マサラ人だけどスーパーマサラ人ではないはず   作:若葉ノ茶

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電気石の洞穴を抜けて、ベースキャンプに到着した。


第百六話~妹とベースキャンプ~

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは妹のヒナです。ベースキャンプに来てこれから通信進化をするための準備をしています。バトルをしてみたら、チョボマキが人見知りしてしまってまもるを連続でしたりと護りに徹していてちょっとバトルになってないことに兄たちは微妙そうな表情を浮かべている。そして次にアララギ博士がカブルモで技を決めようとしたら、いきなり電気が乱れてコンピューターが使えなくなり、バトルが中止になった。

 

…まあこれは仕方ないと思う。電気石の洞穴にいるギギギアルのせいで電気が乱れてしまったのだから。

 

 

「…あらら…これじゃあ交換はできないわねぇ」

「……そ…うなんですか」

 

「じゃあ、原因を見つけに行こうぜ!何かわかるかもしれない!」

『ピカァ!』

 

 

交換ができなくて悲しそうなベルを見て、兄たちがアララギ博士に原因を探しに行こうと言ってきた。もちろんアララギ博士もそのつもりでいるらしい。ベルはすぐに表情を明るくして、私も行きます!と言ってきた。そして私たちは電気石の洞穴に入り、原因を探すことになった。

 

 

「ギアル…へえ始めて見たな」

『ピッカッチュ』

 

 

ギアルが電気石の洞穴にたくさんいて、兄はそれを見ながらポケモン図鑑を開く。そしてその奥へ行き、ギギギアルがいるであろう場所まで行った。…おそらく原作ではギギギアルが襲ってきたような気がするから、私はヒトカゲとピチューを連れてルカリオの後ろに隠れる。それを見た兄がギギギアルを警戒しているのだけれど、でも騒動はすぐにアララギ博士のおかげで何とかなると思うからとにかく待つしかない。

 

 

「…………………」

『カゲ?』

『ピチュ?』

『どうしたヒナ』

「いや、ちょっと嫌な予感がするだけ。ピチュー、私たちから離れちゃ駄目だよ」

『ピチュ?…ピッチュ!』

『カゲ…』

『嫌な予感か…ヒナの予感はよく当たるから注意しないとな』

 

 

 

ルカリオはいつも私の嫌な予感を感じとり、後ろに隠れてきたことを覚えているのだろう。そしてヒトカゲもこの旅の中でそれを学び、私が嫌な予感がすると言ったらすぐに私の腕を掴んで隠れてくれた。

まあ原作の話だから覚えてるとは言えないし、嫌な予感がすると言ってよく言い訳していただけなんだけどね。そして起きたのがギギギアルの暴走。チャージした電気を打ち出していることに兄がピカチュウの10まんボルトで食い止める。ルカリオは警戒して、こちらに流れてきた攻撃をはどうだんで受け止めていた。

 

そしてアララギ博士によってようやくギギギアルの暴走は止まり、挟まっている万年筆をとってあげた。これでアララギ博士とベルとの交換が可能になった――――――――。

 

 

アララギ博士のカブルモと、ベルのチョボマキを交換することになった。ベルはチョボマキの貝を撫でて、優しい表情で話す。

 

 

「じゃあねチョボマキ…立派に進化して、アララギ博士に可愛がってもらうんですよ?」

『チョッキ…』

「今までありがとう…戻って、チョボマキ」

『チョキチョッキ!』

 

 

チョボマキは交換されるため、ベルとお別れすることになるのだけれども、でもアララギ博士の所にいるし、いつでも会えるということと、絶対に可愛がってもらえると分かっているからこそ、ベルもチョボマキもお互い爽やかにお別れを言うことができた。

 

 

そして始まった通信交換。ボールの中にいるうちは進化するかどうか分からないけど、ベルやアララギ博士がちゃんと確かめるためにそれぞれの交換したボールから出された瞬間にすぐ進化が始まり、ベルが貰ったカブルモがシュバルゴに、アララギ博士が貰ったチョボマキがアギルダーに進化することができた。

 

 

「よろしくお願いしますね。シュバルゴ」

『………シュッバァ』

 

 

「…あれ?」

「ん?どうかしたか?」

「…う、ううん…別に何もないよ」

 

 

私が首を傾けたことに兄が疑問に思って聞いてきたんだけど、私は気のせいだよと言って首を横に振って兄の質問に答えなかった。私が首を傾けたのには理由がある。ベルとシュバルゴは最初は呼吸が合っておらず、攻撃されたり指示を聞かずに勝手に攻撃したりと結構いろいろやってたと思う。だけど、私たちの目の前で起きている光景は原作とは違っていた。

ベルがシュバルゴの頭らしき部分を撫でて笑みを浮かべ、シュバルゴは少しそっぽを向いたのだけれども、ベルを攻撃したり、睨み付けたりせずにいる。

アイリスがすぐに仲良くなってよかったねと言っているのだけれど……やっぱりこれもベルの性格矯正のせいかなと心の底で思ってしまった。…まあ問題がないなら良い方かと納得しておくことにする。

 

 

そして始まったのがダブルバトルだ。兄とデント対アララギ博士とベルのバトル。兄とデントはそれぞれ進化したポケモンを出し、アララギ博士とベルは通信交換で進化したアギルダーとシュバルゴを出している。

 

通信進化したポケモンたちの強さを確かめるために行ったものなんだけど、まあ兄たちが普通に勝ってしまったので何とも言えない結果になって私たちは微妙そうな表情を浮かべてしまった。

 

 

でもアララギ博士とベルはお互いのポケモンの強さと性格、そしてどうやって戦うのかについてよく分かったようで満足そうだ。

まあ、バトルの結果はどうあれこれで良かったのかなと思えた。

 

 

 

 

 




妹の心境。
 いろいろと変わったとこ、変わらないところがあるみたい。

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