凄惨なる天命への反逆   作:未奈兎

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劉協、劉弁(劉宏として)の真名は英雄譚からお借りしています。
実際の炎蓮は娘相手だろうがクソガキ言ったり一刀さんは小僧呼びで真名を呼ぶことは滅多にないのですが此処では少しキャラを変えています根本はあまり変わりませんが。


8話 蠢く野心 結ばれし絆

一刀達が洛陽で復興作業に勤しんでいる頃、それを快く思わないものが居た。

どこともしれない薄暗い一室でその男達は憎々しげに拳を握る。

 

「おのれ・・・飾り物の皇帝の分際で・・・!」

 

「全くですな。」

 

見てくれは初老の男性が二人、片方は風貌はやせ細り、その顔は憤怒で染まっていた。

 

「洛陽を管理していた我らを廃し、何処とも知れぬ田舎者にその座を奪われ、ただ黙っていると思うな・・・!」

 

「では動くのですな?」

 

「当然だ!あれはできたのか?」

 

「滞り無く、本物と見間違えてもおかしくない出来です。」

 

一人の男は机の上の包みを開けば、そこには・・・『玉璽』。

 

「おお・・・実に良く出来ておる、見慣れた儂でも見間違うかと思ったぞ、無論始末はつけたのだろうな?」

 

「勿論ですとも、手がけた職人たちは皆既に骸、これを知るのは我ら二人のみです。」

 

「よし、すぐに取り掛かれ、漢王朝の栄光を再びわれらのものとするために動く時が来たのだ!」

 

禍々しく光る玉璽が反射した光で男の顔が映る、その男の名は張譲、十常侍を束ね、専横を振るった悪官である。

 

「私は奴らに接近し、準備を整えておきましょう。」

 

「うむ、荀攸よ、後悔するがいい!儂を仕留め切れなかったことを!」

 

椅子から立ち上がり包みから顕になった『それ』を両手で持ち上げ狂気に染まった張譲の笑いが部屋に満ちる。

 

 

 

 

 

陳留

 

 

曹操が劉備軍を迎え、陳留は目覚ましいまでの発展を遂げていた。

曹操の統率力と劉備の求心力がいい方向に噛み合い、の人材面でも充実している。

 

内政では荀彧を筆頭として諸葛亮と龐統が敏腕を振るい。

 

練兵、軍事面では夏侯姉妹に許褚、劉備の義妹、更には劉備配下、関羽と張飛や趙雲。

 

警備の面では李典、于禁。

 

それぞれが信頼を築き、真名を交換するまでに至った、まあ仲が悪いところは真名を交わさずとことん悪いのだが・・・。

 

人材面でも充実しており風の推察通りかねてより風評のある劉備によって民の流入などもあり、更に曹操の親戚も加入した。

 

「華琳姉ー実家から許可が出たから手伝いに来たっすよー。」

 

「お久しぶりですお姉様。」

 

「華侖姉さんともどもよろしくお願いします。」

 

「華侖(曹仁)、栄華(曹洪)、柳琳(曹純)、よく来てくれたわ、あなた達が来てくれるのは心強いわ。」

 

「ふぇー華琳さんって親戚多いんですねー。」

 

「全員従姉妹だけどね。」

 

「あら、お姉様、此方の方は?」

 

「以前義勇軍を率いていた劉備玄徳よ、彼女は信頼に値するから真名も預けているわ。」

 

「そうですの、私達はお姉様の従妹、曹洪と申します、お姉様が預けるのなら信頼のできる方でしょう、どうぞ柳琳とお呼びください。」

 

「曹仁で真名は華侖っす、よろしくっすよ。」

 

「曹純です、どうぞ柳琳とお呼びください。」

 

「わ、わ、ご丁寧にありがとうございます、劉備玄徳です、真名を桃香といいます、よろしくお願いします!」

 

思い切り頭を下げる劉備に曹操が微笑みながらひそりと耳打ちする。

 

(気をつけなさい、華侖や柳琳はとても優しくいい子だけど栄華は桂花並みの男嫌いで、女の子を着飾らせて侍らせるのが趣味だから。)

 

(え゛・・・?)

 

「よろしくお願いします、桃香さん♪」

 

顔が引き攣った劉備が顔を上げて見たものは、微笑んだ曹洪で、その笑みに背筋が凍る物を感じた劉備だった。

 

 

 

 

「はぁ、華琳さんの親戚だけあって変わった人が多いなぁ。」

 

「あの、桃香様・・・。」

 

「ん、どうしたの愛紗ちゃん?」

 

「いつまで曹操殿の元に留まるですか?」

 

「・・・。」

 

「曹操殿の下ではいつになっても桃香様の理想は「愛紗ちゃん。」・・・?」

 

「みんなが笑って暮らせるって、難しいよね。」

 

「桃香様?」

 

「私達は、黄巾との戦いで沢山の賊を討ったよ、でも、その賊達は元々何だったっけ?」

 

「それは、元は賊徒や生活に困窮した民では。」

 

「そうだね、でも、なんであの人達は死ななくちゃならなかったの?」

 

「罪を犯した賊は・・・討伐されて当然だからです。」

 

「うん、頭ではわかってる、でもね愛紗ちゃん、華琳さんだったら私達にこう問いかけると思うよ。」

 

【ならば桃香、関羽、あなた達に問うわ、あなた達が討った賊は、あなた達の言う『みんな』に入らないのかしら?】

 

「っ!!」

 

「朱里ちゃんたちにも聞いた、賊は改心することは珍しくて、討ったほうが世のためだって。」

 

「でもね愛紗ちゃん、あの人達だって元々は民なんだよ?」

 

「で、ですがそれは・・・!」

 

「うん、只のこじつけかもしれないって頭ではわかってるよ・・・仮に私達が華琳さん達の元を離れて、どこかで旗揚げをしたら、華琳さんとは戦わないって保証は?」

 

「理想が相容れないからって戦うの?それで泣くのは、私達じゃないんだよ、付き合わされる民や兵なんだよ?」

 

「桃香様・・・。」

 

「私、甘えてた、理想に、愛紗ちゃんに鈴々ちゃんに、みんなに、先生に教えてもらったことを全然理解しないで、現実を見ていなかった。」

 

「きっと、華琳さんと一緒にいても、私達の理想は実現できるよ、私はそう信じてる、だって行き着く先は同じだから。」

 

「・・・わかりました、ならばこれ以上私からは何も言いません。」

 

「ありがとう、愛紗ちゃん。」

 

劉備たちが話をしていると扉から黒髪の少女が入ってきた。

 

「桃香様ー!」

 

「『明命』ちゃん、どうしたの?」

 

明命と呼ばれた少女、彼女は名を周泰と言い、明命は真名、猫と戯れている所を劉備が見つけ、仕官先を探しているところから曹操に推挙した。

 

「華琳様がお呼びです!緊急の招集だそうですよ!」

 

「そうなの!?急いでいかなきゃ!」

 

 

 

 

玉座の間に集まったのは曹操、荀彧、夏侯姉妹、劉備、関羽、諸葛亮といった面々。

 

「さて、まず急な召集済まないわね、桂花、説明を。」

 

「はっ・・・先ほど都から使者を通して勅書が届いたの。」

 

「勅書だと?」

 

「そうよ、それも陛下直々の勅命なのよ。」

 

「その勅命とはなんなのですか。」

 

「桃香・・・洛陽で宦官が排除されたのは知っているわね?」

 

「はい、明命ちゃんと雛里ちゃんからも情報はもらっています。」

 

「それから洛陽は落ち着きを取り戻してるそうだけど、なんだか妙なことが起きているらしいわ。」

 

「一見平穏に見えるらしいけど、その裏では宦官に変わる脅威が居るらしいわ。」

 

「はわ、脅威ですか。」

 

「ええ、その脅威は・・・董卓と北郷一刀らしいわ。」

 

「ええ!?」

 

「董卓らが来たことで確かに洛陽が発展しているけど、陛下達を蔑ろにして強硬な政策をしているらしいわ。」

 

「今でこそ洛陽は平穏だけど、そのうち民に重税や雇った民の人身負担がかかる危険があるともされてるの。」

 

「それを重く見た陛下から勅命が来たのよ、麗羽を始めとする諸侯の連合で董卓と北郷一刀を討てと・・・。」

 

「で、でもそれっておかしくないですか!?確か都には荀彧さんのお姉さんが居るって聞きましたが。」

 

「私だってわからないわよ・・・。」

 

「何はともあれ、私達の行動は、連合に参加するかしないか・・・よ。」

 

「曹操殿が渋るということは、やはりこの連合裏があると?」

 

「当然よ、どう見ても怪しいじゃない、麗羽の嫉妬とみなしても不思議じゃないわ。」

 

「では、静観するんでしゅか?」

 

「いえ、参加するわ、それに、場所が悪いのよ。」

 

「此処陳留は袁紹と陶謙と劉表の領地に挟まれる形になる、静観すれば逆賊とみなされ連合に踏み潰される可能性もあるのだ。」

 

「そんな・・・。」

 

「なんにせよ、戦うのならば名声も得られるわ、戦う準備を欠かさないように、裏で何が蠢いていようとも、最後に笑うのは私達よ!」

 

「「「はっ!」」」「「「はい!!」」」

 

 

 

 

建業

 

 

「冥琳これどう思うー?」

 

「怪しい・・・が少なくとも選択肢はないだろうな。」

 

「それ以前の問題なんだよ、今の孫家は豪族の集まりだ、他の豪族に侮られる動きを見せると一気に崩壊しちまう。」

 

「どちらにせよ、いい機会ではあるんですよね、孫家の威容、名声の獲得という点ではこの連合はうってつけです内容はともかく。」

 

「むむー・・・部族問題は面倒なのじゃ・・・。」

 

「美羽の言うとおりねー。」

 

「其処のお前ら、考えるのを放棄するな。」

 

「まあ南のことを考えて人選はしっかりしておくぞ、睨みを効かせられる奴らは重要だからな。」

 

「蓮華や小蓮はどうする?」

 

「粋怜や雷火、穏を副官に付けて本拠地に待機だ、豪族もそうだが、山越にも警戒が必要だ。」

 

「穏がいれば山越には十分対抗できるはずです、十分な配置かと。」

 

「よーしお前ら、戦いに向けて牙を研いでおけよ、戦いは食うか食われるかだ。」

 

「「「「応!(なのじゃ)」」」」

 

 

 

 

涼州

 

 

此処涼州で馬一族が揃い、届いた勅命を驚いて

 

 

「母様大変だ!」

 

「・・・ああ。」

 

「月や北郷ってやつが陛下を蔑ろにしてるってどういうことだよ!?」

 

「えー?あの月が?お姉様、流石にそれはないんじゃないの?」

 

「わ、私だって信じられないけどさ・・・。」

 

「ですが、台頭しているのが北郷一刀で、月さんが手出しできないのも考えられますね。」

 

「もしかして、その北郷って人が月のことを調略してあのきれいな肌を好き放題・・・。」

 

「お、おま、蒼!そういうのを考えるのやめろっつの!?」

 

「はぁ、言っておくが私は行かんぞ。」

 

「母様!?」

 

「私がいなくなったら誰が五胡に睨みをきかせる?翠、蒲公英、お前たちは私の名代で連合に行け、そして、真実を見てこい。」

 

「真実って・・・?」

 

「これだけは忘れるな、我が馬一族は漢王朝に従う者、見極め、動け。」

 

「うー・・・私はそういうのは苦手なんだがなぁ・・・。」

 

「お前にはそういうのは期待していない、蒲公英の仕事だ。」

 

「ひでえ!?」

 

 

 

 

???

 

 

其処にいるのは一人の男、ある一室で、ただ黙して立っている。

 

「私は・・・貴方に決して許されないことをした。」

 

誰に語るわけでもなく、不意にこぼした言葉。

 

「だからこそ、私はもう止まれない、この胸に秘めた野心は、もう私自身止められないのです。」

 

「故にこそ、私は碌な死に方をしないでしょう。」

 

「劉表様ご安心を、私が荊州を安寧に導きます・・・!」

 

振り返った男の瞳に秘めるは、黒く濁った野心だった。

 

 

 

 

???

 

 

「おじいちゃーん、洛陽からなにか届いたの?」

 

「おお、雷々か、どうやら都はこの老骨を休ませてくれんらしい。」

 

「電々達も戦うの?」

 

「うむ、儂ももう長くはない、連合の中にこの地を任せられるものが居ればよいが・・・。」

 

「領主様、弱気なことをおっしゃっては。」

 

「美花よ、自分の身は自分が知っておる、もはや以前のように馬に跨がり戦えん。」

 

「領主様・・・。」

 

「そなた達は儂の孫とも言っていいほどの大切な子たちじゃ、そなたらを託せる領主も居ればよいのじゃがなぁ・・・。」

 

「勿体無いお言葉です。」

 

「おじいちゃんのためなら雷々がんばるよ~。」

 

「電々もー!」

 

老いた男性は微笑んだ後、窓の奥、遥か先にある洛陽を眺めながら一人思案に耽るのだった。

 

 

 

 

南皮

 

 

「その話、信に値するものは?」

 

「何をおっしゃいますか袁紹様、この陛下の玉印が何よりの証拠、田舎者を退け、袁紹様が立つ時なのです。」

 

「・・・。」

 

「迷うことはありますまい、諸侯にとって董卓と北郷はまさに討つべき敵、袁紹様、決断の時です。」

 

「わかりましたわ、すぐに招集をおかけなさい、全ての責は私が持ちます。」

 

「はっ!」(ふん、他愛無い。)

 

袁紹を持ち上げていた男だが、さきほど張譲と話をしていた男である、だがこの男こそ気がついていない、今の袁紹の真意を・・・。

 

 

 

 

そして、話題に上がった洛陽・・・。

 

 

「両陛下、恐れていた事態が。」

 

「何事だ、藍花。」

 

「此方を・・・。」

 

荀攸に手渡された書筒を読む劉弁、劉協の目は次第に驚きに変わった。

 

「・・・なっ!?なんだこれは!?」

 

「はぅ・・・。」

 

「姉上!?」

 

「劉弁様!」

 

「くっ・・・蘭花!直ぐに典医を呼び、一刀と月を玉座の間に集めよ!」

 

「は、ははっ!」

 

「・・・おのれ張譲め!こうまでして未だに権威に執着するか!!」

 

悔しげに床を叩く劉協、その側には本物の玉璽が日光に反射していた。

 

 

 

 

玉座の間に集まったのは洛陽の主要な将全員。

 

「皆、緊急事態だ、詳細は蘭花から話す。」

 

「緊急事態ですか?」

 

「・・・洛陽に向けて連合が組まれ攻めこまんとしている動きがあります。」

 

「なっ連合だと!?」

 

「何が起きとるんや、連合言うたら黄巾の時みたいな事やろ、なんで洛陽に向かってきてんねん!」

 

荀攸の言葉に驚き声を上げる華雄と張遼。

 

「ある意味予測は出来ました、洛陽にて我々が台頭すればそれを快く思わない諸侯は現れるでしょう、しかしこれほど早く・・・。」

 

「ですが此方には帝が健在なのですぞ?攻め寄せた奴らが逆賊になるのでは?」

 

「そうはならん、奴らにはこれがあるからだ。」

 

劉協が忌々しげに取り出されたそれを受け取ると一刀達の表情は驚愕に染まる。

 

「な、陛下これは!?」

 

「してやられた、まさか奴ら玉璽を偽装するとは・・・!」

 

「玉璽の偽装ですって!?」

 

賈駆達が驚くのは無理もない、玉璽、それは持つだけで帝になる資格があるのだ、それを偽装するなど恐れ多いことであり、まず考えられないのだ。

 

「しかもこれは姉上の名で記載され、印の形も忌々しいほどに精巧で本物と見比べてもわからない。」

 

「これをご覧になった劉弁様は、あまりの衝撃に倒れてしまいました・・・。」

 

「劉弁様が!?」

 

口元を抑え驚く董卓。

 

「黒幕は解りきっている、どこに居るかは分からないが、死体が見つからなかった張譲、奴が生きているのならやりかねない。」

 

「問題は、これを偽物と証明できないこと、私が居ても奴らがそなたたちに脅されていると言ってしまえばそれまでなのだ・・・!」

 

無力だと零す劉協の手は固く握られておりその心中は嫌でも推し量られた。

 

「我々の状況は際どいです、禁兵の戦力もまだ不十分な上に諸侯には優秀な将が数多く居ます。」

 

「いかに虎牢関、汜水関が堅牢な関とはいえ籠城だけでは際どいでしょうね・・・。」

 

皇甫嵩と趙忠が現状を冷静に分析する。

 

「ちょっとまてよ、こっちの味方って居ないのかよ、ここに居るワタシ達だけか!?」

 

「残念なことに、馬騰の軍も連合側に居るらしいわ。」

 

「嘘だろおい・・・。」

 

考えるだけでも絶望の度合いが違う。

 

「救いなのは馬騰軍が西の函谷関から来るのではなく連合に歩調を合わせて汜水関から来るといったことでしょうか、安心はできませんが。」

 

「そうか・・・ならまだ望みがあるかも知れない・・・。」

 

「一刀様?」

 

「む、一刀よ、何か妙案があるのか?」

 

「万が一を考えて稟と一緒に煮詰めた案が幾らかですけど、これが成功すれば・・・。」

 

一刀と稟は以前の戦いを踏まえて様々な策を提案していく・・・。

 

「はぁ!?貴女達正気ですか!?」

 

荀攸が思わず素をさらけ出すも、我が意を得たのか劉協は立ち上がった。

 

「いや、だがやる価値はある!」

 

「劉協様!?」

 

「このままでは座して奴らの奸計に陥るだけだ、だが、一刀らの方針で戦えば奴らに痛撃を与えられる。」

 

「それぞれの関の配置はそなたたちに一任する、我らは秘策のために全力で備えよう。」

 

「皆にこの洛陽と我ら姉妹の命運を預ける証として、真名、白湯を預ける、これより我らは一蓮托生、張譲らの奸計を打ち破るぞ!」

 

「「「「はっ!!」」」」

 

劉協はまだ幼い皇帝だ、だがその凛とした姿は皇族としてふさわしい風格を備え、室内の将達は感嘆に震えた。

 

張譲が生み出したそれぞれの思惑を秘めた反董卓・北郷連合と強い結束で結ばれた洛陽連合、決戦の時は近い・・・。




明命流れに流れて曹操陣営まで行ってました

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