マサラ人だけどスーパーマサラ人ではないはず   作:若葉ノ茶

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釣り上げてからゲットする方法らしい…。


第八十五話~妹は釣りを楽しんだ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは妹のヒナです。まだまだライモンシティに到着しませんがこれから先で楽しいことが起きそうな予感がします。

楽しいことというのは、先ほど久しぶりにベルにまた会うことができ、これから釣りをすることになりました。

 

「釣りを行ったことがありませんので…これから楽しみですわ!」

「私も釣りってしたことないから楽しみ!ヒトカゲも一緒にやろうね!」

『カゲカゲ!!』

 

 

「イッツ・フィッシング・ターイム!!!」

 

 

「お、おう…?」

『ピィカ…』

 

 

デントが釣りソムリエとして意気込んでいるらしく釣りについての説明を話ながらもすごくやる気に満ちているようだ。いやちょっとやる気に満ち溢れすぎな気がするけど…兄もピカチュウも微妙そうな表情だ。私たちは苦笑しながらも釣りをする場所まで向かって行く。

 

 

申し込み窓口の方へ行くと、かなり人が多くいて参加者が大勢いるようだ。…あれ?そういえばこれって原作でもあったよね。というか、原作ではロケット団が偽って釣り大会を開いていたはずだけど今回は違う人が行っているようだ。…まあ平和ならどうでもいいか。何かあったとしても兄が助けてくれるだろうし。

 

釣り大会ではより大きなポケモンを釣り上げてゲットすることが必須みたいだ。そして優勝賞品はすごいつりざおの最新型らしい。…すごいつりざおに最新型とか存在してたんだとちょっとだけ驚いてしまった。

 

そしてそれぞれ釣竿を決めに行くのだけれども、デントが釣りソムリエとしてより良い釣竿を選びたいらしく、私たちが選ぼうとした釣竿にかなり駄目だしを食らってしまった。そのことに兄が少し不機嫌になるのだが、より釣りやすくより良い釣竿をデントがわざわざ選んでくれているという事実に文句は言えないらしい。上機嫌でいろんな説明をしながら釣竿を決めていくデントに私たちは苦笑した。…まあマイ釣竿を持っているくらいだし…ちょっと面倒だけどまあいいか。

 

 

そして選んだ釣竿を持って指定された場所まで向かう。ヒトカゲは道に水たまりがあるため少し嫌そうな表情になって、その水たまりを避けようとして歩いているため、私がヒトカゲを抱き上げて歩こうとしたのだけれど…何故かルカリオに私ごと抱き上げられてしまい、そのまま指定の場所まで向かうことになってしまった。ルカリオはデントが選んだ釣竿を持って上機嫌で歩いている。

 

 

「あ、ありがとうルカリオ…」

『カゲカゲ…』

 

『いや、気にするな』

 

 

 

 

―――――辿り着いた会場では、もう参加者たちがそれぞれ釣りをしていた。私とヒトカゲはルカリオに降ろしてもらってから、意気込んで向かう。

そして釣りを行うことになったんだけど…デントが専門的な言葉を喋りながらも説明してくれて、初心者にやりやすい方法を積極的に教えてくれているんだけども…ちょっと専門的すぎて分からない部分があるような…。

しかも釣竿にポケモンが食いついて早く釣り上げないといけないと私たちが焦って言うのに、デントはそれでもいろいろと説明しながらポケモン…バスラオを釣り上げていく。まさにテイスティングタイムの時のようだ。

 

 

 

「釣り…時にはワルツを踊るようにそしてしなやかに…ここだ!!」

 

 

 

「デ、デント語を誰か教えてほしいんだけど…」

『カゲェ…』

『デント語…まさにその通りだな…だが実際に釣れたから腕はあるようだ…面白い』

 

 

ルカリオはデントが出したヤナップとバスラオのバトルに興味を持ったような表情で見ている。私は兄の方を見てどうするか視線で問いかけるのだけれど、兄は肩をすくめて諦めろと言っているため正直に待つことになった。

 

でもバトルの様子はかなり面白い展開になってきているようだ。水のフィールドでのバトルだからかバスラオが有利なときも多々あったのだけれど、デントはちゃんとヤナップに指示をして無事ゲットをしていた。

 

その様子を見たアイリスたちは余計にやる気になり、釣りを始めていく。…私も一応釣りはするのだけれど、バトルどうしようかと思ってしまった。ヒトカゲにとって水のフィールドはかなり厳しいし…それにポケモンもまだ持ってはいけない年齢だし。…でも大会に参加しているルカリオもポケモンバトル&ゲットをする必要があるからあまり意味はないのかな?まあ釣り上げたら考えようと思う。とりあえずバトルになったらヒトカゲと相談して、その後必要なら兄かルカリオに任せてみようかな…。捕まえたポケモンは大会後に返さないといけないみたいだしゲットの方法もいまだによく分からないし…。

 

「とにかく頑張ろうヒトカゲ!」

『カゲ!』

 

 

――――――その後、バスラオが一匹かかったのだけれど慌てているうちに逃がしてしまったみたいで残念。

 

 

兄は普通にバスラオと戦って捕まえており、ルカリオも自分で釣り上げたバスラオとバトルをし、無事専用のボールで捕まえることができた。ベルが釣り上げたプルリルが暴れるというアクシデントもあったりしたけどね。

 

 

結果?優勝はデントのバスラオでした。そして最新型のすごいつりざおにデントは大喜びしていて、私たちもそんな彼に祝福したのは言うまでもない。

 

 

 




妹の心境。
 釣れなかったけど、見ているのもまあ楽しかったかな?

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