電気石の洞穴に向かうみたいだ。
こんにちは妹のヒナです。兄のジム戦はちゃんと行い、そして見事にバッチを貰うことができましたよ。今までジム戦出来なかったのは何でだったのかって言うくらいあっさりと終わりました。ふっかつそうを渡すとき、もしもまた何か課題を出されたらおそらく兄がキレていたと思いますから無事バトルできて良かったです。そしていい結果としてはダンゴロが進化したことだと思います。ダンゴロが進化してガントルになったことに兄も皆も大喜びですよ。
そして次の町へ向かって歩いて行く途中にある電気石の洞穴に、これから突入するところです。
「うわぁ!綺麗だし凄いしビリビリする!」
『カゲカゲ!』
『ピッチュゥゥゥ!!』
『ピカピカチュゥ!!』
『…ピチューとピカチュウにとってこの石はでんきタイプに効くみたいだな』
「へぇ…!確かにでんきタイプに効きそうな岩だな。ピカチュウ気持ちいいか?」
『ピッカァ!』
「うぅーん…なんというエレクトリックなテイストなんだろう!ここにいるとでんきタイプの気持ちが味わえそうだよ!」
『キ…キバキ…』
「キバゴ、怖くないよ。ちょっとだけビリッとするだけだからね?」
『キバァ…』
洞窟に突入したらとても綺麗で光っている石が数多くあってとても綺麗だと思えた。時々岩が電気を帯びて宙に浮かんでいて、それにピチューとピカチュウが勢いよく飛び込んで電気を浴びている…とても気持ちよさそうで私たちは笑顔になった。
…ってあれ?そういえばここでバチュルやデンチュラたちが電気を求めて襲いかかってきてたような気がする…ああそっか、それはロケット団がいろいろと問題を起こしてたから起きたことだから、兄がやらかした今となってはもう起きないことかな。でもそうなるとイシズマイが進化しなくなるけど大丈夫なのかな…いや、たぶん大丈夫だと信じておこう。
「あら?サトシ君に皆さん。お久しぶりですね」
「久しぶりだなベル!!」
『ピカピッカァ!』
「ベル!元気にしてた?」
『キバキバ?』
「ええ、何も悪いことは起きてませんよ」
「グットテイストってことだね。ベルも次の町に向かうのかい?」
「いいえ、次の町に向かう前にアララギ博士に一度会いに行く途中なんです」
「アララギ博士に?」
『カゲェ?』
『ピチュゥ…?』
ベルが洞窟の入り口から入って来たらしく、私たちの後ろから声をかけてきた。そしてこの先にアララギ博士がいるということ、会いに行く途中だということが分かった。おそらくアララギ博士とポケモンを交換させて通信進化でもするのだろう。ベルがその進化を見て感激し、元の性格に戻らないことを祈るのみだと思う。
―――――――――――そして洞窟の奥までやって来た私たちは、アララギ博士に会えた…というわけもなく、何故かデンチュラ達に襲われた。ピカチュウやピチューは電気を奪われるということはなかったんだけど、おそらく電気石の洞穴から出て行けということなんだと思う…けれどこのままでいるわけにはいかない。私たちはこの洞穴の先へと歩きたいのだから。
とにかく喧嘩を売られたならばということで私たちはバトルをすることになった。
「ヒトカゲ、ひのこ!ピチュー、スピードスター!」
『カゲカゲ!』
『ピッチュ!!』
「ピカチュウ、アイアンテール!!」
『ピッカァ!!』
「キバゴ、りゅうのいかり!」
『キッバァ!!』
「行くよマイビンテージ、イシズマイ!」
『マイィ!!』
「チラーミィ…おうふくビンタですよ!」
『ラミィ!!』
『ッ!!!!』
『―――――――デンチュァァァア!!!!』
それぞれの攻撃、そしてルカリオのはどうだんによってデンチュラ達を追い払うことができ、何とか先に進むことができた…と思ったらイシズマイの身体が光り出してきて…!
「イ、イシズマイがイワパレスに進化したぁ!!!!」
『パレェス!!!』
「良かったなデント!…イワパレスっていうのか……」
『ピッカァ!!』
「へぇ凄い!良かったねデント、イワパレス!」
『カゲカゲ!』
『ピッチュゥ!!』
兄がポケモン図鑑を取り出してイワパレスの説明を見る。その間もデントがイワパレスに抱きついていた。私たちはデント達に近づいて進化したことを祝福した。ベルもイワパレスに進化したことに喜び、拍手している。私もこれは凄いと思うし良かった。ロケット団が暗躍していないせいでイシズマイの進化がなくなったということになったらどうしようかと悩んでしまったから、こういう変化だったらもう大丈夫だと知れたしね。…まあ私たちを電気石の洞穴から追い出そうとしたデンチュラ達にはちょっとだけ同情するけど。でも私たちに危害を加えようとした時点で主に兄たちが許さないだろうから、喧嘩を売ったのが悪いということで私はなにも言わずただ心の中で同情するだけで普通に攻撃してしまったけどね…。
とにかく、このまま電気石の洞穴を抜け出して、アララギ博士たちがいるという場所まで向かうことになった。そこでベルとアララギ博士でカブルモとチョボマキの通信進化を見ることになる。通信進化に関しては見ることがなかったからちょっとだけ楽しみだと思えた。…なんにせよ、もうすぐ出口だ。
「よし、どこまで行くか競走しよう!!」
『カゲェ!!』
『ピッチュゥ!!』
「おいお前ら!先に行くと迷子になるぞ!」
『ピッカァ!!』
「大丈夫だって!もう出口が見えてるもん!」
『カゲカゲ!』
『ピチュピ!』
『ちゃんと前を向いて走れ。怪我をするぞ!』
「大丈夫だよルカリオ!怪我はしないからね!よし行くよ!!」
『カゲェェ!』
『ピチュゥゥ!!』
私たちは出口を目指して走り出した。そしてそんなはしゃぐ私たちに苦笑しながらも追いかけてきた兄たちに私は後ろを向いて笑いかけ、そしてまた走り出す。前を見ればもう洞窟の出入り口であろう光が見えるから迷子になる心配はない。それに周りがキラキラビリビリとしていてまるで星空の中を走っているようだと思いながらも、私たちはアララギ博士に会うために皆で競争をして走って行った。
もちろんアララギ博士に会うこともできて、迷子にもならずちょっとした問題は…起きちゃったけど、でも大丈夫だったし良かったと思えた。またこの洞窟に行ったら電気石の欠片だけでも記念にもらいたいなと思っちゃったけどね……。
妹の心境。
いろいろと変化があったけど結構楽しめたと思う。