「え、えっと……」
と思ったのだが、いきなり何を言えばいいの? と混乱した。
なにせ二十年以上も誰とも会話していない。久しぶり過ぎてこういう場合、何を言えばいいのか分からなくなったのだ。
私が混乱している間にもドラゴンはこちらへ近づいてくる。
そのせいで余計に緊張なんて懐かしい感情が湧き上がり、何も考えられなくなった。
「止まれ!」
とりあえず命令口調でそう言ってみる。
本当はもっとフレンドリーに話かけたかったが緊張してしまった以上、王者を演ずるような気持ちで行動することにした。
ああ、この口調のせいでいきなり攻撃なんてされないだろうか? 私としてはこの空間内での初めての相手である。仲良くしたいという気持ちがあるのだ。それにあのドラゴンは長くこの空間にいるようだし、何か分かるかもしれないのだ。帰る手がかりにもなる。ゆえに敵対したくはない。
「お主がこちらへ向かっている目的は私か? それとも偶然か? もしくはその他か?」
王者を演じているのでドラゴンに圧力をかける。相手は巨体だが、体全体に圧力をかけた。
するとドラゴンは止まった。しかし、止まったのは私の圧力のせいか、それとも向こう側の気まぐれか。いや、ドラゴンが動じていないところを見ると相手は相当な力の持ち主らしい。つまりドラゴンの気まぐれで止まったのだ。
気まぐれで止まるとはよほど自分の力に自信があるらしい。
私も自分の力には自信がある。だけどなんだろうか。このドラゴンを相手にしていると戦っても勝てるという気がしない。だからといって負けるという気もしない。
やはりあのドラゴンは私くらいか、もしくは私以上の力の持ち主のようだ。
うう、なんだか怖くなってきた。挑発するようなことをした私がいうのもなんだけど、いきなり攻撃なんてされないよね?
フェリを守るためとかならいつもなら強気でいたのだが、残念ながらここでは私一人なのでそんなに強気にはなれなかった。
「それでどうなのだ?」
答えないドラゴンに再度問いかけた。
するとドラゴンが、目的などないと答えた。ただの偶然だと。そして敵意などないと。
「ほ、ほう、そうか。敵意はないのか。そうか、ないのか」
思わず頬が緩む。
なぜなら敵意がないということは仲良くなれる可能性があるということだからだ。
ならば早速行動しなければ!
「お、お主はここでの生活は長いのか?」
ひとまずはちょっとした質問からだ。これでちょっとずつ信頼度を上げる! そうすればいつかは気兼ねなく話せる相手になっているはずだ。
そう思っての質問だ。
この質問にドラゴンの答えはただ一言、分からんの一言だった。
「…………」
それ以上は何も言ってくれなかった。
って、それだけ!? それだけなの!? せっかく話しかけたのにそれだけの一言で一蹴するなんて! 普通考えて私にも聞いたりとかできるでしょう!
「お、お主の名前は何じゃ? 私の名前は薬信御魂じゃ」
私はなんとか怒りを抑えて冷静になり再度別の質問をした。
つ、次は答えてくれるかな?
私はそんな思いをドラゴンに寄せるのだが、その思いはまたもや砕け散った。
ドラゴンはただ一言、グレートレッドと名乗った。先ほどと同じようにそれ以上はなかった。
ふ、ふふ、わ、分かっていました。分かっていましたけど! どうせそれ以上はないんだろうと薄々思っていたけど!!
しかし、それでも私はあきらめない。……あと一回くらいは。
「そ、そうか。グレートレッドと言うのか。い、いい名前じゃな」
私は頬を引き攣らせながらそう言った。
「ぐ、グレートレッド、ところでじゃが、この場所はなんじゃ? 私はちょっとした手違いというか、色々とあってここに来たのじゃ。それ以来ずっと脱出方法を探したり、調べたりとしたのじゃがさっぱりなのじゃ。じゃからグレートレッド、お主に教えてもらおうと思ってな」
私がグレートレッドと会話をしたいということを分かってもらうためにあえて長く話をした。
さてこれで私が話したいということがちょっとは分かってもらえたかな?
そう思うと同時に、はあ……どうせまた一言なんだろうな、とも思っていた。だが、どういうことかどちらも違うものとなった。
どうしたことか無言なのだ。何も言わない。先ほどならすぐに何か言ったのに。
沈黙がずっと続く。
「な、何か答えよ。知らないなら知らないと言ってくれなければ分からぞ!」
何も言わずに大きな瞳でじっと私を見つめるグレートレッドに私は怒鳴るような声でそう言った。
ここは未知の空間で知的生命体は目の前にいる紅いドラゴン、グレートレッドのみである。ようやく接触できた会話の相手だ。
そんな相手がいきなり何も言わずにじっとしている。私は不安だけを覚えるしかない。
「なあ、本当に……何か、言ってくれよ……」
不気味にただじっと見るグレートレッドに対して思わず弱気になり、涙目になる。
すぐに涙目になってしまうのはやはりこの空間に長くいたせいだろうか。だから弱気になってしまったと。
そうだとするならば私もまだまだ幼いということなのか。いや、こんな空間だし、長くいればどんなに強靭な心を持っていても今の私のようになるだろう。もしくは精神が崩壊して廃人にでもなっていたかも知れないな。となると私は幼いわけではないということか。むしろ強靭の部類に入るのかもしれない。
でも、そんな自分の強靭な心だという事実なんて今はどうでもいい。ともかく目の前にいるグレートレッドに話してほしいのだ。
「ぐすっ、本当に何か言ってくれないと、泣くぞ? 大声で泣くぞ?」
泣くことでグレートレッドの気を引こうと思ったわけではない。本当に本気で泣きそうになったのだ。
そのせいなのか、それとも何かを思ったのかグレートレッドはようやくしゃべってくれた。
それは私が質問した答えであった。その答えもまた知らんの一言だった。
その答えを聞いた私は残念に思うわけでもなかった。そう思うよりも前にグレートレッドのその答えに対して疑問を持ったのだ。
その理由はグレートレッドの長い沈黙である。
普通にあの一言だけならばあそこまで沈黙が続いただろうか? 否。そんなわけがない。全くの心当たりがなければすぐに答えができるだろう。
でも、グレートレッドが必死に考え込んで私の言葉が耳に入らなかったという可能性もないわけではないのだが、どうもグレートレッドはそういうわけではないと分かったのだ。
つまりグレートレッドが何か知っているという可能性があるのだ。
さて、ならばグレートレッドをボコボコにしてそれを聞きだすという手もある。だが、無理だ。
先ほども思ったがグレートレッドは私と同等か、それ以上の実力を持っていると確信している。そして、戦っても勝てはしないし、負けはしないという結果になる。なので戦って聞き出すなんてことは無理だ。私は何もすることはできずにただ黙ってグレートレッドの答えを受け入れるしかない。
「……そうか。お主も知らぬのか」
本当はうそを付け! と言いたかった。フェリのもとへと早く帰るために言いたかった。
でも私はしなかった。
勝てない相手だからという理由じゃない。ただグレートレッドは絶対に言わないだろうと思ったからだ。
別にグレートレッドとは出会ったばかりだから、長年の付き合いのなんとなくとかいうやつではない。なんとなくそう感じたのだ。
「それでグレートレッド」
きっと再度同じ質問したところで意味はないので、次の話へと移る。
「わ、私と! 私と、と、友になってくれないか!」
私は告白でもしているかのようだった。それほど緊張した。
本当は当初のように話をしながら段々と……というふうにして友になりたかったのだが、もうなんだか面倒というか、こんなじれったいのは嫌だったので強引な手段を取ったのだ。
結果、告白するかのようなものになってしまった。
「ど、どうじゃ?」
私のお願いというか、提案というか、告白というか、まあ、ソレでグレートレッドの答えは、友になるという嬉しいものだった。
グレートレッドはおそらくは私と同じように寿命というものがないと思う。つまりは昔のように友を作っても、その友になった者が寿命になって死んで私が悲しむということはなくなる。これは嬉しいことだ。
燐が前に友が死んだときに悲しむのは、その友のことを本気で思っていたからと言っていた。確かに燐がいうのも正論ではあるが、ほかの者よりも長く生きて何度も経験した私からすれば、もう耐えられないのだ。
何度も何度も年老いた友人が衰弱して死んでいく姿を見るのはもう耐えられない。
だからグレートレッドという私に似た存在が友達になってくれてよかった。
まあ、似たような存在といえばドライグとアルビオンがいるのだが、あの二匹は友というよりも……うん、ちょっと違う。友とか親友とは見れない相手だ。ちょっと特別な相手なのだ。というわけで二匹は友達ではない。
私はここ最近(五千年くらい?)友人を作っていない。ならばグレートレッドは現状ではたった一人の友人だろう。友だった者たちは全員死んだ。
私たちは人間の集落の近くに家を建てているが、その人間たちとは近所の知り合い程度なのだ。その人間たちと友にならないのかというのもあるが、人間の命は短すぎるのだ。そういう理由もある。
「じゃあ、これからよろしくな、グレートレッド」
私は船から離れてグレートレッドの体に触れた。
私たちが友人になって早数百年。
その間、私はグレートレッドと親友レベルで仲良くなっていた。どのくらいかというと親友レベルを超えたくらいだ。
もしグレートレッドに性別というものがあり、男、いや雄か、そういうのがあればあの二匹に対して想っている感情があったかもしれないというレベルだ。けど、グレートレッドはそういうのはないらしい。そういうわけで親友以上の関係だ。
私はグレートレッドとの交流を楽しんでいた。
けれど私は目的を忘れたわけではない。ずっとフェリのことを考えていた。フェリのもとへ帰るためにずっと考えていた。空間転移術式だって作っていた。だが、この空間、『次元の狭間』(グレートレッドに教えてもらった)のことがよく分からずに作業はあまり進んでいなかった。
けれど私はずっと続けている。
最近はもうフェリと会うことはないと思って、絶望に近い感情を抱くことが多くなってきた。
それはもう周りから見ても分かるほどだ。
それを察してかグレートレッドは私を慰めようとしてなのか、『ドラゴンの力』をくれた。
それをもらった私は思わず呆然としたものだ。
だって慰めるにしても『ドラゴンの力』ってなによ! もらっても慰めにもならないよ! ていうか、こんな力どこで使うし! ただでさえ私は『最強』なんて称号があったらそれをもらっているほどの力の持ち主なのだ。いまさら力なんて必要ないし!
そうは思うのだが長く(わずか数百年だけど)付き合ってきた私はグレートレッドには友人がいないということが分かり、そのため力をくれたのはグレートレッドなりの不器用な慰めだと分かった。
それが分かったとき思わずくすりと笑った。グレートレッドにもかわいいところがあるんだなと思って。
まあ、グレートレッドのおかげで絶望という沼からは抜けることができた。やはり友人というのはいいものだと思う。
再び時間は経ち、おそらくはこの次元の狭間に来てから千年ほどが経ったぐらい。
それはいつの間にかで、フェリが三千歳ということになり、その千年はフェリの人生の三分の一に値するものだ。
フェリは私のことを覚えているだろうか?
私がいなくなってフェリがどんな思いを抱いていても、それから千年である。千年というのはフェリのようなまだあまり長く生きていない(私と比べたら)妖怪に比べると長い月日である。長い月日というものは思いを忘れさせるには十分である。しかもその思いを向ける相手である私は千年という月日をかけても見つからない。
ならば普通はどう考えるだろうか?
答えは、そんな思いを忘れて自分の好きなように生きる、だ。
もしフェリがその選択をしたならば、母親という自分を育てた人はいたが、顔を思い出せない相手となっているだろう。例え憎しみではなく愛情を私に向けていたとしても。
それはやはり記憶に関係するものだ。どんなものでさえだんだんと思い出せなくなるのだ。まあ、私はお母さんやお兄ちゃんたちのことはまだまだ覚えているが。
フェリがそうなって私を忘れて自分の人生を生きていても私はそれを責めはしない。
そうならば私はフェリの姿を陰から見て、見守るだけだ。それでもしフェリが困っているならば、フェリに知られずに助けたりとするだろう。
それでフェリをずっと支えるのだ。
その私を誰かが見たならば、その者は私に何か言うだろうが私はそんな生活でも幸せなのだ。母親である私の幸せは娘が幸せに暮らしていることで、私が幸せでフェリが幸せではないのは私の望むところではない。だからそんな生活でいいのだ。
どうせ長く生きすぎて目的などなかったし、その目的を与えてくれたのはフェリだ。フェリのためにそんな生活をしてもいいのだ、誰が何を言おうと。
でも、そんな生活ができるのはここを脱出することとフェリが生きていることが前提である。
今のところ両方とも分からない状態である。とくに脱出である。フェリが生きていることだが、そこはあまり心配していない。なぜならばそれはフェリには一応戦闘技術から何なりと様々な技術を教え込んだからだ。ある程度の敵には余裕で勝てるほどの戦闘力を持たせた。そして、もし勝てない相手だと分かればすぐに逃げろと教え込んでいる。
だから心配していないのだ。
けれど脱出のほうはどうだ? この次元の狭間の解析はあまり進んでおらず、空間転移術式はもちろんのこと完成していない。ほら、この通り脱出の手段など全くない。
だから私はフェリに会うためにおそらくは脱出方法を知っているであろう、知っているグレートレッドとの友情を犠牲にする。
つまりそれは力を使ってでも聞き出すという強行手段を使うということだ。
もう勝てる勝てないとかどうでもいいのだ。
確かにグレートレッドとの生活は楽しかったのだが、それ以上に私の愛しい娘、フェリに会いたかったのだ。
実はもう私は狂っているのかもしれない。いや、狂っているのだろう。でなければ勝てる勝てないなんてどうでもいいなんて思わない。
私は狂ってもう死んでいいとでも思っているのだろうか?
私は実はフェリに会うためと思うことを口実にグレートレッドと戦いたいと思っているのかもしれない。
グレートレッドは私以上の力の持ち主だ。つまりは私を倒せる存在であり、私を殺せる可能性がある存在だ。
でも、本当にそうなのか分からない。自分を狂っているかなんて、狂った私が分かるだろうか? 分からないだろう。
狂っていなくても狂っていると思ってしまうときだってあるし、狂っていてもそれを正常だと思うときだってあるのだ。
例えるならば愛がそうだろう。重すぎる愛は犯罪へと繋がる。けれど愛によって犯罪を犯した本人は、自分が狂っているなんて分からない。
まあいい。
私が狂っていようが狂っていまいが私の目的はこの空間からの脱出である。
グレートレッドに聞いてもしかしたらあっさりと答えてくれる可能性だってあるのだ。戦うことはないかもしれない。
とにかくグレートレッドに脱出方法を教えてもらおう。
そう思って私はグレートレッドに会った瞬間に自分の持つ魔力を全開にして、戦闘態勢へと移っていることを示した。
「グレートレッド、こんなふうに敵意を向けてすまない。本当はこんなことをしたくはないのじゃ。私とお主は友人じゃなくて親友だと思っている。いや、それ以上だと思っている。それだけお主のことは大事に思っている。おそらくは私の人生の中でもすばらしい友だった」
それは本当だ。
グレートレッドとは千年だが他に千年以上の付き合いの者たちはいた。でも、グレートレッドほど仲がよかった者はいなかったと思う。
そうなったのはやはりグレートレッドが私と友という関係になった者達と違い、もっとも私に近い存在だからというのが大きな理由だろう。私と近い存在だったから遠慮がなかったというのがあると思う。
なにせ私は寿命というものがなく、対して相手は寿命があるのだ。表面上では気にしていなくて、やはり無意識のうちでは気にして遠慮してしまうのだ。
前にも思ったように相手が先に死んでしまうからだろう。
「じゃがな、私には親友であるお主よりも大切なものがおる。お主に前に言ったように私には血は繋がっておらぬが、私の大事な子ども、娘じゃ。私はその子のもとへ帰らずに千年という月日が経った。あの子は私のことを忘れているかもしれん。しかしそれでもあの子は私にとってとても大切な存在なんじゃ。それはもう自分がどうなってもいいと思うほどに大切な子なんじゃ。まあ、まとめるとこの次元の狭間から脱出するということじゃ。そのために私はお主からその方法を聞きだす!」
私は自分の周りにとてつもなく強力な破壊力を持つ魔力弾を何百という数だけ展開させた。
こんなのは自分が膨大な魔力を持つからこそできる技である。普通の妖怪や目の前にいるドラゴン以外には無理な技だ。
「これで分かったか? 私は本気なのじゃ。だから何もせずにその方法を教えてほしい。私はお主のことを本当に大切に思っておる。だから抵抗しないでくれ」
私は願うようにグレートレッドに言う。
それにグレートレッドは分かったと言った。
私はそれをうれしく思うと同時にグレートレッドの悲しそうな表情(長い付き合いじゃないと分からない)を見てグレートレッドの私に対する思いが本気だと理解した。
やはり心が痛い。だってそんなふうに私を想ってくれている相手に脅したのだから。
「……ぐすっ、あ、ありがとう」
思わず涙がこぼれた。
私は袖で目元の涙を拭う。
それからグレートレッドは脱出方法を教えてくれた。正確にはグレートレッドが全てやってくれて脱出させてくれるのだ。
だが、それと同時に問題が発生した。いや発生していた。
それは私がこの空間に長く居すぎたということだ。どうやらこの次元の狭間は普通の生き物なら肉体が消滅していたらしい。
し、知らなかったし!! というか私が特別でよかった!!
私が消滅しなかった理由はやはり神ということが一番の要因だろう。神だからそうならなかったのだ。
で、その問題だがそれは魂と体の接続が不安定になっているということだ。
まあ、いい。この空間にいたせいだというならば、もとの空間に戻れば問題なくなるということだ。
私は早速グレートレッドに脱出させてくれるよう言った。
それに従いグレートレッドは空間に穴を開けた。
私はそれを魔眼である目で見てそのやり方を覚えていた。
これはもし万が一同じことがあったときのためだ。今回はグレートレッドがいたからよかったが、今度も同じとは限らない。そのために魔眼を使っている。
「グレートレッド、お主と出会えてよかった。おかげで私はこの千年間、絶望せずに済んだ。すべてお主のおかげじゃ」
私はゆっくりとグレートレッドに近づく。
おそらくはしばらくはグレートレッドとは会わないだろう。会うのは何千年後くらいか、もしくは何万年後か。
私とグレートレッドが触れられるほど近づいたとき、私はグレートレッドの大きな顔にそっと撫でた。その撫で方はまるで恋人にするかのようなものだったが、別に私にそんな意図はない。ただの友人としてだ。
「ごほん、本当にありがとうね、グレートレッド。次に会えるのはいつか分からないけど、それでもずっと親友だからね! だから今はさようなら! またね!」
私は最後にそう言ってグレートレッドが作った穴へと入った。