ハイスクールD×F×C   作:謎の旅人

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第6話 私と妖怪

尻尾が2本になりました。そして、私の正体が妖怪だと判明しました。道理で寿命で死なないと思いました。傷の治りが早いのも妖怪だからでしょう。

 

これで身体能力が高い理由も分かりました。しかし、なんで妖怪化したんでしょう? やっぱり殺されたときの怨念でしょうか? でも、あのときの私は未練があっただけで怨んだりはしていません。生き返った後に家族を殺されたせいで怨念に近いものはありました。

 

私の知識では動物が妖怪化するのは死んだときに怨念があったときだけだった気

がします。これが正しいのなら、私は何が原因なんでしょうか? う~ん、分かりません。やっぱり生き返ったあとの怨念でしょうか? 

 

人間ではなく狐で妖怪。狐というものは、もうこの100年でよく理解しました。でも妖怪という場合は違います。まだ分からないことだらけです。妖怪っていつまで生きるんでしょうか? 尻尾はやっぱり九尾の狐のように9本になるのでしょうか? ほらね。こういう風に妖怪の場合は分からないことがたくさんです。

 

もう世界中は回りましたし、次の目標は私以外の妖怪を探すことにしましょう。妖怪について色々と教えて欲しいですからね。

 

私は色々と自然を観察しながら妖怪探しをしました。意外と楽しいです。もちろん私はお姉ちゃんたちのことを忘れません。けど、いつまでも過去に縛られるわけにはいきません。

 

お姉ちゃんたちもきっとそれを望んでいるはずです。お姉ちゃんたちも自分の死に縛られる妹を見たくないはず。私がお姉ちゃんたちならそう望む。自分の都合のいいように思えるけど、そうでもしないと自分が潰れてしまう。

 

私は妖怪を求めずっと歩き続けた。やっぱりその道中には色々と危険はありました。草に隠れた溝にはまったり、川に落ちて溺れかけたり、他の動物に襲われたりとです。ええ、そりゃもう大変でしたよ。なんど死ぬかと思ったことか。

 

そんな中、初めての私以外の妖怪と会いました。妖怪同士は言語の壁が存在しないようです。その妖怪は妖怪同士の間の子です。生まれたから30年。妖怪にとって大人の姿になるには個人差があるようです。私もそうなのでしょうか? この姿もそうだといいです。

 

その妖怪から他にもいろいろと教えてもらいました。妖怪はどうやらそれなりの知能が高いみたいです。寿命も個人差があるようで最低でも200年以上生きるのが妖怪。最高で6600年生きた妖怪がいたそうです。

 

では私は何年生きるんでしょうか? 少し楽しみです。死を楽しみにするなんてちょっとおかしいですけどね。大体の妖怪が集落を作って生活をしているようで、その妖怪が住んでいる集落に招待してくれるようです。

 

まさか1人だけではなく、他に多くの妖怪に会えるなんて。今の私は運が良いみたいです。私の心の中にはその楽しみという心しかなかった。しばらくその妖怪について行くと、どこかの森のなかに着く。ただ目の前に木があるだけ。そう、この木が入り口なのです。

 

集落は普通の動物には見つけられないし、入ることができない。入るには、妖力を使うようです。私には妖力がないとその妖怪が言っていました。私の妖力がないのは、それはまだ器ができていないためだそうです。やっぱりこの体のせいですか?

 

だって器といえば体じゃないですか。漫画でもまだ子供だからその強大な力に器が耐え切れていないんだとか言うじゃないですか。これもそうですよね?

 

妖怪は目の前の木に手をかざす。しばらくすると空間がゆがみ、空間に穴があいた。私は驚く。それを横目で見ていた妖怪は声を出さずに笑っていた。うう、とても恥ずかしいです。でもこんな不思議的なものを見たらそうなりますよ。

 

たしかに私は100年生きて、尻尾が2本になりましたけど、こういう不思議体験はしてません。そうです。仕方がなかったんです。私は1人言い訳をする。もちろん心の中で。

 

中に入ると、そこは別の世界。木造でできた家がところどころに並び、畑が多く存在していた。畑ではまた別の妖怪たちが仕事をしている。私はまた驚く。今日は驚きの連続です。でも私の驚きはそれで終わらない。

 

集落にはいろんな妖怪たちがいました。虫のような姿をしたもの。鳥のような姿をしたもの。本当にいろいろな妖怪がいます。またまた驚く。

 

私はここで数日間寝泊りした。もちろん寝る場所は貸してくれた。みんな結構親切です。いつも一人で旅をしていたので、こうして他の妖怪たちと暮らすのもいいかもと思っていました。だから私はここで暮らすことにした。

 

ここにいるのはみんな私と同じ妖怪。他の狐といるときは寿命のせいで、すぐに別れなければなりませんでした。けど、ここでは違う。寿命なんてほとんど関係ない。だからここに留まることにした。

 

それに1人旅というものもあって、他に狐がいないときは誰ともお話しをすることができなかった。それはとても寂しかった。どんなにたくましたくなっても心の弱さには勝てない。

 

私の家は誰もいない山の頂上の小さな家です。玄関も狐サイズなので小さいです。なぜ誰もいない山かというと、頂上の見渡しがいい山がたまたまその山だったということです。多くの妖怪は不便という理由でここに住まなかったそうです。

 

私は多少の不便ではあきらめません。それにいい運動にもなります。というか、10キロを全力で入っても大丈夫なんです。いい運動になるか分からないです。

 

妖怪の集落に暮らし始めて1年。私は自分にできる仕事をやっています。その仕事は配達です。背中に荷物の入った風呂敷を背負い届けます。体は小さいですが、妖怪になってから身体能力が高くなったので自分の3倍にの重さは持つことができます。

 

何を配達するかって? いろいろです。小さな物から大きな物まで。それがここの配達です。私は主に手紙などの小さなものです。集落内の仕事ですが、集落は結構な広さです。人間の町1つ分はあるんじゃないんでしょうか?

 

だからこういう配達業があるんです。配達は集落と集落との配達は行わない。それを行うのは別の職業だそうです。集落と集落は繋がっていない。それぞれの異空間にある。だからです。

 

私は毎日、朝早くからは配達します。評判は上々です。他の方と違って早さも違う、配達物は破損なし。この二つが私の売りになっているようです。だから人気があり、報酬が大きくなっています。

 

この集落にお金というものがありません。仕事の報酬は食料です。ここでは争いもないので、私は幸せにやっています。

 

 

「お嬢さん。いつもがんばっているね~」

「がんばれよ~」

 

 

 

集落の妖怪たちはやさしいです。この集落の妖怪は争いを好まない者が大半です。集落にいよっては盗賊の集落もあるとか。

 

 

 

 

 

私は今、他の妖怪とともに1匹の妖怪に妖力について教わっています。教わっている妖怪は子どもです。つまり教える妖怪は先生。つまり学校というやつです。私は朝は仕事、それが終わったら学校に行っています。

 

学校に行った理由は単に興味があったから。それに色々と知らないことがあったから。私の研究意欲が私を学校に行かせた。そこでのテストでは高得点。どうやって書いたかって? 尻尾の先に墨をつけて書きました。

 

尻尾は結構便利です。結構細かい作業ができますから。人間だったらもっと細かい作業ができるけど、今は狐。どうすることもできない。

 

私の学年は1年で成績は学年1位です。驚いたことに黒板がありました。まあ、紙や窓やらがある時点であまり驚きませんでしたが。妖怪の文化は結構発達しているようです。

 

学校では友達もできました。みんな本当にいい妖怪です。これからもこうでいたいです。それから私は学校を無事に卒業しました。毎学年で私は1位でした。私って結構優秀です。学校を卒業し、これからは仕事だけです。でも人生のほとんどをそれで終わらせたくないです。

 

やっぱり私も女の子です。誰かと家族になりたいです。周りにそうなりたい人はいませんので、いつかそんな人と会えるといいです。

 

 

 

 

 

生まれてから200年経ちました。朝起きると尻尾が2本から3本に増えていました。どうやら尻尾は100年に1本生えるそうです。それに伴い身体能力も上がりました。尻尾だけでなく力も増えるようです。

 

ついに200歳。あの世にいる家族には申し訳ないですが、まだ死ねないようです。別に死にたいわけではありません。でも、長く生きることはあまりいいことだけではありません。お母さんたちの思い出をいつか忘れてしまうかもしれないから。

 

友達もたくさんできました。みんな日頃は妖力を使って遊んでいます。私は参加できない。一応私にも妖力はあります。160歳くらいのときに開放されました。しかし、妖力が少なすぎてライターくらいの火しか出せません。すぐに消えます。私の想像では妖力を使って楽をしようかと思っていたのですが……。

 

先生に聞いたところ妖力は増えにくいそうです。このままの妖力でいいでしょうか? でも増えにくいそうですからこのままでもいいでしょう。それに確かに楽をしようと考えていましたけど、生活には困りませんからね。

 

そういえば、最近の楽しみは体を丸めて猫みたいに日なたで寝ることです。尻尾は便利です。枕みたいにすることができるから、どこへでも寝心地のいい昼寝ができます。それに私には3本尻尾がある。1本は枕、もう2本は布団とかにできます。

 

けど、毛皮があるから布団はいらないです。人間でなくて初めてこの姿でよかったと思います。

 

私の家は山の頂上。周りには木がなく、あるのは私の家のみ。つまり、日が十分当たるのです。そのかわり冬はとても寒いです。毛皮があるから良かったけど、なかったら凍死してました。

 

私の家は夏は風のおかげでちょっと暑く、冬はとても寒いという環境です。まあ、ちょっと厳しい環境ですけど、毛皮などのおかげで苦労はしてません。

 




初めての会話の描写です。
今回のはどうだったでしょうか?
今回は無理やりだったので分かりにくいところがあると思います。
あった場合は教えてください。
できるだけ分かるようにしたいと思います。


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