ」

 

グォーーーーー

 

「おっと!

危ない危ない!

前にも行ったけど僕は戦闘向きじゃあないんだよ」

 

「そんなの知るかよ

焼き尽くせ!5番目の眷

レオンズ・ザ・ヒート」

 

レオンズがヴァサゴに向かってかける

 

「グァァァ!!!

凄い、凄いよ南沢綾人!!

これがベリアルを倒した眷獣だね」

 

炎がヴァサゴ包むそして

 

グォーーーーー

 

「…欲しかったなぁその力」

 

ニーズヘッグがヴァサゴを食らう

 

ヴァサゴはニーズヘッグに飲まれる

 

「…これで終わりか」

 

〔まだだ〕

 

 

〔まだ足りない〕

 

ニーズヘッグは俺に向かって来る

俺は慌てて避けるが

 

「グァァァ」

ニーズヘッグに右腕を食われた

 

〔ニーズヘッグ貴様!〕

レオンズがニーズヘッグに叫ぶ

 

〔足りないだよ、もっとだぁ、もっと食わせろ!!!〕

グォーーーーーーーーーーーーー

ニーズヘッグは叫ぶ己の空腹を満たす為に

 

〔貴様!〕

レオンズはニーズヘッグに飛びつく

 

〔貴様は己の空腹を満たす為に主に牙を向けるのか?〕

 

〔黙れレオンズ

俺はお前みたいに聞き分けがよくないんだよ〕

 

2匹の眷獣が暴れる

 

「クソ、一体どうゆう事なんだよ

やめろ!!

頼むからやめてくれ!!!」

 

俺の叫びは2匹には届かない

このままじゃあここがメチャクチャになる、どうしたらいいんだ

 

ドクン

《2人とも元気なんだから》

 

《全くだよ

でも、このままだと大変な事になるね》

 

なんだ?誰が話してる?

 

ドクン

《しょうがないから止めようか・・・》

 

《そうだね・・・》

 

何だよ?何の声だよ!

ドクン

「グ!」

ドクン

「何だ身体が熱い」

ドクン

「グァァァァァァァァァ!」

 

俺は身体中に走る痛みに耐えきれず意識を失った

 

〔何だ?〕

 

〔この力は彼奴らか!〕

 

そこに現れるは身体の半分を白に残り半分を黒にした1匹のドラゴン

 

〔2人ともそこまでだよ〕

 

〔これ以上はこの人も望んでいない今すぐに戻るんだ〕

 

〔何故お前達が出てくる?

まぁいいお前達を食らえばおれの腹を満たせる

大人しく喰われろ!!!〕

 

ニーズヘッグはドラゴンに向かう

 

〔わからない奴だ〕

 

〔お前じゃあ僕らに敵う筈ないだろう〕

 

〔 ドラゴンは口の中に何かを貯めるそして

 

〔〔大人しく消えるといい〕〕

 

ドラゴンが吐き出したそれはニーズヘッグに直撃する

 

〔馬鹿なこの俺様がたった一撃で敗れるだと巫山戯るな!!〕

 

〔巫山戯てるのは君だよ〕

 

「そうだよニーズヘッグ君が僕らに勝てる訳ないだろう?〕

 

〔〔だって僕らは最強なんだから〕〕

 

〔クソ餓鬼どもが!〕

ニーズヘッグは消えてゆく

 

〔目覚めていたのか?〕

 

〔目覚めていた?

僕らは最初から目覚めてたよ

ただこの人を見守ってただけ〕

 

〔そうそう

だって僕らは〔・・・それは僕らとアウラの秘密だ〕ごめんごめん・・・そうだったね

そろそろ時間だね僕らは戻るよ〕

 

〔これからどうするつもりだ?〕

 

〔しばらくは高みの見物をするよ〕

 

〔そうそう僕らの出番はまだまだ先だろうからね〕

 

そう言うとドラゴンは消えていった

 

〔全くどいつもこいつも面倒事ばかり…〕

 

その場にはレオンズとその場に気を失った綾人だけが残された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ニーズヘッグ・オブ・グラウンド
アウラの3番目の眷獣
アウラの眷獣の中で最も凶暴な性格で食べる事にしか興味がない
姿は巨大な城大蛇
霊媒は、絵里、希、ニコ

黒と白のドラゴン
名前は不明
アウラの眷獣のなかでは自分達が最強だと思っている
綾人がアウラから力受け継いだ時には既に目覚めており綾人を見守っている

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