マサラ人だけどスーパーマサラ人ではないはず   作:若葉ノ茶

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妹の日課にお昼寝が加わりました。


第十九話~妹がお昼寝にはまっている~

 

 

 

 

 

 

こんにちは妹のヒナです。最近日差しが温かくてよく眠くなってきます。

だから最近ポケモンたちとお昼寝することが多くなりました。

「温かくてお昼寝にちょうどいいね…」

『カゲェ…』

『ガンビィ…』

『ヒノォ…』

『キューン…』

『全くその通りだな…』

 

 

あ、何か聞きなれない声がしたと思ったでしょ。今私はヒトカゲと兄のポケモンであるカビゴンとヒノアラシ、そして伝説であるラティアスやルギアと共にオーキド研究所の少しだけ大きな広場でお昼寝しようとしてます。

直接日光が当たらず、日の光が木々に当たってちょうどいい感じに温かいこの場所はよくカビゴンやヒノアラシのお昼寝スポットになっているのです。

私やヒトカゲも一緒に眠ろうとヒノアラシが誘ってくれたので今に至ります。あ、ちなみにラティアスは私やヒトカゲと遊んでいた時に誘われたからついてきてくれて、ルギアは知りません。

広場についたらルギアがカビゴンと一緒に横になっていてびっくりしたということだけ言っておく。

「ねえ、ルギアがここで寝てたら人に見つかったりしない?大丈夫なの?」

『ああその点では安心しろ優れたる操り人の妹よ。私を何だと思っている』

「…うん伝説のポケモンだよね。心配とかする必要なかったね」

ラティアスはともかく、ルギアの大きな身体は人に見つかりやすいと思ったんだけれども、ずいぶんと自信満々な声を聞いたら安心した。なるほど私の考えたことは杞憂だったか。

 

『ガンビィ…!』

『ああ騒がしくしてしまったな。そろそろ寝ようか』

「ごめんねカビゴン。おやすみなさい」

『…キューン』

カビゴンが少しだけ不機嫌な表情を浮かべ私たちを見たため、お喋りしすぎたと自覚する。気がつけば私の両隣にいるヒトカゲとヒノアラシがすやすやと眠っていた。私とルギアは顔を見合わせ、眠りにつくため目を閉じた。

木漏れ日と暖かな空気、そしてポケモンたちに囲まれて気持ちよく眠れそうだ―――――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――ドォォオオオッッッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

『ふんッそれぐらいで俺を倒せると思ったかッ!!』

『ギュルァアアアアアアアアアッッッ!!!』

『ッッ――――!!!』

…うんすごく騒がしい。あの3匹本当に煩すぎる。

今の騒音と声は絶対にミュウツー、レックウザ、デオキシスに違いない。どうしよう、この広場の近くでバトルしてるらしくちょっとだけ目を開けると空が赤くなったり黄色くなったりしていた。伝説同士のバトルが白熱しているとよく見れる光景が広がっていたのだ。これで世界の崩壊とかなったら本当に笑えない。まあ私としてはそんなことどうでもいい。

せっかくお昼寝をしていたというのに何故起こす。

ようやく眠れそうだというのになんてことしてくれるんだまったく。

安眠を邪魔したことで私たちは怒り、勢いよく立ち上がりバトルしているであろう3匹のもとへ向かって走って行った。

 

「うるさ――――い!!!」

『ガンビィイッッ!!!!』

『ヒノ…ヒノォォオオオ!!!!』

『キュ――――ンッッ!!!』

『カゲェェエエ!!!』

 

『ああ、これでようやく静かになるだろうな…』

ミュウツーたちに何をしたのかは眠すぎたことと怒っていたことであまり覚えていない。ただその後ちゃんと皆で一緒に眠っていたからたぶんバトルを止めたのだと思う。

 

 

その後、しばらくの間は3匹はおとなしくしていて静かになったようだった。

だが、懲りないミュウツーが再び喧嘩を売り3匹ともどもフシギダネに吹っ飛ばされていたのは記憶に新しい。

 

 

 

 

 




妹の心境。
 もうミュウツーたちはフシギダネに任せた方がいいかもしれない。

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