マサラ人だけどスーパーマサラ人ではないはず   作:若葉ノ茶

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ポケモントレーナーに憧れる子供たちらしい。


第百八話~妹はある子供たちに出会った~

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは妹のヒナです。突然ですが何故か地面からワルビルが飛び出してきて、ピカチュウに襲いかかってきました。私とヒトカゲ、ピチューはとっさにルカリオの背に隠れて様子を窺います。

……あ、これ原作のあれだ。ワルビル仲間フラグの話だったはずだと思い出した。

 

「あ!お前前にピカチュウに喧嘩売ってきたワルビルか!?」

『ピカピカ!?』

 

『ワビ!!ワビワビィ!!!』

 

『サングラスとピカチュウに対する挑発…確かに前に見たワルビルと同一人物だろうな』

「こ、ここまで追ってきたってこと!?」

『キバキ!?』

「う、うーん…なんという執念深いテイスト…凄まじいね」

 

 

『ワビィィィィイ!!!!!』

 

 

『カ、カゲ…』

「大丈夫だよヒトカゲ…私が守るからね」

『カゲ…!』

『ピチュゥ…ピッチュ!!』

「ピチューは怖くないの?…でも前に出たら巻き込まれるから私の後ろに隠れてね」

『ピッチュ……』

 

「よし、バトルしようぜワルビル!ピカチュウと戦いたいんだろ?」

『ピッカ!!』

 

『ワビィィィィィィイ!!!!!』

 

 

 

―――――――まあそういうわけで始まったワルビルとピカチュウの戦いなんだけど…エレキボールとストーンエッジの攻撃で爆発し、ピカチュウとワルビルが衝撃でどこかに飛んで行ってしまった。私たちは飛んで行ったピカチュウを見て慌ててしまう。…ワルビルについては、前にもあったことだしおそらく大丈夫だと思うからとにかくピカチュウを探しに行かないといけない。

 

 

「ピカチュウ!?」

「大変よ…早く探しに行かないと!!!」

『キバキバ!!』

 

 

『少し待て…こっちだ!!』

 

 

そしてルカリオが波動でピカチュウを探して、私たちに案内してくれたんだけど…その途中でワルビルに会った。ワルビルもピカチュウを探しているということを話してくれて、私たちと一緒に行くことになった。

 

 

そしてようやく見つけたのが私より少し年上の男の子がピカチュウと一緒に座って何やら話しかけている光景だった。話しかけている内容はピカチュウの技について、どんな技が使えるのかを聞いていて、それを兄が近づきながら全部答えてくれた。ようやく兄たちと再会できたことにピカチュウは喜び、兄に抱きつく。

その様子を見ていた男の子が恐る恐る兄たちに話しかけていた。

 

 

「あの…僕はニックです…あの、えっと……そのピカチュウ貸してください!!!!」

「…え?」

『ピィカ?』

 

 

「…これは長くなりそうだね」

『カゲェ…』

『ピッチュゥ…』

 

 

ニックという男の子はどうしてピカチュウが必要なのかを教えてくれた。友達にバトルごっこをして勝ちたいということ、ピカチュウとバトルをしたいということを教えてくれた。私たちはそれを聞いて、ニックにバトルの仕方を教え、ピカチュウとバトルの練習をすることになった。そしてそのバトルの相手として本当は私とヒトカゲが相手をしようということになったんだけど、何故かワルビルが相手をしたいと言ってきたため、兄とワルビルが相手になることになった。

 

 

途中でワルビルのサングラスが取れたりワルビルが本気になりすぎて途中で兄がポカブに交換したりということもあったんだけど、ニックとピカチュウのバトルはうまくいってこれならそのグレンたちに勝てるのではと兄たちが言ってきた。ピカチュウの技を覚えたということ、どうやってポケモンバトルをするのかコツを掴めてきたからこそ、デントはソムリエとして熟成していけばグットテイストになれると言ったり、アイリスも頷いたり、もちろん私も大丈夫だよと言ったりと言うことがあった。私たちの言葉を聞いたニックはそれに喜び、そしてこれからやるバトルに気合十分なようだ。

 

 

「あああああ!!!!やっと見つけたぞニック!!……って何だこいつらは?」

「グレン!?」

 

 

「俺たちはニックの友達さ。…それで、俺がピカチュウのトレーナーのサトシだ」

『ピカピッカ!』

 

 

「ふーん…それで?ポケモンバトルはやらないのかよ?」

「やるよ!!もちろん!!!」

 

 

―――――というわけで、そのグレンたちがバトルごっこを行っていたと思われる場所まで案内され、ニックとピカチュウがパートナーとして戦うことになった。行く途中で私のヒトカゲやピチューを見て興奮し、お前のポケモンか!?ずりぃ!!と言われたり、ルカリオがかっこよくていろいろと叫ばれたりしてました。ルカリオはその間も一言も声を出さずに無視していたりしてたしヒトカゲとピチューも騒がしいのが嫌なのか私の後ろに隠れてたりしたんだけどね…。

相手が出してきたポケモンがペンドラーとガマゲロゲというとても強そうなポケモンだ。そしてグレンが二体とも使うと言ってきたため、ニックが慌ててしまった。

 

 

「え…ダブルバトル…で、でも僕は…」

『ワビィィイ!!!』

 

「ワルビル?」

『キババ!?』

「そうか!ピカチュウとタッグを組むつもりだな!!」

『ピィカッチュ?』

 

『ワビワビィィィッ!!!』

 

「まさにやる気十分って感じだね…」

『カゲカゲ…』

『ピチュピッチュ…』

 

 

―――――――――まあその後、グレンたちが指示を出す間に争ったりしていたおかげでニックがちゃんと指示を出して勝つことができた。グレンがそれに逆ギレしてニックを殴ろうとしたのを兄が止めたり、ニックたちが仲直りして何とか問題は解決出来たり…そしてワルビルとピカチュウとの戦いでピカチュウが無事に勝つことができた。ワルビルがそのショックでどこかへ行こうとするのを兄が止め、一緒に旅に行こうぜと誘ったおかげでワルビルをゲットできることができた。

 

 

「結果はともあれ…ワルビルゲットで良い感じ?」

『カゲカゲ?』

『ピッチュゥ?』

『…その言い方はやめろヒナ。何だか癪に障る』

「りょうかーい」

 

「ル、ルカリオが喋ったぁぁぁぁぁあああ!!!!!????」

「ポケモンが喋るだなんて始めて見たよ!!!」

「凄いや!!ルカリオが喋るだなんて…ねえもっと喋ってよ!!!!」

 

『ッ?!』

 

 

 

 

…ま、まあトラブルはあったにせよ、これで良かったんじゃないかな?

 

 

 

 

 




妹の心境。
 あの後ルカリオを追いかけようとしたり騒いだりで落ち着かせるのが大変だった…。




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