ハイスクールD×F×C   作:謎の旅人

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第1-7話 私の刀と悪魔

私は咲夜の歴史を聞きました。

まさか刀に意思が宿るなんて思いませんでした。

ある意味私の責任ですね。おそらく私じゃないと管理できないでしょう。

 

 

「分かったか。これがあの刀の歴史だ。あの刀は強力だ。あの刀は生気じゃなく霊力や

魔力を吸い取る。だから、魔力を持たずわずかな霊力しかない人間はすぐに死ぬ」

「分かったが、とんでもないものになってしまったようだな」

「ああ、だからあきらめろ」

「無理じゃな。あの刀は私のものだ。危険ならなおさら私が持って管理せねばなる

まい。それに刀でどうこうするわけもないからの。ただ静かに娘と暮らしたいだけだ」

「そうか。分かった。刀はおそらく悪魔側だと思う。だが気をつけろよ」

「ああ、分かっておる」

 

 

私たちはアザゼルと別れます。

しかし、悪魔に会うにはどうしましょう。

 

 

 

 

数ヶ月が経ち何とか悪魔と接触できました。

私は人間に変装しています。

 

 

「で、俺たち悪魔に何の依頼でしょうか?」

「冥界へ行きたい」

「冥界だと?ふざけているのか?」

「いや本気じゃよ。冥界に行くだけでいい。あとは適当にする」

「まあ、行けても代償に命を払うしかないと思うがな」

 

 

悪魔の方がなにやら調べます。

 

 

「バカな!!代償がない!?どういうことだ!」

 

 

どうやら私の存在が大きすぎて代償がいらないようです。

つりあわないようですね。

 

 

「では、冥界に案内してくれ。フェリお主も来い」

「はい。お母様」

「それも問題ないかの?」

「あ、ああ。全く問題ない・・・・」

 

 

私たちは冥界に行きます。

とりあえず、町で情報を集めます。悪魔をまとめているのは魔王と呼ばれている存在のようです。とりあえず会いましょうか。

 

私はある城の前にいます。

警備が厳しいですね。この城は魔王たちの職場のようなもののようです。

 

 

「入れてくれんか」

「だめだ。ここは関係者以外立ち入り禁止だ」

「そうか。ではこうするしかないか。フェリ下がっておれ」

「はい。お母様」

「何をする気だ!」

 

 

私は魔力を解放します。それにより警備兵を吹き飛ばします。

私はゆっくりと中へ入っていきます。私に魔力弾が放たれますが、私は質の高い魔力で包まれていますので全くダメージはありません。

 

私は反撃せずに進んで行きます。

でかいので迷いますね。

 

 

「おや?お客さんですか?」

「来てはいけません!相手は侵入者です!」

「ほう、お主が魔王の一人か」

「ええ、私の名前はサーゼクス・ルシファー。四大魔王の一人です。何が目的で?」

「私の目的は話し合いじゃ。あるものを探している」

「そうですか。皆さん、ここは私にまかせてください」

「ですが!」

「これは魔王としての命令です」

「・・・・分かりました」

 

 

私たちは広い部屋に入ります。

 

 

「私の名前は薬信御魂じゃ。こっちは娘のフェリ」

「親子ですか」

「そうじゃ。で、話じゃが咲夜という刀を探している」

「・・・・・咲夜ですか。なぜか理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「うむ。よかろう。私は大昔に刀を作った。しかし、ある神社においていたが

盗まれてしまった。まあ、長い間留守にしていた私が悪いのだがな」

「なるほど。分かりました。ですが、あれは危険なものです。そう簡単には

渡すことはできません」

「ここにあるのか」

「ええ、隠しはしません」

「じゃが渡してもらう。あれは私のものだ」

「どうするつもりですか?」

「どうもせん。世界征服なんてしてもつまらんからの」

「本当ですか?」

「もちろん」

「あなたを信じてみましょう」

「簡単に信じてよいのか?」

「ええ。世界征服をするにしてもあなたは咲夜なしでもできますからね」

 

 

私たちは移動します。

そこには巨大な扉があります。どうやらこの部屋にあるようです。

扉が開き、中に入ります。いろんなものがあります。武器やら書類などです。

 

一番奥に咲夜はありました。咲夜は鎖でつながれ封印をされていました。

鞘にも御札が張られていました。厳重です。

サーぜクスが封印を解きます。私は咲夜を取り、鞘から引き抜きます。

その瞬間、咲夜が光り出します。刀が私の手から勝手に離れます。

 

光がおさまり、見てみるとそこには黒髪の着物を着た少女の姿がありました。

まさか、咲夜が人間になったわけじゃありませんよね?

 

 

「この姿でははじめまして!母様(かあさま)!私は日本刀、咲夜です!」

「・・・・・・」

「お母様。返事を」

「う、うむ。咲夜。迎えに来るのが遅くなった。すまなかった」

「いえ!大丈夫です!母様にも何か理由があったと分かってますから!」

「そ、そうか」

 

 

まさか本当に刀である咲夜が人間になるとは思いませんでした。

サーゼクスも驚いています。

それに私は咲夜のテンションの高さに驚いてしまいました。妖刀だからもっと

もの静かで口数の少ない性格と思っていましたが、こんな性格だとは。

 

 

「サーゼクス。もうここから出てよいか?」

「そ、そうですね。出ましょう」

 

 

さっきの部屋に戻ります。

もちろん咲夜を連れてです。

 

 

「御魂さん。これからどうしますか?何も目的がないのなら私の願いを聞いてほしいのですが」

「言っておくが天使や堕天使を全滅してくれはやらんぞ。私はどこの勢力にも属さんからな」

「そんなことは言いません。私自身、戦争などというものに興味ありませんからね。

願いというものは妹のことなんです。まだ小さいですがいずれは我々悪魔がやっている

レーティングゲームに出るようになるでしょう。そこで妹の教育係をやってほしいのです。報酬はあなたが望むものを」

「妹のためにそこまでするか。いいだろう。報酬は私たちの住む場所だ。

あとレーティングゲームとやらをやってみたい」

「レーティングゲームは悪魔にしかできません。そこであなたは悪魔になりませんか?

悪魔になればすることができます」

「悪魔か。それもおもしろいの。それでよい」

 

 

レーティングゲームができるようになれば楽しくなりそうですね。

少しは、強い相手がいるといいんですけど。

いなかったらいなかったで静かに暮らします。

 

 

「あなたを悪魔にするための駒を作ります。駒は特別製です。

世界に一つしかないものです。駒の種類は王です」

「いつまでにできる?」

「1ヶ月ほどかと。それとグレモリー家の土地の一部をあなたに差し上げます。

そのことについてはあとで私のつmゴホン、眷属が説明します」

「勝手に決めても良いのか?」

「ええ、私の実家ですから」

 

 

それからサーゼクスの眷属が来ました。

名はグレイフィアというそうです。なぜメイド服なんでしょう?

巫女服を着ている私が言えた義理じゃありませんが。

 

私は荒れ果てている場所が多い土地を貰いました。

本当に荒れ果てている場所です。嫌がらせみたいです。私の力を使えば問題ありま

せん。また、畑でも作りましょうか。

 

土地は四国くらいあります。それでもグレモリー家の土地は本州くらい

あります。そちらは森と山ばかりです。やっぱり嫌がらせかと思います。

 

 

 

私は咲夜とフェリを連れてサーゼクスの妹に会いに行きます。

妹はリアスと言うそうです。

 

 

「母様!どうやって教育するんですか!」

「静かにしなさい。お母様の邪魔になります」

「姉さまは気にならないんですか?」

「ええ、気になりません。私はお母様からの教育を受けたことがありますから」

「本当に!?どうだったの!」

「それはですね。―――――――」

 

 

娘たちは仲がいいようです。

リアスはまだ4歳くらいです。咲夜の言うとおりどうやって教育しましょうか?

とりあえず、マナーや言葉でしょうか?悩んでいると。

 

 

「御魂様。御魂様には戦闘などのこと教育してもらうつもりです。

くわしい教育内容は後ほど渡します。お嬢様が教育できる歳までご自由にしてもらって

かまいません」

「そうか。では悪魔になるまで私の土地でゆっくりしているか」

 

 

私は自分の土地へ行きます。私は空を飛びながら神力を撒きます。

これで土地を回復させます。これを3日間繰り返しました。

そのあとは冥界の木の苗木や花の種などを植えます。

 

 

「母様~。疲れました~」

「そんなことを言ってはいけません。まだやってから3時間しか経ってませんよ」

「3時間もです~」

 

 

咲夜は疲れるとテンションが下がるようです。それにしてもキャラ、変わってま

せんか?

 

この作業には5日かかりました。植えたあとは私の神力を5日かけて撒きました。

それにより植物は一気に育ちます。木も撒いて3日後には立派になっています。

この土地は準備から完成まで合わせて約20日で終わりました。

 

私は冥界の生態系を調べ、バランスを崩さないように動物たちを放ちました。

もう私の土地に荒れ果てたところはありません。他の土地に比べても同じ、いえ、

それ以上に豊かです。ちなみに川は荒れているときに水脈がある場所の上に山をいくつか作り、そこから湧き出ています。その川の水は私があけた穴に溜まります。

 

穴は湖になっています。魚も一応います。

家は山の中腹あたりにあります。畑は家のある山の麓にあります。

 

そろそろ1ヶ月が経ちます。

私たちは家でゴロゴロとしています。神さまをやっていたときの名残で張り切りすぎ

ました。おかげでやることがありません。縁側で私たちはゆっくりしています。

 

 

「母様!超暇です!」

「咲夜。暇なら勉強でもしたらどうなんです?」

「嫌です!それなら寝ときます!」

「なら寝ていてください」

「ひどいです!あんまりです!」

 

 

本当に仲がいいですね。

すると庭の地面が光り出します。光がおさまるとそこにはグレイフィアがいました。

 

 

「?御魂様。ここはどこですか?転移した場所は間違っていないと思うのですが」

「見て分からんのか?私の土地だ」

「し、しかし、あの土地がたった30日でこんなになるわけありません!」

「そんなことより、完成したのか」

「は、はい。完成しました。私の傍に来てください転移します」

 

 

グレイフィアが驚いていました。しかし、すぐに元に戻りました。

 

私たちはグレイフィアの傍に行きます。床に魔方陣が現れ、私たちは転移します。

そこはあのときの広い部屋です。椅子にはサーゼクスともう一人いました。

 

 

「こちらは私と同じ魔王のアジュカ・ベルゼブブ」

「よろしく」

「私は薬信御魂。よろしく」

「娘のフェリです」

「同じく娘の咲夜です!」

「さっそくだが、悪魔に転生させる。サーゼクス、お前がやれ」

「分かった」

 

 

サーゼクスの手にはチェスの(キング)があります。

私の目の前に持ってくると、駒が私に吸い込まれます。終わったんでしょうか?

ずっとそうしていると

 

 

「終わりました。あなたは悪魔になりました。階級は上級です」

「良いのか?悪魔になったばかりの私が上級で?」

「ええ。あなたの力は私たち魔王と同じ、いえ、それ以上です。それを下級のするのは

いろいろとまずいですからね。それと他の駒を渡します。駒を使うと悪魔になり、

あなたの眷属になります。駒にも特徴があります。駒を渡すときに詳しく書かれた

書類をお渡しします」

 

 

娘たちを眷属にしましょう。いやと言ったらやりません。

娘とはいえ人生があります。無理やりはしません。

 

私は駒を受け取ったあと自分の土地へ向かいます。

着くと私は娘たちのほうを向きます。

 

 

「フェリ、咲夜。私はお前たちを悪魔にし眷属にする。いやならそう言ってもかまわない。どうする?」

「私は問題ありません」

「私もです!問題ないです!」

「そうか。分かった」

 

 

私は女王(クイーン)をフェリに。騎士(ナイト)2つを咲夜に使いました。

私たち3人は今日、悪魔になりました。

 

 

 

 

私は狐で妖怪で吸血鬼で神様でドラゴンで悪魔です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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